「妊娠中の食生活について」のコメントにお返事をしていたら、長くなってしまいました。
例によって、他の方にもぜひ読んで頂きたい部分があるので、加筆して記事にさせていただきます。
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よく、マクロビオティック歴○年と言って、その長さに振り回される人がいます。
もちろん、一つのことを長く続けることは素晴らしいことであり、続けてみなければ到達できない世界があることも確かです。
私自身を振り返ってみても、マクロビオティックを始めた頃から年々体や心の変化があって、その変化が楽しいから歳を重ねることに喜びを見い出している有様です。
しかし、中には「ただ長いだけ」という人もいます。
そのような人は、自分が教わった「食養」をそのまま第三者にも勧める人がいます。
しかしこれは大きな間違いです。
まず、その人と第三者は別人です。
その人の体調と体質に合わせてマクロビオティックをお勧めするのでなくては、マクロビオティックは毒にもなり得ます。
次に、病気治しからマクロビオティックに入った人は、マクロビオティックで病気が改善されたという体験が上乗せされるので、悪い方向に転んだ場合はより厄介です。
たとえ同じ病気であったとしても、人が変わればアドバイスも変わるのです。
それは、人間には「心」があるからです。
「心」の部分を抜きにして、マニュアル的なマクロビオティック対応は慎むべきです。
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上記のことを前提にして申し上げると、マクロビオティック料理を厳格に長く食べているから偉いのではありません。
肝心なのは、時代と体の変化に合わせる柔軟性こそがマクロビオティックの真の姿です。
ただし、マクロビオティックの骨格部分はきちんと維持しなければなりませんが。
そこを間違わないでくださいね。
マクロビオティックはいつだって現在進行形です。
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<ストイックなマクロビオティック料理について>
精神性が整って、素晴らしい判断力を身につけるためにマクロビオティックはあります。
そのためには余り動物性のものや、体の組織を緩めてしまうものは摂らない方が、質の高い精神性をキープ出来ますよというものです。
お坊さんがそのいい例ですね。
その理想の状態に近づくためには、健康である方が早いですね。
だから、体に不都合があるなら、まずはそれを治しましょう。
そのためには、体調に合わせて食べ分けると早く健康になれます。
その食べ合わせ方の基準を示したのがマクロビオティック料理ということです。
ストイックなマクロビオティック料理は、病気を改善するためのものであり、一時期行なうものです。
決して盲目的に長く続けるものではありません。