自分を変えるってなかなか出来ないものです。
精神的なことになると特にその傾向は強くなります。
しかし行動パターンなら少し変えられそうに思いませんか?
実は病気って結構この行動パターンの支配する部分が多いのです。
自分が気づかない癖もそうだし、生活上の習慣もそうです。
だから生活習慣病っていうのは良い名前のつけ方だと思います。
その生活の中で睡眠は実に多くのパターンがありますね。
巷では睡眠時間は8時間必要であるようなことを言ったり、たっぷり睡眠を取りましょうと言ったりしますが、マクロビオティックの世界では睡眠時間はそんなに長くありません。
そもそも睡眠は身体の疲れをとるためのものですが、身体が疲れなければそんなにいらないわけです。
では、身体のどこが疲れるのかといえば主に内臓です。
内臓が疲れる理由は簡単。食べるからです。
食べるということは内蔵を働かせることであり、食べ過ぎるということは内蔵に負担をかけるということです。
ですから、食べる量を減らせば睡眠も少なくてすみます。
あるいは食べる物の質を高めると、内臓にかかる負担も少なくてすみますので、これまた睡眠の短縮化ができます。
マクロビオティックはこの食べ物の質を高めて量を少なくする考え方なので、それを実践したら自ずと睡眠時間が少なくてすむはずなのです。
では、いつ寝るか?
睡眠の時間帯の問題ですが、これには陰陽五行の考え方が有効です。
ご存知のように陰陽五行では、一日24時間も木火土金水で分けられます。
マクロビオティック初心者のために書いておきましょうかね。
(gooとMacの相性が悪いので、見にくくてすみません。)
23時〜1時 :(陽)水:冬 :「腎臓」
1時〜3時 :(陰)土:土用:「脾臓・胃腸」
3時〜5時 :(陽)木:春 :「肝臓」
5時〜7時 :(陰)木:春 :「肝臓」
7時〜9時 :(陽)土:土用:「脾臓・胃腸」
9時〜11時 :(陰)火:夏 :「心臓」
11時〜13時:(陽)火:夏 :「心臓」
13時〜15時:(陰)土:土用:「脾臓・胃腸」
15時〜17時:(陽)金:秋 :「肺」
17時〜19時:(陰)金:秋 :「肺」
19時〜21時:(陽)土:土用:「脾臓・胃腸」
21時〜23時:(陰)水:冬 :「腎臓」
(注:土用というのは季節の変わり目を意味します。)
* * *
まず、イメージしてください。
21時〜23時〜1時は陰陽五行でいうところの冬です。
冬眠という言葉もあるように、自然界の冬は眠るんですね。
だから21時〜1時の時間帯が睡眠時間に入っていると、ものすごく自然で理想的ですね。
事実電気のない時代には、そんなに遅くまで起きていなかったわけですから、私達の睡眠時間を狂わせたのは電気とテレビなのでしょう。
今はそれに加えてインターネットということになります。
ですから、これらをそこそこにしたら一気に理想的な睡眠になり、充実した時間を過ごせる可能性が出てきます。
この陰陽五行で大事なのは、時間帯と臓器との関係です。
21時〜23時〜1時には腎臓が割り当てられています。
ということは、この時間帯に寝ておくと腎臓への負担が最も少なくてすみます。
腎臓は精気を司る大事な臓器です。
ここが衰えることは不健康と老化を意味します。
例えば甘いものの食べ過ぎ、水分の摂り過ぎも腎臓に負担をかけます。
そして何より深夜の行動も腎臓を酷使します。
昔から健康のために早寝早起きが言われていますが、これは自然界の理にとても敵っていたことだったのです。
もうちょっと陰陽五行を見てみましょう。
早起きしたなら、春のような躍動感と共に行動を開始し、 昼間は夏のようにエネルギッシュに働き、夕方になったら秋のように静かに一日を終える。
そして、わずかな食を口にして静かに眠りにつく。
決して冬の時間帯には騒ぎまくらない。
「草木も眠る丑三つ時」と言いますが、 これは今の時間帯なら夜中の2時半頃です。
この頃の自然界は植物も眠っていて、夜露がしっとりと降りています。
やがて小鳥が鳴き始めて太陽が昇り、黒の世界が終わります。
ちなみに黒は陰陽五行では冬の配当色です。
こんなふうに自然界と季節と時間を陰陽五行で考えてみると、もうどの時間帯に寝たら良いのか答えが出ましたよね。
私は京都通いが始まってから、深夜の行動が多くなりました。
そうすると身体は正直なもので、ちゃんとそのとおりの反応をしてくれます。
我が身をもって陰陽五行を確認した感じです。
幸せコースの1期生にお伝えした「G睡眠」。
これをまた復活させて、これからは私も早寝早起きしようと思います。
すでに今週はG睡眠もどきを実行しております。
もどきというのは、なかなか22時の確保が難しいのです。
でも、頑張ります!