人間関係の陰陽

きのうは京都の帰りに息子と新宿でデートをしました。
いつもは口数の少ない息子なのですが、私が京都から帰ってくると、留守中のことを色々話してくれます。
普段はなにかと口数の多い私ですが、そんなときはもっぱら聞き役です。
息子の話を聞きながら、つくづく陰陽を感じます。
息子が保育園に通っていたとき、「子供さんの口数はお母さんやお父さんの口数を反映していますね」という園長先生の言葉がありました。
それは現実を見続けている保育のプロの感想ですが、私もまったく同感です。
もちろん何事も例外がありますから、親も子も喋りまくる、あるいはどちらも寡黙という組み合わせもありますけどね。
そういえば私の母は話す方で、父は聞き役でした。
そして我が夫も同じく聞き役です。
ということは、息子はお話好きな女性とご縁があるのかな?

ところで、寡黙といってもすべてに寡黙という人は少ないです。
いつもは存在感のない人でも、その人の関心のある話題を振ってみると、途端に別人のように雄弁になったります。
目も輝き、姿勢も前に乗り出し、話のテンポも速くなり、陽性の状態になって行くのが判ります。
好奇心がこれほど人間を変えるのかと実感する良い例です。
ですから人間関係も、この陰陽をうまく調整しておけば、ストレスが少なくてスムーズに行くことが多いです。

会社で人の上になったり、子育て中だったりする人は、とにかく観察が大事ですね。
マクロビオティックでは望診というのがありますが、それとは別で私は心の望診をします。
これはもしかすると小説家の視点かも知れません。
人間の微妙な心の動きに私はとても関心があります。
そこにはいくつものドラマが隠れていて、感動の連続だからです。
きっと私は凄く人間が好きなんだと思います。
人間の心を陰陽で見ていくと、物凄く納得して落ち着きます。
普通なら腹立たしく思えることでも、そうではなく、真逆の視点で解決出来ることがあります。
そんなとき、マクロビオティックの陰陽って素晴らしいなぁと、改めて惚れ直します。
日常の生活に生かしてこその陰陽。
日々の暮らしから教えられてこその陰陽。
マクロビオティックが実用弁証法といわれる所以です。


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出汁巻き玉子の巻き方を公開しました


昨日は「出汁巻き玉子講座」を開催しました。
幸せコース1期生の時にはカリキュラムに入れていなかったので、その後出汁巻き玉子の巻き方を知りたいというご要望があり、それではと開催に至りました。
出汁巻き玉子の巻き方は以前にYouTubeでも公開していましたが、それでもなかなか上手く巻けない人が多いです。
それほど難しいお料理ということですね。
でも中川さんは、それをまるでいとも簡単なことのように、サラサラ?っと踊るような手つきで巻き上げてしまいます。
そこには数知れずのご苦労や練習がおありなのですが、それと同じことを塾生さんに強要することはできません。
でも上手に巻けるようになってほしい。
そこで考えたのが何度も目で見て、それをイメージして再現できるようになってもらうことでした。
今回は昨日録画したものを一切のカットなしに公開しました。
YouTubeは2本あります。
「むそう塾 出汁巻き玉子デモンストレーション」” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

「むそう塾 出汁巻き玉子デモンストレーション 上級バージョン」” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

(パソコンで見ている場合は、YouTubeの画面をダブルクリックしてみてください。高画質の動画を臨場感たっぷりに観られます。まるで教室にいるかのようです。)
中川さんはいつもおっしゃいます。
「練習は嘘をつかない」と。
動画のとおりに完全コピーをして巻いてみてください。
きっとあなたの出汁巻き玉子は、美しくふんわりすることでしょう。


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庖丁研ぎと桂剥きの極意


きのうは「庖丁研ぎと切り方講座(桂剥き投稿付)」を開催しました。
お一人の方が欠席されましたが、みんなで和気あいあいと楽しく終えました。
指を切る人が多くてビックリでしたが。。。
すでに第1号の桂剥き投稿が始まりました。
これから1ヵ月間、また桂剥き投稿が中川さんのブログを賑やかにしてくれます。
その熱気のさなか、また3月の桂剥き投稿が追いかけて来ます。
ということで、4月24日まで桂剥き投稿が続くことになります。
合計23人のどんなドラマが展開するのでしょうか?
写真のHさんはひどいアトピーでした。
でも今はこうして首筋も綺麗になって、手もケアを怠るほど良くなって来ました。
そのHさんは包丁研ぎも桂剥きもすごく心配しながら参加されたのですが、いざ講座が始まってみると、あれよあれよという間に庖丁は最高の状態に研ぎ上げ、桂剥きもご覧のように上手に剥けるようになりました。
ここでもあの素直さが功を奏したのは言うまでもありませんが、何より良かったのは、緊張していても力まないところでした。
Hさんには不思議な脱力感があって、それが庖丁研ぎの力加減にぴったりだったと思われます。
庖丁研ぎも桂剥きも見えないものを見ることが最大のポイントです。
見えるものしか見ない人には庖丁研ぎも桂剥きも苦手だと思います。
心の目で見る。
だから、砥石も庖丁も大根も実は見ていないのです。
もちろん刃物を扱っていますから、いい加減な気持ちでは怪我をします。
でも、刃物は硬いですから硬い気持ちでは上手く反応してくれないのですね。
この辺が陰陽だなぁとつくづく感じます。
硬いものを扱う時ほど、良い陰性さが必要なのだと痛感した一日でもありました。
氣をうまく使いこなせない人は次のことを頭に入れてみてください。
目で見るとそこに氣は集中します。
つまり氣が集中するということは、見たところに力が加わることになります。
ですから、見つめてはいけないのです。
力が入っているなぁというのは、目を見ていると判ります。
肩の形は結果として判るのであって、その前に目で判ります。
目で見ていた人はたいてい肩が凝ります。
もしあなたにそんな兆候があったら、心の目で見てください。
え? 心の目で見られない?
それは不感症かも知れません。
感じれば良いのです。
頭のてっぺん辺りで何やら反応しませんか?
手先を使えば頭で反応するのはお分かりですよね?
見る世界から感じる世界へ。
これが研ぎ方剥き方の極意のように思います。


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睡眠と陰陽五行

自分を変えるってなかなか出来ないものです。
精神的なことになると特にその傾向は強くなります。
しかし行動パターンなら少し変えられそうに思いませんか?
実は病気って結構この行動パターンの支配する部分が多いのです。
自分が気づかない癖もそうだし、生活上の習慣もそうです。
だから生活習慣病っていうのは良い名前のつけ方だと思います。

その生活の中で睡眠は実に多くのパターンがありますね。
巷では睡眠時間は8時間必要であるようなことを言ったり、たっぷり睡眠を取りましょうと言ったりしますが、マクロビオティックの世界では睡眠時間はそんなに長くありません。
そもそも睡眠は身体の疲れをとるためのものですが、身体が疲れなければそんなにいらないわけです。

では、身体のどこが疲れるのかといえば主に内臓です。
内臓が疲れる理由は簡単。食べるからです。
食べるということは内蔵を働かせることであり、食べ過ぎるということは内蔵に負担をかけるということです。
ですから、食べる量を減らせば睡眠も少なくてすみます。
あるいは食べる物の質を高めると、内臓にかかる負担も少なくてすみますので、これまた睡眠の短縮化ができます。

マクロビオティックはこの食べ物の質を高めて量を少なくする考え方なので、それを実践したら自ずと睡眠時間が少なくてすむはずなのです。
では、いつ寝るか?
睡眠の時間帯の問題ですが、これには陰陽五行の考え方が有効です。
ご存知のように陰陽五行では、一日24時間も木火土金水で分けられます。
マクロビオティック初心者のために書いておきましょうかね。
(gooとMacの相性が悪いので、見にくくてすみません。)

23時〜1時 :(陽)水:冬 :「腎臓」
1時〜3時  :(陰)土:土用:「脾臓・胃腸」
3時〜5時  :(陽)木:春 :「肝臓」
5時〜7時  :(陰)木:春 :「肝臓」
7時〜9時  :(陽)土:土用:「脾臓・胃腸」
9時〜11時 :(陰)火:夏 :「心臓」
11時〜13時:(陽)火:夏 :「心臓」
13時〜15時:(陰)土:土用:「脾臓・胃腸」
15時〜17時:(陽)金:秋 :「肺」
17時〜19時:(陰)金:秋 :「肺」
19時〜21時:(陽)土:土用:「脾臓
・胃腸」
21時〜23時:(陰)水:冬 :「腎臓」
(注:土用というのは季節の変わり目を意味します。)

*    *   *

まず、イメージしてください。
21時〜23時〜1時は陰陽五行でいうところの冬です。
冬眠という言葉もあるように、自然界の冬は眠るんですね。
だから21時〜1時の時間帯が睡眠時間に入っていると、ものすごく自然で理想的ですね。

事実電気のない時代には、そんなに遅くまで起きていなかったわけですから、私達の睡眠時間を狂わせたのは電気とテレビなのでしょう。
今はそれに加えてインターネットということになります。
ですから、これらをそこそこにしたら一気に理想的な睡眠になり、充実した時間を過ごせる可能性が出てきます。

この陰陽五行で大事なのは、時間帯と臓器との関係です。
21時〜23時〜1時には腎臓が割り当てられています。
ということは、この時間帯に寝ておくと腎臓への負担が最も少なくてすみます。
腎臓は精気を司る大事な臓器です。
ここが衰えることは不健康と老化を意味します。

例えば甘いものの食べ過ぎ、水分の摂り過ぎも腎臓に負担をかけます。
そして何より深夜の行動も腎臓を酷使します。
昔から健康のために早寝早起きが言われていますが、これは自然界の理にとても敵っていたことだったのです。

もうちょっと陰陽五行を見てみましょう。
早起きしたなら、春のような躍動感と共に行動を開始し、 昼間は夏のようにエネルギッシュに働き、夕方になったら秋のように静かに一日を終える。
そして、わずかな食を口にして静かに眠りにつく。
決して冬の時間帯には騒ぎまくらない。

「草木も眠る丑三つ時」と言いますが、 これは今の時間帯なら夜中の2時半頃です。
この頃の自然界は植物も眠っていて、夜露がしっとりと降りています。
やがて小鳥が鳴き始めて太陽が昇り、黒の世界が終わります。
ちなみに黒は陰陽五行では冬の配当色です。
こんなふうに自然界と季節と時間を陰陽五行で考えてみると、もうどの時間帯に寝たら良いのか答えが出ましたよね。

私は京都通いが始まってから、深夜の行動が多くなりました。
そうすると身体は正直なもので、ちゃんとそのとおりの反応をしてくれます。
我が身をもって陰陽五行を確認した感じです。
幸せコースの1期生にお伝えした「G睡眠」。
これをまた復活させて、これからは私も早寝早起きしようと思います。
すでに今週はG睡眠もどきを実行しております。
もどきというのは、なかなか22時の確保が難しいのです。
でも、頑張ります!

 
 

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中川善博のマクロビオティック料理 


一度味わったら虜になってしまう。
中川善博さんの美味しいお料理の数々。 
しっかり身につけられた確かな技術が生み出すお料理は、芸術でもあり癒しでもある。 
中川さんのかつての世界と無双原理を融合させたら、もっと美味しくてもっと健康的なマクロビオティック料理が生まれた。
中でも私の大好きな二品をパシャッ!
どんなに良いカメラでも、この美味しさを全部お伝えできないのが残念。。。

 


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