夏には水分の多い野菜から陰陽を学びましょう

私の住む街は昨日38度まで気温が上がったそうです。
そうですというのは、その時間帯に私は京都にいたので体感していないのですが、きょうは36度の予報が出ています。
北海道生まれで北海道育ちの私には耐え難い気温ですが、順応性のある私(笑)は、埼玉に帰っても京都に行っても暑さに負けずに頑張っています。
きっと陰陽バランスの取り方がうまく機能してくれているのだと感謝しています。

夏の過ごし方は何といっても熱を体内にこもらせないことが大事です。
そのための服装も大切で、皮膚に密着しない着方と通気性の良い素材を選ぶのがポイントです。
襟のあるなしも大きく影響します。
流行のファッションに流されて、放熱を忘れた服装にならないように気をつけましょう。
氣がうまく体を巡ってくれるように、服装もお部屋も整えましょう。

一方食べ物に目を向けると、水分とミネラルの摂り方が決め手です。
これは一年中気をつけるべきことなのですが、特に汗をかく季節には重要な要素になります。
スイカにお塩をかけて食べるのは、かなり理にかなっていて、この季節にスイカがとれることも天の恵みです。
スイカの90%近くは水分なのですが、先日そのことを目で確認する機会がありました。
私が京都から帰宅したら、いただき物のスイカがベランダで丸々1個ビニール袋の中で食べごろを過ぎて溶けかけていました。
まさに90%に近い比率でスイカの汁がチャポチャポしていたのです。

ところでスイカにお塩をかけることによって、カリウム(陰性)の多いスイカに塩のナトリウム(陽性)が加わって陰陽バランスが取れるわけですが、このような組み合わせはトマトにもありますね。
これらの組み合わせは利尿作用があって、汗とともに体内の有害物質の排毒を促してくれます。
そしてあの赤い色は活性酸素を抑制してくれるので免疫力を高めます。
スイカやトマトにはカリウムだけでなく、カルシウムやマグネシウムも含まれていますから、汗でミネラルを失うこの季節にはピッタリの食材ですね。

スイカもトマトもマクロビオティックでは陰性に属しますが、この季節には上手に取り入れてほしいです。
以前マクロビオティック指導校に通っていた時、先生からお聞きしたお話でスイカやトマトにまつわる体験談があるのですが、ここでそれを書いてしまうよりご自分で体験されるのが良いと思いますので、ぜひ食べた後のご自分の体調を意識してみてください。
お水を飲んだ時とスイカを食べた時の違い。
あるいは、お水を飲んだ時とトマトを食べた時の違い。
単純に「美味しかった!」「食べてお終い!」ではなく、その後の体調の細かな変化をキャッチして次に活かすのがマクロビオティックの実践の仕方です。

 
 

トマト むそう塾 マクロビオティック

 
 

(京都上賀茂産無農薬トマト 切り口の鋭さは中川善博の包丁仕事)

 
 

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新蓮根の鉄火味噌が出来ました!

鉄火味噌 むそう塾

 
 

(新蓮根の鉄火味噌 塾生作品 子象さん)

今の時期は新蓮根のシャキシャキ感が美味しいですよね。
先日新蓮根を金平にしていただいたのですが、甘味もあって美味しかったです。
きょうはとても暑かったので、陰性食品オンパレードになってしまった人もいらっしゃるかも知れませんね。
しかし、妊娠中の人は陰性食品を摂り過ぎないようにしましょう。
流産の危険性が増しますので要注意です。
赤ちゃんの血液をまかなってあげるために、お母さんはどうしても貧血になりやすいので、陰性食品で血液を薄めるようなお食事は慎みましょう。
鉄火味噌は造血作用のあるお料理で、軍隊でもメニューに残っているほどです。

今年も新蓮根で鉄火味噌が出来上がりました。
新蓮根は水分が多いため、火入れに3時間半かかったそうです。
刻みも入れると5時間半ほど立ちっ放しで気を抜けない作業です。
この暑い時に熱のこもる作業を続ける子象ちゃんの根気は相当なものです。
でも、今妊娠している塾生さんが鉄火味噌を待っているので、その赤ちゃんを守りたい一心で台所に立ったそうです。
グーッと氣のこもった鉄火味噌と、それを召し上がって新たな命を守り抜くお母さん。
何とも素敵な関係ですね。

なお、鉄火味噌は有料にて塾生さん限定でお分けしております。
ご希望の方はマクロ美風までメールをください。

 
 

<Kさんの感想より>

美風さん、こんにちは。
お願いさせてもらったばかりの鉄火味噌、子象さんが最速で対応して下さったので、今日の午前中に受け取ることができました。ありがとうございます。
今回の鉄火味噌は今の私にピッタリなのか、めちゃくちゃ美味しいです。
冬に分けて頂いた鉄火味噌は甘くてもちろん最高に美味しかったのですが、今回の分は爽やかで味や香りが美味しいのはもちろん身体も喜んでいる感じがします。
そして玄米ご飯もモリモリすすみそうな感じです。(お昼ご飯食べたのに、今鉄火味噌を振りかけた軽めの一膳を食べてしまいました)
こんな時期に無理なお願いをしてしまったなぁと思っていたのですが、この鉄火味噌を頂けてとても幸せです。
減るスピードも速そうですが、頼りきらずに、でも助けてもらいながら、赤ちゃんに最適な状態に身体を整えてゆきます。
本当にありがとうございました。

K

 
 

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毒消しバッチリ! 万願寺唐辛子の美山炒め丼

万願寺唐辛子の美山炒め 中川善博の陰陽料理 マクロビオティック

 
 

(万願寺唐辛子の美山炒め丼 料理:中川善博)

美味しかったです!
食べ進むと山椒のお味がアクセントになって、すっきり感が漂います。
そして、蒟蒻が物凄い演出をしてくれるので、ついつい手が伸びてしまいます。
蒟蒻のあまりの美味しさに、二日目は中川さんにおねだりして蒟蒻を増量してもらったほどでした。
中華の青椒肉絲とちょっと似た感じに見えますが、作り方はやはり京料理人だなぁという工程で、とても手間がかかっていて、一つひとつのお味の違いが楽しめます。
中川さんがよく口にされる言葉なのですが、「最終調理は口の中で」がまさにピッタリのお料理です。
牛肉は香りを楽しんで、万願寺唐辛子が主役、蒟蒻と山椒が名脇役という感じでしょうか。
ですから料理名にも牛肉は入りません。
お弁当のおかずにピッタリですね〜。

マクロビオティックをかじっている人ならもうお分かりですね。
牛肉という動物性を使っていますが、しっかり毒消しがされています。
たっぷりのお野菜の中に入る動物性は、そんなに体に負担をかけません。
特に蒟蒻は腸のお掃除をしてくれますので、心強いお料理になります。
そしてもちろん、下には中川式玄米ご飯がふわっと盛ってあります。

満足コースの授業が早く終われば、口頭でお伝え出来るかも知れませんね(^_-)-☆

 
 

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ナス科にみる夏野菜の食べ方とマクロビオティックの陰陽

小茄子の田楽 むそう塾 マクロビオティック

 
 

(夏から秋の極上お弁当講座のひと品 小茄子の田楽 料理:中川善博)

茄子は陰性だから。
そのひと言で私はどれだけナス科を避けたことでしょう。
ナス科ということですから、トマト・ピーマン・ししとう・じゃがいも・パプリカ・ほおずき・ハラペーニョ・たばこ・クコ・唐辛子・胡椒などを含みます。
もちろん、トマトジュースもトマトケチャップも避けました。
マクロビオティックの陰陽を知ってしまうと、そんなもう一つの目を持って食材を判断するようになります。

しかし、食材だけで判断するのはある種の危険性も伴います。
すべてを生のままで食べるわけではなく、料理方法でいくらでもそれらの成分は変化するからです。
例えばナス科の食べ物で関節炎が悪化するという情報があります。
しかし、それは料理の仕方がどうだったのか? どの部分だったのか?
そんなことも含めて考えなくては片手落ちになります。

例えばじゃがいもはナス科ですが、一番悪さをするのは芽の部分なのでそこを取り除けば良いのですが、皮を食べてはいけないという情報もあります。
食材によっては、生なら毒性があるけれど加熱すれば消えるから大丈夫というものもあります。
さらに、ある人は平気だけどある人はアレルギー症状が出たというように、その人の体質や消化力が影響する場合もあります。

ですから一概にこの野菜は駄目でこの野菜は良いと短絡的に決められません。
すべては自分で食べ続けるか避け続けるかして答えを見つけるしかないのです。
実験の目安は最長で3週間です。
毒性の強いものほど短時間に答えが出ますが、体に害があるかどうかが分からないものほど時間がかかります。
ある意味では犯人探しをして健康にもって行くのが食養生でもあるのですが、理想的な健康というのは「何を食べても平気」という体になることです。

自然界はそのときに必要な野菜を私たちに届けてくれます。
それが「旬」というものですが、夏には当然のことながら体をクールダウンする食材が多くなります。
本体ならそれらを食べても健康が損なわれない体調になっているべきですね。
大事なことはそれらの野菜で体を涼しくすることであって、クーラーで涼しくするのが健康に貢献するのではないことを認識すべきです。
しかし今はどこに行っても冷房の効いた環境なので、そこに長くいる人は夏野菜のいただき方を工夫する必要があります。
そこに陰陽理論を活かさずしていつ使うのかと私は思います。

写真の小茄子の田楽は、陰陽的にもバランスの取れたお料理で、作り方はさすがの料亭料理でした。
お弁当講座に来られる方は、「あ!」と思われることでしょう。
これが一つお弁当に入るだけでグンとお弁当の格が上がりますね。
そこには「体に良い悪い」を超越した氣の高揚があります。
その氣の高揚が免疫力を高めることにもなるので、あまり食材の陰陽や成分にとらわれすぎて、人間丸ごと見ることを忘れないようにしてほしいなと思います。

先人が残してくれた伝統料理は、長い間の人体実験がなされたことになるので、新しい料理方法より安心して食べられます。
そんな引き出しを多く持っていると、あなたの食生活は豊かになるし心も安定します。
むそう塾ではそんなお料理をとびきり美味しくしてお伝えしています。

 
 

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中川善博の陰陽料理(夏から秋の極上お弁当講座から)

中川善博の陰陽料理 むそう塾

 
 

(夏から秋の極上お弁当講座のひと品 料理:中川善博)

あっと驚く作り方とその簡単さ。
でも確実に美味しい!
それが中川善博の陰陽料理です。
第1回目の極上お弁当講座で、その方法に目からウロコを落としまくっていましたが、今回も「へ〜!」とあちこちから感動がありました。

陰陽を踏まえた料理方法で、時間が経つほどに美味しさを増すしかけの極上お弁当。
まだ5日間連続開催が控えていますが、1日目の中川さんの盛り込みはこちらからご覧ください。

あら、梅干し?
そうなんです、梅干しなんです。
と言いたいのですが、実は違うのですよ(^^)
きっとこれからのお弁当Tweetで人気になることでしょう。

 
 

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