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マクロビオティックとアレルギーの考え方
こちらの記事にいただいたコメントのお返事にマクロビオティックのことが含まれています。
他の方にもお読みいただいきたい内容なのでこちらに転載しておきます。
あなたのマクロビオティックに関する認識が少しは変わるでしょうか?
そして、アレルギーで苦しんでいらっしゃる方に、少しでも参考になることがあれば幸いです。
<マクロ美風のコメント>
ともこさん、こんにちは。
私は息子のアトピーがひどい時に、なんとかして治してやりたいと藁にもすがる思いでしたので、あなたのご苦労やお気持ちはよ〜く理解できます。
今こうしてむそう塾を運営しているのも、そういうことで苦しんでいる人のお手伝いができたらと思っているからです。
むそう塾には様々なアレルギーを抱えた人が来られますが、アレルギーを治すのは体の内側からであることをご説明して、そのためにまずはお食事を見直すことから始めます。
すると多くの人はグググッと変化されますね。
その度にお食事の影響の大きさを実感します。
ともこさんはアレルギーを病気ととらえて、病気を治すのはお医者さんであり、食べ物のことを教えてくれるのは栄養士さんだと思われているでしょうが、アレルギーは体の中の反応であり、外部へのお知らせです。
ですから、それを改善するためには、注射や薬を使うことより腸を改善してあげることなのです。
腸は食べ物の影響をまともに受けますね。
そして、精神面の影響もまともに受けます。
その最たるものがストレスです。
これらの考え方を奇異に感じるかも知れませんが、ドイツからやって来た西洋医学や栄養学ではなく、東洋医学の考え方では当たり前のことなのです。
ともこさんは今まで西洋医学と栄養学の中でウロウロされていただけです。
そして世の中は圧倒的にその方が主流です。
なぜなら、政府は文明開化とともに日本をその方向に誘導したからです。
でも、日本にはもともと東洋医学があったし、その方が人間らしく病気を治して行く方法だったので、細々とそれを伝え続けて来た人たちがいたわけです。
西洋医学にも緊急時や外科的には優れているものがありますが、慢性病に関してはもうお手上げ状態です。
アレルギーに関しては、薬で症状を抑えたり改善したりする方法が効果的な場合もありますが、「なぜそうなるのか?」という根本的なところを治さない限り、また再発します。
その場合は東洋医学の考え方に沿って、コツコツと体の内側から治す方が賢明です。
マクロビオティックの考え方は、その東洋医学と東洋哲学を合体させたものなので、単に病気治しにとどまらず、生き方をも含めた壮大な考え方です。
その考え方の中に陰陽を踏まえたお食事の方法も含まれるわけですが、この視点がとても健康に貢献してくれるので、これだけが話題になって独り歩きしている傾向が現代のマクロビオティックの一部にはあります。
それだけをピックアップして協会を作って資格を発行するところが、雨後の筍のように増えました。
しかし、本当のマクロビオティックは資格制度でもないし、昔から連綿と受け継がれてきた生き方や暮らし方の中にすでにあります。
改めて声高に宣伝するものでもないのですが、西洋的なものに流されてしまって、忘れ去られようとしているこの時代に、あえて「マクロビオティック」という言葉で東洋的なものの良さの気づきを促そうとしたものです。
ですから、マクロビオティックという言葉をしらなくても、マクロビオティック的に暮らしている人はたくさんいます。
特にお年寄りに多いですね。
こんなふうにマクロビオティックを正しく認識してくださったら嬉しいです。
>そしたら、身近に食事に関して相談できる場所(人)は、あまりないのが現状なのかもしれませんね。
上に書きましたように、本当に体に合っている解決方法は、アレルギーの場合は東洋的な視点の方が良いでしょうね。
私も息子もそれで解決しましたし、マクロビオティックの指導者たちもそれで治してきた実績があります。
むそう塾でもお食事や暮らし方を変えて改善した例が多くあります。
>生まれた直後から冷え性であまり汗をかかず、排泄が滞ることもあったので、デトックスが上手くいかない体質のように感じています。
妊娠中にあなたが召し上がった食べ物が影響しているかもしれませんね。
習った陰陽の知識で考えてみると、陰性のものを多く摂っていませんでしたか?
あなた自身やご主人様の体質も影響しますので、ここではいい加減なことは言えませんし、何のアレルギーかも書かれていませんし、お子さんの年齢もわかりませんので、具体的なアドバイスもできないのが残念です。
お子さんに一度でもお目にかかっていたら、アドバイス出来ることもあるのですけどね。
>それにしても、世の中のマクロビオティックに関する記事・書籍で、マクロ美風さんのような切り口で書かれているものは少ないんじゃないかしら…?
はい、少ないです。だからこのサイトを立ち上げたのです。
誤解された情報だけが広まって、すでにその影響を受けてしまった人が周りにもたくさんいたので、こういうサイトがあっても良いと思って発信しています。
マクロビオティックに限らず、体調不良で困っている人の目にとまって、健康的な人生を送るきっかけになってくれたら嬉しいです。
ともこさんもお子さんも、これを機に良い方向に前進できますように。
(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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アレルギーのお子さんをお持ちのお母さんからの相談
こちらの記事にともこさんという方からコメントをいただきました。
再度のコメントのお返事を書いておりましたが、アレルギーで苦しまれている人に向けて、何らかの参考になるならと別記事でお返事をさせていただきます。
<ともこさんからのコメント> 抜粋
>マクロ美風さんは、何を頼りに子育てを、そして今のお仕事(活動)をされていますか?
>私は、子供のアレルギーについて手探りで毎日を送っています。なんの根拠もない直感の食事作りをしていて、子供の健康状態が気がかりです。せめて改善策の方向性くらいは知りたくて何人かの医師・医療関係者に食事のことを尋ねましたが、みんな言うことが違いますし。。。何を頼りにしたらいいのか。。。
>マクロ美風さんは、(たぶん)フリーという立場でありながらも強い信念をもって活躍されている印象でしたので、お伺いしたいと思い、書き込みました。
<マクロ美風からのお返事>
まず子育てについて。
私は20代の頃から野口整体をしていましたので、子供が出来たら絶対野口整体で育てようと思っていましたし、事実そのように育ててきました。
ただ、息子は生後1か月頃からひどいアトピーになったので、それを治すべく色々な方法を模索する中でマクロビオティックを知りました。
すでに20代から西洋医学とは距離を置いた暮らし方をしていましたので、マクロビオティックに出会った時にはごく自然にその考え方が納得出来ました。
そして、野口整体とマクロビオティックを組み合わせたら最強だと考えましたので、そのまま今に至っています。
このブログには「子育て・野口整体・アトピー」のカテゴリーもありますので、そちらに色々なことを書いていますから、よろしければお読みいただけると参考になるかと思います。
http://musojuku.jp/bifu-blog/?cat=24
次はお仕事ですが、こちらも野口整体とマクロビオティックを中心軸に据えて、私の人生で経験した確かなものだけを加えて全体を構成しています。
その詳細は多岐にわたりますが、68歳の今までの積み重ねで多くの人が結果を出してくれた体験にも支えられています。
>何人かの医師・医療関係者に食事のことを尋ねましたが、みんな言うことが違いますし。。。何を頼りにしたらいいのか。。。
前述のように息子のアトピーが重度だったため、私はお食事のことも相当勉強しました。
もともとお料理関係の仕事をしていたこともあったので、私なりの体験もあったのですが、やはりマクロビオティックの陰陽が決定的な解決策になりました。
それから、はっきり申し上げて西洋医学のお医者さんは食事のことは大学で習いませんので、相談しても無駄だと思います。
むしろお薬のことばかりを習いますのでね。
ですから、それは相談する相手が違うと思いますよ。
たま〜に独自に勉強されて、お食事にも言及されるお医者さんもいらっしゃいますが、数としては圧倒的に少ないです。
アレルギーについては、添加物や農薬の問題がとても影響しますし、品種改良され続けた農産物や畜産物も多いので、お子さんにはそれらに注意して選んであげるようにされたら良いと思います。
今では少数ですが、そういうことを発信してくれる医師も出てくるようになりました。
>私は、子供のアレルギーについて手探りで毎日を送っています。なんの根拠もない直感の食事作りをしていて、子供の健康状態が気がかりです。
アレルギーには原因があります。
場合によってはお子さんだけでなく、お母さんのお腹の中にいるときからその原因をかかえている場合も多いです。
そういうことを知って解決するためにも、マクロビオティックの考え方はかなり有効です。
どうぞお子さんの健康状態が納得できる方法でお食事作りに向き合ってみてください。
ともこさんの精神面も安定しますよ。
最後に。
お察しのとおり、私はまったくフリーですから、何のしがらみもなく自由に発信しています。
本当に信頼できる情報だけを発信しています。
マクロビオティックではこのブログのタイトルのように、落とし穴が結構あるので、それを一つひとつ丁寧に記事にしています。
サイトの「マクロビオティックの盲点」をお読みいただけると、気になっていることの答えが得られるかもしれません。
私の記事が少しでもともこさんと息子さんのためにお役に立てることがありましたなら、こんなに嬉しいことはありません。
(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
お子さんは玄米ご飯のアレルギーはいかがですか?
玄米ご飯は炊き方次第で毒になることもあります。
そんな時には白米を召し上がってもいいんですよ。
あくまでも基準は目の前にいらっしゃるお子さんで判断してくださいね。
マクロビオティックの奴隷になりませんように。
+ – + – + – + – + – + – +
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カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, からだ, 食べ物あれこれ
2件のコメント
「舌癒着症って何?」
「舌癒着症」(ぜつゆちゃくしょう)。
聞きなれない言葉でしょうが、赤ちゃんとおっぱいのことで困っている人は、一度チェックされてみたら良いと思います。
もしこの症状があるなら、おっぱい解決の糸口になるかもしれません。
大人も関係あるそうですよ。
特に「睡眠時無呼吸」など。
舌小帯は優性遺伝ということなので、血族に舌小帯癒着や舌小帯短縮の方がおられたら、一度お口の中をのぞいておきましょう。
舌小帯切除は、アメリカや海外ではポピュラーな手術で、日本だけ鎖国状態なんだそうですよ。
日本小児科学会では、舌癒着症を病気とみなさないとか。
お子さんの手術をされた人の記事をご紹介しておきます。
・舌癒着症:診察~手術後診察まで 2011.12.1
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, からだ
3件のコメント
妊娠・出産をしながらお料理教室に通うむそう塾生
むそう塾では、幸せコースや上級幸せコースなどの通年コース中に妊娠・出産をされる方が毎年おられます。
3年前には“さとみ”さんが赤ちゃんを連れて授業に来てくれました。
・玄米赤ちゃんが教室にやって来た! おつかれさま 2013.10.20
その1か月後、今度はパパも教室にやってきてくれました。
いいですねぇ、こういう光景。
・マクロビオティックな父と子どもたち 2013.11.16
この弟くんは、それから5か月後には、修了式にママと東京から来てくれました。
いい目をしていますねぇ。
やんちゃそう(笑)
(さとみさんのお子さん 2014.4.30撮影)
さとみさんはやっとお子さんから離れて、今度は一人で京都通いが出来る環境になってきました。
来年の5月からは満足コースに通われる予定です。
次の記事にもさとみさんが登場します。
後輩の励みになりますね。
・お産の1ヵ月前でも鉄火味噌を作るむそう塾生 2013.8.19
* * *
今子育て中の方、これからお子さんを産もうと思っていらっしゃる方は、ぜひ次の記事を読んでおきましょう。
・子育ての不満を解消するための考え方 2014.12.22
子育ては大変なのではなく、自分を育ててくれる貴重な機会です。
でも、忙しくなって時間がなくなるのは確かなので、確実に美味しいお料理をササッと作れるようになっておくと心強いですね。
そんな時にむそう塾で習ったお料理たちが力を発揮して、子育ての強い味方になってくれます。
安心して確実に美味しいお料理を作るノウハウを持っているむそう塾生は、マクロビオティックでいうところの陽性のエネルギーを常時生み出せるので、これを生きる味方につけて充実した人生を歩めるようになります。
お食事は毎日いただくので、心身への影響がとても大きいのです。
だからこそマクロビオティックでは、お料理からスタートしているのです。
まずいお料理は陰性の氣を発しますが、美味しいお料理は陽性の氣を発しますので、まずいお料理しか作れない人は、ぜひ美味しいお料理が作れる人になりましょう。
美味しいお料理の力って本当に凄いのですが、それをエネルギーとして考えるところがマクロビオティックの考え方なのです。
あなたも経験されていませんか?
美味しいものを食べたら気持ちが上向きになったり、いやなことが上書き出来たことがあるでしょ?
それが陽性の力なんです。
(手綱蒟蒻 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
手綱蒟蒻でも陰陽があります。
+ – + – + – + – + – + – +
【ご案内】
・これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 子育て・野口整体・アトピー, こころ・想い
4件のコメント
食べることを自分で出来るようになると人生の選択肢が広がります
息子が玄米ご飯を炊くようになって丸1年。
昨年の昨日パスポートを頂いたのでした。
今は幸せコースで習った栗ご飯で白米の炊き方も覚えたので、気分で玄米と白米を炊き分けているようです。
一番出汁・二番出汁・野菜出汁の取り方も習ったのですが、一番出汁が一番お気に入りのようです。
これも彼の体質や体調と関係があるので、好きなようにさせています。
糠漬けはなんとか保っていますが、この冷え込みでどうなるか分からない状態です。
やはり発酵の世界を理解するのは難しいようで、この季節はどうやっていいのか見当がつかないようですね。
おかずはまだいくつかしか出来ないので、好きなものを作って食べているようですが、少しずつレパートリーが増えて、陰陽バランスがとれるようになったらいいなと思っています。
そして、いつかは煮物にも挑戦してほしいです。
でも、まだまだ本人にその欲がないので、外野の気持ちはいざ知らずというところでしょうか。
ところで、幸せコースでは最初に包丁とぎと桂剥きと切り方を教えてもらった息子ですが、その後に習ったへぎ切りはちっとも練習していませんでした。
でも、へぎ切りは結構中川さんのお料理では登場してきます。
たとえば、このうざくですが、ここにもへぎ切りの生姜が入っています。
(うざく 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
ですから、うざくの復習の時にへぎ切りの練習をするべきなのですが、きっと押し切りで薄く切ったに違いありません。
そうなんです。
人間って新しいことに挑戦するには勇気がいるのです。
ここが料理が楽しくなるかどうかの分かれ目です。
新しいことを喜々として受け入れられるタイプの人は、へぎ切りももう上手になっています。
でも、息子のように新しいことに二の足を踏むタイプの人は、まだへぎ切りができません。
今までの慣れた方法でその場を通り抜けてしまうのです。
そういう人が実に多いですね。
ところで、「むそう塾生ならへぎ切りがササッと出来なくちゃ恥ずかしいよ」と先日息子に言ったところ、渋々練習したのでしょう。
動画が送られてきました。
やっとです(笑)
へぎ切りなんて、その気になれば3日もあれば出来るようになるのに、一気にやり抜く根性がないんですね。
まだ、その重要性が分かっていないのかもしれません。
この動画を見ての改善点は、胡瓜を1枚切るごとに左親指を動かすことと、胡瓜に対する包丁の面圧です。
厚みが一定でないのも面圧が出来ていないからですね。
やる気のある人は、このたった1行の文章で「ははーん」と理解して上達することでしょう。
でも、やる気のない人はそのまま出来ない人になって行きます。
さあ、息子はどうなるのでしょうか?
胡瓜から徐々に繊維の硬い材料に移行して行けると良いのですが・・・。
人を育てるのは難しいものです。
じっと待つ気持ちがなくては育つものも育ちません。
待つということはマクロビオティックの陰陽で考えると陽性になります。
動くことが陽性だと思っていると、思わぬ間違いをすることになります。
少なくても人を育てる立場にいる人(学校の先生・スポーツの指導者など)は、相手が結果を出せるようになるまで待てる力が必要です。
子育てもそれと同じで、すぐには出ない答えを何十年も待つ気持ちがないと、目先のことで子供につらく接してしまう危険性があります。
注意したいですね。
私は息子がいつかお料理が楽しくなってくれることを、ずっと待っていたいと思っています。
なぜなら、食べることが自分でまかなえるようになると、生き方がすごく楽になるからです。
生き方の選択肢がグンと広がるからです。
そのためにも、まずはプロの手つきを何度も見て、ただしくへぎ切りが出来るようになってほしいです。
こんなにたくさん動画があるのですから。
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