マクロビオティックは動物性を摂ることを完全に否定しているわけではありません。
もし、動物性を摂る場合は毒消しとしての引用バランスを考えることはもちろんですが、動物性の「質」と「量」にこだわりましょうというのが正しい認識です。
逆に言うと、「毒消し出来る範囲内で上質のものを少量いただく」ということになります。
その「質」を考える時の一つに、育ち方も入ります。
無頓着に近所のスーパーで購入するのではなく、なるべく自然に即して大きくなったものを購入しましょう。
そうなると、店選びも必要になります。
なぜそんなにうるさく言うかというと、動物性の質には抗生物質の存在が現実問題としてあるからです。
養殖の魚も然りですね。
Facebookの記事でたまたま抗生物質のことを取り上げたものがありましたので、転載させていただきます。
<吉冨信長氏の記事より>
お肉と抗生物質
私はたんぱく質の重要性をどこでもお伝えしていますが、現実的に難しい問題があります。それはお肉の質です。
一般的に店頭で買えるお肉は、何とか毎日購入できる価格だと思いますが、日本の狭い国土でそれを安定供給できるにはそれなりの理由があります。
成長ホルモン剤を多く使用する国はアメリカなどが有名ですが、ヨーロッパでは禁止となっています。ここ日本でもあまり使用されていないようですが、家畜の繁殖障害の治療や、人工授精時期の調節などの目的には使用されているようです。とはいえ、輸入肉に比べればかなり少ない量であると考えられます。
しかしながら、抗生物質投与については、日本は世界的に見ても比較的多いようです(画像グラフ)。家畜に抗生物質を与えると早く太るため、抗生物質の濫用も当然ありえます。これはもちろん家畜動物だけではなく、人間もあてはまります。また、穀物飼料主体のエサになるとどうしても抗生物質が必要となってきます。
私たちが抗生物質残留の食品を摂取し続けたときに一番こわいことは、体内の腸内細菌が抗生物質に対する耐性を獲得してしまうことです(ごく微量と思うかもしれませんが、微量でも副作用があるのが薬品のこわいところなのです)。こうなると、腸内細菌叢が崩壊し、いよいよ免疫群の作用にも影響を与えます。たとえばアレルギー、自己免疫疾患の発症にも関与してしまいます。
抗生物質に対する耐性を獲得した細菌は増殖を繰り返し、仲間を多く増やします。そうすると、抗生物質が効かなくなります。さらに、抗生物質には種類が多くあるため、その分だけ多剤耐性菌が誕生してしまいます。これは最悪なことに、周りの家族にも容易に感染することがわかっています。
実は、人が直接飲む抗生物質による影響よりも、この家畜肉を日々摂取し続けたことで、こうした耐性菌の出現や腸内細菌叢の乱れが生じているのではないかと一部指摘されています。
抗生物質の問題は目には見えないため問題のため、あまりその安全性を協議される機会は少ないのですが、実は非常に大きな課題であると私は思っています。この話をするといよいよ食べるものが無くなってくるのですが、まずはアメリカ産は避け、予算の範囲内で抗生物質不投与のお肉を選び、あとはできる範囲でやっていくしかないと思っています。あまり神経質になりすぎるのもかえってよくありません。。
重要な食材にこそ、いつもこうした毒が盛り込まれているのが、非常に悩ましい問題です。積極的なタンパク質摂取の重要性を説いていきたい人からすればこの話は蓋をかぶせておきたい問題ではありますが、食品の安全性を協議するということを放っておくのは本当はよくないのです。
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あなたはいかがですか?
こういうことに気をつけておられましたか?
この文章では次の部分が大事ですね。
>私たちが抗生物質残留の食品を摂取し続けたときに一番こわいことは、体内の腸内細菌が抗生物質に対する耐性を獲得してしまうことです(ごく微量と思うかもしれませんが、微量でも副作用があるのが薬品のこわいところなのです)。こうなると、腸内細菌叢が崩壊し、いよいよ免疫群の作用にも影響を与えます。たとえばアレルギー、自己免疫疾患の発症にも関与してしまいます。
むそう塾にも腸内環境がグチャグチャと思える食べ方をされている人がよく現れます。
でも、その食べ方を改めてもらうと、あら不思議。
お通じが変わって、お肌の状態も変わって来ます。
その時点で腸内細菌叢に変化があったであろうことが推測できます。
もし、あなたの体調が良くない原因が腸内環境にあるとしたら、せっせと腸内環境を調える食べ方をしましょう。
そのためには、お味噌汁や糠漬けがとても有効です。
9月18日に開催予定の「マクロビオティックの陰陽を話し合う講座」では、その辺のところも話し合いたいと思っています。
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