7月に発売された「京都・有次の包丁案内」という小さな本があります。
知る人ぞ知る包丁の名門店ですが、この時代にあえてサイトをクローズしてしまうほどの大人気店です。
むそう塾が昨年の12月に取材を受けて、当時の秘伝コース(日曜クラス)が写真撮影に協力してくれました。
その本が京都の「京都岡崎 蔦屋書店」にも置いてあって、中川さんが見つけたので記念に写真を1枚。
ポケモンGOのピカチュウを見せたいのではなく、本の大きさを比較するための撮影です(笑)
中を開いてみると、むそう塾生にはお馴染みの有次さんの店内が登場します。
ページをめくると、海外でも「Aritsugu」として断トツの人気だと書かれています。
そこからは、なぜ有次の包丁がそんなに人気なのかが詳しく解説されています。
この本の特長は、英文と併記で書かれていることで、そのために取材から発売まで時間がかかったそうです。
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では、むそう塾が紹介されているページを開いてみましょう。(66p〜69p)
わあ、第1期秘伝コース(日曜クラス)の面々が並んでいます。
もう少し全体を見てみましょう。
取材に答えた中川さんの言葉が文章になっています。
「プロゴルファーが14本のクラブを使いこなすのと同じように、プロの板前も数多くの包丁を使いこなしますが、アマチュアがおかずを作るなら1本の包丁でやれるに越したことはないでしょ?」
この考え方があって、むそう塾の幸せコースでは三徳包丁で桂剥きをするという、とんでもないことをしているのです。
ですから、三徳包丁でありながらも、薄刃と同じ角度の刃をつけて、桂剥きが出来るように特注しているのがむそう塾仕様の包丁なのです。
そんなわけで、むそう塾の三徳包丁の砥ぎ方は、どんな本にもどんなサイトにも載っていない独特の砥ぎ方になっていますので、幸せコースの方は包丁の砥ぎ方を検索して、主に角度などを間違わないでくださいね。
この写真の手の持ち主は、塾生の夏目さんです。
しなやかな指と手首で、桂剥きを上手に剥ける先輩です。
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この本には有次さんの包丁の砥ぎ方が紹介されていますが、包丁の持ち方などがむそう塾で教えている方法と微妙に違ったりします。
変だなと思って包丁の砥ぎ方を調べてみましたが、世の中には実に色々な砥ぎ方があって、これじゃむそう塾生もこんがらかるだろうなぁと思いました。
“水研ぎ”なんていうのもあって、やたらと砥石に水をかける方法もあります。
そこら辺の疑問を中川さんにぶつけて得た結論は、包丁を作る人とお料理を作る人では砥ぎに対する認識の深さが異なることでした。
実際にその包丁で繊細な仕事をしてみて初めてわかる包丁の特徴もあるわけで、それは作る人・売る人・使う人それぞれの微妙な温度差によるものなのでしょう。
なお、この本の中には「包丁の研ぎ方と毎日のお世話」の項もありますが、むそう塾生は砥ぎ方については真似しない方が良いです。
教えている持ち方や角度が少し異なるため。(52p〜63p)
お手入れ方法などは参考にしてかまいません。
本は教室にも在庫がありますので、希望者は授業の帰りにでもご購入ください。
少しお安くなります。