「家事アドバイス」 献立に悩んだら作れるお料理を可視化しましょう

たくさんお料理を習っているはずなのに、作りたいお料理が浮かばず困っている塾生さんがいました。
そういう人は大抵「体の声」を聴き逃しています。
体の声を大事にしていると、四季のある日本では、その季節に食べたいものがなんとなく浮かんでくるはずです。

昨日の食事が動物性だったから、今日は野菜をいっぱい食べようとか、お昼に食べすぎたから今夜は麺類にしようというようなことも、体の声を反映しています。

しかし、単純に「今夜は何を作ろうかな?」「明日のお弁当のおかずは何にしようかな?」というときには、作れるお料理のリストがあると便利ですよね。
幸いにむそう塾生さんの場合は、習ったお料理一覧の記事がありますから、ここからご自分が習ったお料理を振り分けていけばよいのです。

整理上手な塾生さんは、すでにそれをPDF化して、いつでもスッと取り出せるようにしています。
それがまだ出来ていない人は、ザックリと春夏秋冬に分けて、可視化しておくのがオススメです。
習ったけれど案外作りそびれているお料理もあったりしますから、この際、整理されるといいですね。

 
 

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【むそう塾で京料理人中川善博が教えた陰陽料理名一覧】という記事がありますから、そこからご自分が習ったお料理を季節ごとに振り分けます。
あとは、それを可視化して壁に貼っておくと、一目瞭然で便利です。

私は昔、コクヨの集計用紙が大好きで、計画を立てるときも、結果を記入するときも、そのB4の集計用紙に記入していました。
今はエクセルがあるので、簡単に作れますが、それでもプリントアウトして、いつでも目に触れるようにしておいた方が便利です。

壁に傷をつけたくない場合は、コルクのボードを掛けて、それにプリントアウトした用紙を貼るといいですね。
iPhoneの中にあるからいいや、パソコンの中にあるからいいや、という人もおられるでしょうが、常に目に触れる状態のほうが陽性なので、実行力が上がります。

画像はこちらのサイトからお借りしました。
厚みがあるのでいいですね。

 
 

 
 

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京料理人中川善博が粽寿司のい草を巻く方向に陰陽視点で納得

4月13日は「秘伝コース」の授業がありました。
最終月にふさわしく、「八寸」という格調高い授業が繰り広げられました。
料亭でも板前さんの腕の見せどころですね。

八寸に盛り付けるお料理は、「丹後の節句」に間に合うように、粽寿司が入っています。
でも、これを作るのが苦手の人が多くて、あっちこちから中川さんにお呼びがかかりました(笑)
人生で初めて習うことですから、出来なくても当然ですが、ときどきススッと出来てしまう人もいます。
どんなタイプであっても、練習をすればできるようになるので、これから頑張って挑戦してほしいなと思っています。

 
 

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ところで、中川さんがデモをしているところを見ていると、しっかり陰陽のとおりに仕事をされています。
マクロビオティックで陰陽の説明をするとき、「陰性」と「陽性」の特徴を話しますが、まさにそのままのの状態がそこにあるのです。

陰性は緩む方向、陽性は締まる方向に力が働くのですが、粽寿司を巻き上げていくには、ゆるんでは困りますから必然的に陽性の方向に手を動かして行くことになります。
ここを理解していると、巻く方向で間違うこともないし、見苦しく仕上がることもありません。

粽寿司に限らず、世の中のあらゆる事象が陰陽の結果であり、私たちは知らず知らずのうちにそれを生活に取り入れています。
何かが上手くいかないときや、壊れてしまうときには、陰陽の方向に逆らっていることが多々あります。

健康も、食べ方も、お料理も、人間関係も、お仕事も、人生も同じです。
日常生活のすべてが陰陽に影響されているのですから、その陰陽を味方につければ怖いものなしだと思いませんか?

ですから、陰陽の特徴を知って、それを生活に活かしていくことを、これから一緒に実践していきましょう。

 
 

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<粽寿司の過去記事>
京料理人中川善博が教える粽寿司と塾生さんの再現力が素晴らしい! 2022.4.11
京料理人 中川善博が魅せる粽(ちまき)寿司のキレ 2016.4.18

 
 

(2016年の八寸 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「第15期幸せコース」は本当に素敵なクラスだった

本日は「マクロビオティック京料理教室 むそう塾 第15期幸せコース」の修了日でした。
男性が4名、女性が2名のこのクラスは、本当に素敵な人たちばかりで、心が洗われる場面が毎回ありました。
特に女性への思いやりが抜群で、素晴らしいジェントルマン揃いです。

ちょっとした時間に話している表情からは、それぞれが仕事から離れて、本当にリラックスされている様子が伝わってきます。
いかがですか? この笑顔。
それぞれ異なった環境に身を置いている人たちが、こうして月1回集まるのは、かなり癒やしになったことでしょう。

 
 

(マクロビオティック京料理教室  むそう塾  幸せコースの皆さん)

 
 

きっかけは「お料理」ですが、皆さんがそれぞれの陰陽を愉しんでくださったと思います。
大学生の彼の笑顔が本当に素敵です。
玄米ごはんを食べて、中心軸が出来つつあるのを実感していると話してくれました。
これは実はすごいことなんです!

女性陣も心身の変化を語ってくださって、それぞれの陰陽が変化していることが伝わって来ました。
食事日記をきっかけに、それまで飲んでいた漢方薬を止めても大丈夫になったことを話してくれた人もいました。

急激な家庭内の変化に対応出来ていない人もおられましたが、そんなときこそ陰陽で考えて答えを出してみましょう。
間違いのない方向に進めますよ。
困った時にはいつでもご連絡ください。しっかりサポートさせていただきます。

 
 

むそう塾は難しいお料理だけを教える教室ではありません。
この世の中にある普遍的なもの(陰陽)を大事にして、生き方の原理原則をともに共有しながら、「陰陽の視点」で人生を遊びぬくことを目標にしています。

これからもこのメンバーで、「上級幸せコース」がさらに素敵になりますことを期待しています。

 
 

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マクロビオティック京料理教室 むそう塾の今と昔 技術の伝授

先日、むそう塾の先輩塾生さんとお話をする機会がありました。
むそう塾が黎明期の頃に受講してくださったので、今のむそう塾が昔より手取り足取りであることにビックリされていました。

たとえば調味料ですが、昔は各自が計量していました。
でも、今はスタッフの麗可ちゃんが計量しています。
これには理由があって、陰性の人と陽性の人では調味料の計量にも微妙な差が出てしまうからです。

お教えしたとおりの味になるためには、正確な計量が絶対条件ですが、こんなことでも各自がきちんと揃うには陰陽の面から難しいんですよね。
過去にこんな記事を書いています。
お料理が楽しく美味しくなるための秘訣 その1 2021.9.7

 
 

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【技術の伝授】

むそう塾が始まってから丸16年。
受講してくださる方々の「今」に合わせて、いつもベストを考えてきました。
プロの中川善博には出来ても、素人さんには難しい技術はたくさんありますから、いつも技術の翻訳をしながら伝授してきました。
それは絶対味を落とさないためでもあります。

でも、翻訳できない技術があるんですよね。
それが包丁仕事です。
むそう塾では包丁砥ぎからお教えしているのですが、これがなかなか難題です。
でも、男性にお教えすると、女性より上手に砥がれるので、男女で技術の獲得には差があるのかもしれません。

しかし、一生懸命お料理の練習をされている塾生さんが、ある日中川さんに包丁をメンテナンスしてもらったところ、同じお料理がメチャクチャ美味しくなったり、巻き寿司の断面が美しく切れたりしてビックリされていました。
そこで改めて切れ味が美味しさに影響することを実感されたそうです。

 
 

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【技術の獲得は自信を生み出す】

別れ際に、ポツリと冒頭の先輩塾生さんがおっしゃっていました。
「桂剥きが上手く出来なくて何回も練習しているうちに、ある日突然スルッと剥ける瞬間があったんです。そうしたら、桂剥きが楽しくなりました。」と。
ここまで練習された塾生さんは少ないのですが、翻訳しない技術は精神面を強くさせるなぁと、彼女を見ていて感じました。

彼女には、難しいことに取り組む強さがありました。
お仕事は昼夜の区別なく忙しかったのに。
食や技術を大切にする彼女は、清々しい笑顔とともに、これからの人生も自信を持って歩んで行かれることでしょう。

 
 


ホテルオークラ京都にて)

 
 

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アトピーと温泉 体調不良と温泉 温泉にはよいことがいっぱい

昨日、塾生さんから「息子さんが湯治された温泉を教えてほしい」とメールがありました。
過去記事を読んでくれたようです。
息子がその施設にお世話になったのは2011年のことでした。

しかし、その湯治施設はもう8年ほど前に閉館してしまったのです。
もともとホテルだった建物を改装して湯治施設にしたのですが、設備がどんどん古くなって改修に膨大なお金がかかることとなり、継続を断念したのでした。

温泉のお湯にはミネラルが含まれていますから、それが配管や給湯設備を劣化させてしまうのです。
そのミネラルこそが私たちの体に良い効果をもたらして、湯治で様々な体調不良がよくなるわけですから、なんとも複雑な思いがします。
閉館のお知らせが来た時には、とても残念で、資力のある方に引き継いでほしいと思ったものです。

しかし、日本にはたくさんの温泉があって、湯治をさせてくれる施設もありますから、あちこち探してみるのもよいと思います。
関東なら山梨県にもありますし、小さくてもネットから予約できるようになっているところもあります。

いくつか調べてみましたが、コロナの影響でしょうか、休館や改修中になっているところが多く、ご紹介できない状態でした。
紹介というのは難しいんですよね。
実際に自分が試していないと無責任ですから、単にサイトを見つけただけではダメなのです。

疲れたとき、冷えているとき、人はお風呂に入るとホッとしますよね。
体を冷やして体調不良になる人はいっぱいいますが、汗をかいて不健康になる人はまずいません。
食べ物でもいい、入浴でもいい、体を動かすことでもいい、せっせと汗をかいて体内の老廃物を捨てましょう。
健康はそのあとからやってきます。

<過去記事>
温泉で腸内環境を改善してアトピーが治った例 母と息子の体験談 2023.8.16

 
 

(京都市左京区の桜)

今年は桜の開花が遅かったので、まだまだ京都はお花見ができます。

 
 

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