「ビーガン食の1歳児が餓死/米」の記事に思うこと マクロビオティックとの違い

2019年12月27日に「ビーガン食の1歳児が餓死/米」というアメリカのニュースがネットで流れてきたのですが、忙しくてこれに対する記事を書く時間が取れませんでした。
こちらにも下記に転載させていただいて、このニュースに対する問題点を考えてみたいと思います。


【三つの問題点】
まず第一の問題点は、これだけの情報では正確な把握は難しいのですが、年齢を考慮したお食事ではないことです。
人は年齢や性別や肉体的特徴によって、食べ物を調整するべきですが、その部分が細かく実行されていなかったように思われます。

第二の問題点は、穀物の摂取はどうなっていたのか?ということです。
記事ではそのことに触れていないので、詳しくわかりませんが、穀物が少しでも入っていたら、おそらく結果は変わっていただろうと思うのです。
それほどに穀物は重要であり、健康に欠かせないものです。

第三の問題点は、ビーガン食を続けた期間の長さです。
どんなに体に良い食べ方であっても、長い期間続けるとその効果は変化してくるものです。
漢方薬だって同じ生薬を長い期間使わないのと同じように、いつも体調をみながら細かく調整しながらお食事をいただくのが真の健康に貢献できる食べ方なので、そこが充分でなかった可能性があります。

 
 

【似た食べ方 玄米菜食】
この問題の根本は、偏った食事を長く続けた結果にあります。
それはビーガンだけでなく、少し似ている厳格な玄米菜食の実践者にもいえることです。
しかし、玄米菜食の場合は、玄米という穀物がしっかり入っているので、このニュースの事例とは違うと考えます。
とはいえ、動物性を摂取しないことに変わりはなく、そこが体調とピッタリ合っていることを確認せねばなりません。

【マクロビオティックとの違い】
単に玄米菜食というと、「=マクロビオティック」のことだと思われる人が多いのですが、マクロビオティックは動物性を一切いただかない食事法ではありません。
体調と相談しながら動物性もいただくのが本来のマクロビオティックです。
そして、その基準となるのが「陰陽の考え方」です。
常に陰陽の判断がともなってこそマクロビオティックと言い得るのです。

そして、マクロビオティックでは穀物の摂取を大切にしています。
まずは穀物があって、それから野菜や海藻です。
ですから、野菜と果物だけというのは、短期的に目的があって、陰陽のバランスを取るために摂取する場合があるということになります。

しかし、マクロビオティックの歴史の中では、一切の動物性を排除した教えをした指導者がいたりして、それが誤解を生んでいるものと思われます。
そういう指導者であっても、食養(あるいはお手当)として動物性を用いる場合があるのですから、やはりマクロビオティックは菜食一辺倒ではないと理解できるでしょう。
以上から、陰陽を忘れた食べ方はマクロビオティックではないことが明らかです。

 
 

転載開始

<ビーガン食の1歳児が餓死/米> 2019.12.27

世界では健康志向の高まりから、ベジタリアンやビーガンになる人が増えている。海外には、幼いわが子にも、そのライフスタイルを押し付けて、死なせてしまった親がいる。

 海外ニュースサイト『Daily Mail』と『Fox News』は、1歳6カ月の息子を餓死させた両親を、殺人罪で起訴したと12月24日までに報じた。

 記事によると9月27日、アメリカ・フロリダ州に住む両親(父30歳、母35歳)の自宅から、息子が冷たくなって、息をしていないと警察に緊急通報が入ったという。救急隊が駆け付けたが、その場で死亡が確認されたという。

 司法解剖の結果、息子は同年齢の子供よりも小さく、栄養失調による脱水症状などの合併症を引き起こして死亡したことが分かったという。この結果を受けて、両親とも児童虐待および殺人など複数の容疑で11月に逮捕に至った。

 警察の調べによると、両親はビーガン(乳製品を食べないベジタリアン)であり、子供たちにも、生野菜と果物しか与えていなかったという。母親は、亡くなった息子を自宅で出産しており、病院への通院歴はなかったようだ。この両親には他にも3、5、11歳になる子供がいて、3人とも学校には通っておらず、年齢の割には体が小さく、栄養失調状態だったという。歯が黒く虫歯を放置されている子供もおり、極度なネグレクトが疑われたため、3人とも保護された。

 母親は「亡くなった息子は1週間前から食事を受け付けなかった。歯が生えてきたからだと思っていた。他の子供たちには自宅学習させていた」と話し、容疑を否認しているという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「成長期の子供には栄養が必要。自分がビーガンだからって身勝手すぎる」「近所の人は子供たちの状態に気付かなかったのか?」「ビーガンでも大豆とかたんぱく質を取れる食品はある。学校にも行かせないし、単なる虐待だな」などといった声が挙がった。

 昨今、欧米では、健康志向の若者を中心にビーガンになる人が増えているという。ビーガンとはベジタリアンの一種で、肉、魚はもちろんのこと、乳製品などの動物由来の食品を食べないベジタリアンを指す。特にビーガン食は、低カロリーのため、ダイエット食としても人気が高いという。

 その一方で、健康被害も報告されており、ビーガン食を長く続けると、必要な脂質やたんぱく質が不足し、中には栄養不足に陥ってしまう人もいるという。成長期の子供は特に注意が必要なはずだが、海外には他にも、幼い子供にビーガン食を与え続け、栄養失調にさせた親がいる。

 海外ニュースサイト『CNN world』は、オーストラリア・シドニーに住む幼い娘にダイエット食を与え続け、健康を害したとして起訴された両親が、ともに刑務所行きを免れたと8月22日に報じた。

 同記事によると、ひきつけ発作を起こした当時1歳7カ月の娘が病院に運ばれたことから、両親によるネグレクトの疑いが浮上。娘を診察した医師が、娘の栄養不足と、骨の発達がみられず、歯も生えていないと指摘したという。

 娘はビタミンが欠乏し、骨がもろくなる「くる病」も発症。両親は、娘にビーガン食を与え続け、娘を栄養失調に陥らせたとして起訴された。しかし判決で裁判長は、母親がうつ状態であった可能性を示唆。思慮分別を欠いていたとして、刑務所行きではなく更生プログラムを含む18カ月の社会奉仕を命じたという。

 健康に気を配ることは大切だが、栄養バランスは考えるべきだ。もしも子供の健康を害すようなことがあれば取り返しのつかないことになる。

記事内の引用について

Vegan parents who eat only raw fruit and vegetables plead not guilty to murder charges for the starvation death of their 18 -month-old son
(Daily Mailより)https://www.dailymail.co.uk/news/article-7825261/Vegan-parents-plead-not-guilty-murder-charges-starvation-death-18-month-old-son.html

Florida vegan couple charged with murder after 18-month-old son dies of malnutrition: cops(Fox Newsより) https://www.foxnews.com/us/florida-vegan-couple-charged-murder-18-month-old-son-dies-malnutrition-starvation

Vegan parents whose strict diet left baby ‘severely malnourished’ avoid jail (CNN Worldより)
https://edition.cnn.com/2019/08/22/australia/australia-vegan-baby-intl-hnk-trnd/index.html

転載終了

 
 

(紅白本結び 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


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