美味しいお料理を作るために

昨日「幸せコース」の7クラス全部の第1回目が終わりました。
総勢55名、一人の欠席者もなく、新型インフルエンザに感染することもなく、すべての方が元気に出席してくださいました。
55名の皆さん、お疲れ様でした。
お昼ご飯が15時になってしまうハードプログラムでしたが、どうしても一回目にお伝えしたい内容ばかりだったのです。


なぜ第一回目があの内容だったのかというと、美味しいお料理を作るための基本中の基本だからです。
中川さんのブログに私が写した下手な写真が載っています。
シャッターを押す人が中川さんだったらどんなに素敵な写真になるだろうかと、カメラ音痴の自分を情けなく思いながら、気持ちだけで撮った写真です。


それらの写真に、中川さんが受講生の立つ姿勢や包丁の持ち方を正している場面があります。
それは単純に厳しく接しているのではありません。
姿勢や持ち方が正しくできると言うことは、フォームが綺麗になるということです。
フォームが綺麗になると、事故や怪我がなくなるということにも繋がります。
ですから、最初にフォームを整えてほしいのです。


道具でも建築物でも見た目に本当に美しいものは、いい機能を発揮するものです。
黄金比率なんていうのがそれですよね。
つまり「機能美」というものです。
機能美が備わっていると、自然にいい結果を生み出します。
そのためにフォームを正しているのです。


フォームに機能美が備わっていたなら、後は心の機能美を整えたら美味しいお料理に近づきますね。
美味しさへの一つの条件「技術」は、ひたすら練習あるのみです。
最初はどうなることかと思った人でも、自宅で練習を重ねてくださると、たった一週間でも別人のように上手になっています。
分からないから、出来ないから、習いに行くのです。
出来ないことを恥ずかしく思わないで、堂々と練習しましょう。
その暁には必ず美味しいお料理が待っていますから。


               *    *    *    *


きょうはこれから「中川式糠漬講習会」が始まります。
中川さんが愛情を込めて塾生さんのために発酵させた糠床は、しっかりした乳酸菌の塊です。
私は中川さんの糠床が発酵して行く過程を覗いていましたが、やはり一般的に知られている方法よりシンプルなものでした。
シンプルだけれど、マクロビオティックの理論から言っても納得できるものです。
さらに、科学的に考えても納得できました。


あらゆる観点から美味しさを追求していく。
それが「中川式」の真骨頂だと思います。
一見何の変哲もないように見える方法であっても、そこには「味の機能美」に通じるものがあります。
それを惜し気もなく披露してくださる中川さんに感謝です。


お塩と米糠と愛情。
材料は当然中川さんの厳しい目をくぐり抜けて来たもののみ。
これだけで完成した糠床が、またお嫁に行きます。
大事に育ててくださいね。


 


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美味しい糠漬けを作るために

昨日「幸せコース 日曜Dクラス」の第1回目が終わりました。
受講された皆様、お疲れ様でした。
宿題をしっかりなさって、中川さんにお写真を送ってくださいね。
きょうはこれから「月曜Cクラス」が始まります。
昨日の講座修了後に、塾生さんが持参されたご家庭の糠漬けを中川さんが試食した時のお話です。
糠床は通信販売で購入されたとのこと。
私も一口いただきましたが、「甘い」のです。
何かを加えたような甘さ。
中川さんの判断では、「乳酸菌の力で発酵したのではなく、酵母の力で発酵した糠床ではないか」とのこと。
凄いですね?。
たった一切れのキュウリを食べただけで、糠床のタネまで判ってしまうんですから。
糠漬けを持参されたかたは、「中川式糠漬け講習会」にご参加できないのです。
なぜならお子様連れになってしまうから。
私の心がとっても痛んだ瞬間でした。
「お子様連れ可能な糠漬け講習会」をしてあげられたらと、心から思いました。
ところで、お嫁に行った「糠床」はきちんと育てていますか?
中川さんにいただいた糠床は、そのままだと2?3回は美味しく漬かりますが、その時に出る材料の水分で糠床の塩分が薄まります。
必ず糠とお塩を足して、かき混ぜて発酵させてくださいね。
決してそのままにしないでくださいよ。
なお、糠とお塩を足してすぐ冷蔵庫に入れたらダメですよ。
常温でちゃんと発酵をさせてくださいね。
冷蔵庫は発酵を止めるものであって、発酵をさせる場所ではありません。
糠床は「育てる」ものです。
昨日の講座終了後に立ち話をしていたら、「中川式糠漬け講習会」の参加者で糠床を「育てていない」人がいました。
ダメダメ。
中川さんが塾生さんのことを思って愛情を込めて育てた糠床です。
その想いを受け継いで、あなたの糠床に育ててくださいね。
糠床は生きています。
だから育てるんです。
そのイノチ、大切にしてくださいね。


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新しい試み

中川さんのブログで、かつらむきの映像が見られます。
これは、「幸せコース」の皆さんがかつらむきの宿題を送ってくださるお写真を見て、目でお伝えしたいと考えた中川さんのアイデアです。
スルスルと滑るように剥き進んで行く中川さんの手元はさすがですが、あれでもゆっくり動かしているのだそうです。
包丁の動きと手の動きを確認してもらうために、あえてゆっくり動かしたのだとか。
私は役得で、中川さんがかつらむきをするところを、7回も見られます。
その感触からいうと、大根をむくというより、大根がむかれに行くという感じです。
つまり、右手は上下に動くだけで、左手は大根を送るだけ。
厚みのセンサーは指の腹の指紋で感じ取る。
力まない。
これがポイントというところでしょうか。
ところで、中川さんはなぜ、かつらむきを宿題にしたのかお分かりですか?
「かつらむきなんて、普段使わないから練習しなくてもいいや」とお考えの方はいませんか?
よ?く考えてくださいね。
特に手首の硬いかた。
「むそう塾」では、これからも必要に応じて新しい試みをしていきたいと思います。
お楽しみに?♪


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京都へ

今、京都に向かう新幹線の車内です。
さすがに東京駅は土曜日とは思えないほど、人の姿が少ないです。
新型インフルエンザの影響なんですね。
私の住む埼玉県でも感染者が出ましたし、これから行く京都でも感染者が出ました。
新幹線、ホテルと、人がいっぱいいる所ばかりに行くので、私は感染の危険性が大です。
夫の強い希望で、今回はグリーン車にしました。
私の乗っている車両には、10人しか乗客がいません。
「むそう塾」にもお問い合わせが来るようになりました。
マクロビオティックをしているからというわけではありませんが、「むそう塾」では「自己責任」でお願いしております。
したがって、すべての講座は予定どおり開催いたします。
マスクの着用も義務づけていません。
各自のご判断で対処なさってください。
日曜・月曜は「幸せコース」、火曜日は「中川式糠漬け講習会」です。
「幸せコース」はこれでやっと一巡します。
31日は仙台に行きます。
6月7日から「幸せコース」の2回目に入ります。
回を重ねるごとに楽しさが倍増して来ます。
「なかがわ」さんのお店も、そろそろ本格始動の段階になって来ました。
新しいフライヤーを作ったり、取材に応じたり、忙しい毎日ですがちっとも疲れません。
新しい空間で皆さんと学び合えることを、私も中川さんも心から楽しんでいます。
では、京都でお会いしましょう♪


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「手」

先日「クリームパンのような手」で、中川さんのブログが賑わいました。
私のブログでも少し取り上げました。
人それぞれ「手」にまつわる想い出は多いかも知れません。
以前中川さんが、お嬢さんの手(指)が亡くなった奥様の手(指)にそっくりになって来たと、ブログに書かれていたことがあります。
お嬢さんの手を眺めながら、亡くなられた奥さまを想い出されていたのかなと思って拝読した記憶があります。
先日、そのお嬢さんと3人でお食事をご一緒する機会に恵まれました。
その時にお嬢さんがこんな話をしてくれました。
前にお兄ちゃんの肩にポンと手を置いたら、「あ、ビックリした、お母さんかと思った」と言われたんですよと。
中川さんの奥さまは、息子さんが小学校低学年の時に亡くなられたそうなので、実際にはお母さんの手が今の息子さんの肩にかかることはないのですが、その時にはそのように感じたのでしょう。
母親が亡くなってからすでに、20年近くの年月が経っていても、瞬間的に甦る記憶に改めて驚きました。
人間って、そんな小さい時でも母親の手(指)を覚えているのだろうかというのが、私の素朴な驚きだったのです。
意識して見ているわけでもないのに、指の形を覚えているなんて、子供って凄いな?。
中川さん曰く、背の低い子供の目線には、お母さんの手が一番目に入りやすいとのこと。
手もつなぐしね。
私の考えは、お洋服を着せたり、ご飯を食べさせたり、お母さんの手は子供の視界に一番登場するのかも知れないねというもの。
*    *    *    *
そういえば私が小学校中学年の時、「お父さんの手」という作文を書いて、NHKから入賞記念をもらったことがあった。
どうってことのない内容だった。
子供の目から見た父親のごっつい手は、スコップを握ったり、カンナをかけたり、丸太を切ったり、チューブの修理をしたり、牛のお乳を絞ったり、おひげを剃ったり、私の顔を剃ったり、お餅を丸めたり、きちっと整った図面をひいたり、絵を描いてくれたり、柱時計や目覚まし時計の修理をしたり、もう、数え切れないほどの働きものだった。
子供心に父親の手は魔法のように見えたということを書いた文章だったのですが、それの何が良かったんでしょうかね?。
今思うと、もしかしたら、子供目線の観察力が評価されたのかも知れません。
中川さんの息子さんがお母さんに持っていた想い出も、私のそれと似ているかも知れません。
子供って、日常生活の何気ない一コマから、強烈な吸収をしているんですね。
嬉しいような怖いような、緊張する想い出話でした。


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