投稿者「マクロ美風」のアーカイブ

「中川式鉄火味噌」が出来上がりました

東京では桜が開花したそうですね。
1953年の統計開始以来、最も早い開花だとか。

京都ももう少しですね。
鴨川の桜をはじめ、木屋町の高瀬川も4月上旬まで楽しめることでしょう。
また、教室から北へ3分ほど歩いて行くと「琵琶湖疏水」があって、ここの桜もとても綺麗です。
京都御所の桜も素晴らしいので、毎年授業の前に寄って来る塾生さんがおられるほどです。

 
 

さてさて、鉄火味噌が2種類出来上がりました。
現在の在庫は次のとおりです。

「節多め」13個
「筍入り」3個

「お宝さんDIRECT」に入れることができますので、メールでご注文ください。
事前にご連絡いただければ、教室でお渡しすることもできます。

 
 

*   *   *

【注文できる人】
①むそう塾の幸せコース在籍以上
②現在コースに通っていなくてもOK
③2023年度幸せコース申込者
④むそう塾が特別に許可した人

【注文先】
中川善博
メールアドレス:order.musojuku@gmail.com
<メールの記載事項>
・お名前
・塾生番号
・郵便番号
・住所
・電話番号
・個数
 節多めか筍入りか

【代金の支払方法】
1)代金の支払時期:品物を受け取ってから
2)鉄火味噌代金:22gで5,000円(消費税込) 筍入りは6,000円
3)送料の支払先:受領時にヤマト運輸へ
4)代金の支払先:PayPay銀行のジョブズ口座へ

 
 

てっぺんに見える白いものは、大きさ比較のための玄米です。

 
 

(節多めの鉄火味噌 料理:京料理人 中川善博&スタッフ麗可 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2023.3.15撮影)

 
 
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部屋探しは「身土不二」の意味も意識するといいですね

今、ある塾生さんのお子さんのお部屋を探しています。
彼は3月上旬に大学の合格発表があったので、大急ぎで部屋探しを始めることになったのです。

こんな混沌とした時代に、自分は勉強なんかしていていいのだろうか?
畑に出て食べ物を作った方がいいのではないか?
彼はそんなことを思っていました。
しかし、家業は農家ではありません。

彼の気持ちはよくわかります。
コロナ問題ですっかり狂った世の中を見ていると、そんな気持ちになっても不思議ではありません。
しかし、勉強は学べるときに学んだ方がよい面があります。
社会人になってからでも学べますが、やはり勉強に専念できる環境の方が効率的です。

 
 

なぜ今学ぶのか?

それは将来の選択肢を広げるためです。
学歴のためではありません。
これから学ぶことは、必ず将来なんらかの形になって自分を助けてくれます。
そのとき初めて「ああ、勉強していてよかった」と思えるでしょう。
それは知識だけでなく、技術でも同じです。

ですから私は、これから学ぼうとする若者の応援をしたくてお部屋探しをしています。
京都から関東に住まいが変わるということは、文化圏が変わるということでもあります。
今までずっと京都の文化で育った若者ですから、関東でいっぱい刺激を受けることでしょう。
それらの一つひとつも学びになります。

 
 

***

ところで彼は、なかなか繊細なセンスをお持ちです。
昨年、珈琲講座を受講してくれたとき、それはそれは上手に淹れて、素晴らしい感性でした。
大学生になるにあたり、玄米ごはんの炊き方を習っておきたいとのこと。
きっと彼なら上手に炊けることでしょう。

当初、彼のお母さんは学生用の住まいを探していたのですが、そこはIHコンロばかりでした。
それで私に連絡が来たというのが発端です。
そもそも、玄米を炊く炊かないは別として、若者にIHは止めてほしいと思ったので、私もお部屋探しを始めました。

IKだとコンロが1口というのが多いのですが、頑張ってIDKにすると2口コンロが増えます。
命の源がキッチンですから、ここは頑張って2口コンロを探せたらいいなぁと思っています。
どうしてコンロにこだわるかというと、彼にはお料理の才能を感じるからです。
少しでもお料理をしやすい環境で、彼の繊細さを開花できたら、彼の人生はかなり面白くなるはずですから。

 
 

人は住んだ場所のようになる面があります。
それは環境から陰陽の影響を受けるからですね。

マクロビオティックにも「身土不二」という言葉が登場します。
「え? 身土不二って食べ物のことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、もともとは仏教用語なので、土地と環境が人間に及ぼす影響のことを意味しています。

それは体調だけでなく、考え方、大げさにいえば思想にも影響を与えるのです。
人生の半分近くは「その場の影響」を受けるわけですから。
多感な青春時代に、彼が良い環境のもとに暮らせるといいなと思っています。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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三國清三シェフの動画を観てマクロビオティックを思う

想い出します。37年ほど前のことを。
当時の私は、シャンソンとワインをこよなく愛して、美味しいものを食べ歩くことにお金を全部使っていました。

本も好きだったので、待ち合わせ場所はいつも本屋さんです。
ここだと相手がどんなに遅れても、ご機嫌よく時間をつぶせますから。

そんなある日、1冊の本が目に入りました。
ペラペラとめくると、私と同じ北海道出身のシェフの本でした。
東京にいると、同郷出身というだけで妙に嬉しくなるのですが、これは誰にもある心理状態だと思います。

「ぼくの美味求真」というその本から、「ヌーベル・キュイジーヌ」の流れを感じたのでした。
すぐそのレストランに行こうとしましたが、なかなか予約が取れないお店でした。
「メニューがない お店に行くまで何を食べさせてくれるか分からない」というスタイルが面白くて、2度行きました。

当時、なぜ「ヌーベル・キュイジーヌ」に関心があったかというと、あの重いフランス料理が、日本の懐石料理などを参考にして、軽いフランス料理に変わりつつあったからです。
フレンチの大きな流れが起きた頃でした。

 
 


(画像はこちらからお借りしました)

 
 

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最近、その本の著者である三國清三氏の動画で、そのお店を閉めたと知りました。
その動画を観ていると、ところどころにマクロビオティックの考え方に通じるところがあって、「ああ、三國さんはお料理から陰陽を理解されて行ったのだな」と思いました。

むそう塾ではいつも盛り付けのことを大事に教えていますが、それに似た言葉を帝国ホテルの村上総料理長から言われている場面があります。(21:25から)
働いて得た収入は自己投資をしなさい。
美術館に行き、音楽を聴き、何よりよいレストランで食事をしなさい。

三國氏の師匠であるアラン・シャペル氏から、「C’ est pas raffiné」(セ・パ・ラフィネ:繊細ではない、形でしかない)とつぶやかれる場面がありますが、それを補うものが村上総料理長からの言葉にあったと思います。
ここにむそう塾で伝えている繊細さの学びが重なるなあと思ったのでした。

そして、ここが大事なところなのですが、マクロビオティックでいうところの「身土不二」と同じことを話しておられます。(37:13から)
これが大事なんですよね。
単なるグルメではなく、健康になるためのお料理がマクロビオティックの目指すところだからです。

 
 

***

むそう塾では本当に美味しいお料理を教えていますが、いつも基本には陰陽があります。
どんな国のお料理であっても、全部日本人の私たちに合うように陰陽バランスを考えています。

そうすることによって、三國シェフが体験されたような究極の不調和をなくすためです。
どんなお料理を楽しんでも自由ですが、最後は体のことを考えること。
それがマクロビオティックの食べ方だと私は思っています。

動画は三國シェフの人生突破術に焦点を合わせていますが、私はマクロビオティックの観点から観させていただきました。
陰陽を知っている人がこの動画を観ると、人生の陰陽まで楽しめますよ。

では、三國シェフの動画をどうぞ。

 
 

 
 
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「うどん出汁を使ったお料理講座 第2弾」開催のご案内

むそう塾の「上級幸せコース」で伝授する「うどん屋さんの出汁」。
これはもう、心から習ってよかったと感動する美味しさです。
「この出汁のためだけに上級幸せコースに行ってもいい」と先輩塾生さんがおっしゃってくださいました。

私は、このお出汁でお蕎麦やおうどんを作るたびに、汁を全部飲み干し、そのたびにこのお料理を教えてもらってよかったと、感動を新たにするほどです。
本当に美味しくて、本当に便利なものは、何年経っても人の心を震わせる力を持っているのだと、いつも感じ入る日々です。

このうどん出汁は、色々なお料理に変身できる力をもっていて、第1弾も好評を博しました。
本来のうどん出汁としてだけでなく、このうどん出汁をストックしておけば、こんなにも豊かなバリエーションが展開できることに、きっと驚かれるでしょう。
第1弾とともに、第2弾も美味しいもの満載なので、あなたのお料理力がグンとアップしますよ。

なお、次の方々がすでに受講ご希望をされていますので、新しいかたの枠は1名のみとなります。
1 こたろうさん(107-5)
2 麻莉さん(3-4)
3 ちえこさん(32-4)
4 まきさん(94-4)
5 PICOさん(130-1)
6 Namikaさん(141-1)
7 佳奈美さん(104-4)

 
 

*   *   *

【講座名】
「うどん出汁を使ったお料理講座 第2弾」

【開催日】
2023年5月4日(

【会場】
むそう塾(京都市左京区孫橋町18)

【内容】
<上級のうどん出汁を使ったお料理デモ&試食>
1 鰊蕎麦
2 カマスと焼きなすのパスタ
3 たこ飯
4 大根のはりはり漬け
5 ざるうどんの麺つゆ
6  ローストビーフの琥珀ジュレ掛け

<フォロー>
・iMessage
・お弁当投稿

<昼食>
デモで出来上がったお料理を試食

【タイムテーブル】
11:00  開場
11:30〜17:00 デモ&試食
17:00 解散

【定員】
8名

【受講資格】
上級幸せコース在籍以上(2023年度の上級幸せコース申込者を含む)

【お子様】
会場が狭いため申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
55,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
講座開催日の1か月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(ローストビーフの琥珀ジュレ掛け 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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料理ができる人は不安が減る 奉書蒸しの美味しさに感動

昨日は、長崎に住む塾生さんのご主人さまが、釣りの成果を送ってくださいました。
1メートル近くもありそうな大きなヒラマサが、ドーンと送られて来たのです。
中川さんが嬉しそうにお魚をさばいていく姿を見ていると、技術を持っている人は強いなと思いました。
サッササッサと柵取りして、あっという間にお刺身が出来上がりました。

 
 

 
 

それをたっぷりの大根と紫蘇と山葵でいただきます。
これで毒消しが済んでしまいます。

 
 

 
 

私は洗い物をしていて気づかなかったのですが、何やら蒸し器から湯気が出ています。
「アッツ!」と言いながら何かが出てきました。
「奉書蒸し」でした。
奉書蒸しといえば、「無双原理&盛付コース」のときに、「氷見の寒鰤」で授業に入っていました。

あれも美味しかったのですが、今回のヒラマサも最高に美味しかったです。
大きめの器に盛ってくれたのに、おかわりして汁を飲み干しました。
こんなに美味しく旨味を引き出せる料理方法に、改めて感動した夜でした。

 
 

(平政の奉書蒸し 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

***

こうして1本の魚から、わずかの間にメチャクチャ美味しいお料理が出来上がるのを見ていると、技術とは本当に素晴らしいものだと再認識します。
今は何かと食べ物がSDGsの名のもとに、おかしなことになってきました。
しかも急激な勢いで。

しかし、人間の味覚や食習慣は急には変われません。
そうなると、従来の商品に見かけを近づけたり、似たような味に加工していきます。
そうするとそこには多種の添加物が使用されることになります。
もちろん、表示義務のあるなしにかかわらず。

ここで私が危惧するのは、名前や食感は似ていたとしても、材料が異なれば名前とは違う食材の影響を体が受けるということです。
これは「もどき料理」にもあることなのですが、体が受けるのは材料の陰陽であって、名前ではありません。

プラントベースフードが広まるにつれ、私はマクロビオティックの陰陽視点から注意を呼びかけておきます。
「食べたもののようになる」のは当然ですが、それは食材の陰陽の結果であるということを、この混沌とした時代に改めてきちんと理解する必要があります。

あなたにとって本当に必要なのは、本物のお肉なのか?
お肉もどきなのか?
本物の鶏卵なのか?
鶏卵もどきなのか?
etc.

前(1964年)の東京オリンピックの頃、「タンパク質が足りないよ♪」というCMが流れていました。
今また「タンパク質が足りなくなる」と言い出しています。
その裏には何が?

私たちに技術があれば、納得のいかない暮らし方をしなくても、自分で自分の命を守ることができると思いませんか?
こんな時代だからこそ、私は食料を生産する技術、それを料理する技術が極めて重要だと思うのです。

どんな職業に就いている人でも、自分の食事は自分で用意することができたら、もっともっと人は不安にならずに生きていけるのではないでしょうか。

 
 
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