自分を親の介護の犠牲にしてしまわないように

誰しも年をとると、あちこちが若い時と同じようにはいかなくなります。
体の衰えが先に来て、それから精神面が影響を受けることが多いでしょう。

むそう塾には、60代で関東方面から通ってくださる塾生さんが何名かいらっしゃいます。
その方々に共通しているのは、むそう塾に通うようになってからお元気になられていることです。

最初は「毎月京都まで通えるかしら?」と不安に思っていらっしゃいますが、そのうちに楽しくなってきます。
それは、美味しいものを習って、ご自宅でも美味しいものを再現できるようになって、ご家族様に褒めてもらえるようになるので、すっかり気分がよくなるからです。

誰だって美味しいものをいただけばご機嫌になるし、お料理を褒められたら嬉しいものです。
それは年齢に関係ありません。
何歳になっても褒められるのは嬉しいのです。
いや、むしろ、歳を重ねるほど褒められるチャンスが少なくなるから、お若い人より何倍も嬉しいかもしれません。

*   *   *

そういう方々でも、ご両親の介護のためにご自分を犠牲にされる場面があります。
もっとお若い塾生さんでも、親の介護のために本来自分がやりたかったことを我慢されるのを見てきました。
でも、その後の結果がなんとも良い方向にいきません。

精神的な負担がとても大きいだけでなく、思うようにいかないとき、どうしてもご自分を責めてしまうんですね。
生真面目な人に特にこの傾向が強いです。

でもね、そんなにご自分を責めなくてよいのです。
そんなに親のために犠牲にならなくていいのです。
ここまではできるけど、これ以上は無理、というように区切ってもよいのです。
自分がボロボロになっても、それは自己満足のことだってあるのです。

親の介護には割り切りが必要です。
ある塾生さんと話をしていたら、「割り切ると冷たい人間になってしまう」と恐れている人がいました。
いえいえそんなことはありません。
割り切りとは自分を助けるための思考の整理なのです。

*   *   *

みんな自己責任で生きています。
体の不自由も精神の退化も、全部その人の責任です。
子どものせいではありません。
これからは親の介護のために、自分の人生設計が狂ってしまう人が沢山出てくることでしょう。

でも、どうぞ自分を完全に失うほど親のことに心を奪われないでください。
子どもに迷惑をかけてまで生きたい親なんていません。
子どもにはもっと自由でいてもらいたいのです。

どうぞ、束の間の休息でもいいから、一日だけでもいいから、あなただけのために時間を使いましょう。
いつもマイナスの氣に接しているのではなく、プラスの氣に接してこそあなたのエネルギーがアップします。

*   *   *

今は新型コロナウイルスのことに気が奪われて、暗い気持ちになったり、焦りと不安でいっぱいの人も多いことでしょう。
でも、そんな時だからこそ、暗い情報に長時間浸ることを避けた方がいいのです。

情報は把握するけど、悪いイメージばかりを膨らませないこと。
こんな時にも思考の陰陽バランスが大事です。
何かをためらっていた人は、楽しい予定を入れましょう。
それだけで180度気持ちが変わります。

陰から陽の氣に切り替えることを必ずしましょう。

 
 

(京都 堀川 戻り橋の河津桜 中川善博によるiPhone撮影 2020.2.26)

 
 

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コメント

  1. みのる のコメント:
    美風さん、いつもお世話になりありがとうございます。
    私もまさにこの状態です。割り切っているつもりでしたが母の認知が始まり問題が出てくると
    覚悟はしていましたが引きずられてしまう時があります。割り切りとは自分を助ける為の思考の整理、皆自己責任で生きている、胸にズシンと響きます。むそう塾で習った美味しいお料理を母といただく時が陽の気に切り替わる時です。そしてお料理を作っている時が一人楽しむ時間です。
    記事にしてくださってありがとうございます。
    もっと美味しくできるように頑張ります!
    • マクロ美風 のコメント:
      みのるさん、こんばんは。

      もちろん、みのるさんのことを頭に置きながらこの記事を書きましたよ。
      むそう塾には、みのるさんよりお若い人でも親の介護のために結婚もせずに頑張っている人がいます。
      そういう人にも読んでいただきたいと思いながら書きました。

      子どもが親を思う気持ちは美しいのですが、子どもの人生を犠牲にすることは親は望んでいないのが普通です。
      でも、ある程度の歳になると、親もいまさら言えなくなってしまうんですよね。

      愚痴を言いたくても言えない暮らしは、凄いストレスとなって病気を誘発するので、そんなふうになってほしくないなあと思うのです。
      遠慮せずに第三者の力をお借りしましょう。
      そして、みのるさんご自身にホッとできる時間を作れますように。
      • みのる のコメント:
        美風さん、ありがとうございます。

        ブログのタイトル読んだだけで、背中がふっと楽になりました。仕事も忙しく限られた時間の中で母に何ができるかを常に考えています。
        でも自己責任で生きる、ことを忘れずに見直そうと思います。
        自分が笑顔でいられないと母も笑顔でいられないですものね。
        ありがとうございました
        • マクロ美風 のコメント:
          みのるさん、こんばんは。

          >自分が笑顔でいられないと母も笑顔でいられないですものね。

          そうなんですよ〜。
          誰だって疲れた時とか、暗い気持ちの時とかは、誰かに対して笑顔で接したり優しい気持ちになれないことが多いのです。
          それを無理していると、みのるさん自身が病気になってしまいます。
          そのことを忘れずに、もう少し肩の力を抜いてみてくださいね。
  2. みのる のコメント:
    美風さん、お返事ありがとうございます、
    ブログのタイトルを見ただけでホッとして背中が軽くなりました。知らぬ間に背負っていたんだなぁと感じました。 ひと月に一度の京都が緊張しますが自分の時間で、皆さんと一緒に充実した
    時間を過ごせる貴重な時間です。
    来期通っていられるのだろうか、なんて思ってましたが、思い直して頑張ります。
    ありがとうございました。
    • マクロ美風 のコメント:
      みのるさん、おはようございます。

      >ひと月に一度の京都が緊張しますが自分の時間で、皆さんと一緒に充実した時間を過ごせる貴重な時間です。

      そうなんですよ〜。
      これでみのるさんの陰陽が入れ替わってくれるのです。
      それに、自分よりお若い人達と接するのは、エネルギーをもらえますし、素晴らしい陽性の環境なので最高ですね。
      疲れていた自分をリセットして、また1か月間頑張ろうと思える日でもありますね。

      >来期通っていられるのだろうか、なんて思ってましたが、思い直して頑張ります。

      ひと月にたった一日です。
      毎日ではないのですから、その一日に照準を合わせて暮らしましょう。
      この貴重な一日を失うことのないよう、みのるさん自身の人生も大切にしてください。
      • みのる のコメント:
        美風さん、ありがとうございました

        貴重な1日を失わないように、照準を合わせて暮らしていきます。
        身体が軽くなりました。
        ありがとうございました。

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