やわらかい食べ物って必要なんですねぇ

単発講座のご案内記事が続いたので、また閑話休題ということで。

 
 

先日「第1回 京料理人中川善博の料理試食会」にいらしてくださった方(以下Aさんと呼ぶ)のこと。
こちらの記事にも少し書いたのですが、他のマクロビオティック教室に通われていて、食養指導も受けておられるそうなのです。

しかし、「指導されたお料理の出来上がりがこれでいいのか分からなくて・・・」と話しておられました。
そうですよね。
食養指導はお料理名だけなので、出来上がりは個人差がとても大きいのです。

前は私が習った先生が「食養料理」の講座をされていましたが、各人の出来上がりを細かくチェックすることはありませんでした。
つまり、教えっぱなしなんですね。
そうすると、人それぞれの仕上がりになって、陰陽差が生じてしまうのです。

ですからむそう塾では、お教えしたお料理をご自宅で再現して、それをチェックする方法を二重にも三重にも用意しています。
人間というのは、結構勘違いがあったり、思い込みをしていたりするものなので、確認作業は大事ですね。

*   *   *

ところで、そのAさんは、試食会のお食事を召し上がっている途中で、お顔がとてもよい表情になってきました。
そばに行って少しお話をしてみると、「やわらかい食べ物って必要なんですねぇ」とのこと。

なるほど。
Aさんは「中川式出汁巻き玉子」や、「高野豆腐の白煮」のやわらかさに癒やされたようです。
そうなんです。Aさんには「やわらかい」という陰性が足りなかったのですね。
だから、とても体が喜んだのだと思います。

あなたもありませんか?
なんとなくホワホワしたものが食べたいと思ったり、やわらかいものに触れて幸せな気持ちになったりすることが。

それを、「やわらかいものは陰性だからダメ」と排除してしまうと、かえって疲れが溜まってしまうことがあります。
いつもフワフワのものばかりを食べているのは考えものですが、もしそれが体からの声なら、ちゃんと対応してあげましょう。

きっと陽性になりすぎているか、ストレスがいっぱいなのでしょう。
肉体的もお疲れがたまっていることが考えられます。

え? 陽性になっているのに、陽性の玉子?
いえいえ、料理方法の陰陽を考えてみましょう。
陰陽は奥が深いですよ〜。

こんなところにも、心身の病気を未然に防ぐ力があるんですよ。

 
 


(中川式出汁巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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