【木樽の調湿作用】
むそう塾の2階には、糠漬けの木樽が2個あります。
私は2階に上がると、糠床が可愛くてついついフタを取って中の様子を見てしまいます。
昨日も木樽はご機嫌な様子で、美味しい糠漬けをいただきました。
木樽の中はこんな感じ。
ちょうどよい水分加減で、ホーロータンクよりずっと扱いやすいと中川さんは言います。
横から見ると、板の隙間から糠床の水分がにじみ出ようとしたのが分かります。
酵母が白くなってパテのように隙間をふさいでいます。
そこそこある隙間から空気も出入りするらしく、混ぜる回数が少なくても糠床は臭くならないそうです。
(杉樽の糠床 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
【呼吸のできる家】
そんな糠床を見ていると、微生物って正直だなあと思います。
そして、微生物が喜ばない環境は、人間にとってもよくない環境なんだと思います。
梅雨ですごい湿度のときも、この木樽はしっかり調湿作用を発揮して、糠床を快適な状態で守ってくれました。
木はやっぱり凄いと思います。
人はコンクリートの中に閉じこもるのではなく、少々すきま風の入る木造家屋の方が健康的なのかもしれません。
呼吸のできる家。
糠床に教えられた住まいのあり方でした。