食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

微量栄養素(ミネラル・ビタミン)は足りていますか?

「長友佑都 食事革命 ベストパフォーマンスを作る栄養学」「vol. 5 食材の数に注目する。」という記事があります。
幸せコースでは今、3週間の食事日記をつけている最中ですが、こういう記事も参考になりますね。

食養の世界では、石塚左玄の「夫婦アルカリ論」ですでに微量栄養素の大切さが認識され、その流れでマクロビオティックでは陰陽として常に意識されるのですが、マクロビオティックを知らない人は健康食品がらみで認識する人が多いように感じます。
微量栄養素(ミネラルビタミン)は、量はわずかだけれど、それがなくては全体が足を引っ張られるというものです。
往々にして三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)は摂り過ぎる傾向にあるのですが、微量栄養素の摂取はバランスが悪くて、特にミネラルは不足している人が多いですね。

特に丼物が多い人や、電子レンジを多用する人、さらに甘いものが好きな人はその傾向にありますので、注意が必要です。
しかし、栄養面に詳しい人でない限り、微量栄養素を過不足なく摂るのは難しいですね。
そういう場合には主食を玄米にするだけでも、かなりのミネラルやビタミンを摂ることができます。
主食というのは毎日欠かさず摂るので効果が大きいのです。

日本食は長友佑都さんも書かれているように、少しずつ色々な栄養素を補いやすい食べ方なので、ぜひ常備菜を作るようにして、ちょっとずつ色々な色や形の食材をいただくようにしましょう。
なぜなら、色や形にはそれぞれの陰陽エネルギーが備わっていて、結果として陰陽バランスに貢献してくれるからです。

<参考記事>
マクロビオティックをしてミネラル不足にならないでください 2015.3.21

 
 

中川式金平牛蒡 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(金平牛蒡 料理:中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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食べ物の好き嫌いとマクロビオティック料理

むそう塾をしていて面白いなあと思うことが幾つもあるのですが、そのうちの一つに「嫌いだったものが食べられるだけでなく、美味しいと感じるようになる」というのがあります。
細かくあげれば切りがないのですが、幸せコースを例にあげると、酢の物・煮魚などが代表例です。

先日も乳製品すべてがダメという人がいました。
むそう塾はマクロビオティック京料理教室なので、積極的に乳製品を使ったお料理をすることはありませんが、隠し味としてほんの少々使うことがたまにあります。
でも、食べた人はその存在に気づかないことがほとんどです。

煮魚は生臭くてイヤという人が多いのですが、中川式の煮魚は全然生臭くありません。
習ったその日からご家族に大喜びされる煮魚が作れるようになります。
仮にお安い食材であったとしても(笑)

酢の物はもう、多くの人がビックリされますが、あの「ツン!」と来るきつい味がしないので、酢の物大好きになる人が多いです。
超酢の物大好きな私が保証します(^^)

*   *   *

今日は幸せコースの授業でトンカツをお教えします。
もともとは「車麩のカツ」を教えていたのですが、車麩のカツって小麦粉の三重奏なんですよね。
それに男性陣は豚肉を使ったカツを食べたがるものなんです。
(中川式の車麩のカツは超絶品なのですが、それでも豚肉の美味しさは別物なんです。)
ですから、そんな要求に応えるために、本物の絶品トンカツをカリキュラムに組み込んだ次第です。

案の定、トンカツは大絶賛で、添え物(毒消し目的)としてお教えした「茸のガーリックバター」も、きのこ嫌いのお子さんが大喜びで食べてくれたと報告がありました。
理由は簡単、全体としての陰陽バランスが取れるようにお料理をしたからです。
きのこには繊維質はありますが、ほとんどが水分です。
その水分をどんなふうに扱うかで美味しさが決まるわけです。

マクロビオティックの陰陽を美味しさアップのためのポイントとして使えば、健康に貢献してくれるだけでなく、色々なお料理を楽しめる笑顔につながります。
食べ物の好き嫌いは人間関係にも暗い影を落としたり、交際範囲を狭くすることが多いので、なるべく何でも食べられる人になっておくのが一番理想的ですね。
特に女性はお母さんになったときに困ります。

*   *   *

命はすべて循環しています。
何の命が良くて、何の命が悪いということはありません。
この世に生きるすべての命が大切にされ、その生涯を意味のある終わり方にするのが、せめて他者の命をいただくものの務めではなかろうかと思います。

 
 

京都 無鄰菴にて

 
 

(京都 無鄰菴にて)

 
 

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ある日の瓢亭さん 鮎の塩焼き

急に思い立って近くの瓢亭さんへ。
いつもの松花堂を注文して季節の移ろいを感じるのも、京都ならではのお楽しみ。
今日はおすすめメニューの「鮎の塩焼き」を別に注文しました。
小ぶりの食べやすい鮎は頭からパックリといただきます。
2口で食べられてしまうサイズがいかにも瓢亭さんらしいなあと思いました。
添えてあるのはもちろん酢蓮根です。

鮎の塩焼き 京都 瓢亭

(鮎の塩焼き 京都 瓢亭)

鮎の塩焼きといえば、吉兆さんの蓼酢を思い出します。
独特の粘度をつけてあります。

京都吉兆

鮎の塩焼き 京都吉兆グランヴィア店)

吉兆 鮎の塩焼き

鮎の塩焼き 京都吉兆グランヴィア店)

むそう塾でも秘伝コースでは鮎の塩焼きを教えています。
串打ちも出来るようになって修了してくれました。

鮎の塩焼き むそう塾
(鮎の塩焼き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

鮎の塩焼き マクロビオティック京料理教室 むそう塾

鮎の塩焼き 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

鮎の塩焼き マクロビオティック京料理教室 塾生作品の
鮎の塩焼き 料理:むそう塾生 じゅん子さん)

 
 

おや、栗が!

京都瓢亭にて

 
 

むそう塾生なら、これと同じように剥けますね。
ここでも桂剥きの特訓が活きてきます。

京都 瓢亭

 
 

おまけ
昨年の秘伝コースの放課後。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 包丁

 
 

瓢亭さんにお邪魔するたびに、京料理の奥ゆかしい基本に襟を正したくなります。
華美に走ることなく、丁寧に基本を大切にする心地よさもご馳走です。

 
 
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長友佑都選手の食事革命「白い砂糖を断つ」

Tarzanの記事で「長友佑都 食事革命 ベストパフォーマンスを作る栄養学」というのがあって、その中に「白い砂糖を断つ。」というのがあります。
管理栄養士の石川三知さんが指導されているそうですが、石川三知さんといえば、フィギュアスケーターの高橋大輔選手や荒川静香選手、スピードスケートの岡崎朋美選手など、アスリートの栄養面をサポートしてきた人です。

その石川三知さんが長友佑都さんのそれまでの食事記録を見て、開口一番「このままじゃダメです」と言ったそうです。
まず最初は白砂糖を断つことから始めたそうですが、マクロビオティック的にも納得が行きますし、効果が一番出やすいので良い方法だと思います。
次はぜひ主食を玄米にしてほしいなあと思うのですが、炊き方が難しいからなかなか現実には難しいのかもしれません。
それでも、こうして白砂糖の危険性を一般的に知ってくれるようになると、それはそれでいいので、この連載を続けて波紋を広げてほしいなあと思います。

そういえば、野球の工藤公康監督は20代の頃、毎晩飲み歩いて不摂生もしていて肝臓が腫れて、肋骨の間からはみ出てしまうほど悪化していたそうです。
そのままでは死ぬとお医者さんに言われたそうですが、それを救ったのは管理栄養士でもある奥様のお料理だったようです。
その結果工藤監督は47歳まで野球選手として現役を続けることが出来たわけですが、その食事内容は管理栄養士で有名な幕内秀夫さんの提唱する「粗食」が中心です。
もちろん、主食は玄米です。

体が資本のアスリートたちが、こうして食の改善に取り組んで、目に見える効果を出して、精神面まで覚醒した感じになってくれると、やっと食べ物の重要性が多くの人に理解してもらえるようになると思います。
管理栄養士の皆さん、頑張ってください!
そして、全国のお母さんや奥様も食の大切さに気づきましょう。
まだ独身の方は、ぜひ食生活の見直しをしましょう。

<長友佑都の食事革命>
vol.1 30歳へ向けての決意表明
vol.2 革命前夜、食生活の歴史
vol.3    食を武器にするということ
vol. 4   白い砂糖を断つ。


長友佑都 白い砂糖を断つ

 
 

(長友佑都 写真はTarzanの記事から)

 
 

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鱧寿司物語

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当

 
 

(鱧寿司と小巻 料理:むそう塾生  麗可さん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

このお寿司は先日のお弁当投稿で100点をもらいましたが、この裏では感動的なことがありました。
3連続講座のあった8月9日(火)。
授業中にむそう塾生のユーキさんからスタッフの麗可さんにiMessageがありました。
内容は11日の夜に病気療養中のお父様に鱧寿司を食べさせたいとのことだったのですが、10日も11日も授業があります。
大阪から京都に通う麗可さんが、10日の夜に鱧の購入から始まって鱧をおろしてお寿司を作ることを11日の朝までにしなければなりません。
果たして可能なのか?

結果として麗可さんは、それを決行しました。
そのうえ、出汁巻き玉子も焼いたのですから凄いことです。
お子さんもいらっしゃるようなので、胡瓜巻きにはわさびを入れない配慮もされました。
・盛り合わせ2折
・鱧寿司1本
・鱧巻き3本(うまきの鰻が鱧に置き換わったもの)

麗可さんはこれらを作ってからいつもどおり京都まで来てくれました。
11日のお弁当講座では、ユーキさんも洗い物のお手伝いに来てくれて、授業後大急ぎでお寿司を持ってご実家へ。

その後のユーキさんから麗可さんへのメールが何とも感動的だったのです。
【昨日は鱧のお料理をたくさんありがとうございました。家族全員大喜びでした!!父は棒寿司を5切れも食べました!!数ヶ月前から、声量がかなり落ちていて、滑舌も悪く聞き取れないことが多くあったのですが、驚いたことに、気付いたら元気な声でしっかり喋っていて、鱧パワーのおかげだと思いました。みんな集合できたので、とてもうれしそうな姿が見れてよかったです( ;  ; )麗可ちゃんのおかげです。ありがとうございました。】

ね、素晴らしいでしょう?
前日の10日には抗癌剤を打ったばかりということでだったので、さぞかし体調がおつらかったと思うのですが、前に麗可さんの鱧を鱧うどんにして「美味しい!」と涙を流して召し上がってくれていたそうなので、その美味しさが蘇って来たのでしょう。
ユーキさんからの報告を聞いて麗可さんはどれほど嬉しかったことか。
寝不足して作った疲れが吹き飛んだに違いありません。

中川さん仕込みの鱧寿司や鱧巻きの美味しさは、こうして床に伏しておられるご病気のかたに、一時的であっても活力を与えたことが素晴らしいと思います。
ユーキさんもお父様のそばで美味しいお料理を作ってあげたいと、どれほど思われていることか・・・。
そして、出来ることなら奇跡がおきることを願っておられることでしょう。
私も祈っております。

それにしても麗可さんは頑張りましたね。
さすが「鱧のおじさん」(笑)と中川さんから呼ばれているだけあって、男性のような潔い行動力でした。
女性にしておくのがもったいない(^^)

 
 

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