マクロ美風の家事アドバイス講座」カテゴリーアーカイブ

住まいに自分の居場所を作るのはなぜ必要か? 陰陽で考えてみよう

家の中が汚れていたり、散らかっていると、人は外に出たくなります。
これは、汚い・散らかるという状態が悪い陰性なので、そこから遠ざかろうとする本能なんですね。
反対に、家の中が心地よいと、外より自宅のほうが落ち着きますので、自宅で過ごす時間が多くなります。
これは、心地よいという良い陽性の効果なんですね。

ですから、家は綺麗にして気持ちのよい空間にするとよいのですが、綺麗な空間でも自分の居場所がないと、そこでは癒やされません。
少々散らかっていても、自分の居場所があると、人は落ち着いたりする
から面白いです。
よくいますよね。自分の机周りはすごく散らかっていても、ご機嫌なご主人が(笑)
これは「自分の机」という居場所があるから、良い陰性エネルギーが働いているのです。

 
 

私は、過去の「マクロ美風の家事アドバイス講座」で、奥様も机を持つことをおすすめしてきました。
たとえばこのように。
マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(83) カウンター下収納・机 2017.8.13

これは「自分の居場所」を作る典型的方法です。
狭くて自分の部屋を持てない場合でも、「自分のコーナー」を作るだけで居場所になります。
お子さんが入学されると子供部屋を作らなくちゃと思う親が多いのですが、案外子どもは「コーナー」で満足する場合が多いです。

 
 

***

先日、親と一緒に住んでいる塾生さんが、自分のためにマンションを借りましたと連絡がありました。
いいですねぇ。
外で仕事をしていると当然人の目があります。
家に帰っても家族の目があります。
そうすると、一人になる時間がないんですよね。
これは、「人」という陽性の存在があるので、家の中でも神経が休まらない状態になります。

では、家族はどういう状態がいいのかというと、空気のような存在がいいのです。(良い陰性)
必要だけど、存在感がありすぎるとつらい。

ですから、自分の部屋(マンション)を借りることによって、完全なる自分の居場所ができるので、陰陽バランスが整うわけです。
よい選択をされたと思いました。

 
 

(富士山 2023.12.26)

 
 

息子が珍しく富士山の写真を送って来た。
「夏の富士山は好きじゃないけど、冬の富士山はいいなと思う」のだそう。
確かにそれはある。これも富士山の陰陽バランスがよくなるから感じること。
新幹線の車内灯が反映しているのが惜しい。
外の景色を写すときは、窓ガラスにピタッとiPhoneを押し付けるのがコツ。

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座 | コメントする

家の心地よさを追求するとどうなるか?

私は「家」というものに並々ならぬ関心があるらしくて、先の記事の「お片付け」もそうですが、心地よさを感じるセンサーが強いように思います。
今は埼玉の家も京都の家もマンションなので、共用部分の変化にも敏感に気がつきます。
特に照明の変化は100%的中です。
部分ではなく、全体として空間を認識しているようです。

過去に拘りにこだわった一戸建てを建てたことがあります。
もちろん注文建築ですが、自分で図面を書いてエネルギーの5割はキッチンに集中しました。
だって、キッチンは私の居場所ですからね。
あとの3割は他のお部屋、2割は広大な庭です。

庭の設計は庭師さんと打ち合わせをしながら、いっぱい勉強しました。
そのとき、京都の庭とその他の庭の違いを知りました。
主に魅せ方ですね。

お願いしたのは京都で修業された庭師さんだったので、私の大好きな苔や木々を絶妙に配置してくれて、季節の花々に囲まれる生活は最高でした。
ただし、苔はその土地にふさわしい苔になるまで少し時間がかかるとのことだったので、苔の変化を眺めるのも楽しみでした。
毎月1週間は庭のお手入れに来てくれるので、その時のお茶タイムでまたお勉強ができます。

大好きな和室もたくさんあって、2階は家の端から端まで畳でつながっていたので、息子は畳の上を走り回っていました。
バルコニーも端から端までたっぷりとあるので、お洗濯物を干しているときにも幸せ気分全開でした。

そんな生活をしていると、旅行に行くとき普通のお部屋だと自宅より狭くなるので、ちっとも嬉しくないのです。
特別室か貴賓室でないと自宅より特別感が出ないのです。
それでその頃は旅行代がとてもかかりました。
満足できる家と庭があると、そんなに外に出たくないこともしっかり経験しました。

 
 

***

そんなある日、阪神淡路大震災が起きました。
当時は毎朝5時起きで朝食の支度をしていたのですが、ラジオからとんでもない様子が伝わってきました。
テレビをつけると一日中地震情報が流れています。
そのとき思いました。

どんなに気に入った物に囲まれていても、形のある物はいつかは壊れると。
この家も、この庭も、地震が来たらおしまい。
私の価値観がガラガラと崩れた出来事でもありました。

その頃、夫は謎の軽い下痢が何か月も続いていました。
腹痛もないし、食べ物の影響でもないようだし、とにかく軟便が続くのです。
最初は韓国にゴルフに行ったり、台湾にゴルフに行ったりしていたので、水のせいではないかと言っていたのですが、あまりにも長く続くのでちょっと違うかなと思い始めました。

色々考えて私が出した応えは「ストレス」でした。
当時夫は職場と自宅が25キロほど離れていて、そこを車で通っていました。
元々は職場の近くに住んでいたのですが、夫の養母の老後のお世話があるので、家を建てて引っ越したのでした。
毎日片道1時間、高速を使っても往復2時間かけての通勤です。

それにお食事はなるべく家族一緒にしたいという私の希望で、残業があるときの夫は一度帰宅して家族とお食事をして、それからまた職場に向かって仕事をしていたのです。
そうすると一日に2往復。
そんな暮らし方がストレスにならないわけはないと判断しました。
でも夫は、「車の運転は好きだから大丈夫だよ」と言っていました。

しかし私は地震のこともあったので、「これからは住まいは1箇所だけではない方がいいな」と思ったのです。
それで夫の職場近くに家を購入しようと思ったのでした。
新しい住まいには月〜金曜日いて、週末はお気に入りの家で過ごせばいいやと考えたのです。

家探しをして信号待ちをしていたら、ちょうど目の前にマンションのモデルルームがありました。
それでそのマンションを購入したのです。
阪神淡路大震災から3か月後、私たちは夫の職場に近い所で暮らすようになりました。
そうしたら、夫の謎の下痢はピタリと止んだのです。
ああ、やっぱりストレスが原因だったと確信しました。

 
 

***

一戸建ての家は130㎡の広さでしたが、マンションは半分の65㎡です。
夫は「こんなに狭くて住めるの?」なんて言っていましたが、「大丈夫! 寝るとこさえあればなんとでもなるから」と私は明るく答えました。
しかし実際は狭いです。一戸建ての1階部分だけで暮らすのと同じなのですから。
でも、ここで28年間、家族みんなが元気に暮らしています。

欲しい物は自由に買えません。
何しろ置き場所がないのですから。
でも私は、あの地震で価値観が変わりましたから、物への執着はなくなりました。
家への執着もありません。
ほしいのは時間だけになりました。

いかにして時間を有効に使うか。
いかにして時間を生み出すか。
ですから、家は「どこに建っているのか?」が一番重要だと思っています。
そして、満足しすぎない家の方が案外旅行の楽しみがあっていいかもしれません(笑)

 
 

(京都の空 2024.12.26)

今日も京都は快晴です。
気温も上がって暖かいです。

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座 | コメントする

片付けられる人と片付けられない人 片付け好きの人

12月も26日になりました。
あなたのこれからは、どんな過ごし方でしょうか?
私は埼玉の自宅に帰って大掃除をします。
普段留守がちなので、大掃除とともに片付けに結構時間がとられます。

何しろ夫は「片付けられない人」なのですから(泣)
「マクロ美風の家事アドバイス講座」でも書いていますが、「物には住所を与えよ」というのができない人なのです。
とにかく思いついた所に物を置きます。
ですから、忘れ物もしょっちゅうで、時には紛失もあります。
でも夫は、それがあまり気にならないらしくて、「忘れちゃった」とあまり落ち込みません。

一方私は、小学生の頃からの片付け好きで、夏休みや冬休みには頼まれもしないのに、家の中(押し入れの中まで)を片付けまくっていました。
キチッと整っている景色が好きだったんですね。
これはもう、単なる性分です。
ですから、夫と私はこれで陰陽バランスが取れているんだと、夫は勝手に言っています(笑)

 
 

***

ところで、世の中には「片付けられない人」というのがいますね。
これはもう「数学が苦手」とか、「体育が苦手」とか、「音楽が苦手」というのに似ていて、生まれつきの特徴だと思います。
そもそも、どうやって片付けたらよいのか発想が生まれてこないようです。
ですから、そういう人には「方法」を教えてあげると、先に進むことができる場合があります。

しかし、その場合は時間の経過とともに、また散らかってくるので、先に書いた「物には住所を与えよ」という考え方が重要なのです。
つまり、定位置に置くということですね。
でもね、この住所を与えられない人が結構な割合でいます。
これはもう性格なので、本人が相当意識して、直すことをしない限り無理です。
まあ、性格を変えるのはそれほど難しいということです。

難しいことではありますが、やはり片付けられた方が気持ちよく暮らせるので、誰かの力を借りてでも、あるいはプロの力を借りてでも、片付けた方がいいです。
それは「氣の流れ」が変わるからです。
家の中にも、自分自身の中にも、「良い氣」が満ちてくるのが分かるからです。
そうすればご機嫌良く過ごせるので、無用なトラブルには縁遠くなります。

日本人はとても綺麗好きな国民なので、大晦日に向かって家族総出で大掃除をして、新年の初詣で氣を清めるのですが、最近はそれも薄れて来たように感じます。
旅行に行ってしまうんですね。
旅行が悪いとは言いませんが、ぜひその前にお掃除をしてから出かけましょう。
帰宅して玄関のドアを開けたとき、家の中の氣が違いますよ。

 
 

***

マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生は、お掃除をとても重要視する人でした。
なんでも磨き倒す人で、家の柱まで白くなってしまったとか(笑)
お掃除に関しては逸話の多い人です。
このブログにも過去記事として登場していますので、他の記事とともに目を通していただけると参考になるかと思います。

お掃除とは秩序をつけることである 2020.7.18
掃除とは心を掃除することである(家事アドバイス) 2014.4.26
なぜ掃除をするのか? 2009.7.15

むそう塾でも昔はお掃除のことを詳しくお伝えしていました。
1期生の頃はみんなで洗い物やお掃除をしていました。
最近はスタッフが洗い物とお掃除をするようになって、塾生さんはお料理に時間を費やすようになりましたが、ご自宅ではぜひお掃除も大事にしていただけると嬉しいです。

家の中の氣が良くなってくると、外出が減ります。
外より家にいるのが心地よくなるからですね。
過去の「家事アドバイス講座」を受講してくださった塾生さんにも、そのような変化をされている人がとても多くいらっしゃいます。
ぜひ「我が家が一番!」と思える空間にしましょう。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座 | コメントする

お部屋探しの後日談

お部屋探しの後日談です。
結論として、お引っ越しを見合わせることにしました。
色々お話をした結果、今は「その時」ではないねということになったのです。

理由の最大のネックは、今お住まいの物件があまりにも条件が揃っていることです。
ここから「より広い」ところに引っ越すには、家賃をうんと高くするか、川を渡るか、駅から遠くなるしかないのですが、そうするとご夫妻のお仕事が今よりかなり不便になります。

そこまでして広さだけを求めることが、果たして正解なのだろうかということを考えたわけです。
不動産には時々衝動買いしても正解なほど良い物件があります。
そんな物件はなんとかして死守すべきですが、賃貸でも似たような物件があります。
私はそんな物件に20歳のとき出合いました。
とにかく氣が良いのです。

今回お引っ越しを考えていた塾生さんの今お住まいのお部屋が、やはりかなり良いお部屋なのです。
ご結婚されるとき、私もこのお部屋のご相談を受けて、大賛成した物件です。
お子さんが生まれて手狭になったので引っ越しを、というケースは多いのですが、今より悪くなる引っ越しの仕方は賛成ではありません。

住まい方には何通りもありますから、「今だ!」というときが来たら、ためらわずに動いたらよいのです。
大事なことは、チャンス到来のときに、ササッと対応できる陽性さです。

 
 

(京都市左京区にて 12月11日撮影)

 
 

紅葉はもうおしまいと思われがちですが、こんなに素敵な紅葉があります。
なかなか氣の良い入り口です。
某政治家のご自宅です。

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座 | 2件のコメント

東京のお部屋探しは難航しています 家賃が高すぎ!

今まで何十年もお部屋探しをしてきた私ですが、今回の東京のお部屋探しは、今までで一番難しいです(泣)
制限が多すぎて。

・家賃の上限あり(これが一番厳しい)
・希望の電車路線が家賃の高い所になってしまう
・ご主人さまの帰宅時間が遅くなる(自営業)
・奥さまの職場が別の駅
・子ども可の物件であること
・お子さんの学童が受け入れ可能であること
・今より広いお部屋

まあ、東京は本当に家賃が高くてビックリします。
60㎡くらいでも40万50万なんてザラにあるのですから。
60万のお家賃を払うぐらいなら、マンションが買えると思いがちですが、賃貸にする理由があるんですよね。
一流企業では家賃補助がありますから、実際に個人が負担するのは少〜しなんです。

 
 

ところで、お部屋探しで一番大事なのは、「タイミング」ですね。
どんどん空き部屋が放出される時期と、なかなか動かない時期がありますが、どちらにおいてもタイミングは結果を左右します。
ウジウジしていると良い物件を逃してしまうので、ササッと決められる積極性も必要です。

そのためには事前の条件整理が必要です。
ご夫婦なら意見を一致させておくこと。
決して奥さま主導でも、ご主人さま主導でもうまくいきません。
そこに暮らす人全員がほぼ満足できる状態まで話をまとめておくことです。

今はネットで絞り込めるので、本当に便利な時代になりました。
Googleの地図から学校の位置や通学路も調べられるので、物凄く楽チンです。
交通量の多い道沿いに建っている建物か?
陽当りは本当に確保できるのか?
周りの環境も含めて事前に確認できるので大助かりです。

ご希望区を走っている電車は8路線、駅は56か所。
一番ご希望の電車路線駅は10か所。
この中に果たしてピッタリの物件はあるのでしょうか?
利用駅は希望区内であっても、住所が希望区内でないと学童の問題でダメということが、昨日何度もありました。
良い物件だっただけにとても残念でした(泣)

私は明日から怒涛の日程が続きますので、なんとか今日中に決められたらいいなあと思うのですが……。
路線図見ながら頑張ってます。

 
 

(画像はこちらのサイトからお借りしました)

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座 | コメントする