マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

牛乳のかわりに豆乳を使っていませんか? マクロビオティックの人は要注意!

先に「マクロビオティックに関係なく牛乳は不要なんだなって思えたこと」という記事を書きました。
これはタイトルどおり、マクロビオティックの陰陽理論を知らなくても、人間に牛乳は不要であるという記事です。
嗜好品としていただくのなら個人の自由ですが、強制されて口にするようなものではありません。
しかし、牛乳信仰者が未だに多いのが困りものです。
最近はネットや本でも牛乳信仰の本質を暴いた情報が出まわっていますが、いわゆる情報弱者で素直な人は、牛乳を始めとする乳製品をありがたく口にしているのです。
早く何とかしてほしいのですが、きっと時間がかかるんでしょうねぇ。
白い利権がからんでいますから。

それはそれとして、マクロビオティックを知っている人には、牛乳のかわりに豆乳を使ってお料理をする人が多いですね。
牛乳は動物性で悪いけれど、豆乳は植物性だから良いという単純な考え方の人もいます。
また、マクロビオティックには無縁でも、健康志向の食品として豆乳に着目した商品も多くあります。
私はそんなときいつも思うのですが、「牛乳のかわり」という視点がそもそも変だと思うのです。
牛乳が人間にとって不要なら、不要なものの代わりもいらないわけですからね。

そもそも豆乳は、原料の大豆が遺伝子組換えの疑いがあります。
私の故郷である北海道の十勝地方は、かつては豆類の一大生産地でしたが、今は激減して輸入物に押されています。
畑の景色が変わってしまうほど作られる作物の種類も変化してきました。
そんな中で豆乳が脚光を浴びても、私は冷静な目で見ざるを得ません。

豆乳は牛乳に比べて陰陽がまったく異なります。
その異なる陰陽を無視して、牛乳(陽性)から豆乳(陰性)に置き換えれば、そこには陰陽の見直しをした料理方法が存在しなければなりません。
しかし、単に牛乳から豆乳にスライドさせただけでは、陰陽バランスが崩れるため、かえって体調不良になってしまいます。
マクロビオティックを始めてから体調不良になった人の中には、このパターンの人が結構います。
多くの人に冷えの症状が見られます。当然ですね。

ですから私は豆乳もそんなに必要な食べ物とは思いません。
たまにいただくのは良いのですが、少なくても牛乳代わりにゴクゴク飲むものでないことは知っておいた方が良いです。
もちろん、豆乳を飲んで快調!という人は飲んでもかまいません。
ただし、品質はしっかり確かめること。
体質によっては豆乳の陰性さが良い方に作用する場合もあるからです。
(そんな人はたいてい陽性な人です。)
しかし、もし先々で不調なことが起きたら、すぐ豆乳はストップしましょう。

一番いけないのは、体に良いと頭で考えて、実際はまずいのに食べてしまうことです。
よほどの味覚音痴でない限り、人間は体にとって良い食べ物か悪い食べ物かは判断出来る本能があります。
それに素直に従えば良いだけなのですが、現代のようにうまく化学されてごまかされた食品を多く摂取していると、その本能が鈍ってしまいます。
鈍った結果、体に悪そうなものでも美味しく感じてしまうのです。
ですから、ぜひ本当の味を舌に覚えこませることを怠らないでほしいです。
子育ての時期は味覚だけでなく、食事が楽しくて美味しいことを教える時期でもあるので、決して頭でっかちなお料理はしないようにしましょう。

もし、豆乳を使うなら、豆乳が美味しいお料理にしましょう。
そして、もし牛乳や乳製品を使うなら、それが美味しいお料理にして、なおかつ毒消しも出来るお料理にしましょう。
それが本当のマクロビオティック料理(陰陽を考える)であり、「理(ことわり)=(陰陽)を料る(はかる)=(料理する)」ことになるのです。

ということで、しっかり毒消しもしながら作られた賀茂茄子のピザをむそう塾では教えています。
不良なマクロビオティック料理教室と言われてしまうかも知れませんが(笑)

 
 

賀茂茄子のピザ マクロビオティック むそう塾

 
 

(賀茂茄子のピザ 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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マクロビオティックに関係なく牛乳は不要なんだなって思えたこと

私がマクロビオティックを始めるのと同時に、夫も息子もマクロビオティックに引きずり込まされたのですが、夫は早い段階でマクロビオティックを信用してくれました。
健康には無関心で、食べ物にも無頓着だった夫なので、マクロビオティックの本を友人から渡されても、部屋の片隅に転がしていた夫なのですが、自分で体験するとコロッと変わったのが面白かったです。
その後私がマクロビオティックの学校に行くことも、マクロビオティックのことで出かけても、いつも協力的で今に至っています。

夫がマクロビオティックを信用した出来事とは、牛乳と乳製品の摂取についてでした。
夫は元来甘いものが大好きで、私と結婚した時もお風呂あがりにはアイスクリームを食べ、6Pチーズをおやつのように食べ、牛乳は体に良いからと小さい時から飲まされて癖になっていました。
(冷たい牛乳を飲むとたちまち下痢をするのに・・・。)

でも、私が乳製品は人間には不要なんだと伝えて、いっさいの乳製品を断ってもらいました。
すると、あれだけ肩に落ちていたフケがまったく出なくなったのです。
本には書いてあったのですが、本当にそのとおりになって夫も私もビックリしたことは言うまでもありません。
それ以来我が家にはアイスクリームも牛乳もヨーグルトも冷蔵庫に入っていません。

息子はもともと牛乳が嫌いで飲まなかったのと、アイスクリームは甘いものなので私が食べさせないようにしていたため結果オーライでした。
それは息子が重度のアトピーだったからです。
あとで思えば、息子はちゃんと体に不要なものを教えてくれていたんだなと思います。
マクロビオティックを知る前は、野口整体の考え方で白砂糖も避けていたので、ここでも結果オーライでした。

こんなちょっとした体験が最初にあった夫は、私がマクロビオティックの本を買ってくると、私より先に読んでしまいます。
一緒にマクロビオティックのセミナーに行くことはしませんが、マクロビオティックの先生の話や講座のことは真剣に聞いてくれます。
そして、今私がむそう塾をしていることにも理解を示してくれて、応援してくれるのが有難いです。
でも、動物性も食べますし、白砂糖のお菓子も食べます。
私の不在中は自由に外食もしています。

巷ではよく、マクロビオティックのせいで夫婦関係や親子関係がギクシャクしてしまう人がおられますが、それはマクロビオティックを間違って解釈されていますね。
怪しい宗教と同一視されています。
そんなことは絶対ないので、安心して健康になる基準を陰陽で考える練習をされたら良いと思います。
でもね、健康な人にはあまり興味を持ってもらえないと思います(笑)

百歩譲って、マクロビオティックが胡散臭いと思われているかたでも、乳製品を止めてフケが出なくなった夫の変化は紛れもない事実なので、事実だけは体への影響力として記事にしておきたいなと思いました。
体にとって不要なものは、何らかの形で外に出そうとした人間の排出力が健全に働いていたわけで、そこに注目してほしいと思うのです。

あ、そうそう。牛乳は花粉症にも影響するのですが、夫は頑固な花粉症で苦しみ、結婚前からシーズン中には注射と飲み薬を併用していたのに、今はどちらもいらなくなりました。
(私は薬嫌いだったのですが、夫は薬好きな人なのでした(泣))
花粉症は甘いものと水分、それに牛乳を控えればてきめんに改善されるのは、多くの人が結果を出してくれています。
花粉症もまた、体にとって不要なものを排出しようとしているのです。
今から心がけて実行しておけば、来年のシーズン中には効果を実感できますよ。

 
 

マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会発行 桜沢如一 むそう塾

 
 

マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会発行)

 
 
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「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(2)陰陽は相対的な考え方であることを理解しよう

マクロビオティックに出会っても、マクロビオティックの本当に良いところを知らないまま、間違った解釈をして体調不良になる人が多いのですが、むそう塾ではそんな人を出さないために、最初にきちんと本を読んでいただきます。
そして、その本の感想文を提出していただいて、私からお返事をさし上げるのがこの記事になります。
「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(1)はこちらからご覧ください。

<Sa(64-5)さん> 2015.5.26提出
初めてマクロビオティックと言う言葉に触れたのは、食品の陰陽表でした。様々な健康法に出会った中のひとつで、こう言う考え方もあるのだとは思いましたが、その頃はすでに整体に出会った後で、野口先生が、食べ物に気を付けて健康になろうとしているのは間違いだと言っておられた事もあり、それ以上の興味は持てませんでした。
とても難しく感じましたし、初めて野口先生の著書を読んだ時の魂が震えるような感覚は持てなかったのです。

しかし、今回課題を提出するに当たり、三冊の本を読んで理解しようとしたとき、どうにも進まなくて頭に血が上り、吐き気がする位気持ち悪くなりました。
特殊な事を説いているのではなく、普遍的な真実を説いていることは判るのですが、何故それに陰陽を当てはめなくてはならないかがわからなくて混乱しました
頭で理解しようとしていたからなのだと思います。
疲れ切って、お手上げになって横になっていた時、すぐに理解出来なくても、自分は自分の体験と本に説かれている事を結びつけて行こうと言う考えが降りてきて解放されました。

暫くすると、事象に陰陽を当てはめているのではなく、物事が陰陽で成り立っているのだと自然に理解出来ました。

むそう塾に出会ってまっすぐに歩む若い方を見て、自分にとって整体は何であったのかと言う疑問、そして整体の勉強に費やした年月とエネルギーを残念に思う気持ちがありましたが、今回の課題をきっかけに、野口先生と出会った事も自分の大切な一部と思う事が出来て、胸が熱くなる喜びと感謝が湧いたのは思いがけない事でした。

あなたのお気持ちはとてもよく理解できます。
私もその野口整体を経験しているからです。
そしてマクロビオティックは、あなたと同じく野口整体の後に知りました。
でも私はマクロビオティックって野口整体と同じことを言っているなあと感心したものです。
私は野口先生の本を初めて読んだ時と同じように、桜沢先生の本に感動しました。
そして、瞬時に「野口整体とマクロビオティックの両方で行こう!」と思えました。
受けとめ方って人それぞれで面白いですね。

野口整体の指導室を開いている友人と話しても、目指すところは同じで方法が少し違うという程度の認識でした。
野口先生の本を陰陽で洗い直してみても、逆に野口整体の言わんとしているところが深く理解できる助けにもなりました。
こうしてお互いは「健康」という山の頂上に向かって、登山ルートが違うだけなのだと認識しています。
このことがあなたにご理解いただけたら、マクロビオティックの面白さが楽しめるようになると思います。
そして、野口整体に費やした時間がこれから生きて来ます。
「ああ、野口整体をしていて良かったなあ」と思える日が必ず来ます。
ご安心ください。

<Sa(84-2)さん> 2015.5.26提出
縦書き文書をpdfでお送り下さったので、私の技術ではここに文章を貼り付け出来ないので、あなたが書かれた文章を私が入力してお返事をしますね。
むそう塾に出会うまでの私は間違ったマクロビオティック料理に取り憑かれ、とにかく頭で判断して、あれはいい、これはダメと、周囲のアドバイスにも耳を傾けず、散々迷惑をかけてきた様に思います。特に主人と子供は被害者ですよね。もっと早く気づくべきでした。きっかけはたくさんあったと思いますが、広い視野から物事を捉えることができていませんでした。

あなたのような人が本当に多いですね。
でも、それはあなたが悪いのではなく、伝え方が問題だと思うのです。
そして、桜沢先生の本が問題だと思うのです。
動物性食品を摂ってはいけないとは書いていませんが、摂ったらこんなことになるんだという例が書いてあったり、行間に動物性がダメであるかのような匂いが漂っていて、間接的に動物性は避けるべしということが強烈にインプットされてしまうのだと思います。
そして、その路線でマクロビオティックの本が出版されているので、多くの人達が体調不良になってしまうのです。
肝心なのは陰陽バランスを取ることであるにもかかわらず、動物性排除に傾いてしまうんですよね。
危険なことだと思います。

私が教わったマクロビオティックの大家は、相談者の体調によって動物性の摂取も指導していました。
その代わり、動物性の質は徹底的にこだわっていましたね。
じゃがいもだって登場したし、その他にマクロビオティックでは一応避けられている食材も登場しました。
それは、その人の住んでいる土地や生育歴や食歴や親の体質まで考慮してのことです。
その辺のところがもっと表に出ていれば、マクロビオティックの伝わり方も違っていたのかなあと思います。
でも、その先生は本を書きませんでした。
理由は本に書けないほどケースバイケースで異なるからです。
それを文章で残すことに危険性を感じたからです。
これが真剣に健康(病気)と向き合った先生の真実なのです。

<It(86-2)さん> 2015.5.27提出
情報や物質世界に振り回され、時間に追われ、仕事や生活に忙殺される日々を送っていると、気付かないうちに大切なことを見落としたり、蔑ろにしたりしてしまいがちですが、それらは、善い事も悪い事も総てが魂の中に記憶される、とあったのにハッとし、今一度、生活を見直し、謙虚にならないといけないのだなと改めて感じました。

そうなんですよ。
つい人間は目先のことに追われてしまいがちになるのですが、そのまま受け入れてしまうのではなく、マクロビオティックの陰陽で考えてみると、それらのことも取捨選択できるようになります。
つまりフィルターを持つことができるんですね。
これがとても心強いことだと思います。

職業柄か、私は、どちらかというとストレスを溜めがちな人間なのですが、その原因を改めて探ってみると、意外と取るに足らないことに対してなんだな、つまり私の陰陽バランスが整っていいないからなのだと感じました。
陰陽を意識した生活をすることで、力が抜け楽になり、楽しく生きられるではないかなと思っています。

陰陽が自然に身についてくれば、ストレスが激減するだけでなく、むしろストレスになりそうなことを楽しむ余裕も出てきます。
それは陰陽で先を読めるようになるからですね。
このことは手探りの人生において、とてつもなく大きな支えになりますし、希望を見出した生き方が出来るようになります。
ここが桜沢先生の伝えたかったところでもあるわけです。

食べ方はその導入部分として位置づけられ、いかに人生を生きるべきかが本題になります。

<Ki(85-2)さん> 2015.5.29提出
陰か陽かと二元的に判断をするのを目的にせず、あくまでも原点は調和することだということ、心に留めておきます。
自分は一面だけみて判断することが多く、視野が狭かったことにも気づきました。
視点や目的を変えると陰陽判断も変わるということは目からウロコでした。
一面だけ見て判断せず、多面的に見る癖をつけていきます。

そうですね。私たちは学校教育で二元的に物事をとらえることを学んでしまっていますが、世の中には学校で習った考え方ではないものがたくさんあります。
そしてそれは二元的な考え方で行き詰まった時の解決方法にもなります。
これからはそんな視点を育てて行きましょう。

頭ではわかったつもりでいても、実生活に落とし込むこと、実際に何か起きたときにマクロビオティックの教えをふまえた判断が本当にできるかどうか、まだ自信がありませんが、普段から様々な場面で陰陽を実感しながら理解を深めていきたいです。
あらゆるものと調和して最高の力を発揮できるようになること、これがマクロビオティックだと課題図書を読んで今はそう思っています。

それは2,3冊の本を読んですぐできるものではなく、毎日の生活の中で陰陽を意識することから始まります。
最初は意識して陰陽にあてはめてみるのですが、そのうちに意識しなくても自然に感じられるようになります。

それに慣れると、自然界の陰陽と自分の陰陽が同期できているかどうかをチェックするだけで、無意識に陰陽の視点で行動できるようになります。
それが「あらゆるものと調和する」ということにつながります。

<Ki(78-3)さん> 2015.5.31提出
今回三冊の本を読んで、私はいかにマクロビオティックの思想について知らなかったかということがわかりました。マクロビオティックは食事法だけではないと何度も美風さんがおっしゃっていたのに、やはり私の知識は食事法やお手当のことにとどまっていて、しかもその理解も中途半端なものでした。本の内容を自分のなかに落とし込んで経験として理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、無双原理のなかにものごとの判断材料がすべてあるのだ、と今とても心強く感じています。

多くの方は食事法とお手当で止まっていて、それから先の本丸に行かないのですが、本丸に行かなければマクロビオティックの本当の良さを知らないことになるので勿体ないです。
ご紹介した本の著者たたちは、そのことを嘆いて本を作ろうと思った熱い人たちなので、行間からもその気持ちがほとばしり出ているかと思います。
落とし込みについては、むそう塾で丁寧にサポートしてあげますからご安心ください。

陰陽についても浅い考え方しかできていませんでした。かたちや色や性質などから、これは陰かな、こっちは陽かな、などと考えていた割に、なんのために陰陽を考えるのか、意識したこともなく、「陰」か「陽」かに凝り固まっていました。陰陽を考える目的は、陰陽の背後にある無限宇宙、すなわち太極を感じることであり、陰と陽もその手段のひとつだということを知って、目の前がパッと明るくなった感覚を覚えました。すべてを存在させてくれる太極があるから、陰と陽がそれぞれ活動できるということ。今いるこの場も螺旋状に宇宙とつながっていて、宇宙から絶えずメッセージが送られているということ。身近なところにある陰陽を考えることでそのメッセージを受け取る能力を鍛えていくんだ、と思うとマクロビオティックの思想の壮大さにわくわくしています。

大事なところを正しくとらえられていますねぇ。
若干25歳のあなたがここまで理解出来ることが本当に素晴らしいです。
愛クラスの時に感じたあなたの理解力はやはり本物ですね。

聞いたことはあったのですが、いまいち理解できていなかった無双原理について、『マクロビオティックの陰陽がわかる本』ではとてもわかりやすく書かれていました。この原理を知っていればすべての物事の陰陽判断ができること、学校で習った知識より自分の目で学び感じとること、そしてそれを可能にするシンプルかつダイナミックな定理を使って考えていけることが楽しみです。

『マクロビオティックの陰陽がわかる本』は本当に素晴らしいでしょ?
私のイチオシ本です。
あの本を編集された人たちは、マクロビオティックを大切に思い、マクロビオティックを正しく伝えたいという情熱に溢れた人たちです。
その純粋な想いは最高に良い陽性として本の隅々まで行き渡っていますから、何か気落ちするようなことがあったら、ぜひこの本を手に取って氣の流れを変えてください。
バイブルとしていつも傍らに置いてくださいね。
私はいつもハンドバッグに入れています。

あるものの陰陽の判断をするには、比較対象を見つけること、絶対的ではなく相対的な判断であるということ、とても難しいですが、常に流動的であるからこそ面白く、また比較することによって具体的で自分に引きつけて考えられるなと感じています。

ここはとても重要なことろです。
ここを押さえないままマクロビオティックをしていると、大きく踏み外してしまいますので、ちゃんと押さえたあなたは賢いです。
相対的な見方を楽しみましょう。

東洋では食に関する知識を最高峰に置いているということ、たくさんの食物があふれている現代の日本にいる私にとっては少し意外に感じたのですが、その意外に感じる心が傲慢で、生命をいただくことができるということに対する感謝と敬意が欠けていたなと反省しています。
宗教での禁制食についても食に対する敬意があり、「食べたもののようになる」ことがわかっているからなのかと、納得しています。謙虚な気持ちで今日も美味しくご飯がいただけることに感謝して手を合わせたいと思います。

ちゃんと別枠で感謝の項を設けてくださいました。
うら若きあなたがこのように感謝についても記述してくださることがとても嬉しいです。
もうすでにあなたにはマクロビオティックの下地ができました。
これからはそれを具現化することに時間を使いましょう。
その過程であなたのまだ平面的な理解が立体的になって、スピードを伴ってくるようになります。
そうなればシメたものですね。
きっと大きく花開くあなたになれるでしょう。

*   *   *

これで全員の読書感想文に対する私のお返事が終わりました。
文字だけですと難しく感じますが、これから実際に具体的な場面をとおして陰陽のアドバイスをして行きますので、幸せコース在籍中にもっと陰陽の理解が深まります。
特にむそう塾でお教えするお料理は、陰陽を忠実に反映させた陰陽料理なので、お料理をしながら陰陽を深く理解出来るようになっています。
そして、陰陽を踏まえてお料理をするととても美味しいことも分かっていただけるはずです。
6月は桂むきでしごかれますが、7月からは美味しいお料理の数々が待っています。
どうぞ1か月間「全力疾走」で頑張ってください。
ギュッと陽性になって時間を上手に使ってくださいね。
応援しています。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(自宅マンションの入口にて)

 
 
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「現代の不健康に対して一つのアンチテーゼ」としての玄米(内海聡医師の記事より)

むそう塾では玄米の炊き方を教えていますが、お鍋や玄米そのものに関する諸問題を可能な限り研究して、常に最新でベストであるようにしてお伝えしています。
玄米はマクロビオティックでは基本に据えられているので、多くのマクロビオティック教室で玄米ご飯を教えているのですが、その教室で習った人でも体調不良でむそう塾に来られる人が後を断ちません。
それは陰陽の判断が間違っている場合もあるのですが、玄米ご飯そのものが原因のことが多いのです。
それは玄米の種類がその人に適していないこともありますし、玄米の炊き方が消化吸収に負担をかける炊き上がりになっていることもあります。

いずれにしても、健康になるために始めたはずのマクロビオティックで、かえって不健康になってしまった人がいるのも現実です。
それは玄米のことを深く知らないために起こっていることだと認識しています。
むそう塾では玄米の短所も研究して、それでもなお健康に貢献出来る長所があると思って玄米を採用しています。
それは自分で食べてみた経験だけでなく、多くのむそう塾生とそのご家族の体調を把握して得た結論です。
ですから、玄米の炊き方をお教えする「愛クラス」では、各自が使用する玄米とお塩を持参してもらって、丁寧に玄米を吟味しています。
玄米は白米と違って、その作られ方が炊き上がりと体調に大いに影響するので、この選別過程は大切にしています。

Facebookで医師の内海聡先生が炭水化物との関係で玄米に関する記事を書かれていますが、まったくそのとおりで、特に最後の文章を多くの人に知ってもらいたいと思って転載させていただきます。
「玄米は農薬、放射能などの問題をクリアーし、菜食主義の弱点を知り、炭水化物過剰の問題をちゃんと理解していて、はじめて現代の不健康に対して一つのアンチテーゼとなるのを忘れてはなりません。」
この部分をしっかり理解した上でなら、本来の玄米の良さを享受できると思います。
そうではなく、盲信的にマクロビオティックをされるのは危険きわまりないので、今一度立ち止まって、正しく把握し直してほしいと思います。

*   *   *

<内海聡医師の記事より>

(転載はじめ)

玄米は健康か不健康か

まず玄米批判に関してはいくつかの論点があります。一つは農薬、一つはフィチン酸もしくはアブシジン酸、一つはミネラルや栄養、一つは菜食主義になります。順に説明していきます。生物毒という観点でいうと、これは玄米にもほかの穀物として大豆などもあてはまります。簡単にいうと大豆をそのままとりすぎるのはよくない、だから発酵系の大豆食品ばかりなのだと。つまり生物毒というか身を守るために活躍している因子がフィチン酸でありアブシジン酸というわけです。

この話が発芽玄米のほうが良いという話につながっていきます。つまり水にさらされ芽を出そうとすることにより、フィチン酸は変化し毒性が薄れるという理屈です。これは部分的には正しいのですが、一説によるとこれ自体が間違いであるという話もあります。発芽により解毒されるのは一部分であって、根幹はそちらではなくフィチン酸とフィチンの差も理解できていないからという考え方です。前者はミネラルを奪いますが、後者はすでに結合状態で体内からミネラルを奪ったりはしません。フィチンによるミネラル欠乏説は古い説を基本としており、現代において問題が指摘されています。

また、古代の玄米は農薬など加味されていませんでしたが、現代の米には農薬が含まれやすくなっています。さらにいうと玄米自体には白米と比べて多くの栄養素が含まれている、これには間違いありません。それに引き替え白米は粕の言葉通り多くの栄養素が欠乏しています。それにGI値の問題が玄米と白米の差では考慮されるべきですが、ほとんどの玄米悪者論ではその話が出てきません。また、放射能防御に玄米が使われたのも、玄米だけでなく味噌汁やごま塩との相乗効果、砂糖排除であることを見抜く必要があります。

ここまで書いたことは玄米だけ食べていればいいということではないのです。現実的に菜食主義は栄養欠乏に陥りやすくなります。これはこれでまぎれもない事実であり、副食や魚、肉なども含めて栄養素を考慮した方が本当は良く、かといって現代の肉食には現代的別問題(抗生剤、ホルモン剤その他)も考慮しなければなりません。古い日本人であれ先住民族であれ、体力豊富であること=玄米を食べていたためとか先住民食だったためと誘導されますが、それだけですべて決定するわけもありません。

ネガティブな要素を検討すると、なによりも平均寿命が低いのは事実です。そして日本人は結核や感染症が多かったですが、それはインフラだけでなく炭水化物過剰によるものも疑われます。なぜなら先住民には結核などは少なかったという研究があるからです。また米が定着したのは明治に入ってからであり、それまではひえやあわやそばや麦飯などを多く食べていたのに、米だけまるで正食だと扱われるのは古くから伝わる洗脳のゆえんでもあります(書くと長い)。

医学者や栄養学者というのは単体論で考えるのが身に沁みついているので、たとえば玄米であれば玄米だけで考える風潮があります。たしかに玄米によって健康を救われた人がいるのは事実ですが、その一方で昨今玄米や玄米菜食によって健康を壊した人の相談が相次いでいます。ほかの社会毒も気にしているのにです。玄米は農薬、放射能などの問題をクリアーし、菜食主義の弱点を知り、炭水化物過剰の問題をちゃんと理解していて、はじめて現代の不健康に対して一つのアンチテーゼとなるのを忘れてはなりません

(転載おわり)

 
 

中川式玄米ご飯の炊き方教室 むそう塾 京都

 
 

(玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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「中川善博厳選!おすすめ器具と食材」を上手に活用しましょう

中川式玄米炊飯の指導では、お米やお塩の選び方はもちろんのこと、お水やお鍋や熱源についての指導も徹底して細かな点まで及びます。
他のお料理教室ではそんなことはあまりお構いなしですが、お料理を完全にお伝えするには、作る人が変わっても美味しく再現出来るように、考えられる相違点は徹底的に改善しておきます。
それがいわゆる「完コピ」といわれて「完全にコピーする」学習法です。
中川式玄米の炊き方は、一般の玄米炊飯では求められないような微妙な火加減調整があるのですが、それをクリアするにはキッチンに設置してある通常のガス台では消化センサーが働いて思うように炊けないことが多いのです。
そこでカセットコンロを購入して、火加減に右往左往しない環境を作りましょうと指導しています。

先日開催した愛クラスでは、講座の時にそのことをお話ししたのですが、人それぞれなので真正面からその必要性を受けとめられない塾生さんがおられました。
というか、ほとんどの人が最初はそうです。
でも、その後どのように行動するかによってその人の玄米炊飯に差がついて来ます。
ご自分で納得されて、それが良い方向に進めば良いのですが、中には信頼感が築けないまま去って行かれる方もおられます。
今回の晴さんは、その辺のお気持ちをコメント欄に書き込んでくださいました。
その素直なお気持ちがとても嬉しかったので、こちらでも記事にさせていただきます。
晴さん、パスポート取得まで一気に駆け上ってくださいね。
応援していますよ!

 
 

晴さんのコメント

中川さん、ご指導ありがとうございました。 

前回の投稿で、「変化をつけてみましょう」とご指導いただきました。
講座受講時におすすめされたカセットコンロを買う、それだけでしたが、
今回のことは私にとって大きな学びとなり、やっとですが変化をつけることができたように思います。

カセットコンロについては、受講時に必要性の説明を受けましたのに、
管理するものが一つ増えてしまうなあ、どこに置こうか、
弱火調節さえできるなら、自宅のガスコンロで炊飯できたらいいな、などと思い、
あれこれ自分なりにあがいてみましたが、結局うまくはいかず、
5回目の投稿でやっと購入の決断ができました。
ブログでのご指導で、「何年もかけて行き着いた環境ですから」という
お言葉を読みましたとき、
ああ、中川さんに大変失礼なことをしてしまったと、申し訳なく思うと同時に
自分の受講者としての姿勢を強く反省しました。
玄米の炊き方を習うのは今回が初めてでしたので、
なおさら、ちゃんと教えていただいた通りに練習しよう、と
意識していたつもりでしたのに、そうできておらず、
ご指導を素直に受け入れる気持ちと、
教えてくださる方への敬意が不足していたと思います。
さらに、私は技量がありませんので、今までにほかの道具でも、
よい道具を使うことは大切だと、複数回経験してきていましたが
今回も同じことをしてしまったと気づきました。

中川さんに、大変失礼なことをしてしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます。

やっと注文できた時には、自分のことは棚に上げて到着が待ち遠しく、
いざ使ってみましたら、おっしゃられていた通り微妙な火加減の調節がとてもしやすく、
やはり必要な道具だったとよくわかりました。
また、カセットボンベの扱い方や収納にもさほど困らず、
こんなことならさっさと買っておけばよかった・・・と、さらに反省いたしました。
お恥ずかしい限りですが、
今回のことは私にとってとても良い経験と学びになりましたので
それをお伝えしたく、こちらに記載させていただきます。

今回の投稿の火加減の調節については、
弱火での炊飯を始めて5分ほどですでにピンが下がってきており、
火が弱すぎたなと分かりました。
火加減の定義を再度お教え下さりありがとうございました。

今日からやっとスタート地点に立ったと思います。
頑張りたいと思いますので、明日からも
どうぞご指導いただけますようお願いいたします。

長くなり失礼しました。

*   *   *

むそう塾のサイトには「中川善博厳選!おすすめ器具と食材」というページがあります。
そこには実際に中川善博が使ってみて良いと思ったものだけご紹介しています。
むそう塾が直接扱っているものではないので、むそう塾には1円も利益となるものではないのですが、お教えしたお料理が少しでも美味しく作れるようになってもらうための、塾生のメモ帳みたいなページです。
このページを参考にして、時間とお金の無駄を省いて効率のよい練習が出来るようになっていますので、どうぞご利用くださいませ。

 
 

京都 嵐山 竹林の小径

 
 

(京都 嵐山 竹林の小径)

 
 
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