塾生さんと話をしていると、「本当ですか?」と返事されることがかなりあります。
「本当ですか?」と答えるのは、相手の発言に疑問を呈していることになるので、言われた相手に失礼になります。
私自身は全体の状況から相手の気持ちが推し量れるので、悪意には解釈しないのですが、状況によっては相手に失礼になりますから、使わない方が良い言葉です。
あまりにも気になる場合は、その都度塾生さんに注意をして来たのですが、なかなか直りません。
癖ですから本人が直そうという意志を持たない限り直りません。
相手に失礼なことをしているという自覚がないまま来てしまったのでしょうが、むそう塾は人間塾だと思っていますので、会話の途中でも注意するようにしています。
それでも「本当ですか?」と口にする人が後を絶たないので、中川さんは業を煮やして「罰金制にする!」と言い出しました。
口にするたびに「罰金!」と伝えているのですが、そういう人たちはきっと周りにも「本当ですか?」という人がいるのでしょう。
それで日常的に使ってしまうのだと思います。
もしかしたらご夫婦で使っているかもしれません。
でも、一社会人として「本当ですか?」は使わないようにしましょう。
本当に真偽の程を確かめたい時にだけ使うべき言葉です。
「◯◯さんが死んだらしい」
「ホント?」
こういう会話なら使ってもいいですね。
* * *
そういえば、レーシングドライバーの佐藤琢磨さんのお父様はとても聞き上手な人でした。
私が話しかけると丁寧に耳を傾けてくれて、「なるほど」というのが口癖でした。
弁護士という職業柄、聞き上手というのはプラスになりますから、良い仕事をされたのはいうまでもありません。
「なるほど」というのは、相手の言っていることに理解を示しているわけですから、不快感はあるはずもなく、むしろ、もっと話したくなります。
それが日常の些細なことであっても、仕事上の重要な話であっても、相槌としてとてもいい言葉だなあと思っています。
* * *
会話というのは、お互いが良い雰囲気で進めたいので、自分本位ではなく相手の気持ちを推し量って言葉を選ぶべきだと思うのです。
いつからか「本当ですか?」が自分の周りで飛び交っていても、この記事を読んでくださった方だけでも使わないようにしましょう。
マクロビオティックを知っている人ならなおのこと。
なぜなら、相手が嫌な思いをする言葉を口にするのは陰性な展開につながりますが、相手が納得できたり喜びにつながる言葉は陽性な展開につながるからです。
会話にマクロビオティックの陰陽を意識していると、人間関係が良好になってきますよ。
氣の流れが良くなるからですね。
綺麗にお化粧をしたり、素敵なお洋服に身を包んでも、口から発せられる言葉が三流では悲しいですね。
言葉も一流にしましょう。
特に口癖は意識していない人が多いので無防備状態です。
本当のあなたの陰陽は、こんな時に積み重ねられるので要注意ですね。
(小茄子の田楽 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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