中川式金平牛蒡と鉄火味噌


この金平牛蒡は油だらけで、口に入れた時モワッとする感じに見えますか?
しかし、この金平牛蒡は案外さっぱりしているのです。
こんなに光っていても、これは油だけではなく野菜の持つ成分のそれぞれが絡みあった艶なのです。
中川式金平牛蒡は、この艶が出るように仕上げるのがポイントです。
時間が経っても、お弁当に入れてあっても、この艶がいつまでも失われない方法が中川式金平牛蒡の最後のコツです。
ところが、この艶が引き出せるようにする方法は、鉄火味噌の時には使ってはいけないのです。
ここのところが理解しておられない塾生さんが圧倒的かもしれません。
鉄火味噌の砂感は牛蒡を炒める時点で勝負が決まります。
そして、鉄火味噌の仕上がりに油っぽさは出てはいけないのです。
ここでハッとしてほしいですね。
金平牛蒡と鉄火味噌をなぜ同じ日に教えているか?
上級幸せコースでは「油の履歴」ということを学んでいただきました。
それをよ〜く考えると、鉄火味噌の油はどうすれば良いのか、自ずと答えが出てくるはずです。
でも、これは高度な内容なんです。
ですから結論だけ書いておきます。
鉄火味噌は油を中に閉じ込めておく仕上がりにするのです。
油を外に出してしまうと酸化が激しくなって、油っぽいし体にも良くありません。
鉄火味噌は恐ろしく日持ちの良いお料理です。
それを考えればお料理のフィニッシュはどうあるべきかが自分で考えられるはずです。
教えられた料理方法をなぞるだけではなく、なぜ?、どうしてそうするのか?
そこまで理解して復習すれば、忘れるどころかもっと美味しく作れるようになります。
むそう塾でお伝えするお料理は、すべて理論的に説明してお教えしていますので、その部分をしっかり受け取って中川さんレベルの美味しさをご自分のものにしていただきたいと思います。
一人でも多くの人がこれらのお料理で健康に溢れ、パワーを感じられる日々が送れますように。
 

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コメント

  1. さっこ より:

    美風さん、こんにちは。

    大切なポイントをありがとうございます。
    ここ数日、鉄火味噌などの陽性講座での内容をたくさん記事にしていただき、とてもうれしく思っています。
    わたし自身の受講はまだこれからですが、教えて頂く際にどこをしっかり掴んでおくべきなのかがわかり、ますます意欲が高まっています。

    自分で作る金平牛蒡は、やはり時間が経つとそのツヤを失ってしまうので、
    >油だけではなく野菜の持つ成分のそれぞれが絡みあった艶
    と聞いて、ハッとしています。
    中川さんのお料理はやはりすごいです。

    鉄火味噌やごま塩、金平牛蒡は私だけではなく主人にも必要な物と思っています。
    上級コースで教えていただいたことを思い返しながら、しっかりと学ばせていただきたいと思います。
    受講をたのしみにしておりますので
    どうぞよろしくお願いいたします。

  2. より:

    美風さん、こんにちは。
    油のゆくえに思いを馳せてはその加減に戸惑っていました。。
    奥が深いです。
    ちょうどを見つけられるようになりたいです。

    大事な記事をありがとうございます。

  3. おはる より:

    美風さん、こんにちは。
    大切なポイントをありがとうございます。
    油の行方、まさしく彷徨ってるところでした。
    動画での中川さんのお鍋の中の
    おいしそうな表情を再現できなくて
    悩んでました。
    掴めるように、心を込めて、作っていきます。

    きんぴら牛蒡は、以前に比べると、
    格段においしくなって、嬉しいです。
    苦手意識もすっかり、なくなりました。
    去年と何が変わったんだろう?
    と、不思議です。
    これも気持ちひとつ、心の火加減も
    あるんだろうなぁ。と、感じてます。

    鉄火味噌、おいしくて健康になるように、がんばります。

  4. ばんぶーん より:

    美風さん、こんにちわ。

    ヘラ使いに続いて、またまた参考になる記事をありがとうございます。

    >鉄火味噌は油を中に閉じ込めておく仕上がりにするのです。

    復習毎に仕上がりがバラバラだったのですが、ははーんと思うところがありました。
    同じ材料なのに仕上がりが違う、違わないといけない。
    切る、刻む、炒めること。それに火加減やヘラ使いなど。お料理の基本がいっぱい詰まっていて、一つ一つのプロセスがどれも重要なのだと今更ながら気がつきました。

    まだまだ初心者並みの理解ですが、教えていただいたことを念頭に復習頑張ります。必ず美味しいきんぴらや鉄火味噌を作ります。

    お忙しい中の記事アップに美風さんの塾生への深い愛を感じます。
    いつもありがとうございます。

  5. マクロ美風 より:

    さっこちゃん、こんにちは。

    >油だけではなく野菜の持つ成分のそれぞれが絡みあった艶

    ここはね、文字にできない裏技があるのです(^_-)-☆
    上級幸せコースの10月は金平牛蒡がありますので、じっくりその秘密を学んで持ち帰ってください。
    さっこちゃんちの金平牛蒡が大変身しますよ。
    乞うご期待!

  6. マクロ美風 より:

    舞ちゃん、こんにちは。

    今月の上級幸せコースでは牛蒡と人参のきんぴらを習います。
    作り方の基本は「腸から陽性になる講座」と同じですが、上級仕様のきんぴらには蓮根が入っていません。
    蓮根の存在は滋養の面でも仕上がり感の面でも異なります。
    その違いを楽しんで復習をしてみてください。

  7. マクロ美風 より:

    おはるちゃん、こんにちは。

    鉄火味噌は難易度が高いでしょう?
    だから今まで開催しなかったのです。
    でも、鉄火味噌を必要とする人がたくさんいるので、この辺で一度きちんとお伝えしておきたいと思いました。

    おはるちゃんには勿論鉄火味噌を召し上がっていただきたいです。
    中川さんから教えてもらった鉄火味噌ですから、自信を持って作ってくださいね。

    中川さんのへら使いの動画と、金平牛蒡の最後にする裏技をしなければ、美味しい鉄火味噌への条件がグンと上がります。
    何度でも諦めずに挑戦してください。
    このレベルの鉄火味噌を作れる人は、ごく少数なのですから。

  8. マクロ美風 より:

    ばんぶーん、こんにちは。

    さすが、ばんぶーん!
    最重要ポイントをこの記事から見つけてくれましたね。
    そこを知って鉄火味噌を作るのと、知らないで鉄火味噌を作るのでは大違いです。

    ははーんと思ったところをお料理に反映してくださいね。
    ばんぶーんの課題はスピードと集中力です。
    鉄火味噌が美味しく作れるようになったら、きっと陽性面が増えて来るようになるでしょう。
    頑張ってください!

  9. あやの(49-3) より:

    美風さん、こんにちは

    「油の履歴」という言葉は、昨年に記事を拝見してからずっと心に残っていて、自分でも色々と考えてみるのですが、よく分からず、いつかその奥深さに触れられる日がくるといいなと思っていました。

    酸化した油は美味しくないし、体に害を及ぼすから、
    中川さんのお料理は随所に工夫が施されていて、それらがとびきりの美味しさと健康につながっているのですね。

    油を閉じ込めるか、表面で旨味につなげるかは、油の温度が関係しているのかな…と思いました。

    まだ上級はおろか幸せコースも未受講の私ですが、鉄火味噌・金平牛蒡・ごま塩を教えて頂ける機会に、その奥深さの一端に触れられたら…と楽しみにしております。

    どうぞよろしくお願いいたします。

  10. マクロ美風 より:

    あやのちゃん、おはようございます。

    「油の履歴」は上級幸せコースで習います。
    それはまだ2年先のことなので、その前に油のことを知っておかれるのは健康のためにも、お料理を美味しくするためにも最良の選択だと思います。

    中川さんのお料理の方法を知ると、美味しくないお料理は、実は健康にもあまり貢献してくれないことを実感されることでしょう。

    陽性講座でしっかりと学んでください。

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