料理は呼吸と同じ」カテゴリーアーカイブ

木樽の糠漬けと呼吸のできる家

【木樽の調湿作用】

 

むそう塾の2階には、糠漬けの木樽が2個あります。
私は2階に上がると、糠床が可愛くてついついフタを取って中の様子を見てしまいます。
昨日も木樽はご機嫌な様子で、美味しい糠漬けをいただきました。

木樽の中はこんな感じ。
ちょうどよい水分加減で、ホーロータンクよりずっと扱いやすいと中川さんは言います。

 
 

 
 

横から見ると、板の隙間から糠床の水分がにじみ出ようとしたのが分かります。
酵母が白くなってパテのように隙間をふさいでいます。
そこそこある隙間から空気も出入りするらしく、混ぜる回数が少なくても糠床は臭くならないそうです。

 
 


(杉樽の糠床 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

 
 

【呼吸のできる家】

 

そんな糠床を見ていると、微生物って正直だなあと思います。
そして、微生物が喜ばない環境は、人間にとってもよくない環境なんだと思います。

梅雨ですごい湿度のときも、この木樽はしっかり調湿作用を発揮して、糠床を快適な状態で守ってくれました。
木はやっぱり凄いと思います。

人はコンクリートの中に閉じこもるのではなく、少々すきま風の入る木造家屋の方が健康的なのかもしれません。
呼吸のできる家
糠床に教えられた住まいのあり方でした。

 
 
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料理は真摯な気持ちですること

7月17日、「上級幸せコース」で中川さんが言われた言葉がいいなと思いました。

 
 

「料理は偉そうぶらないこと」

「真摯な気持ちですること」

「良い食材で料理できて嬉しいなあという気持ちですること」

 
 

 
 

「どんな気持ちでお料理するかは、仕上がりに影響する」

 
 

むそう塾では常々、「どんな気持ちでお料理するかは、仕上がりに影響する」と言っているのですが、まさにそのこととリンクする言葉でした。

お料理を作るときには、誰だって美味しくできてほしいなと思っているはず。
だったら、美味しくできるような気持ちでお料理するのは当然なのでした。

 
 

一般的なラタトゥイユと違って、夏向きの仕上げが美味しくて大絶賛でした。
汁をゴクゴク飲んで、ミネラル補給にバッチリです。
ポイントは、素材の持っている色を壊さないこと。

 
 


(ラタトゥイユ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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料理は呼吸と同じ 息を吸うように仕入れをし、息を吐くように料理をする

【料理は呼吸と同じ】

先日、むそう塾の塾長である京料理人の中川善博さんと話をしていたら、「料理は呼吸と同じ」という言い方をされました。
「息を吸うように仕入れをし、息を吐くように料理をする」からだそうです。
しかも「滑らかに」

その言葉を聞いて、私はすごいことだと思いました。
だって、普通は「よっこいしょ」と構える気持ちがありませんか?
・買い物が面倒
・後片付けがイヤ
が筆頭で、お腹がすいているから仕方なく重い腰を持ち上げると思います。
でも中川さんは、いつも軽くお料理をされるのです。

普通の料理人さんは、仕事でお料理を作るので、家ではお料理をしないと聞きます。
しかし中川さんは子育てをするために、主婦と同じように家庭料理を作り、お弁当を作りました。
ここが私が中川さんと是非お料理教室を始めたいと思った大きな魅力です。

 
 

中川さんが培ったノウハウは、家庭料理をプロの味に出来るし、その技術は素人が限りなく挑戦できる飽くなきカルチャーでもあります。
本人のやる気次第で、天井知らずの技術を身につけることができるのです。
それがむそう塾のカリキュラムの凄さに反映されていると思います。

中川さんのブログにある次のカテゴリーがそれを物語っています。
桂剥き道
出汁巻き投稿

なお、13年間でお教えしたお料理は600種類を越えて、今なお更新中です。
むそう塾で京料理人中川善博が教えた陰陽料理名一覧(2021/3/9現在)

 
 

今年も鱧の骨切りに挑戦する仲間が10名登場しました。
「素人が鱧の骨切りなんて出来るわけがない」というのが、プロやお魚屋さんの一致した見方です。
それなのに、むそう塾ではその難しい骨切りをできてしまう人が毎年誕生するのです。
きっかけは「美味しいから!」だそうです。

 
 

(嬉しそうに骨切りをする塾生さん)

 
 

(鱧の骨切り特訓講座のようす マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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新しいカテゴリーを作りました

先日73歳の誕生日を迎え、あれこれこれからのことを考えていました。
私とSNSのかかわりを振り返ると、もう丸16年も経つのだなあと感慨深くなります。

2005年:gooでブログを開始
2005年:mixiを開始
2010年:Twitterを開始
2011年:Facebookを開始
2012年:むそう塾のサイトをオープン
2012年:ブログをgooからWordPressに引っ越し
2012年:Facebookにむそう塾のファンページオープン
2014年:むそう塾のサイトをリニューアル
2016年:You Tubeを開始
2017年:Instagramを開始

2008年からは「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」を始めましたので、ブログのカテゴリーも増えました。
さらに、2014年からはサイトに「塾生のきょうの100点お弁当」コーナーを設けたため、ブログと両方で毎日何かしら記事を書いています。

この年齢になっても、発信する媒体があって、読んでくださる人がいることは、とてもありがたく、何を考えても感謝の気持ちに行き着きます。

 
 

【新しいカテゴリー】

そんな今、私にできることは何だろうと考えたとき、全国に(もしかしたら海外にも)いらっしゃるお若い方が、お料理教室の一面をのぞける記事を書きたいと思いました。
むそう塾に通われている塾生さんも、まだむそう塾のことを知らない人も、一緒に楽しめる内容を書いていくつもりです。

「料理は呼吸と同じ」

 
 

先日、中川さんがサササッとお蕎麦を作ってくれました。
本当に呼吸をするように、静かな流れであっという間に出来上がりました。
骨切りしたばかりの鱧は、1ページごとに花開いてやわらかく、骨の存在なんて忘れてしまう美味しさでした。

 
 


(鱧蕎麦 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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