格調高い「巻き寿司 ちらし寿司」

美味しい美味しいお寿司の講座が終わりました。
技術的にも幸せ的にも、いかにも上級幸せコースらしい充実した内容でした。
一般的な甘ったるいお寿司ではなく、一つひとつの素材の味が殺されない「中川式すし飯」と具の味付けでした。
そしてその前に大事なことは、しっかりと中川式玄米ご飯が炊けているということです。
これがパスポートレベルに満たない炊き上がりでは、あの美味しいすし飯は不可能になってしまいます。

巻き寿司は白米のご飯で作りました。
白米であってもちゃんとお寿司が作れるむそう塾生であってほしいからです。
そして日本の伝統料理をきちんと受け継いでほしいからです。
巻き寿司の大事なポイントを何点か確認しましょう。

412A7168_2

 
巻き上げるときの最後はこんな指先です。
内側に指を丸めてね。

 

412A7169_2

 

(最後はこれで手を離します。

 

412A6822

 

巻き終わると後は勝手に海苔がご飯を締め上げます。
あまりきつく巻くと、この時に海苔がパンクしてしまうのでご注意を。

生まれて初めてお寿司を作った人がいました。
それでも美味しくて感激されていました。
初めてのお寿司を中川さんから習えるなんて、なんという贅沢でしょうか!
羨ましいぞ!(笑)

中川さんのすし飯はまさに「中川式」と呼ぶにふさわしく、格の高いお上品な味付けでした。
出来上がりのお味は、オーケストラのように全体で奏でて一つになるように計算されていました。
美味しいだけでなく美しいお料理「お寿司」。
いかにも日本人の繊細性を反映したお料理だと思います。

*   *   *

ちらし寿司は包丁仕事の集大成でもありました。
こんな美しいお料理を作れるむそう塾生って、やっぱり素敵だなっ!
木の芽のお上品な使い方もお勉強になりましたね。
さすが中川さん!
いっぱいいっぱい勉強になったお寿司講座。
ぜひ「我が家の味」としてお子様にも伝えてあげてください。

 

027A3568

(by 中川善博)

 


カテゴリー: むそう塾の雰囲気(塾生の体験談を含む) | コメントする

手で習ったものは手で覚える

412A7009

 

「包丁を診てくださ・・い」
「どれどれ」

 

412A7010

 

「ん! 上手に砥げてる! 偉いっ!」
この言葉がどんなに嬉しいことか。
そしてその蔭ではどんなに努力されていることか。

写真には撮りそびれましたが、右下の方にガラス容器に入った一番出汁があります。
これも見事に合格でした!

自分のしていることが教えられた水準にあるのかどうかは、自分では判らないものです。
ですからむそう塾では、放課後にお料理の味見や包丁の砥ぎ具合をチェックしてもらう光景が見られます。
こうしてチェックをしてもらいながら、教えられた味や砥ぎ方に近づいて行くのです。
習いっ放しでは100%身につくことは不可能です。
それは知識として少し増えただけになるからです。
しかも間違っている場合があります。

手で習ったものは手で覚える。
これが鉄則です。

また包丁の砥ぎ方講座をしますから、自信のない人はちゃんと砥げるようになっておきましょう。
今、上級幸せコースで作っているお寿司は、包丁仕事が芸術になる場面です。
そんな世界を味わうためにも、あなたの氣を研ぎ澄ませておきましょう。

 


カテゴリー: むそう塾の雰囲気(塾生の体験談を含む) | 2件のコメント

マクロビオティックの陰陽と氣の関係をレイアウトにも

先日面白いメールがありました。
転職した人からのメールだったのですが、新しい職場は外資の会社なので職場環境が従来の日本の会社とガラリと違っていて面食らっている様子が書かれていました。
でも今はそれを客観的に見ることも出来ていて良かったなと思います。
勤務体制や勤務時間はもちろんですが、働く人が最も影響を受けるのはデスクワークの場合は長い時間座っている机の配置です。
効率よく気持よく働ける配置が一番であることに越したことはないのですが、そこにマクロビオティックの陰陽を当てはめて考えるととてもうまく行きます。

このことはご自宅のリビングや子供部屋の机の配置についても同様で、そんなことも含めてかつては家事アドバイス講座を開催していました。
それは当然その部屋を使う人の陰陽も考えてアドバイスをしていました。
同じ空間であっても、その部屋を使う人の陰陽によって配置が異なるのは、先の会社の例でいうと外資系会社独特の陽性的な思考が影響します。
ですから実験で陰性な人と陽性な人の机の配置の仕方や座り方を見ていると、面白い結果を出してくれます。

日本人は元々全体のつながりを重要視して個人は後回しになりますが、外国(国にもよりますが)では個人を重要視しますので、当然、間取りや配置はそれを反映したものにするのが理想的です。
しかし、それにそぐわない所に長くいると、知らず知らずのうちに氣の低下を招きます。
ですから、それを考慮して家事アドバイスをしていたわけです。

自分が一番長くいるのはどこなのか?
その場の陰陽はどうなのか?
そして自分の陰陽はそれに合っているのか?
職場でも家庭でもそんな陰陽の氣を考えると、疲れ方が変わってきます。
そして氣力に変化が出てきます。
体調不良をすべて病気と考えるのではなく、氣の問題として考えてみると案外答えが見つかったりします。

こんなことがマクロビオティックでは可能になるんですよ。
素敵でしょ?
先に書いた「マクロビオティックの陰陽を実生活に落とし込む講座」では、そんなことも取り上げたいと思っています。

412A6773

(はまぐりのお吸い物:中川善博)

 


カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | 4件のコメント

マクロビオティックの陰陽を実生活に落とし込む講座

今、2013年度の年間スケジュールを練っています。
2013年度は幸せコース・上級幸せコースを各3クラス、それに毎月の愛クラスと単発講座があり、いかにバランスよく配分するかがネックとなります。
むそう塾は京都にあるため、関東方面から来られる方のためには少しでも交通費が抑えられるように東京開催もしたいところです。
しかし、キッチンのある会場となるとなかなか厳しくて・・・。

ところで2013年度は可能な限り座学だけの講座も開催しようと思います。
マクロビオティックの理論と実践を車の両輪ととらえて、むそう塾ではお料理だけでなく座学の時間も併せて一日のカリキュラムに入れています。
どんなお料理であっても必ず陰陽の裏付けを説明して構成し、それを理解してくださったならどのようなお料理にも応用ができるようにお伝えしています。

そして座学ではマクロビオティックの理論を理念に終わらせるのではなく、実生活に即して考えられるよう多方面から考える試みを提案しています。
しかし人間って面白いもので、理論と美味しいお料理があると美味しいお料理に氣が行ってしまうのですね(笑)
そして理論へのウエイトが疎かになってしまう人も中にはいらっしゃいます。

だからといってそのような人に「本を読みなさい」といってもなかなか現実的に効果は出ません。
きっと頭が食い気で出来ているんだと思います(泣)
それはそれで楽しいのでしょうが、それだとむそう塾は単なるグルメ教室で終わってしまいます。
そうではなくて、人間の弱さも含めて「いかにマクロビオティックを実生活に反映させて落とし込めるか」に焦点をあてた講座を開催したいと思います。

*   *   *

最近ではマクロビオティックの理念を伝える教室はとても多くなりました。
しかしそれらの多くが理念を伝えるのみで、現実にはどのようにして自分に落とし込めば良いのかがフォローされていません。
この落とし込む作業は究極的にはマンツーマンでなければ不可能です。
相手と呼吸を共にしなければ最善の伝え方はできません。
ですから概略を伝えてそれでお終いになってしまうんですね。

私は多くのマクロビオティック難民を見て来ました。
マクロビオティックを知らなかった方が幸せだと思えるケースもありました。
しかし本当のマクロビオティックには不幸を幸せに変えるだけの力があります。
桜沢如一先生がマクロビオティックの考え方を本に記した背景には、恵まれない少年や少女たちであっても夢をもってほしかったからです。
今の自分は貧しくても、あるいは病気でも、健康になって人生を愉快に生ききるんだという夢をもてる方法を記したのでした。

むそう塾の原点はそのマクロビオティックの理論である「無双原理」を実生活に落とし込むことにあります。
その実践の第一歩として陰陽の視点でお料理をすることをお伝えしたのでした。

ですからこれからは、その習ったお料理をいかに自分や家族の体調を踏まえて陰陽を調節出来るか、そして今の自分を思った方向に変化させるにはどうしたら良いのかが大事な点です。
これらの点を具体化させる方法を一緒に探る作業をしたいと思うのです。
本当なら一人でするべき内容なのですが、過保護にも私が水先案内人として助け舟を出しながら一緒に考える練習をしてみたいと思います。
ひとり立ちのお手伝いですね。

なお、この講座は単発を予定しています。
さらに、むそう塾のパスポート取得者限定になる予定です。
東京と京都それぞれで開催できたら良いのですが、現段階ではまったく会場の手配をしておりませんので、具体的にはまだまだお待ちくださいね。
では、5月からをお楽しみに〜♪

 

すし1

(玄米ちらし寿司:中川善博)

 


カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | 6件のコメント

凍頂烏龍茶

IMG_1818

 

私が横浜時代から愛飲している大好きなお茶の一つに「凍頂烏龍茶」があります。
もう40年以上前でも結構良いお値段でしたが、日本のバブルとともに台湾のお茶が荒らされるような買い占め方をされて、とんでもない高値になってしまいました。
本当に美味しい凍頂烏龍茶は、台湾の南投縣鹿谷郷あたりで栽培され、手摘みされたものが最高品質です。
しかし今では特殊なルートでもなかなか入手しにくくなって、とても残念に思います。

凍頂というように霞がかかるような高さと湿気が美味しさを醸し出してくれるのですが、収穫される時季でもお味が異なって、私は冬茶が好きです。
独特の甘さがあって、陰陽を舌で感じることの出来る味わいにこのお茶の奥深さを感じます。
写真の凍頂烏龍茶は正式な飲み方ではありませんが、それでも中華料理と相性も良くて、たまに中華料理をいただくときに注文します。

なんでもテレビで凍頂烏龍茶が花粉症に効くと取り上げられたそうで、そのために粗悪品やニセ物が出まわっているそうです。
茶葉の色や形で判別もできますし、何よりも飲んでみればハッキリ判るのですが、本物の凍頂烏龍茶は香りが素晴らしくて、幸せな気持ちになります。
そうでないものはまず疑った方が良いでしょう。

ほんまもんとは幸せを生み出すエネルギーがあるものを指します。

 


カテゴリー: 食べ物あれこれ | コメントする