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「その油をかえなさい」(内海聡著) マクロビオティック実践者にはぜひ読んでもらいたいです

私はかねてから「油と甘いものの摂り方で健康は左右される」と言い続けていました。
特にマクロビオティックを知っている人は、油分を著しく避けたり、逆になんでもかんでも植物油を使って旨味を出そうとしたりするので警告を発していました。
健康になりたいからとマクロビオティックを始めたのに、かえって不健康になってしまった人がむそう塾には現れます。
そのたびに受け売りのマクロビオティックを伝えている人に反省してほしいと思うことの繰り返しです。
油は質の良いものを適量摂るのが望ましいのであって、摂り過ぎも少な過ぎも良くありません。
油が原因で体調不良の人がかなりむそう塾にも来られます。

ところで、「油」と「脂」のことを正しく理解して、本物の健康を維持するために参考になる本が出版されました。
Facebookでは時々炎上してしまう内海聡医師ですが、マクロビオティックの現状をきちんと判断されているのが良いと思います。
私はマクロビオティックの良い点も悪い点も含めて、現実の姿をこのブログで発信してきましたので、この本はマクロビオティックを過信している人に読んでもらいたいなと思いました。
いつもの毒舌ぶりはなく(笑)、大人しい文章です。
「はじめに」と「おわりに」だけをご本人が書かれています。

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック1

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック3

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 あさ出版)

 
 
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「病気にならない夜9時からの粗食ごはん」幕内秀夫著

夜遅くのお食事は体には良くないと知っていても、お仕事の関係でどうしても夜遅くに夕ご飯を食べる人が多い時代になってしまいました。
私はそんなときの食べ方を塾生さんにアドバイスするのですが、実行出来る人と出来ない人がいます。
その境目は人間の体をいかに良く理解するか、いかに自分の意志を持つかというところにあります。
体のことを理解して実行された人は、良い結果が出ているのですが、問題はそれを長く続けられるかどうかです。

人間の刷り込みというのは恐ろしいもので、「3食食べなければ」と思っているうちは真の健康体にはなれない人も多いでしょう。
でも、3食どころか1食でも大丈夫なんだと思える人は、かなり健康体に近づきます。
さらに、「時間だから食べなくちゃ」という観念を捨てられたら、もっと健康体に近づきます。
そして、「食べない方が体が楽になる」ことを知っていると、もう怖いものなしです。

自分だけが納得しても、時間とともに周りの雑音に惑わされてしまう人も多いでしょう。
でもね、健康は自分の責任で築き上げましょう。
あなたの体なのですから。

*   *   *

そんな現代人にピッタリの本が「病気にならない夜9時からの粗食ごはん」です。
例の粗食シリーズで一躍有名になった幕内秀夫さんの本ですが、マクロビオティックの考え方と相通じるところがたくさんあります。
彼自身はマクロビオティックの暗さ(昔の話)などに、良い印象は持っていないのですが、和食を大切にした考え方はとてもマクロビオティックとリンクしています。
マクロビオティックを知っている人は、とかく「何を食べるか?」に関心が行きがちですが、私はマクロビオティックを知らない人を含めて、「何時ごろ何を食べるか?」まで考えてほしいと思います。

 
 

病気にならない夜9時からの粗食ごはん2 幕内秀夫

 
 

病気にならない夜9時からの粗食ごはん1 幕内秀夫

 
 

(病気にならない夜9時からの粗食ごはん 幕内秀夫著)

 
 
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「マクロビオティックの陰陽がわかる本」日本CI協会

ついに待望の本が出版されました!
この本の完成をずっと待っていた私は、まるで自分の子供の誕生のように嬉しいです。
贈呈という形でこの本を手にすることが出来て、マクロビオティックを始めてからのご縁に改めて感謝申し上げます。

この本は現代のマクロビオティックを実践する方たちに、桜沢如一先生の「無双原理」をなんとか身近に感じてもらおうと制作されたものです。
またこの本は、企画・編集・監修をされた高桑智雄氏にとっても、「桜沢如一の現代語訳版を出したい」という長年の夢の実現でもありました。

私としても授業をするときに桜沢先生の本では今の人には合わないことを痛感しておりましたので、薄いながらも中身の濃さと奥深さに感動するこの本が、マクロビオティックの理解のために大いに助けになってくれると確信しています。
早速きょうの授業からむそう塾の指定本として、感想文をお願いしたところです。

マクロビオティックの上っ面しかかじっていなかった人には、「陰陽ってこんなふうに考えるのか!」と目からウロコが落ちることでしょう。
もしかしたら、すでにマクロビオティックを教える側にまわっている人でも知らないことが書かれていて、赤面して勉強不足を恥じ入るかもしれません。
陰陽をもっと深く理解したい人向けの本としては格好の教材になります。

「はじめに」の言葉から抜粋してみましょう。
引用はじめ
私たちは現代教育の弊害で、どうしても陰陽を知識として捉えてしまいがちです。陰陽は常に変化する環境に対して、私たちがどのように感じて受け取るかの法則を示したものです。つまり、知識ではなく、感性の法則なのです。ですから頭だけで分析的に考えるのではなく、体や心で感じることがとても大切になるのです。第三章の中の「陰陽体感マニュアル」をぜひ実践していただきたいと思います。
引用おわり

マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会1

 
 

マクロビオティックの陰陽がわかる本2 日本CI協会

 
 

マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会

 
 
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「薬が人を殺している」内海聡著

私は体中に出ていた湿疹のために、幼い時には薬漬けでした。
当時はアトピーという言葉がありませんでしたが、今ならきっとアトピー性皮膚炎の病名をもらったと思います。
どんな薬を使っても治らなかったので、両親は私を温泉に連れて行きました。
何か月か温泉に滞在して、私の皮膚はきれいに治りました。
解毒できたのだと思います。
小学校に入る少し前の頃でした。

思春期のころのお肌はトラブルもなく、白くてスベスベでした。
しかし社会人になってお化粧をするようになると、お肌に少しずつ変化が現れ始めました。
結局その変化の原因はお化粧品だと分かったので、メーカーをあちこち変えて最終的にはお化粧をするのを止めました。
途中でマクロビオティックを知ったこともあり、食事を変えて行くと一層お肌の調子は良くなって、もう30年以上お化粧はしていません。

お薬の方はもう40年以上何も飲んでいません。
これはマクロビオティックに出会う前に野口整体をしていたので、その時から完全に断っています。
人間って案外薬なしでもやって行けますね。
息子も胎児の時から野口整体の影響を受けていますので、薬には無縁です。
場合によっては薬の力を借りる必要のある人もいるでしょうが、命を左右するほどでないなら、なるべく薬は使わない方がよいと私は思っています。

このたび、内科医の内海聡先生が「薬が人を殺している」という本を出版されました。
Facebookではお馴染みの先生ですが、ネットに無縁の人にはこの本を読んでいただいて、薬に対する認識を新たにされた方が良いと思います。
人間はどこかで薬に頼りたくなる時があると思いますが、そんな時に薬の実情を知っているのと知っていないのとでは大違いです。
さらに、病人ではないのに病人に仕立てあげられてしまう今の社会では、薬の良し悪しの前に、「自分は本当に病人なんだろうか?」と疑う姿勢も必要です。

自分の体は自分で管理することを大前提にして、お食事と解毒にポイントを置いた暮らし方で自分を守りましょう。

 
 

薬が人を殺している 内海聡著1

薬が人を殺している 内海聡著2

 
 

(薬が人を殺している 内海聡著)

 
 
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「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課 谷部金次郎著

「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課  谷部金次郎著1

 
 

「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課  谷部金次郎著2

 
 

(「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課  谷部金次郎著)

むそう塾で伝えたいこと、京料理人  中川善博が伝えたいこと、その二つがこの本の中にあります。
マクロビオティックなんて言葉はどこにもありませんが、マクロビオティックが最も大切にしている「一物全体」と「身土不二」がここに書かれています。
格調高い内容のお料理なのに、とても親しみやすい作りとお値段になっているのが不思議なくらいの本です。

 
 

「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課  谷部金次郎著3

 
 

そしてそして何より嬉しいのは、中川さんが伝えたかった盛付けの世界が、この本にはそのまま登場しています。
思えば中川さんが修業された「萬亀楼」さんは、御所ゆかりのお料理を継承されている所なので、当然のことながら流れている伝統は一致するのでしょう。
ということで、この本に紹介されているお料理の盛付けは、そのままむそう塾の皆さんにお伝えしてる方法そのものです。
ですからOBENTERSの皆さんは、ぜひこの本を購入されて参考になさると良いでしょう。
お弁当のおかずにもなる日常的なお料理がたくさんあって実用的です。
特に秘伝コースで中川さんがお伝えしようとしている鯛1尾を6つのお料理にする方法も出ていて、中川さんがニヤリとしていましたよ。

第1章は野菜から始まるのですが、桂剥きの写真が使われていました。
それも薄刃包丁ではなく洋刀を使っています。
こんなところもむそう塾で習われている皆さんは親近感を持つことでしょう。

「天皇陛下料理番の和のレシピ」元・宮内庁大膳課  谷部金次郎著4

 
 

そのうちに、朝のOBENTERS仲間では、この本のお料理があちこちから登場するかもしれませんね(^^)
でも、この本には糠漬けもモバ味噌もありません(笑)
むそう塾で習ったお料理とこの本の盛付けを参考にして、OBENTERSの皆さんの腕がさらにアップされますように。

 
 
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