マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

料理は技術 技術を身につけると人生が充実する

最近思うことがある。
技術を身につけている人は強いなと。
これは昔から言われていることだけど、改めてその思いを強くしたのだ。

考えてみると、家事なんて技術の連続だ。
私が子どものころは、着るものも母や姉たちが作っていた。
洋服もセーターも、浴衣も着物も全部だ。
お布団も作る。
お料理やお掃除も当然自分たちでする。
アイロン掛けや着物の洗い張りも自分でする。

でも今は、それらを外注する人が多くなった。
洋服や着物は購入し、アイロン掛けはクリーニングを利用し、お掃除やお料理だって「家事代行」にお願いできる。
お料理は出来上がりのお惣菜や、コンビニを利用して自分で作らない人もいるかもしれない。

こんなふうにして、家庭内からどんどん技術が消えていった。
それはそれで時代の流れと言ってしまうことは簡単だ。
しかし、それらはすべて他者に依存しているので、流通や世の中のシステムが少しでも滞れば、たちまち混乱してしまう。

これからはどんな時代になるか分からない。
今までどおりには行かないし、働き手も少なくなる。
AI化の影響も受けるだろう。
そんなことを考えると、不安でいっぱいになる人がいるかも知れない。

でも、自分に生活するうえでの技術があれば、少しも恐れることはない。
可能な限り自分でこなせばよいのだ。
忙しくはあるけど、不可能ではない。
ここで技術のあるなしは大きくものをいう。

 
 

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家事における数ある技術のうちで、一番大きな技術はお料理だと思う。
この技術のあるなしは、そのまま人生の満足感につながると私は思っている。
自分にお料理の技術があると、自分のみでなく周りの人をも幸せな気持ちにしてあげられる。
そしてなにより、食べ方次第でより健康にもなれるし、病気を克服することもできる。

このお料理の技術は、男女を問わず身につけたらいいといつも思っている。
お料理ができる人とできない人では、おのずから暮らしの質が変わってくる。
暮らしの質が上がると、人生も充実感を増す。
この精神的充実感こそが、人生の一番のご褒美ではなかろうか。

塾生さんたちが、お料理ができるようになると、どんどん自己肯定感が増えてきて、活き活きとして来るケースが多い。
積極性も出てくる。
引きこもりがちな人が外に出られるようになったケースもあった。

一流の技術で、笑顔になれる人が増えたらいいなと思う日々である。

 
 

(玄米稲荷寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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楽しい時間を増やすために、まずは今の暮らしの見直しをしよう

新しい年になって、何かを始めようと思っている人がいるかも知れない。

すでに動きだしている人がいるかも知れない。

その新しいことは、少しの時間ですむこと?
ある程度継続すること?

もし継続することなら、新しいことに費やす時間が必要になるね。
その時間は、すでに余っている時間を充てられる人もいるだろう。

しかし、ゆとりのない時間の使い方をしている人は、まず今の時間の使い方を見直さないといけない。
それをしないで、気持ちだけで新しいことを頑張ろうと思っても、現実は時間が足りなくて不完全燃焼に終わることになる。

だから、新しいことを始めようと思ったら、まずは今の暮らしの見直しから始めよう。

新しい家具を買う前に、その家具の置き場所を確保してから家具を購入するのに似ている。

 
 

塾生さんでとても時間の使い方の上手な人がいる。
むそう塾の日程表とカリキュラムをしっかり確認して、「このお料理の練習はいつから始まりますか?」と質問された。
練習時間の確保のために、仕事のスケジュール調整をするのだそうだ。
賢い人だなと思った。

こういう時間の使い方をすれば、効率よく仕事もその他のことも進められる。
事実この塾生さんは、素晴らしい成果を上げている。

 
 

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何かを始めるとき、環境が整うのを待つ人がいる。
理由はいろいろあるだろう。
しかし、ちょっと慎重になりすぎている感じがする場合もある。
個人の気持ちの問題だから、外部からとやかくいうのは控えるが、チャンスを逃さないでねと思う。

少しの思い切りが新しい道を切り拓いて、俄然人生が楽しくなった人をいっぱい見てきた。
自分は楽しい時間を過ごしたいか?
我慢の時間を積み重ねたいか?
これは陰陽的にみて、180度違う結果になる。

マクロビオティックは陰陽で物事を考える。
食べ物だけではなく、まわりに起きるすべてのことを。
時間の使い方はその最たるものだ。
これがとても参考になる。

いつも陰陽を意識して、弾力のある暮らし方ができたらいいね。

 
 

(地面には雪 空は真っ青 2023.1.26 京都にて)

 
 
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マクロビオティックを知った人が陥りがちなこと

先日、マクロビオティックを実践されている人からご相談がありました。
個人情報なので詳しいことは書けないのですが、なんだかとても気になって、ある部分だけでも記事にしたいと思いました。

これはマクロビオティックを知った人の多くがたどる道でもあるからです。
2点あります。
①玄米ごはんを食べるべきだと思っている。
②動物性は摂ってはいけないと思っている。

その結果胃腸の調子が悪くなったり、とても痩せる人が出てきます。
胃腸の調子悪化は、主に玄米ごはんの炊きあがりがかたいために起きます。
仮に玄米ごはんがよく消化できる状態であったとしても、急に限られた栄養素になるため、痩せることは多々あります。
玄米の持つ排出力による効果としての体重減少もありますが、適正体重を通り越してしまうのは問題があります。

一方、マクロビオティックを実践してから調子がよくなったという人も多いことでしょう。
数か月、あるいは数年は良い状態が続いても、その後に体調が不調になる場合があります。
その時には「その食べ方が合っていない」と考えて変更すべきなのですが、なかなか変更できない人が多いのです。

10年以上動物性を摂らなくても平気な人がいる一方で、1年ほど動物性を摂らないと、生きてはいるけど活力が感じられない人もいます。
本当に個人差があって、人の顔ほど食べ方には同じものがないと思った方がよいです。

食べ方には「◯◯法」とか「△△流」とか、何かベストの方法があるかのように思う人もおられるでしょうが、そんなくくりで対応できるほど人間は簡単ではありません。
それに精神面の影響も加わるのですから、まさにケース・バイ・ケースで考えるのが一番なのです。

 
 

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マクロビオティックでは体質や体調を陰陽で判断して、それに合わせたお食事をするように指導しますが、そもそも最初の体質判断を誤ると、とても厄介な展開になります。
この誤りが実はとても多いんですよ。

数年前に指導者から言われた言葉をずーっと引きずったままの食生活をして、著しく体調不良になった人が、これまでもたくさんむそう塾に来られました。
人は陽性がベストなわけでも、陰性が悪いわけでもなく、中庸が一番楽なのだと理解してもらえれば、食生活も変えられます。

肉体的に中庸であるためには、精神面でも中庸になれると理想的ですね。
そのためのノウハウは、むそう塾にいっぱいあります。

残念ながらブログには書ききれないことが多いのです。
なぜなら、読んだ人が勝手に自分に当てはめてしまって、間違った方向に独り歩きしてしまう危険があるからです。

そんなこともあって、むそう塾では直接お目にかかれた人のみに、詳しくアドバイスをさせていただいております。
あなたのより良い人生のお役に立てましたら幸いです。

 
 

(絹玄米ごはん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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京料理人 中川善博の世界に改めて感動した試作会

昨日は久しぶりの試作会でした。
29日の「自由人コース3」のお料理を作りました。

そこで発見が。
ネタバレしてはいけないので、具体的には書けないのですが….

今まで私は「あるタレ」をあまり好きではなかったのですが、そのタレを中川さんが作ると、不思議なことに軽くて、さら〜っとしていて、くどさがないのです。

ということは、今までお店で注文していた「あるお料理」は、やはりもっと美味しくできるものだったと判明したのです。
「自由人コース3」の皆さんは、これからご自宅でお店以上のお料理を作れることになります。

私が長年「そんなに惚れ込む味ではない」と思っていたお料理は、実は食材より調味料の割合の方が重要だと判明して、そこが新しい発見でもありました。
「なるほどねぇ」という感じです。

 
 

お料理の世界は本当に面白いものです。
ちょっとしたさじ加減で、美味しくもまずくもなるのですが、日本料理はとくにその加減が微妙ですね。
こうして日本料理は難易度が上がって行くのでしょう。

日本料理の技術をAI化する動きが起きていますが、数値化できない技術も多いので、どんなふうになりますやら。
画一的になることは間違いないでしょう。

むそう塾という狭い空間ではありますが、限られた人たちにその奥義をお伝えできることが、とても貴重に思えます。
ご縁のあったむそう塾生の皆さんに、しっかり受け取っていただくために、京料理人中川善博は日々伝え方の研究も重ねています。

少しでも簡単にできるように。
家で一人でもできるように。
そんな点も今度の授業で受け取っていただけたら嬉しいです。

 
 

(玄米ちらし寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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2022年度「おせち投稿」のまとめ 「おせち前」と「おせち後」

2023年も8日になりました。
関東ではもう松の内が終わりましたが、京都は15日の小正月まで松飾りがあって、まだお正月気分です。
お店のお料理も、1月末までお正月料理のところが多いです。

今年もむそう塾では、25名のかたが「おせち投稿」をしてくれました。
この他におせちを作ってお写真も撮られたのに、24時を過ぎているからと投稿をご遠慮されたかたがおられました。
お仕事が31日の遅くまであるかたは、どうしても時間的に無理だったようです。
このような場合は投稿されてもよかったのにと思いました。

また、投稿はしないけど、おせちは毎年作っているという先輩がおられました。
少しずつ変化している「秘伝おせち」をブラッシュアップしたいと話しておられたので、そんな機会が持てたらいいなと思っています。

今年は初投稿のかたが3名おられました。嬉しかったです。
秘伝コースで習いたてのおせちが初々しいです。
初年度は大変だったことでしょう。
でも、毎年楽になっていくのが不思議と先輩たちがおっしゃっています。
その言葉を信じて、今年も頑張ってみましょう。

投稿されたかたのコメントも増えてきましたので、このへんで2022年度のおせち投稿者をまとめておきます。

 
 

【2022年度おせち投稿】(投稿順)

1 おはるさん(3-3) 喪中
2 朝さん(84-2)
3 彩生(あい)さん(116-1)
4 ひかるさん(37-5)
5 みんみさん(26-3)
6 おたにさん(47-3)
7 かがやきさん(94-3)
8 Ryokoさん(113-2)
9 好さん(69-4)
10 mikaさん(124-4) 初投稿
11 ゆきさん(15-10)
12 かよさん(83-1)
13 takaさん(105-2) 初投稿(卵アレルギー対応)
14 さとこさん(100-2)
15 あさちゃん(73-6)
16 こたろうさん(107-5)
17 舞さん(36-6)
18 ペロリさん(12-10)
19 ばんびさん(21-9)
20 友紀さん(120-2) 初投稿
21 めぐさん(123-3)
22 しょうこさん(128-3)
23 おかめさん(64-5) 喪中
24 ようこさん(43-2)
25 まきさん(94-4)

 
 

写真はおはるさんの喪中おせちと、朝さんの秘伝おせちです。


(おせち 一の重 マクロビオティック京料理教室むそう塾 塾生:おはるさん)

 
 


(おせち 二の重 マクロビオティック京料理教室むそう塾 塾生:おはるさん)

 
 


(おせち 一の重 マクロビオティック京料理教室むそう塾 塾生:朝さん)

 
 


(おせち 二の重 マクロビオティック京料理教室むそう塾 塾生:朝さん)

 
 

むそう塾には「おせち前」と「おせち後」という言い方があります。
それは何段階もの段取りをして大きな山(おせち)にのぼり、山を降りてみると見えない力がついていたというものです。
料理技術は当然ですが、精神的な成長までできるのがおせちなのです。
まさに一年の総決算にふさわしいお料理です。
今年はあなたも挑戦してみませんか?

 
 

なお、舞さんがTwitterでおせちと七草粥のおまとめをしてくれています。
お正月関連としてここにリンクしておきます。

むそうおせち料理2023
おせちLIVE2023
おせち投稿2022-2023
むそう七草 2023

 
 
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