ストレス

毎週の京都通いがある私は、糠床を冷蔵庫に入れて京都に出かける。
そして京都から帰宅するやいなや、服も脱がずに糠床を冷蔵庫から出す。
「ただいま、お留守番ありがとう、ごめんね、寒かったでしょう?」の気持ちを添えて。
昨日の朝も、ちょうど良い漬かり具合になっているお漬物をいただきながら、乳酸菌の力に改めて感謝した。
でも糠床にとっては、こんな環境は凄くストレスになるはず。
できれば常温で管理してあげたい。
ふっと思う。
玄米ご飯を蒸らす時、火加減を上下させることは玄米にストレスを与えるからいけないと、中川さんから教わった。
それと同じことが煮物についても言える。
加熱するときには温度を上下させない。
ただしこれは鍋の中の話。
そのための火加減は上下させなければならない。
?と思われるだろうか。
つまり、鍋の中の温度を上下させないためには、コンロの火加減を上下させなければならないのである。
これは長い間料理をしていて、私も自然に身についていたことであるが、中川さんはそれをとてもロジカルに説明してくれる。
「幸せコース」の今月のお料理は煮物である。
すでに4クラスが終了したが、この火加減の出来ない人が実に多い。
でも、材料の気持ちになってみれば、教えられなくても自然に火加減が出来るはずだ。
だって鍋の中での温度変化は、彼らにとっては心地よくないから。
*    *    *    *
田舎のおばあちゃんで、お料理なんか習わなくたって、とってもお料理の上手な人はたくさんいる。
そんな人はきっと、材料の気持ちになることが出来る人なんだと思う。
人づき合いも同じ。
相手の気持ちになれる人の方が、人間関係を良好に維持出来る。
う?ん。
玄米ご飯をうまく炊けない時には、氣が乱れていることが多いが、これは「玄米の気持ちになりきれていない」ということなんだろうなと思う。
糠漬け、煮物、玄米ご飯。
それぞれを美味しく仕上げるためには、氣の問題がからむ。
中川さんが玄米投稿のコメントで、いつもいつも「氣」のことに触れるはずだ。
「氣」が整ってくると、お食事の内容も変わる。
必要最小限という感じだ。
だから氣が整っていると、家の中もすっきりしている。
無駄がなくなる。
これも必要最小限だ。
こんな空間にはストレスがない。
だから美味しいお料理ができる。
良好な人間関係が保てる。
良い仕事もできる。
あ?、だからお掃除は重要なんだなぁとつくづく思う。
ここでハッと気づく。
ストレスで病気になるのは当然だと。
玄米や煮物を人間に置き換えればいいのだ。
ストレスが人間に与える影響は、医学の知識がなくても答えが出てくる。
実にお料理は奥深い。
特に中川式は驚異的に奥深い。

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コメント

  1. お花 より:

    美風さん

    おはようございます。
    こんな早くから素晴らしい文章を書かれており
    朝から読み込んでしまいました♪

    今朝は今まで一番のふわふわの玄米が炊けたんですー☆

    毎日毎日玄米と向き合い自分と向きあい。
    玄米が炊けない事がどれだけストレスだったか
    炊けた日がどれだけ、暖かなゆったりした日が過ごせるか
    上手く炊けない玄米を体に入れた日は、
    体はとってもストレスなのだな、と
    絶対ふわふわ玄米にしないと
    気持ちは前進してても体はきつかったんだなーと
    美風さんのコメントを読ませてもらいまた
    そう実感しました。

    少しづつ「氣」が整ってきたような、
    そうでないよな(苦笑)
    でも、また今から意識しなおして!と

    幸せコースの煮物、本当に楽しみです☆☆

  2. マクロ美風 より:

    お花さん、こんにちは。
    おっ!
    美味しい玄米ご飯が炊けたの!?
    やったね!

    でも。。。。
    元の硬い玄米ご飯に戻らないでよ~。
    お願いだから。

    幸せコースの煮物は、最高の嫁入り道具ですよ~。
    本当に。

  3. げんたろう より:

    初めは『ストレス』の文字を見て、人間のことだと思っていましたが、
    読ませていただくと、『なるほど!』っと思わず手を打ち、最後まで読ませていただきました。

    ワタシも実は煮物等を温める時は火加減を最弱にしてコトコトコトコトとじっくり煮込むことが好きなのですが、
    母がすると強火で一気にガーっと煮崩れやすく温めるので、よく喧嘩になります(^〇^)

    なので『なるほど、材料の気持ちになるのか!?』と大いに納得したのですが、
    火加減を調整することによって『氣』をコントロールすることには今まで気付かなかったので以後、意識して取り組んで行きたいなと思った次第です。

    そろそろワタシも玄米炊きやインドカレーだけでなく、他の分野へも進出したいな~と思うようになりました。

  4. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、しばらくです~^^
    (笑)げんたろうさんのお母さんのお話は、何度かお聞きして興味津々でした。
    煮物を温めるときに、このような火加減だったとは・・・(^^)
    それに対するげんたろうさんが面白い^^

    >そろそろワタシも玄米炊きやインドカレーだけでなく、他の分野へも進出したいな~と思うようになりました。

    そうでしょそうでしょ。
    ぜひ男子厨房に入ってくださいませ。
    女性陣から引く手あまたになりますね~。

  5. Ar(28-4) より:

    美風さん こんばんは。
    この記事を何度も読みました。何度も何度も。
    本当にそいう大切なことに気がついていなかった自分がいました~~~。お掃除の大切さを
    言葉だけでなく実感&体感できました。

    中川さんと美風さんにお逢いできた事に感謝して
    まだまだ未熟なので、これからも色々な事を吸収させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

  6. マクロ美風 より:

    Arさん、こんばんは。
    何度も読んでくださってありがとうございます。
    あなたには参考になることがあったでしょう。
    整理整頓は単なる主婦の仕事ではなく、日本人の誇りを取り戻す時でもあるんですよね。
    氣の流れをいつも感じて、凛とした姿で静かに生きる。
    これが日本人の本来の生き方でした。
    そこには哲学があったのです。

    でも戦後の学校教育は、その大事な日本人としての精神性を捨て去ってしまいました。
    その結果が今の状態です。
    今からでも遅くはありません。
    学校では習わなかったけれど、日本人が忘れてはならないもの。
    そんなことを「むそう塾」で一緒に考えて、実践してみましょう。
    きっとArさんの中に核が出来て、落ち着きのある思考が出来るようになって来ますよ。
    そのためにはまずパスポートを取得なさってくださいね。
    それがないと「むそう塾」でご一緒することが出来なくなりますから。
    頑張って!

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