こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

自分は誰かのために時間を使っただろうか?

これから先のことを考えて不安になる人がいる。

漠然とした不安に包まれて、日々虚ろな時間を過ごしてしまう人がいる。

そんなときには、「自分は誰かのために時間を使っただろうか?」と考えるとよい。
誰かのために時間を使えた人は、回りまわって助けられることが多い。

もしかしたら、「誰かにしてもらうこと」ばかり望んでいなかっただろうか?

もし、誰かのために時間をあまり使わなかった人は、これからでもいいから、一歩踏み出してみるとよい。

そこには「不安」という状態がなくなる。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティックでもお魚は食べたほうがよい話 青森の例

きょう、青森に住む女性(Aさん)から相談メールが届いた。
メールの文章は簡潔に書かれていたので、もう少し詳しく把握しないとアドバイスが的確にできないと思い、お電話を入れた。
結果的に2時間近く話しただろうか?

お住まいのこと、お隣さんのこと、お子さんのこと、ご自身の健康のこと、マクロビオティックのこと、お料理のことなどなど。
話は尽きないほどいっぱいあった。

私は過去に2回青森を訪れている。2008年5月と7月だ。
この頃は「美風ゼミ@秋田」「美風ゼミ@仙台」「美風ゼミ@新潟」「美風ゼミ@青森」などで東北方面でもお世話になった。
そのすぐ後、京都でむそう塾を始めたため、他県に行くことがなくなった。

しかし、Aさんは私のブログをよ〜く読んでいてくださって、記事の内容をよく把握されていた。
驚いたのは、「青森は三方が海に囲まれた土地なのだから、お魚は摂った方がいい」と書いた記事をしっかり読んでいてくれていたこと。
マクロビオティックのブログだから驚いたそうだ。

青森で私は、「厳しい寒さを乗り越えるには、むしろお魚は必要」と話してきたのだった。
沖縄には沖縄の、北海道には北海道の、東北には東北の郷土料理があって、それこそが一番大切にされるべきお料理だと話し、そんなことをブログにも書いていた。
だから、その大事なことが伝わっていて、本当に嬉しかった。

 
 

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ところで、むそう塾には青森から通われている人がいると伝えて、町名をお教えしたら、なんと、自転車で行けるくらいの近さだった。(もちろん、塾生さんの許可を得てお教えした)
広い青森で、そんな近くにむそう塾生がいるなんて、なんというラッキーなことだろうか!

さらに、Aさんはブログ上からその塾生さんのお料理を知っているとのこと。
ちゃんと「お弁当投稿」の記事を読んでいてくれたのだ。
だから、初めてお話ししたのに、グングンと具体的な内容の会話ができた。

私たちは一歩前に踏み出すと、そこで風が起き、その風が次の動きを呼び込んでくる。
Aさんは私にメールを送ることによって、悩んでいたあれこれの問題に対する解決法を見つけ、確実に次のステップに移行した。
そして、ご近所であるむそう塾生とも連絡がとれた。

私のマクロビオティックの第二の師匠は、「偶然は、その時心に抱えている問題に対する直感的解答なのである。」と言い切る。
Aさんがこの直感的解答を、どのようにこれから活かされるのか、とても楽しみにしている。

 
 

***

あ、そうそう。
Aさんは、マクロビオティックの料理教室に通ったことがあるそうだ。
そして、「私って、もどき料理ばかり作って来たなあと思う」と話しておられた。

そうなるのがよく分かる。
しかし、もどき料理は本来のお料理と陰陽が変わってしまうのが問題だ。
お肉のかわりに、お魚のかわりに植物性の食材が使われれば、植物性の影響が体に及ぶからだ。
大事なことは、食材の陰陽を素直に体のために役立てること。

そして、その食材の美味しさに感動して、感謝していただくこと。
これが一番健康への道になると思っている。

Aさんとお目にかかれる日が来てくれますように。

 
 

(タラの芽の天ぷら 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

旬の食材をいただくのが、一番健康のためになる。

 
 
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マクロビオティックの陰陽判断で離婚を思いとどまった例

西洋医学では人間の体の「部分」を診ますが、東洋医学では「全体」を診、さらにマクロビオティックでは「全体」の他に「環境(考え方を含む)」も診ます。

それによって、思わぬ解決方法が身近に存在することに気づいて、生活を立て直すことができたり、仕事や人間関係の悩みが解決する例があります。
これらはすべて、環境も含めてその人の陰陽バランスを考えた結果なのです。
マクロビオティックでは、東洋医学とは似て非なる解決方法があるわけです。

 
 

もうかれこれ17年ほど前になります。
ある女性(Aさん)から離婚の相談を受けました。
ご主人への不満からなのですが、まだ未就学児がおられます。

ご主人は一人っ子で、精神的にすぐ落ち込むタイプで、お子さんが生まれてからそれがひどくなったとのこと。
Aさんが頑張って子育てしているのに、協力はおろか文句ばかり言うようになって、もう限界だから離婚したいとのことでした。
でも、ご主人は全然離婚するつもりはなく、Aさんはどんどん気持ちが暗くなってしまいました。

私は、マクロビオティックは環境のことも陰陽で考えられる旨を説明し、ご主人の食べ物がどんなものかを訊いてみました。
すると、玄米は嫌いだといって食べず、お味噌汁もお漬物もきらい。
白米、菓子パン、ポテトチップス、お肉が大好き、野菜嫌い。
アイスクリームを切らすと文句を言ってくるそう。

 
 

そのときに私はこんな説明をしました。
「ご主人は食べ物が悪いから、もしかしたら腸内細菌がひどい状態なのだと思う。ということは、食べ物を改善したらご主人も変わるかもしれない。」
「夫婦は100%一致しなくても、少しぐらい陰陽差がある方が面白かったりする。」
「離婚にはかなり陽性のエネルギーが必要だが、そのエネルギーがあるなら、あなたがもっと陽性になってしまえばよい。」

目をまん丸にして聞いていたAさんは、「自分がさらに陽性になってしまったら、喧嘩ばかりするのではないか?」と言いました。
しかし、喧嘩というのはエネルギー量が似ているから喧嘩になるのであって、段違いに差があったら喧嘩にならないと説明しました。

 
 

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また、こんな考え方もできます。
ご主人は人を不愉快にする、いわゆる「邪気」(じゃき)を発しています。
だから、Aさんはこれに負けないだけの「正気」(せいき)を発したらよいのです。
「邪気」や「正気」は中医学でも使われるのですが、マクロビオティック流にいうなら、「邪気=陰性」「正気=陽性」となります。

ここまで話すとAさんの表情が変わりました。
「そんなふうに考えるんですね」と驚いていましたが、これがマクロビオティックの面白いところなのです。

3か月ほど経ったある日、ある集まりの場所でAさんから声をかけられたのですが、見違えるほど明るくなっていたので、「ああ、うまくいっているんだな」と思いました。
「美風さん、私勝ちました!」。
よかったよかったε-(´∀`*)ホッ

自分の正気が強くなったら、まわりの邪気はあまり気にならなくなったりします。
世の中には必ずしもうまくいく相手ばかりではないけれど、自分の正気を大きくすることによって、自分自身の精神状態をよい方向にすることができるのです。

これからもし、あなたにつらいことが起きたら、正気邪気を思い出してみてください。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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腸内細菌叢の状態がうつに影響し、便移植で改善した例も!

最近、「脳は腸から作られる」ことが解明されてきました。
(マクロビオティックの発生学では、以前からそのように教わっていました)

それを踏まえて、「腸は第2の脳」という表現をされていた人が、最近は「脳は第2の腸」という言い方をされていました。
面白い変化ですが、その方が問題解決の考え方としてはうまく進みます。
つまり、腸の状態が脳に影響するという順序です。

腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態が、その人の考え方を左右するわけですから、これはとても重要なことです。
単に健康論としての問題ではなく、精神面にも影響のあることです。

 
 

以前、うつの人に「便移植」の情報があって、「おお、腸内フローラもそこまで来たか」という感じがしていました。
マクロビオティックでは早い段階から腸内細菌の重要性を説いていたからです。
現に、食事を変えたらうつが改善という例もありました。

私が息子のアトピーを治すために、さんざん調べまくったところ、腸内環境に行き着いてそれを実践した経験があるので、うつのことも「そうだろうなあ」と理解できたのでした。

西洋医学と東洋医学が手を取り合って、日本も他のアジア圏と同じように、二刀流で真の健康に向き合えたらいいなと思う日々です。

 
 

(茄子の糠漬け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

茄子の漬かり具合は、外側が濃紺で、その内側がボルドー色(赤紫)で、中心が薄いクリーム色になるのが一番美味しい。
せっせと糠漬けを食べて、腸内細菌叢をベストの状態にしよう。

 
 
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「さようなら、京都。」に泣けてしまった

「さようなら、京都。」

朝、Twitterにこの文字を見て、涙が流れた。
泣きながらこの記事を書いている。

今年の桜は早い。
入学式の桜ではなく、卒業式の桜になった。
満開の桜の京都を離れて、彼は文化圏の異なる関東に行く。
これからの4年間で、何を感じ、どんな人生を歩むのだろう?

 
 

多感な高校生時代を、彼はマスクとともに過ごさねばならなかった。
そんな世の中に矛盾をいだきながら、3年間を過ごしたことだろう。
私たち大人は、若者たちに頑張っている姿を見せられなかった。
一部の大人たちは、マスクにもワクチンにも反対の声をあげたが、大きな流れを変えることができなかった。

だから私は、罪滅ぼしの気持ちをこめて若者に接する。
魔の3年間を忘れることはできないだろうが、乗り越えるほど楽しいことで残りの青春を謳歌してほしい。

 
 

玄米が炊けて、お味噌汁が作れるから大丈夫だよ。
また会えることを願って、バイバイ!
お元気で!

 
 

(琵琶湖疏水にて)

 
 
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