隠語で「あげまん」「さげまん」という言葉があります。
ま、知らなくても別に不自由する言葉ではありませんが、知っておいても損はしないと思います。
「あげまん」は大雑把にいうと、「その人のそばにいると何だか運が開けていく感じ」という時の「その人」です。
「さげまん」は反対に「その人のそばにいると何だか運から見放されていくような感じ」という時の「その人」です。
実際にそんな人がいるので、あえて記事にしようと思ったのです。
街ですれ違う人でも、「ああ、この人と一緒だったら楽しいだろうなぁ」とか、「うわっ、こんな人とは一緒にいたくないわ」なんて思うことがありませんか?
それは瞬間的にその人の「氣」を感じているんですね。
遠くから歩いてきても素敵だなぁと思わせるだけのオーラを放つ人は良い氣を持っています。
反対に足元はおろか姿勢が悪くて表情も暗ければ、まず負のオーラを持っています。
もうこの段階で「あげまん」「さげまん」が分類されてしまうわけですね。
その人の考え方や生き方そのものは外からは見えませんが、それを具現化したものがファッションであったり、ヘアスタイルであったり、持ち物であったり、姿勢や歩き方であったりするのです。
一番雄弁なのが顔の表情です。
その中でも眼。
「目は心の鏡」なんていいますが、目はエネルギーの源でもあります。
目が力強く輝いてエネルギーに満ちていれば、それは陽性な目として期待出来ます。
反対に精気がなくてトロンとした状態では、不安が押し寄せています。
目が陰性の極限に達した時は、瞳孔が開いて死を告げられます。
マクロビオティック的にいうなら、陽性なタイプがあげまん、陰性なタイプがさげまんになる可能性があるのですが、必ずしもそうではありません。
それは陰陽は相対的なものだからです。
陽性な人には陰性な人があげまんになり得ることもあるのです。
ただし、陰性といっても程度の問題はありますが。
むそう塾生でも「さげまん」予備軍がいます(笑)
そんな人には完全なる陰性にならないように、どこかに潜む陽性を見つけて、少しでもその陽性さを伸ばすようにアドバイスしています。
するとグングン変化して、ついにはあげまん組に入るほど変化することがあります。
これは時間を要することではなく、意識の持ち方だったりすることが多いので、コトンと意識が変わると、ビックリするようなスピードで別人になって行きます。
そしてオーラが変わって来るのです。
* * *
では、自分が陰性だと思う人はどうすれば良いか?
それは陽性だと思う人のそばに、1分でも長くいることです。
あるいは自分が好き(尊敬できる)と思える人のそばに、できるだけくっついていることです。
そして、その人の呼吸を感じ取るのです。
もし習い事なら、その人の息の吸い方や吐き方まで感じ取るのです。
それは細胞を同期することであり、思考を同期することに他なりません。
まずは模倣から。
そこから自分流を模索すれば良いのだと思います。
ですから、丁稚見習いと称して、住み込みで働くのはそれなりに理に適った方法だと思えます。
寝食を共にしてこそ感じられる世界もあるからです。
そして、ふっと気がついたら、「あげまん」になっていた。
そんな人生も楽しいと思いませんか?
