マクロビオティックのお手当てについて

マクロビオティックでは「お手当て」と称して、色々な方法が伝えられています。
しかし私はあまりお手当てに頼るのはいかがなものかと思っています。
それは、西洋医学で使う薬の代わりにマクロビオティックのお手当てを置き換えただけの発想の人がいるからです。
人間の持つ自然治癒力を最大限に発揮させる生き方を目指す私は、マクロビオティックのお手当てであっても安易には手を出しません。
もちろん、食べ物をお手当て的に組み合わせてお料理することはしますが、薬代わりに食材たちを乱用することはしません。
一番気になるのは熱が出た時の対処法です。
マクロビオティックでは陽性の熱か陰性の熱かでお手当ての方法も変えたりしますが、これからの季節では風邪ひきさんが比較的使う方法に、キャベツを使ったものがあります。
しかし私はこれもあまりお勧めしたくありません。
なぜなら、身体は熱を出す必要があるから発熱しているのであって、それを下げるのは自然治癒力を発揮させない方向だからです。
特に風邪の原因がウイルスである場合は、熱を出すことによってウイルスの活動を抑えようとしているのですから、熱を下げる意味がありません。
反対に熱は出るだけ出してやれば、あとは自然に下がるのですが、熱は下げるものと思い込んでいる人が多いですね。
でも、熱の果たす役割を考えた時、私はたとえマクロビオティックのお手当てであっても、それは採用せずに、むしろ熱を上げるお手伝いをするようにします。
つまり、早く熱を出しきってしまうお手伝いですね。
身体は冷やして良いことなんて滅多にありません。
ですから、せっかく上がっている体温を薬やお手当てで下げるのは、その人の身体を不完全燃焼させただけで、根本的に病気を治したことにはなりません。
その分身体に借りを作ってしまい、そのツケは後で大きくなってやって来ます。
マクロビオティックだから安心と盲信するのではなく、一つひとつの意味を考えて本当に必要なことなのかどうかを、もう一度あなたの頭で考える習慣を身につけてみてください。
そうすると結構人間ってうまく出来ているんだなぁと感心するはずです。
それらを総動員してもお手上げなら、専門家の判断を仰ぐのが良いでしょう。
マクロビオティックを始めるとよく陥るのが、西洋医学の否定です。
しかし、西洋医学が得意とする分野もあり、東洋医学が得意とする分野もあるので、盲目的に西洋医学を否定する姿勢はいかがなものでしょう。
自分の身体のことは自分が一番よく知って管理をし、お手上げの時には外部の力を借りるというのが基本だと思います。
そのためにも、熱のことは絶対知っておいてほしいと思います。

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コメント

  1. erinko より:

    美風さん、おはようございます。
    わたしはマクロビのお手当には明るくないのですが、熱に関しては美風さんと同じように考えておりましたので、「あー!この考えで合っていたんだ!」と思い、うれしくなりました。ただ1つ、問題は私がなかなか熱が出ない体質だということです。高くても37度ちょっとにしかならず、この20年以上高熱の出た記憶がありません。やはり、ひどい冷えがカラダにあるんだなと思います。来年はバーン!と熱の出せるカラダになりたいです。そして熱が出たら、熱さま○ートなど貼らないようにしたいと思います!

  2. 秋乃 より:

    美風さん、こんにちは。

    つい最近、数年ぶりに39度の熱を出しました。
    「出しきっちゃった方がすっきりするなぁ」と感じたので、解熱剤をすすめる家族に「無理におさえると身体の中でくすぶる感じがしてよけい辛くなるから」と話して、何も食べず(これも反対されましたが)過ごしました。
    もうちょっと高くなるかなと思ったのですが、それ以上にはならず、あっけないくらいに熱は引いていきました。
    いつも微熱がぐずぐずと続く風邪ばかり引いていて、そんなに熱も高くないのに薬に頼ってばかりいたわたしが、なぜ今回は「飲まない方が楽」と感じたのか。
    自分でも驚きました。
    身体の声を少し聞けたような気がした体験でした。

    個人差はあるでしょうし、自己判断が危険な場合ももちろんあるかと思います。
    けれども、自分の身体の声に普段から耳を傾けることは本当に大切だと思いました。

  3. マクロ美風 より:

    erinkoさん、こんにちは。

    高熱が出ないから駄目ということはありませんよ。
    熱を出さなくても良いくらい身体が整っていれば良いわけですから。
    もしそうでないなら、解熱剤で熱を下げる癖を身体につけてしまった結果、体温が低めで推移するということはあります。
    でも、しっかり玄米が身体に吸収できて、お味噌汁や陽性のおかずが身体に入って行くと、平熱が上がってきますからご安心を。

  4. マクロ美風 より:

    秋乃さん、こんにちは。

    おお、39度ね~。
    そのくらいの熱ってへっちゃらでしょ?
    普通の風邪とインフルエンザとでは少し症状に違いがありますが、それでも理屈は同じです。
    熱に対しては個人差があるので、ご本人が納得行く方法で対処すれば良いと思います。
    少なくても「風邪をひいたからすぐ病院へ」からは抜け出ても良いように思います。

  5. いずみっち より:

    美風さん おはようございます。

    私のまわりでもお子さんに解熱剤を簡単につかってしまう人が多くいて驚きます。結果的に熱性けいれんを誘発してしまったり。

    我が家の子どもたちは幸いなことに平熱も高め、発熱しても高熱をポンと一晩出して翌日にはケロッとしていたりするので助かります。

    人それぞれ違いはあると思いますが、気持ちに余裕をもってカラダの声に耳をかたむけられる自分でありたいですね。

  6. マクロ美風 より:

    いずみっちさん、こんんちは。

    むしろ解熱剤を使わない方が珍しい考え方なので、周りには当たり前としてお薬に手を出す人がいっぱいいます。
    それはそれで良いと思います。
    それぞれが良いと思った生き方をすれば良いのですから。

    ただ私は独身の頃から野口整体をしていましたので、熱に対してはマクロビオティックといえどもお手当てを見送りたいのです。
    お互いに自分の身体を信じて、最大限に力を発揮できる環境にしてあげたいですね。
    身体の持つ力を引き出すという意味では、子育てと通じるものがあるので、「身体育て」とでも呼びましょうか。

  7. Fiona より:

    マクロビをされているかた、されている先生にも、スピリチュアルに興味をもたれているかたにも西洋医学否定派は多いですね。
    西洋医学のよいところは衛生面の普及と、
    病気の発見方法が優れていると思います。ピンポイントな病気の治療も得意かもしれない。

    私たちの現在の生活は西洋医学のおかげで
    なりたっているように思います。

    問題はそれに頼り切ることや、偏重なんだと
    思います。

    治療法にこだわるかたもいますが、まずは生きること、だと私は思うんですよね。
    (生きつづけて人の役にたつこと、という意味です。)

  8. マクロ美風 より:

    Fionaさん、こんばんは。

    私は基本的に「餅は餅屋」だと思っています。
    その治療法を採用するかどうかは別としても、やはり専門家の見解をお聞きするのはあっても良いと思うのです。
    ですから、西洋医学を頭から否定するのではなく、考え方には柔軟性を持っていたいと思います。

    そして何よりも大事なのは、自分の身体は自分で管理するのは当たり前で、それを全くしないまま困ったときだけ病院に駆け込むのはどうかなと思うのです。
    一人ひとりがそんなささやかな意識改革をするだけで、日本の医療費はずいぶん変わると思うのですがね。

  9. erinko より:

    美風さん、おはようございます。
    やはり食事が大切なんですね!
    しっかり食べて、冷えをとっていきたいです。
    私も西洋医学否定派ではありません。みんながいいところを発揮しあって『鬼に金棒』になっていけばいいなぁと思っています。

  10. Fiona より:

    >意識改革

    ほんとうにそうなればいいですね。
    実際にそのように実践されているひとも
    いますし。
    マクロビオティックが言いたいことの
    ひとつはそれ、だと思います。

    なのに現実としてなにかに頼ってしまう
    ひとが多いのはどうしてなのかな。
    精神的自立が難しいから?

  11. マクロ美風 より:

    erinkoさん、こんばんは。

    冷えを取る方法は何通りかありますが、根本的には冷える原因を減らすことが正攻法かと思います。
    そのために最も影響の大きいのが食べ物ですね。
    その筆頭格はやはりお菓子と水分、南方系のフルーツです。
    アルコールも体を冷やします。

  12. マクロ美風 より:

    Fionaさん、こんばんは。

    >なのに現実としてなにかに頼ってしまうひとが多いのはどうしてなのかな。

    教育のせいではないですか?

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