京料理人(兼主夫)の中川善博が生み出す「家庭料理の力」

マクロビオティック料理であってもなくてもお料理は美味しく出来上がると嬉しいし、費やした時間も食材も報われます。
しかし、まずく出来上がってしまうと、途方もない疲労感と食材や時間が勿体なく感じられ、もう作りたくなくなってしまいます。
こうして筋金入りのお料理嫌いが出来上がってしまうのですが、美味しく作れた体験を増やして行くと、だんだんお料理に対する抵抗が減っていきます。
できれば誰かに召し上がってもらって、「美味しいね」という言葉をもらうと、とっても嬉しいしモチベーションも上がって来ます。

そしてそれはマクロビオティックの陰陽で言うところの「陽性な氣の流れ」なので、その流れを日常化できるとグングン良い方向に行きます。
反対にまずいお料理を作ってしまった場合はどうでしょうか?
答えは簡単。「陰性な氣の流れ」になってしまいますね。

よく私たちは、疲れた時に「美味しいものでも食べに行こう!」と行動することがありますね。
そして、美味しいお料理に舌鼓を打って、食べ終わったころには気持ちが上向きになっている経験ってありませんか?
これは美味しいお料理が「陽性な氣の流れ」を運んで来てくれたからですね。

お料理は美味しいお店に食べに行く楽しみもありますが、「家」は外での疲れを癒やす場所でもありますので、家で美味しいお料理を食べられたら最高だと思いませんか?
家が陽性の氣に包まれて、そこにいる家族は自然と笑顔になって行くことでしょう。
そんな家であってほしい。そんな人になってほしい。
そんな想いでむそう塾を続けているのですが、現実にそういうご家庭が増えてとても嬉しい日々です。

今までだったら「外で食べるもの」と決めていたお料理が、家で外より美味しくできたとしたらどんなに嬉しいことでしょうか!
むそう塾ではそんなことが日常的に起きています。
「◯◯革命」「◯◯記念日」、そんなお料理が増えて、家族関係も良くなって、幸せ度が増して行く暮らし方って素敵ですよね。

下の写真は「煮物コース」でお教えした「鰊茄子」をアレンジした「鰊蕎麦」です。
このお蕎麦の汁は「上級幸せコース」でお教えした「うどん屋さんの出汁」で作られています。
そのお出汁の美味しさは、うどん屋さん以上であり、習った人はいつもそれを冷蔵庫にストックしておくことを欠かしません。
そして、色々使いまわしができるので、このお出汁があると忙しい人でもササッと美味しい一品を作れる魔法のようなお出汁です。
このお出汁のおかげで、お蕎麦もおうどんも「家のほうが美味しいから家で食べる」ようになった塾生さんの何と多いことか。

 
 

 
 

(鰊蕎麦 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

先日「家庭料理だからこそ美味しくあれ」という記事を書きましたが、こういう背景があって「家庭料理はぜひ美味しく作ってほしい」と思ったからです。

プロが教えるといっても、京料理人中川善博の場合は付加価値があります。
バリバリと仕事をしながら、男手一つで二人の子供を育てあげた経験から生まれた「主夫ならではの知恵や時間の使い方」が、伝えるお料理の随所に登場します。
言い換えれば、「最も主婦らしい料理人」ということになるでしょうか(^^)
それが「家庭料理だからまずくても仕方ない」という思い込みを払拭する原動力になっているのです。

残りの人生を家庭料理のレベルアップのために費やす決意をした、京料理人であり、素晴らしい父親(兼母親)である中川善博の世界は、ちょっと厳しく、ちょっとエロく(笑)、楽しい授業が展開しています。
これからむそう塾に来られる方にはぜひ安心して、これから上のコースに進まれる方にはもっと貪欲になって、喰らいついて来てほしいと思っています。

「むそう塾ができるまで」

 
 

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カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べ物あれこれ | 2件のコメント

暮らし方を意識したら心が変わりました(育児中の体験談より)

25日から2017年度の受講費の納入が始まっているのですが、その受付完了メールをお送りしたところ、次のような嬉しいお返事がありました。
Kさんは今年の5月から幸せコースを受講されるのですが、妊娠中の2016年1月に愛クラスを受講されて、5月に出産されました。
とても陽性なかたで、玄米投稿の時にもその陽性さで苦労されたのですが、パスポートを取れた頃にはかなり変化をされました。
こちらの記事からもおわかりいただけると思います。

その後どうされたかなと思っていたのですが、こんなにも変化してくださって、ただただ嬉しかったです。
彼女は悪い陽性から良い陽性に変わりつつあって、その本気さに感動しました。
子育て中は陽性さんにはなにかとつらいですが、こうして前向きに頑張ってくれていることがとても嬉しいです。
変わりたいと思って変わっていける人って、決断力と実行力のある人です。
5月からKさんはさらに変化されることでしょう。

*   *   *

<Kさんからのメール>

美風さん

こんばんは
塾生番号93-4のKです
2017年度幸せコース受付のご連絡をありがとうございました

昨年12月にご連絡してすぐに土曜日クラスを開講してくださった時から、自分の中ではコースの受講がすでにはじまったような気持ちでいます

むそう塾のサイトやTwitterを読んで、今の自分でもできることから少しずつ生活に取り入れていっています

美風さんにご連絡するまでは「子育てで余裕がない」ことを言い訳にワンプレートにぐちゃぐちゃに盛った食事を掻き込んで食べていました
朝起きられないのも大変だから仕方がないと思っていました
主人をないがしろにするのも娘が最優先だから仕方がないと…

今は早起きをしてお弁当は朝つくったものを詰めて、食事は盛りつけたものを食べるようにしています

そうしているうちに以前よりも暮らしやすくなりました
素直に幸せだと思う時間がずっと増えました
むそう塾とのご縁のおかげで目が覚めました
本当にありがとうございます

まだまだ自分自身の問題は山積みですが、前向きに解決していきたいです
5月から幸せコースで学べることをとても楽しみにしています
どうぞよろしくお願いいたします

K

*   *   *

<マクロ美風からの返事に対するKさんのお返事>

美風さん

ありがとうございます!
むそう塾が公開されている情報はためになるものばかりで、いつも背中を押してもらっています

以前美風さんがTwitterで土井善晴さんの記事の具沢山のお味噌汁は逃げ、まずい料理を食べることはしんどいと書かれているのを見てはっとしました
具沢山のお味噌汁のお話は他のお料理教室でも何度か聞いたことがあり、私は自分の良いように解釈してしんどいときにそういった献立にしたことが何度もあります
でも、大変だから、しんどいからという気持ちで作った食事は幸せな食卓とはほど遠いものでした

「家庭料理だからこそ美味しくあれ」の記事を読んで、改めてむそう塾でお料理を習う機会を得られたことをとても幸運に思います
決して楽な道のりではないと覚悟していますが、精一杯がんばりますのでどうぞご指導お願いいたします

K

*   *   *

<マクロ美風より>

Kさん、メールをありがとうございました。
私は本当に嬉しかったです。
陽性なあなたが育児でお子さんと向き合うのは、本当につらいと思うからです。
でも、こうしてTwitterやブログの記事からご自身で行動を起こされて、心の変化を感じ取っていらっしゃることが素晴らしいと思いました。
なかなか出来ることではありません。

私がとても感心したのは、次の部分です。
美風さんにご連絡するまでは「子育てで余裕がない」ことを言い訳にワンプレートにぐちゃぐちゃに盛った食事を掻き込んで食べていました
今は早起きをしてお弁当は朝つくったものを詰めて、食事は盛りつけたものを食べるようにしています
そうしているうちに以前よりも暮らしやすくなりました
素直に幸せだと思う時間がずっと増えました

これはね、陰陽の秩序が調って来つつあるということなのです。
これこそがマクロビオティックの目指しているところであり、あなたはすでにそのことに気づき始めました。
日々の暮らしを陰陽を意識して調えることによって、グンと生きやすくなることを伝えているのがマクロビオティックなのです。
むそう塾はそれをお料理の切り口から伝えているわけです。
あなたは本当に素晴らしいですねぇ。
5月からさらに変化されるでしょうから、それを今から楽しみにしていますね。

ところで、具沢山のお味噌汁のことですが、単純に一つのお鍋に材料がいくつか入ったお味噌汁だと、それがおかずを兼ねることになるので便利だという解釈ですね。
けんちん汁みたいな感じでしょうか。
世の中の多くの人がマクロビオティックの陰陽を意識していませんので、そのようなことになるのでしょうが、マクロビオティックを知っている人はここで陰陽を考えてほしいです。

忙しいということは陽性になっています。
そういう時に具がたくさん入ったお味噌汁は陽性なので、美味しくないはずなんです。
そういう時にはむしろ具の少ない、でも美味しい、さら〜っとしたお味噌汁(又はおすまし)の方が体も心も喜ぶはずです。
でも、それだけではおかずがないと一般的には思われるでしょうが、「美味しい!」というおかずがあります。

本当に美味しいご飯、本当に美味しいお味噌汁、本当に美味しい糠漬け。
「本当に美味しい」とただそれだけも滿足する経験はありませんか?
満足って品数の多さではないので、忙しかったらこれだけでもいいじゃないですか。
もっと食べたければ海苔でも納豆でもいいのです。
これも本物をね。
育児も家事も忙しいです。
だから、「家庭料理だからこそ美味しくあれ」という記事になったのです。
5月からは本当に美味しい家庭料理を目指しましょう!

 
 

 
 

(教室の置き花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

教室にはいつもお花を絶やしません。
塾長の手で季節のお花がそっと飾ってあります。

 
 

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2年4か月ぶりに生理が再開したむそう塾生の体験談

マクロビオティックを始めてから生理が止まる人はとても多いですね。
その理由はこのブログで何度も書いていますが、むそう塾では止まった生理が復活する人も多いです。
先日もむそう塾生のMさんから「2年4か月ぶりに生理が復活しました!」と嬉しい報告がありました。
まだお若い23歳なのですが、このくらいの年齢で生理が止まっている人も多いので、同じような体調の人の参考になるから文章を書いてほしいとお願いをしたところ、気持ちよく引き受けてくれました。
この文章がきっかけになって、同じ悩みの方が一人でも多く順調になってくれますように。

 
 

<Mさんの体験>

私は2014年9月あたりから生理が来なくなり、2017年1月に再開しました。約2年4か月ぶりでした。
今年の3月で24歳になるので、21歳の身体で生理が来なくなったのでした。
再開してみて1番に思うことは、『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。
毎月生理がきちんと来ている人でも、「果たしてその血液の質はどうなのだろうか?」という観点で読み、役立てていただけたらなと思います。

最初に、私なりに生理を復活させる要因になったと思うことを以下にまとめておきます。

・ケミカルな下着類はやめ、オーガニックコットンのものに変えた(2016年7月頃〜)
・炭水化物を抜くのを辞め、毎食主食をきちんと食べるようにした(2016年9月頃〜)
・消化吸収の良い玄米ご飯を食べるようになった(2016年10月頃〜)
・外食も母の手料理も心から美味しく楽しむようにした(2016年10月頃〜)
・OBENTERS™への参加によって、早寝早起き&昼食のバランスも良くなった(2016年11月頃〜)
・動物性を毎食摂るように心がけた(2016年11月頃〜)
・むそう塾でのアドバイスにより陽性(私の場合)を意識して暮らすようにした(2016年11月頃〜)
・自分自身の心の声にしっかりと耳を傾け、自分のために人生を生きようと決めた(2016年11月頃〜)

<生理が止まるまで>
2014年(当時大学4年)の5月に、ある料理教室に3ヶ月通ったことがきっかけで食の質を考えるようになりました。
その教室はマクロビオティックの考えをベースにしたお料理教室で、無農薬のお野菜と玄米、こだわった調味料でご飯を作り、野菜中心で身体の中から綺麗になりましょう、という教室でした。
動物性は否定しませんでしたが、抗生剤や飼料の問題などのマイナス面を教えていただき、大好きだったお肉に少し抵抗を感じるようになりました。
実際に家でも、自分で調味料やオーガニックの食材を取り揃えあまり動物性は摂らないようにしていたら、お通じも肌の調子も良くなり体重も少しずつ減り(適正体重内です)、感激していました。
それと同時に、自分の食事を完璧にしたいがために外食が楽しめなくなり、だんだん母の作ってくれる料理の食材や調味料も気になって、家で食べることがストレスに感じるようにもなっていきました。
もともと甘いものが大好きだったので、白砂糖はやめてもマクロビースイーツなどはしょっちゅう作って食べていました。これも良くない行為でした。

当時の私の頭の中は、「外食は身体に悪いものばかりだ」「野菜は無農薬でなければ」「調味料もオーガニックでなければ」「動物性は血液を汚すから出来るだけ食べないようにしなければ」「炭水化物は太るから控えよう」「白砂糖は食べてはダメだ」…などの制限ばかりでした。
そして通い始めてから約5ヶ月後の2014年9月に生理が止まりました。思えば生野菜中心な食事だった気がします。
いきなり動物性とお米を減らしすぎたのと、大好きだった食事がストレスになってしまったことが原因だと思っています。

一応言っておくと、私はこの料理教室に通ったことは全く後悔していませんし、出会えて本当に良かったと思っています。
この教室で食の大切さとお料理の楽しさに目覚めてなければ、今、こうしてむそう塾には出会えていなかったでしょう。
私の自己解釈により、先生が本当に伝えたいことを受け取れていなかった可能性もあります。正しく受け取れる器ができていなかったのです。
料理教室に関わらず自分が何かを教わる立場であるときは、「素直に受け取る心と翻弄されない軸」を持っているべきなのだと学んだ機会でもありました。良い経験です。

<むそう塾に出会うまで>
その後は、母に心配され婦人科に2回ほど通い薬で2回生理を来させました。しかし薬を使わずに自然に戻って来て欲しい気持ちが強かった私は、心配する母を横目に病院にも行かなくなりました。
オーガニックコットンの下着に替えたりして、「まあ、そのうち来るかな」と思いながら過ごしていましたが一向に来る気配がありませんでした。

2015年7月に、facebookでいいね!されていた麗可さんの100点弁当を発見し、あまりに美味しそうで衝撃を受け、むそう塾を知りました。
そして100点集を食い入るように見ました。トンカツや唐揚げにたっぷりの白米のような玄米ご飯。ただ純粋に「美味しそう。食べたい。」という気持ちがあることに気がつきました。
その後1年くらいは眺めているだけでしたが、ある時むそう塾のホームページの「むそう塾ができるまで」で、中川さんの過去のことを知り肺の奥の方がキュゥっとなりました。穏やかなお料理写真からは想像もつかない辛いものでした。
そして「主宰者紹介」のページでお二人がこのむそう塾にかける想いの大きさ・深さを感じて、この教室は中途半端な気持ちで受けてはいけないな、と思うと同時に「ここで料理のことも陰陽のことも健康のことも人生のこともすべて学びたい!」と強く思いました。
果たして今の自分は、お二人が伝えんとしていることを受け取れきれるだろうか?と、少し怖気付く気持ちもありました。

当初は京都という遠距離や、調理器具を揃えるお金のことを考えてなかなか申し込めなかったのですが、突然「あ、今行こう!」と2016年8月に決心しました。そして9月の愛クラスを受講しました。
陰陽について何の知識もありませんでしたが、美風さんのブログを読み漁っているうちに陰陽の世界に非常に惹かれていった感覚を今でも思い出します。
食だけではなく、人生までもが変わる予感がしたのです。
仕事や家族のことでモヤモヤしていたこともあり、この時はもう、生理が再開するのはおまけのような気持ちで生き方を根本的に変えたいと思っていました。

中川さんに出会い、美風さんに出会い、中川式玄米ご飯に出会い、私の思考と身体は少しずつ変わって行くのを実感しました。

中川さんの作るお料理の世界を垣間見て、今までの自分の料理は栄養面しか考えていなかったことに気付き、「料理というのはそれだけではない」ということに気付かされました。
主食の大切さ、家族と同じご飯を食べる大切さ、陰陽バランスの大切さ、食物の命をいただくということ、自分自身を生きる大切さ、たった一度の愛クラスでたくさんのことを学びました。
美風さんには個人的に人生相談にも乗っていただき、私の悩みもちっぽけに感じられるようになりました。

<昼食のバランスが整ったきっかけ>
2016年11月にお願いしてOBENTERS™ に参加させていただくようになりました。個人的にこれが生理の再開に大きく関係していると思います。
毎朝のお弁当を中川さんに見ていただき講評してもらうのですが、ご飯もおかずもその日の朝に作らなければなりません。
正直最初は「ヒェ〜」とひっくり返る勢いだったのですが、陰性な私は少しでも陽性な氣に触れておく必要があると思い参加しました。困難な方を選ぼう!と。
初期の頃、中川さんに
「禅宗のお坊さんが食べているようなおかずですね」
「若いあなたはもっと質の良い動物性を食べなければいけません」
「前夜外食したくらいで胃が疲れているようでは年寄りのようです  若者はもっとパワフルに!」
と言われ、自分には動物性(陽性のもの)がもっと必要だったのだ!という事実を知りハッとしました。
今までは、朝めいいっぱいまで寝て簡単におにぎりを握って持って行き、それをお昼に食べる。という生活だったので、それと比べてお昼ご飯のバランスがぐんっと良くなりました。

アドバイスを踏まえて、玄米ご飯200gくらいにお肉かお魚、青菜のお野菜、卵、糠漬を基本としたお弁当になりました。
このようなお昼になってから約2か月後にあっけなく再開しました。もう血液を出しても大丈夫な身体になったのだなぁと実感しました。
でもそれが普通の身体の状態なのですよね。今までが普通でなかったのです。
私はまだむそう塾で玄米ご飯と糠漬けしか教わっていませんが、家族の「本当に美味しい!」という声と笑顔を見ると、心がじんわり温かくなります。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

『むそう塾は人間塾』というのは本当です。だから、お料理を習いたいだけでなく本気で自分と向かい合いたいという人にも非常に良い場です。

美風さんは、「気持ちよく毎日を充実させて生きましょう。それが良いご縁を連れてきてくれますよ。」と私に仰ってくださいました。
その時、” 私たちの魂はこの世を生きてみたくて仕方がなくて生まれてきた “ という話をふと思い出しました。
そう考えると、魂を預かっている大事な入れ物であるこの身体のことをもっと大切にしようという気持ちが湧いてきます。
その頂いた身体を心地良く愛でてあげることが「気持ちよく毎日を充実させて生きる」ことにつながるのかなと思っています。

身体に何か不調がある方は知識だけでガチガチになった頭を解放してあげて、自分の身体の現状をよく知り対応してあげることが大切になってくると思います。
「少しくらい良くない食べ物が入ってしまってもそれを排出できる!」くらいの身体作りをしていくことがこれからの時代必要になってくるのと、そのくらい軽い気持ちで構えている方がストレスを抱えずに健康に生きやすい気がします。
こんな風に柔軟な捉え方に私を導いてくださったことと、大切な生理を復活させるまでの道を作ってくださったむそう塾に心から感謝しております。

私の経験が、生理が来なくて悩んでいる方の励みになりますように。

*   *   *

<マクロ美風より>

Mさん、素晴らしい文章をありがとうございました。
あなたは本当に能力の高い人ですねぇ。
これから社会経験を積んで行くと、頼りになる人になれると思いますよ。

では、あなたの文章を読ませていただいて感じたことを書いておきますね。
まず、【『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。】の部分ですが、これは陰性になっていたあなたの場合は当てはまりますが、すでに動物性を摂っている人には当てはまりませんので、むしろ、「主食のお米をしっかり食べて、スイーツを減らすべきだ」とされても良いかもしれません。

あなたがパスポートを取られたのは10月4日でしたから、そこから消化吸収力のある玄米ご飯の栄養が体に注ぎ込まれたと思います。
そして、その時から動物性も摂っておけば、12月には生理が再開されたと思いますが、それでも11月に動物性を摂り始めて1か月あまりで生理が来てくれましたね。
まずはホッとしました。
そして、次の文章に心から安堵しましたし、嬉しかったです。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

あなたの文章には、マクロビオティックに出会った人が陥りがちなことが随所に出てきます。
ですから、この記事を読んでくださった人は、「ああ、私と同じ そうそう」と思ってくださることでしょう。
そんなふうにご自分の体験が誰かの人生を変えるきっかけになれば嬉しいですね。

ところで、生理が来てくれたので、しばらく経ったらがむしゃらになって動物性を摂ることを意識しなくても大丈夫ですよ。
「陽性=動物性」と考えがちになりますが、植物性であっても料理方法で陽性にすることもできますので、その辺のことを5月から始まる幸せコースでしっかりと身につけられたら鬼に金棒になります。
今後のあなたの人生がどんなふうに変わっていくのか、今から楽しみにしていますよ。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 教室の置き花)

 
 

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家庭料理だからこそ美味しくあれ

京都の「菊乃井」さんの主、村田兆治さんは「和食は絶滅危惧種」といって、和食の伝承に力を入れていますが、料理研究家の土井善晴さんも「一汁一菜でよいという提案」の中でやはり「和食は絶滅危惧種」という言葉を使われています。
それぞれのお立場からの発信ですが、村田さんは日本料理を覚える時に数値化されていないのが難しさの一因であると考え、菊乃井さんのパソコンには数値化された分量や手順が入力されていて、いつでも見られるようになっているそうです。

また、土井善晴さんは、家庭料理は作ることが大切なので、まずい日があってもおかずが少なくてもいいんだよというスタンスです。
具沢山のお味噌汁でおかずも兼ねるというお考えです。
おかずを作ることに悩んでいる人たちへの慰めであるようにも受け取れます。

では、むそう塾はどうなのかというと、やはり「和食は絶滅危惧種」という認識に変わりはありません。
しかし、上のお二方と違って、「家庭料理だからこそ美味しくあれ」というスタンスです。
お料理の本当の美味しさは、豪華さや複雑な味付けにあるのではなく、どのような気持ちで作るか、いかに余計なものを削ぎ落として行くかという生き方に相通ずるものがあって、それはまさに家庭でこそ育まれるものだと思うからです。
その人の人となりや生き方がそのままお料理に反映されるので、美味しいお料理を作ろうとすれば、精神面も自然に高まって来ます。

食材を用意して時間をかけても、作ったお料理がまずかったら悲しくなって作るのがイヤになってしまいます。
それでも家庭では食べることが現実に押し寄せてきます。
ですから、家庭料理は美味しくあってほしいですよね。
むそう塾が家庭でも一流料亭を超えるお味を作れるようにしたのは、そんな背景もあって、素人でも再現できるように徹底的に細かいところまで分解再構築し直したからです。

和食は絶滅危惧種と言われる時代だからこそ、それぞれの家庭で心身ともに満足のできるお料理として、京料理とマクロビオティックの陰陽を融合させた「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」は、確実にこれからの時代に必要な教室だと思っています。
こうして家庭のお料理が美味しくなって、お料理をする喜びとともに生き方も楽しくなることがむそう塾の願いでもあります。

 
 

 
 

(肉団子甘酢あんかけ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック料理教室 むそう塾)

 
 

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「歯科医療における小児の食事指導」講演会のご紹介

歯医者さんは歯を治すだけでなく、実は歯医者さんで糖尿病が治る時代になりました。
それは、糖尿病にはそれだけ食べ物が影響していることの表れでもあります。
内科に通っても糖尿病が治らず、最終的には人工透析に進む人がとても多い時代ですが、それは食べ物を徹底的に見直していないからですね。
私が知っている歯医者さんでも、歯の治療だけでなく食事指導をして糖尿病が治った症例が多くあり、これからその方向で診察をする準備を進めているほどです。

東京でもそのような視点に立った講演会が開催されるとのことなので、その情報をご案内させていただきます。
今子育て真っ最中の人だけでなく、ご家族に糖尿病患者を抱えている人にも参考になると思います。
歯科の現場では、驚きの治癒例がたくさんあって、その現実を蓄積された先生方がこうして新しい動きをされています。
マクロビオティックの観点からも大いに納得できる講演内容なので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
私は授業があって行かれませんが、とても良い講演だと思いますので、ご紹介させていただきます。

*   *   *

【歯科医療における小児の食事指導】

2017年2月11日(祭日)、12日() 9:20~16:40

2016年10月11日、WHO(世界保健機関)は、砂糖の入った飲料への課税を進めるように 各国に呼びかけた。いわゆる「ソーダ税」と呼ばれるものだ。アルコールやタバコと同じ扱いにする ことを勧めるものだ。それだけ、世界の肥満と糖尿病の増加は深刻になっている。日本もその例外ではない。このような時代の中、幼児期から継続通院する可能性の高い歯科医院の食事指導は極めて重 要な意味を持つようになっている。だが、これまでの歯科医療における食事指導をみると、全身(心) を忘れ、「口腔」内だけしかみない指導が目立つ。そのため、しばしば誤った指導が繰り返されてきた 歴史がある。今こそ、口腔内だけではなく、全身(心)を診る食事指導が必要な時代になっている。 小児の食事指導にかかわる歯科医療関係者の受講をお待ちします。

■講 師
黒沢誠人「小児のカリエス予防は食習慣がすべて」(くろさわ歯科医院院長・埼玉県)
徳田寿枝「沖縄の口から日本が見える」(とくだ歯科医院副院長・沖縄県)
古仙芳樹「小児歯科は予防医療の最前線」(フルセン歯科医院院長・東京都)
幕内秀夫「歯科医院における小児の食事指導」(F&H研究所代表・東京都)
■会 場 家の光会館1Fセミナールーム(東京都新宿区市谷船河原町 11)
■受講料 歯科医師(医師)23,760 円(税込み) その他 21,600 円(税込み)
■定 員 40名
■申込方法 申込書にご記入の上、FAX または、mail でお申込みください。定員の関係上、お申 し込みいただいた方に、折り返しご連絡させて いただきます。その後、1週間以内に下記銀行口座に受講料をお振込み下さい。
FAX:042-506-8637
mail:fandh-2@arion.ocn.ne.jp
■入金先 三菱東京 UFJ 銀行 国立(くにたち)支店 口座番号:(普)0795050
口座名:フーズアンドヘルス代表 幕内秀夫
*キャンセルは、1週間前までにご連絡いただいた場合、お振込み金額の 50%から手数料を差し引い た額を返金いたします。それ以降のご返金はできません(代理出席可)。
■主 催 フーズ&ヘルス研究所 TEL:042-506-8637

お申込みはこちらのPDFをご覧ください。

*   *   *

講師プロフィール、講座内容(時間)

(2 月 11 日)

9:20~10:50

「小児歯科は予防 医療の最前線」

古仙芳樹

フルセン歯科医院院長。1965 年群馬県生まれ。平成元年日本大学松戸歯学部卒 業。平成 7 年調布市国領町にフルセン歯科開院。開院当初より予防歯科に取り組み 食生活改善を柱に臨床 29 年目。「健康を創造する予防歯科」が医院理念。むし歯予 防は目的ではなく健康を創造するための手段である。
むし歯を予防するのはフッ素かキシリトールか PMTC か、はたまた母親の仕上げ 磨きなのか?そんな勿体ない予防歯科してませんか?考えてみてください。何やっ ててもむし歯になる子はなるんですよ。あなたには聞こえませんか?乳歯君が身を 挺して我々に訴えている叫びが。むし歯をつくってしまったことを「子育て失敗」 くらいに落ち込んでいるお母様に優しく語り掛けましょう。「お母さん、ここが食生 活を見直すきっかけですよ」と。歯科医院は医療機関で唯一妊婦さんから子どもた ち学生さん大人、高齢者に至るまで男女の差なく通っていただけるユニバーサルな サロンなのです。命は健康なお口から入ってきます。来院されるご家族の健康を創 造する予防歯科始めてみませんか?
11:00~12:30

「歯科医療におけ

る食事指導」

幕内秀夫

F&H研究所主宰。1953 年茨城県生まれ。東京農業大学農学部卒業。専門学校 の講師を務めるが既存の栄養教育に疑問を持ち退職。以後、伝統食と健康の研究を 行う。プロスポーツ選手の個人指導、保育園、幼稚園の給食改善、企業の社員食堂 の改革などを行う。病院、診療所、歯科医院などで約 30 年間食事指導を担当する。 主な著書:『粗食のすすめ』、『ドラッグ食』、『はじめよう歯科医院での食事指導』な ど多数。学校給食と子どもの健康を考える会代表。
私たちが「口」にする食べ物は口腔内にとどまっているわけではありません。食 道を通り、胃に入り腸に達します。その間に一部は消化吸収され、排泄されていま す。食生活の影響は口腔内だけではなく全身(心)に及びます。また、食事は他の 治療などとちがい、家族や社会とのかかわりにも影響します。小児の食生活の場合 は、親(母)子関係にも大きな影響を与えることになります。かつて、一部の歯科 医療関係者は、「むし歯になるから、できる限り早く断乳しなさい」と指導した時代 がありました。そのことによって、心身ともに苦しめられた母子がどれほどいたで しょうか?これは過去の話ではないように思います。今も、それと似た指導を耳に することが少なくありません。「口腔」、だけしか見ない食事指導はそれを繰り返す ことになります。歯科医療における食事指導は、「予防医療」の一環です。
13:30~15:00

「急激に変化した

食生活」

幕内秀夫

食生活は急激に変化してきたと言われる。一般には「欧米化」したことに問題が あると言う指摘が多い。しかし、現状の食生活を見ると、欧米化ではなく「工業化」 したと言うべきである。意識しなければ、私たちが口にするものは、水田や畑、森、 海、川で生産、収穫される「農産物」ではなく、工場で生産される「工業製品」を 食べるようになった。 「工業化」された食品は、自然界にはあり得ない成分の食品を作り出すことを可能 にした。その際、多用されているのは、「精製糖質」と「精製油脂」である。もはや、 加工食品業界は「美味しい食品」から、「快楽を感じる」食品を作り出すことに突き 進んでいる。「病みつきになる食品」を作り出し、ヘビーユーザーを作り出している。 その最大のターゲットは子どもたちであることは言うまでもない。
15:10~16:40

「今」、食生活の何 が問題か?」

幕内秀夫

食生活が急激に変化したことによって、何が問題なっているのか?「精製糖(砂 糖)」が増えたこと、あるいは咀嚼しなくなったこともあるでしょう。ただし、それ は大きな問題の一部を指摘しているに過ぎません。現代の食生活には大きく見たと き、5つの問題点があります。その一部だけを指摘し過ぎると、全体がおかしくな るのが食生活です。問題点をきちんと理解すれば、「提案」することは決して難しく ありません。

*   *   *

(2 月 12 日)

9:20~10:50

「子どもは何を

食べればいいか

わかっている」 幕内秀夫

「小児の食事指導は難しい」、という声を耳にすることがある。本当にそうだろう か?そのように考えている医療者は、子どもと大人の食事のちがいを理解していな いからである。「水」を飲めない子どもはいない。「麦茶」を飲めない子どもはほと んどいない。「コーヒー」を飲める子どもはめったにいない、「ビール」を飲める子 どもはどこにもいない。明らかに子どもは、何を飲み、何を飲んではいけないのか わかっているのである。しかも、幼児や乳児になればなるほどまちがわない。難し いのは大人の食事なのである。子どもの食事と大人の食事の違いを理解すれば、食 事指導は決して難しくない。
11:00~12:30

「沖縄の口から日

本が見える」

徳田寿枝

とくだ歯科クリニック副院長。1964 年埼玉県生まれ。平成元年、歯科大学卒業 後、東京都内での勤務を経て千葉県にて開業。後に結婚を機に沖縄県へ移住。歯科 医療に携わり 29 年。沖縄在住 16 年。1 児の母親。
12 歳児の虫歯罹患率がワースト 1 位の沖縄。このことは口腔内の問題だけでなく 全身の健康問題の入り口に過ぎません。沖縄では「沖縄クライシス」という言葉が 登場しています。また長寿県として全国トップを誇っていた沖縄でしたが、2000 年に男性の平均寿命が 26 位に急転落。これを「26 ショック」と呼び、県をあげて 健康対策を講じ推進して来ました。さて、その後どうなったのか?さらに衝撃の事 実をお伝えします。沖縄では何が起きているのか?一歩先を行く沖縄の健康と食生 活について沖縄生まれでない私の視点からお話させていただきたいと思います。
13:30~15:00

「小児のカリエス

予防は食習慣がす

べて」

黒沢誠人

くろさわ歯科医院院長。1962 年埼玉県生まれ。
1987 年東京医科歯科大学歯学部を卒業し、1990 年埼玉県熊谷市にて、くろさわ歯 科医院を開院。2 男 2 女の父。「歯みがきによるカリエス予防効果」に疑問を感じ、 歯みがきをさせないで 4 人の子どもを育て、歯みがきによるカリエス予防効果は 限定的であることを実証した。
開業したのは「カリエス予防と言えば、まず歯みがき」という時代。あとを絶た ない「歯は一生懸命磨いているんですが、次々とむし歯ができてしまうんです」と 言う患者さんたち。でもそれはきっと、「あなたの磨き方が悪いんです!」。より良 い歯の磨き方を伝授しようと横浜歯科臨床座談会「100%磨き道場」に入門し、歯 科医師で初めて 100%磨きを達成。しかし、皮肉にも、「歯みがきによるカリエス予 防効果」に疑問を感じるように・・・。4 人の子どもたちで実験開始。「歯を磨かな いと本当にカリエスになってしまうのか」。実験からわかったこと:「歯を磨かなく ても、カリエスにはならない」。では、なぜカリエスになるのか。それはほとんど食 生活の問題。誰でも実行可能な、カリエス予防のための食生活改善 3 箇条を作成。 これこそ、カリエス予防の真髄。
15:10~16:40

「小児の食事指

導の実際&質疑応

答」

幕内秀夫

食事指導は家を建てることと似ています。家には手を抜くことができない、土台 や柱、屋根があり、手を抜いても差支えのない花瓶やカーテンなどの装飾品があり ます。食事にも土台や柱があり、装飾品があります。大切な土台や柱を伝えること は難しくありません。食事を伝えることが難しいと考える方は、たいがい装飾品を 伝えようとしています。何でも指導すればいいわけではありません。優先順位があ ります。食事指導において、手の届かない「提案」は何もするなと同じ。「提案」な き指摘は絶望感しか与えません。明日からできる歯科医院の食事指導の実際を「提 案」させていただきます。

小児の食事指導、全体に対するご質問にお答えします。

※両日とも、昼食休憩 12:30~13:30

※会場内での飲食は可能です。


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