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「GRIT やり抜く力」アンジェラ・ダックワークス著
ある若い人(Aさん)が「GRIT やり抜く力」という本を紹介してくれました。
海外ではすでにとても話題になっているそうですが、日本でも翻訳本が2016年に出版されていて、Kindle版も出ていますね。
そして、そのメソッドを使ってしっかりビジネスに展開しているところもあります。
私はむそう塾で色々な人の上達の背景を見ているので、この本の内容は納得できます。
今はエビデンスを欲しがる時代なので、目に見える形で示してくれた方が受け入れてもらえるのかもしれません。
そういう意味では、年配者より若者の方が新鮮に感じるのだと思います。
なにはともあれ、こういう本を読んで若者が人生を高める努力をしていることに感心するとともに、Aさんの将来に幸あれと心から応援しているところです。

(GRIT やり抜く力 アンジェラ・ダックワークス著 神崎朗子訳)

(GRIT やり抜く力 アンジェラ・ダックワークス著 神崎朗子訳)
ところで、Aさんが下記の図を教えてくれて、それを中川さんと一緒に見たところ、中川さんが「わかるわ〜」とのこと。
数々の高度な技術をモノにして来た中川さんからみると、この図の言わんとしていることが瞬時に理解できるのだろうと想像しました。
以下に【努力と才能の「達成の方程式」】70P〜78Pを引用しておきます。









(GRIT やり抜く力 アンジェラ・ダックワークス著より)
「人間は自分の持っている能力をほとんど使わずに暮らしている。さまざまな潜在能力があるにもかかわらず、ことごとく生かせていない。自分の能力の限界に挑戦することもなく、適当なところで満足してしまう。」ウィリアム・ジェイムズ P42
むそう塾で色々な練習をされている人たちは、潜在能力を引き出す参考になると思いました。
+ – + – + – + – + – + – +
【ご案内】
・これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
「盛付秘伝」(辻嘉一著)には盛付けの奥義がいっぱい!
むそう塾は単なるマクロビオティック料理教室ではなく、伝統ある京料理の世界をマクロビオティックの陰陽でもう一度洗い直して、より健康的に、より美味しく完成させたお料理をお伝えしています。
ですから、正統派の京料理の良いところと、マクロビオティックの良いところの両方を学べるお得な教室です。
中でもむそう塾らしさが最も感じられるのは、格調高い盛付けにあるでしょうか。
盛付けのイロハは、幸せコースの最初の授業でお教えしますが、実際に色々なお料理を作りながら数をこなして身につけて行く必要があるため、なかなか上達しないのが現実です。
そんな現実の中で、少しでも盛付けが上手になりたいという熱心な塾生さんの声に応えたのが、毎朝のTwitterによるお弁当投稿(OBENTERS™)です。 #musobento
さらに、各コースの復習投稿では、中川善博のブログに復習写真を載せて、盛付けもチェックしています。
こういう地道な努力が徐々に盛付けの力を上げて行くのですが、何といってもお料理を作る人自身が基本の勉強をしなければ駄目です。
先日も満足コースの授業で、中川さんからの説明の意味が分からない人がいました。
それは盛付けの授業の内容が頭から抜けてしまっているだけでなく、自分のところでしっかりと落とし込んでいないことによるものでした。
日々のお料理で盛付けを意識していないと、せっかく習った内容もきれいに忘れ去ります。
10月には東京と京都で「中川善博の盛付秘伝&料理写真の撮り方講座」を開催しますが、その前に次の本を購入されて読んでおかれると、授業の内容が解りやすくなります。
そして、むそう塾の授業はこの本に書いてある内容が基本になっていますので、解らないことがあったらこの本に立ち返るようにすると理解が確実になります。
「盛付秘伝」(辻嘉一著)は2010年に、柴田書店の創業60周年記念として限定復刻された貴重品で、今では購入出来ないかもしれませんが、中古品であっても見かけたら購入しておかれると財産になりますよ。
辻嘉一さんが自ら書かれたイラスト付きの解説部分はとても奥深く、今となってはそのレベルの料理人さんが少なくなってしまったでしょうから、こういう本はなかなか出版されないことでしょう。
* * *
【盛付秘伝】辻嘉一著 柴田書店 1982.11.15初版 1996.4.30第10版


【盛付秘伝 復刻版】辻嘉一著 柴田書店 2010.11.1


上 「盛付秘伝」(古い方)(ハードカバー)
下 「盛付秘伝」(復刻版)(ソフトカバー)

以下、参考までに。
洗練によって、省略によって生まれる何気ない美しさ、つまり「ざんぐり」の美は、盛りつけの奥義であるといい切れるのであります。
というところがいいですね。


杉盛りは、日常的によく使う盛り方なのですが、その名前を知らない人が多いです。
この機会に正しく知っておきましょう。

次は、むそう塾の授業でも毎回のように登場する基本中の基本、二種盛りの位置についての図です。
今はカナ混じりの文が苦手な人も多いので、右の文章を訳しておきましょう。
「配置をまちがえると、箸は手前の一品を越えなければならない」(悪い)となります。

次は、二種それぞれの盛り方についての説明です。
この辺から盛付けの美しさを意識できたらいいですね。

次は三種の盛り方ですが、こういう感覚はそのままお弁当に当てはまりますね。

この「真、行、草」の視点は、書道にも華道にも通じるものがありますね。
あるいは、ファッションにおける組み合わせにも通じます。

こんなふうに随所に登場する図がとても勉強になります。

* * *
私は「盛付秘伝」を2冊持っているのですが、復刻本の方がお写真の鮮明さが微妙に落ちます。
内容は同じなのですが・・・、これは致し方ないことなのかもしれません。
序にかえての「ざんぐり」といい、次の言葉といい、背筋がピンと伸びるような気持ちにさせられます。
これと同じことをむそう塾でもお伝えしたいと思っているのです。
人に人格のある如く
器にも品格があり
格調がある
その品格を知り
盛付の構成を考えるのが
最も大きな秘伝であり
秘伝の基本である
* * *
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【サイト内の記事】
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4件のコメント
体験報告 『アメリカ小麦戦略』と日本人の食生活
たまたまFacebookで私の古い記事がシェアされていました。
その記事は「食生活欧米化の真の原因」でした。
これは2006年に書いたものですが、こうして今でも読んでくださる人がいて嬉しく思いました。
この記事は鈴木猛夫氏がが2003年に書き上げた本を参考にして書いたものです。
その『アメリカ小麦戦略』と日本人の食生活という本は、今なおAmazonで購入することができ、その内容は多くの人が共有しつつある時代になりました。
(残念ながら、著者の鈴木猛夫氏は、2008年に急逝されました。)
私は息子が義務教育のときに学校給食の改善にも取り組みましたが、行政の厚い壁に阻まれて困難を極めました。
給食利権の凄さは恐ろしいものがあります。
巨大利権に立ち向かうのは無謀なことなのですが、子どもたちの未来を考えるとじっとしてはいられなかったのです。
でも、そのおかげで、今も参考になる経験ができましたので、無駄ではなかったのだと思います。
* * *
鈴木猛夫氏がこの本を出版されてから13年。
確実に世の中は食生活に関する認識が変わり始めました。
私がマクロビオティックを始めた頃は、病気を治すためにする食養としての認識が強かったのですが、だんだんその認識が変わってきて、まるでファッションのように軽い感じで広がるようになりました。
今ではマクロビオティックもすっかり資格取得の対象に位置づけられてしまいましたが、それでも小麦にまつわる問題を把握するには、新しいマクロビオティックの広がりも悪くはなかったのだと思います。
もしあなたが今、体調が思わしくないのであれば、小麦製品を一時的にでもよいので止めてみましょう。
そして、白米でもよいのでご飯を食べてみましょう。
できれば柔らかく炊けた玄米ご飯を召し上がるのが一番なのですが、炊き方が分からなければ無理をせずに白米にしてください。
硬い玄米ご飯は絶対避けてくださいね。
胃腸を傷めますから。
1か月も小麦なしの食生活を続けると必ず体調の変化に驚かれることでしょう。
まずはお通じが変化します。
それに加えて砂糖も止めると、女性なら生理のときや目覚めに変化を感じるはずです。
甘いもの・小麦粉・脂肪、これらは摂りすぎてしまう傾向にあります。
減らすという選択もありますが、はっきりした結果を知りたい場合は、摂らない選択の方が分かりやすいです。
その後それらとどうつき合うかは、個々人の生き方の問題になります。
どのように生きたいか?(なりたい自分)を描いて、それに合った食生活をするからです。
* * *
過去記事でとても懐かしいコメントがありました。
沖縄からむそう塾に通ってくださったMさんです。
彼女は潰瘍性大腸炎だったのですが、幸せコースの途中からお元気になられて、幸せコースが終わる時には、パパイヤの糠漬けを沖縄から持参してくれたのですが、とっても美味しく漬かっていました。
Mさんはそれまでの食生活を改めるべく、小麦粉とお砂糖を止めて、玄米と糠漬けで健康を取り戻してくれました。
それまでは糠漬けの習慣がなかったMさんですが、中川式糠漬けに真剣に取り組んでくれました。
彼女のコメントをご紹介してこの記事を終わります。
(文中金Bとあるのは、金曜Bクラスの意味です。)
<Mさんのコメント>
中川さん、美風さん、金Bのみなさん、こんばんは。
昨日は楽しい時間をありがとうございました。
今帰ってきました。今朝は早起きをして、沖縄では味わえない紅葉の中お散歩してきました。
幸せコースに通い始めて半年はいつも体調に不安を感じていて、せっかくの京都を楽しむ余裕はありませんでした。
それが、玄米を炊きぬか漬けを自分でつけるようになり、なかなかやめられなかったお砂糖と小麦粉を避けるようになって、今までの不調が信じられないくらいの体調の変化に驚いています。
パスポートは頂いたものの、玄米の炊き方に不安を感じていましたが、中川さんに改めてOKを頂けたので、安心して炊こうと思います。そして良く噛んでいただきます。
今朝目覚めたとき、昨日の座学でのお話を思い出し、涙があふれてきました。
むそう塾と素敵な方たちと出会えた私はしあわせだな、と。
幸せコースでもっともっと健康に幸せになって行くと信じています。
来月もよろしくお願いします。
<小麦関連の過去記事>
・マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイスを始めるにあたって 2015.3.31
・日本人(特にアトピーの人)はなぜ小麦粉を多く摂らない方が良いのか? 2015.2.1
・マクロビオティックにおける小麦粉とお砂糖と油 2010.11.14
(この記事はコメントもじっくりお読みくださると参考になります。)

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
【ご案内】
・これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ, 体験談, 本の紹介
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「骨と血管を強くする! 老けない食べ方」山田豊文監修
文章で長々と説明するより、パッと見てひと目で分かり、マクロビオティックの視点からも違和感のない素敵な本が出版されました。
前面にマクロビオティックを打ち出しているわけではないのですが、内容的にはマクロビオティックの考え方とオーバーラップしています。
大きめな本なので、文字も大きめで構成がゆったりしているため、のびのびとした感じで読み進められます。
広いお部屋で自由にしている感じがして、とても気に入ってしまいました。
お若い方はもちろん、年配者の方にも喜んで読んでもらえそうです。
今までモヤモヤしていた食材に関する情報や、もう古くなってしまった情報や、間違っていた情報などの整理にもおすすめの一冊です。
特にシニア世代の男性にも手に取ってもらって、食生活への認識を改めてもらえたらいいなと思います。
一人に一冊、そんな感じのする本です。


(骨と血管を強くする! 老けない食べ方)
監修:山田豊文 杏林予防医学研究所所長
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 本の紹介
2件のコメント
「京都・有次の包丁案内」にむそう塾が紹介されています
7月に発売された「京都・有次の包丁案内」という小さな本があります。
知る人ぞ知る包丁の名門店ですが、この時代にあえてサイトをクローズしてしまうほどの大人気店です。


むそう塾が昨年の12月に取材を受けて、当時の秘伝コース(日曜クラス)が写真撮影に協力してくれました。
その本が京都の「京都岡崎 蔦屋書店」にも置いてあって、中川さんが見つけたので記念に写真を1枚。
ポケモンGOのピカチュウを見せたいのではなく、本の大きさを比較するための撮影です(笑)

中を開いてみると、むそう塾生にはお馴染みの有次さんの店内が登場します。

ページをめくると、海外でも「Aritsugu」として断トツの人気だと書かれています。
そこからは、なぜ有次の包丁がそんなに人気なのかが詳しく解説されています。
この本の特長は、英文と併記で書かれていることで、そのために取材から発売まで時間がかかったそうです。

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では、むそう塾が紹介されているページを開いてみましょう。(66p〜69p)

わあ、第1期秘伝コース(日曜クラス)の面々が並んでいます。
もう少し全体を見てみましょう。

取材に答えた中川さんの言葉が文章になっています。
「プロゴルファーが14本のクラブを使いこなすのと同じように、プロの板前も数多くの包丁を使いこなしますが、アマチュアがおかずを作るなら1本の包丁でやれるに越したことはないでしょ?」
この考え方があって、むそう塾の幸せコースでは三徳包丁で桂剥きをするという、とんでもないことをしているのです。
ですから、三徳包丁でありながらも、薄刃と同じ角度の刃をつけて、桂剥きが出来るように特注しているのがむそう塾仕様の包丁なのです。
そんなわけで、むそう塾の三徳包丁の砥ぎ方は、どんな本にもどんなサイトにも載っていない独特の砥ぎ方になっていますので、幸せコースの方は包丁の砥ぎ方を検索して、主に角度などを間違わないでくださいね。

この写真の手の持ち主は、塾生の夏目さんです。
しなやかな指と手首で、桂剥きを上手に剥ける先輩です。
* * *
この本には有次さんの包丁の砥ぎ方が紹介されていますが、包丁の持ち方などがむそう塾で教えている方法と微妙に違ったりします。
変だなと思って包丁の砥ぎ方を調べてみましたが、世の中には実に色々な砥ぎ方があって、これじゃむそう塾生もこんがらかるだろうなぁと思いました。
“水研ぎ”なんていうのもあって、やたらと砥石に水をかける方法もあります。
そこら辺の疑問を中川さんにぶつけて得た結論は、包丁を作る人とお料理を作る人では砥ぎに対する認識の深さが異なることでした。
実際にその包丁で繊細な仕事をしてみて初めてわかる包丁の特徴もあるわけで、それは作る人・売る人・使う人それぞれの微妙な温度差によるものなのでしょう。
なお、この本の中には「包丁の研ぎ方と毎日のお世話」の項もありますが、むそう塾生は砥ぎ方については真似しない方が良いです。
教えている持ち方や角度が少し異なるため。(52p〜63p)
お手入れ方法などは参考にしてかまいません。
本は教室にも在庫がありますので、希望者は授業の帰りにでもご購入ください。
少しお安くなります。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 本の紹介
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