マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

甘いものをとりますか? 人生をとりますか?

マクロビオティックのことで検索をしていたら、私の過去記事が出てきました。
こういうことってよくあります(笑)
ついクリックしてしまいますね。
そうしたら、なかなか良いこと書いているなぁと思ったり、あの時のあの人は今どうしているだろうと思ったり、つい時間が奪われてしまいます(汗)

ということで、今朝は昨日の甘いものの記事に関連したものが引っかかって来ました。
今お子様を育てていらっしゃる方にも参考になると思いますのでリンクしておきます。
マクロビオティックを離れて牛乳や白砂糖などを考えてみると 2013.1.26
マクロビオティックと白砂糖・てんさい糖などの甘味料について 2013.1.25
マクロビオティックと子供の食事 2013.1.24

他にも「甘いもの」でブログ内検索をすると、ゾロゾロ過去記事が出てきます。
いかに私が甘いものに注意することを一貫して伝えたいかが分かりますね。
今の私はマクロビオティックの原理主義者ではありませんが、甘いものだけは注意してほしいと思っています。
もし甘いものを食べるのなら本物を少量で。

安価な甘いものはあなたの人生を狂わせます。
甘いものをとりますか? 人生をとりますか?
そんな感じで甘いものに接したら間違いありません。

ですから私は、甘いものをそんなに摂らなくても済む日々の暮らし方や生き方を、陰陽の視点からむそう塾で伝えています。
絶対食べないではなく、そんなに食べなくても穏やかに暮らせるものだよ〜って。

でも、甘いものを食べたい場合に備えて、甘いものの作り方も教えます。
満足コースの授業ではわらび餅を作ったり、白玉ぜんざいも作りました。
本物の味をしっかり味わってもらう授業です。
甘いものは日々の暮らしに彩りを添えますので、体調を観察しながら上手におつきあいしましょう。

 
 

白玉の硬さ加減 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(白玉のやわらかさ加減を教えているところ マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

マクロビオティックにおける甘いものの摂取と果物

さくらんぼ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(京都の自然食品店から届いたさくらんぼ)

梅雨の季節は鬱陶しいけれど、私は果物がたくさん出まわるから好きです。
果物好きの私は、マクロビオティックを知ってから果物禁止令を自分に課していました。
でも、このさくらんぼだけは別扱いで、旬の味覚を味わったものです。

きょう、愛クラスにお申し込みをされた人とお電話で話をしておりましたら、甘いものが止められなくてと小さい声で話されていました。
お菓子を止められないのだということですが、止めなくてもいいじゃないですか。
減らすことを考えましょう。
そして、その分ちょっと果物に逃げてみましょう。

でもね、玄米ご飯をよく噛んで食べると不思議なくらいお菓子が減りますよ。
そして、そうこうしているうちに、果物とのつき合い方も変わって来ます。
私は一気に甘いものを止めましたが、それが出来ない人は徐々に減らせばいいと思います。
決して100%を目指さないこと。
柔軟に対応しないとストレスでかえって甘いものが欲しくなります。

甘いものは白砂糖であれ、甜菜糖であれ、米飴であれ、メープルシロップであれ、体を緩めることに変わりはありません。
緩めるスピードに若干の違いがあるだけです。
ですから、「マクロビオティックだからマクロ甘味料を使えば安心」だなんて夢々思わないでくださいね。
そんなことをいう人からは即刻距離をおきましょう。

甘いものについては書いても書いてもネタ切れしないくらい情報が溢れていますが、陰性の怖さを正しく知れば無理なく減らすことが出来ます。
自然界には私たちに必要なものが用意されていますから、静かにその恵みの甘味をいただくことまで禁止をするのは、むしろ不自然だと思います。
しかし、加工食品の甘いもの(お菓子類)をいただくときは体調を崩す薬だと思って、少量にしましょう。
決して毎日摂らないように。

私は日本人の体調不良のほとんどは糖分の摂り過ぎだと思っています。
マクロビオティックにおいても玄米と野菜一辺倒ではなく、もっと積極的に動物性とのバランスについても見直すことが不可欠だと思います。
そうでないと、社会の現状に合いませんし、動物性を摂取しているがゆえにおきる甘いもの欲求は連鎖状態を断ち切ることが出来ないからです。
動物性も絶対摂らないのではなく、オプションとしてバランスよく摂る方法を知って、毒消し方法を徹底するべきだと思います。

頭で甘いものはいけないから止めようといくら頑張ってもダメです。
なぜ甘いものが欲しくなるのか?
どうしたら甘いものへの欲求を減らすことが出来るのか?
そこからきちんと理論的に答えを出して行かないと、必ずどこかで挫折します。

繰り返します。
甘いものは止めようと思わないで減らそうと思いましょう。

 
 


【これから開催予定の講座案内】

【玄米の炊き方秘伝(第98回愛クラス)のご案内】

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

地鶏つけ焼きの切り方(動画付き)

地鶏のつけ焼き胡瓜の小串

 
 

(地鶏つけ焼きと胡瓜の小串 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

夏のお弁当講座でもこの「地鶏つけ焼き」が大人気でした。
美味しくてお弁当のおかずのみならず、お酒と一緒にご主人様が大喜びされていることでしょう。

地鶏のつけ焼き マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(地鶏のつけ焼き)

この地鶏を切り分けて小串に刺すわけですが、地鶏の切り方がわからない人のために動画をアップしました。
おせちにも入れられるお料理なので、しっかりマスターして12月に備えましょう。

[youtube width=”880″ height=”440″]

カテゴリー: 京料理人 中川善博の動画, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

陰陽京料理人 中川善博の指導力の凄さ

むそう塾では玄米ご飯に力を入れています。
単に炊き方を教えるだけでなく、受講された方がご自宅に帰られてからが指導のスタートです。
そして1か月間の炊き方指導があって、パスポートに到達されてからでも、炊き上がりに不安がある時にはいつでも写真や動画を添付してメール指導を受けられます。
さらに、各コースや単発講座の放課後にも持参した玄米ご飯の炊き上がりをチェックしています。
そんなふうにして、体に負担をかけないで食べる人にピッタリの玄米ご飯を教え続けています。

そんなことが可能になるのは、やはり陰陽京料理人として気が遠くなるほど玄米ご飯に向き合って来たからであり、40年あまりの年月をお料理一筋に歩んで来たからこその眼力でもあります。
先日も玄米ご飯のことで凄いなあと思ったことがありました。
むそう塾名物のお弁当投稿でのことです。
小さな写真を1枚見ただけで、炊き上がりまでのプロセスが判ってしまうことに改めて驚いたのでした。
では、2名のお弁当投稿をごらんいただきましょう。
青い文字にご注目ください。

*   *   *

<つむぎさんのお弁当>
つむぎ
娘へのお弁当:玄米ごはん200g 梅干し、鯖南蛮漬け、青梗菜塩茹(金ごま)、にぬき薄口、ひじき豆、オクラ地浸け、別で糠漬け、盛込2分23秒です。よろしくお願いします。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当 つむぎさん)

中川善博
は~美味しそうです。百点を出そうと思うんだけどピントの向こうにある玄米ご飯が気になります。圧掛かり過ぎか水の計量ミスかな? 柔らかいですね。少し食べにくいかも。美味そうで盛り付け完璧です。
つむぎ
 ごはん、申し訳ありません。今朝は圧が残ってしまいました。食べやすい炊き上がりに直します。ご飯をしっかり診ていただいて良かったです。盛り付け・美味そうのお言葉を励みにいたします。ありがとうございます。

*   *   *

<つむぎさんのお弁当>
つむぎ
娘へのお弁当:玄米ごはん200g 梅干し 塩昆布、鶏ソテ・トマトソース、キャベツ塩茹で、茹で玉蜀黍、茄子揚げ浸し、ズッキ・チーズパスタ、別で糠漬け、盛込2’28です。よろしくお願いします。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当1

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当 つむぎさん)

中川善博
美味しそうに出来ています。 コーンの置き方がすこし違和感あるかな? この置き方、角度なら胡瓜の位置に盛りましょう。涼しげで美味しそうな献立になっています。ご飯も美味しく炊けています。
つむぎ
コーン、実が割れてしまったのにそのまま置いてしまいました。配置の工夫をせず、すみません。ご飯も診て下さってありがとうございます(やはり昨日のご飯は食べ進まなかったようで娘も少し残してきました…)。今週もご指導ありがとうございました。

*   *   *

<ユーキチャンのお弁当>(ご主人用)
ユーキチャン
おはようございます。夫へのお弁当です。玄米ご飯280g、地鶏トマト煮、春夏金平、だし巻き、焼き葱マリネ、ケール洋風お浸し、糠漬、モバ味噌です。盛込2つで4:23です。よろしくお願い致します。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当2

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当 ユーキチャン)

中川善博
おや? 米の保管場所を変えたのかな? 袋を変えたのかな? ご飯がさらに美味しくなりましたね。腹のすわった炊きあげができています。それだけでも百点なんだけどおかずも美味そうでよい景色です。上手いねぇ。100!
ユーキチャン
保管場所を変えました! そんなことまでもお見通しだとは、電車の中で目がまん丸くなりました!  気持ちの部分でも良い方に影響しているのかな、と思います。今は特に玄米ごはんに支えられています。ありがとうございます。

*   *   *

<ユーキチャンのお弁当>(奥様用)
ユーキチャン
私のお弁当です。玄米ご飯180g、地鶏トマト煮、春夏金平、だし巻き、焼き葱マリネ、ケール洋風お浸し、糠漬、モバ味噌です。盛込2つで4:23です。よろしくお願い致します。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当3

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当 ユーキチャン)

中川善博
美味しそうに出来ています。だし巻き水平で円の中に規律を持たせてあります。盛りを解かっていますね、さすが。旨そうです。100!
ユーキチャン
OBENTERSに参加しなければだし巻きの水平で規律を持たせることを学べなかったです。宝の山のような毎朝のご指導、ありがとうございます。

*   *   *

いかがでしたか?
つむぎさんとユーキチャンのお弁当で、青い文字の部分が玄米ご飯に関する文章ですが、わずかに見える玄米ご飯の表情からこんなにも正確に判断できるなんて驚きますよね。
炊いている人の心理状態まで含めて読み取れてしまう中川善博の凄さ。
改めて毎朝のお弁当投稿(OBENTERS)指導のレベルの高さを感じたことでした。

なお、ユーキチャンのお弁当はご夫婦ともに100点でしたので、記念に二つ掲載しておきます。

 
 

【これから開催予定の講座案内】
【玄米の炊き方秘伝(第98回愛クラス)のご案内】

 
 
カテゴリー: 玄米の炊き方講座, マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント

男と女の桂剥き物語

男 俺はいつも同じ場所で上がったり下がったり。これじゃまるでエレベーターだな。これで生きている意味なんてあるのだろうか?
男 ああ、きょうも上がったり下がったり。でも、昨日と少し違って、ちょっと景色が目に入って来たぞ。階段で上り降りしているみたいだ。これだけでもずいぶん気持ちが違うものだなぁ。
男 毎日同じところを上がったり下がったりしていると、ちょっとの違いでも敏感に感じるなぁ。

女 あのぅ、あなたは何をなさっているんですか?
男 え? 俺? いや、私ですか?
女 はい、あなたです。すみません、突然話しかけて。
男 え、いや、あの、その・・・・(動機が激しくなる)
女 私、あなたのことずっと前から知っているんです。
男 えっ?
女 毎日同じことを続けていらして、凄い人だなぁと思っていました。

女 亡くなった父がよく言っていたんです。同じことを繰り返すのは根性がいるって。
女 それから、こんなことも言っていました。外から見ると同じように見えても、実は目には見えないくらい違っていることがあるって。
女 それは、意識して違う場合と、無意識に違う場合があるって。
男 !!
女 私ね、あなたは意識していると思ったの。
男 え? どうして?

女 それはね、あなたの氣が変わって来たから。
女 前のあなたの氣は暗かったけど、最近のあなたの氣には光を感じるのよね。だから、お声をかけてみたくなったの。
男 ・・・・・

*   *   *

それからというもの、女は毎日男に声をかけるようになりました。
最初はぎこちない返事をしていた男も、だんだん表情が明るくなって、同じ場所で上り降りすることが楽しくなってきました。
というのも、実は、男は毎日意味のない登り降りをしている自分から、ある日意味のある登り降りにしようと決意した日があったのでした。
それからしばらくして、女に声をかけられたのでした。

男 誰も見ていないと思ったけど、どこかで誰かが見ているんだな。こんな空気のようなことを感じられる人が世の中にはいるんだな。あ、そうか。俺がエレベーターから階段に変わったような感じがしたときは、あの人が俺のことを意識してくれたときなんだな。

女 お父さんは寡黙な人だった。毎日同じことをしていた。いや、きっと同じように見えただけなのだ。だから、出来上がってくるものが何年か経つと変化していた。だから私はあの人の変化がわかった。

女 お父さんは「紙一枚の進歩」という言葉をつかっていた。外から見たら同じように見えても、実は薄紙一枚ほどの変化をしておかないと長い歴史は築けないと言っていた。それが出来なければ老舗といえども淘汰されてしまうのだとも言っていた。

男 俺がエレベーターから階段に変わったように感じたとき、きっと紙一枚の進歩があったんだな。進歩ってグイッと目に見えるものかと思ったけど、目に見えなくても進歩につながるのか。

男 ああ、諦めなくて良かった。だって、桂剥きができるようになったから。

*   *   *

女 私たちって桂剥きに似ていますね(^^)
男 え? 桂剥き?
女 はい、桂剥きです。だって、あなたは同じ場所で上り降りしていて、私はせっせとあなたのところに押しかけていくでしょ? まるで、包丁と大根の関係みたいじゃないですか(^^)
男 !

女 あなたが上がるとき私は押しかけていくの。あ、正確には左指に誘導された大根が私ってことね。その私があなたのところに転がり込んで行くと、あなたが上に上がる刃先で私をスーーッと切ってしまうの。ああ、残酷(笑) でもね、不思議と痛くないのよ。切れる包丁で細胞を切ってくれるからなのね。新札で指を切ってしまうのと似てるわ。気づかないうちに切られてるの。だから、ピカーッと切り口が光るのよ。
女 でもね。
男 ?

女 切れない包丁で刃先がこっちに向かって来ると、もうそれだけで怖くて身構えてしまって、痛いから細胞が悲鳴を上げるの。だからちっとも光れないの。これって、まな板の上に寝かされていたら、私がギロチンで切られるのと同じことだもの。細胞が引きちぎられるから、光れないのは当然よね。
女 どうせ切られる運命なら、私は痛みを感じないで、死んでからも輝きを残したいわ。
男 !!!!!

 
 

蓮根の桂剥き  マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(蓮根の桂剥き 京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, その他 | コメントする