こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

気を高める暮らしのために 【天地の気】【五気】【人の気】

季節がジワジワと本格的な春に向かっています。
いえ、季節はいつも少しずつ動いているのですが、目に見えるものに気を奪われがちな私たちは、季節の変化に耳を澄ますことを忘れがちです。

最近では旧暦に関心を持つ人が増えて(私のまわりだけだろうか?)、「二十四節気」や「七十二候」を意識する人が増えてきたように感じます。

でも、まだまだ目に見えるものだけで判断する癖が現代人にはあるので、耳をすますことにピンと来ないことでしょう。

でも、私たちは、自分の意識とは関係なく、太陽や月の動きに影響され、その影響の中で生きているわけです。
ですから、どんなふうに影響を受けているのかを知っておくのは、とても大事なことだと思うのです。

 
 

*   *   *

【気の存在】

私が太陽や月の影響を意識するようになったのは、野口整体を始めてからでした。
初めて読んだ「風邪の効用」が衝撃的で、そこから東洋医学の世界に関心を持ちました。
もう50年近く前のことです。

続いてマクロビオティックを知ってからは、陰陽で考えることが楽しくて、エビデンス全盛時代にあっても愉しく穏やかな気持ちで暮らしています。

当然、新型コロナウイルスに翻弄されることもなく、いつも遠い目で先のことを考えています。
西洋医学には西洋医学のよさがあるのですが、東洋医学の視点が健康に対する私の考え方を弾力的にしてくれたのです。

相性というのでしょうか、私には東洋的な考え方の方がストンと腑に落ちたり、自分の気持ちが穏やかでいられるのです。
では、東洋的な考え方の何がそんなに落ち着くかというと、「気」を中心にすべてが展開していくからなんですね。

でも、この「気」は一般的には怪しげな感じで受けとめられていて、なかなか理解してもらえません。
でも、日常的には結構「気」の存在を体験しているものなんですよね。

ほら、「あの人気持ち悪いよね」とか、「あの人は元気がいいね」とか、「晴れてて気持ちがいい〜!」なんて言うでしょ?
そんなときに感じているものが「気」なのです。

 
 

*   *   *

【天地の気】【五気】【人の気】

「気」には、天から降り注いだり、地面から湧き上がったりする「天地の気」や、季節によって移り変わる「五気」(風・暑・燥・乾・湿)があります。
「天」と「地」の気の間には「人の気」があります。

マクロビオティックなら「陰陽五行」で考える人もおられるでしょうが、ここでは難しく考えないで単純に感じましょう。

水は高いところから低いところに流れますが、「気」も高いところから低いところに流れます。
たとえば登山などで、高い所に登って外界を見下ろすと、なんともいえぬ爽快感を味わえますが、これは高い場所の方が気がよいからですね。

だから人は高台とか、マンションでも上の方に住みたがるのだと思います。
いわゆる「見晴らしがよい」からですね。

反対に低いところや窪みにはいやな気を感じるものです。
何よりもこういう場所は水の影響を受けやすいので、水害のことも考えなければなりませんから、住むにはリスクが大きい場所になります。

昔からそういうことは誰しも知っていて、そういう場所を避けるように避けるように建物が建てられて、集落ができていったのです。

 
 

*   *   *

【人の気】

それと同じように、「人の気」も高い方から低い方に流れます。
ですから、自分がより良くなりたければ、なるべく気のよい人のそばにいる方がいいのです。
こんなことを言うと、怪しげなセミナーの誘い文句のようになりますが、単純に気持ちのよい人のそばにいたら愉しいですよね。
それでいいんです。

もしあなたのそばに気のよい人がいなければ、自分の気を高めましょう。
そうすると、似たようなレベルの気を引き寄せます。
こんなことをいうと、また怪しがられるかもしれません(笑)
でも、本当だから仕方ありません。

「類は友を呼ぶ」というでしょ?
あれは本当ですよね。だって引き合うのですから。

 
 

*   *   *

【気を停滞させない】

それから、気は「停滞させないこと」が大事ですね。
停滞するとどんどん悪い方にいきますから、体の中を綺麗な血液が流れるように、気もサラリと通過できるように暮らしましょう。

え? それが難しい?
いえいえ出来るようになりますよ。
やるかやらないかだけです。

 
 

*   *   *

先日、中川さんがイチゴをデザートに出してくれました。
大きな大きなイチゴでビックリ!
無農薬のイチゴだそうですが・・・。

 
 

どこから食べようかと思ってフォークを刺したら、あらまあ(^o^)
ちゃんと包丁が入っていました。
こういうことも食べる人への気遣いなんですよね。
良い気にふれた瞬間でもありました。

 
 

気のはなし。
また書きますね。

 
 
カテゴリー: からだ, こころ・想い | コメントする

サイバーエージェント藤田社長の考え方(動画)に陰陽を感じる

サイバーエージェントの藤田晋社長に対する質問動画を観ていた。
答えがなかなか陰陽的な考え方と一致して面白かった。

サイバーエージェント藤田社長「コンテンツ制作には酒と密が必要」「ウマを美少女化して走らせようなんて、午前中に思いつくわけがない」2022.2.21

 
 

いくつか取り上げてみよう。

<良いアイデアは夜飲みながら思いつくことが多い>

これは緊張しているときより、リラックスできる方がアイデアが湧いてくるから当然だね。
リラックスできる環境は陰性な状態。
そしてお酒も陰性。
そして「密」が必要ということは、陽性が必要ということだ。
何かを生み出すには陽性の力がいるから、これもものすごく納得。

昔、NTTドコモ「iモード」の生みの親である松永真里さんが、iモード開発プロジェクトを進める中で、ゆったりしたソファーとお酒を用意していたことを思い出した。
これもリラックスした中からアイデアが生まれると思っていたからだ。

 
 

<出社しない会社は長い目で落ちぶれると思う>

これも陰陽だなあと思う。
実際に従業員が出社して、会社で仕事をする形態は陽性の働き方だ。
これに対して、リモートワークは陰性な働き方になる。
だから、リモートワークが長く続くと、陰性な状態が続くことになるので、藤田氏の見方は陰陽に適っているのだ。

Zoomでミーティングができても、会社に集まってのミーティングより陰性だ。
もちろん、仕事帰りに一杯飲もうということもなく、同僚ともますます陰性な関係になる。
自宅で家族との時間を持てるという意味では、家族とは陽性な関係になるのだが、会社にとっては陰性な働き方になる。

企業があまり陰性になっていくと、生産性が落ちたり企業の活気も失われやすいから、社長としては当然の考えだと思う。
だから私もこの状態が長く続くのは、よいことだとは思っていない。

 
 

<一番いい質問 → ポイントが絞りやすい>

最後の方(20:49)で、きょう出た質問の中から一番いい質問を選んでくださいというのがある。
この中で藤田氏が選んだのは次の質問だ。
「中2の時ハマったもの何ですか?」

藤田氏がこの質問が一番いいと選んだ理由は、「ポイントが絞りやすい」だった。
これはまさに質問が陽性なのだ。
陰性な質問は抽象的だったり、内容がいくつもあったり、ぼやけていたりする。

ビジネスではスピードも要求されるから、答えやすい質問の仕方は仕事としても大事なのだ。
そして、陽性な質問だからこそ、相手から引き出せる答えも良いものになるだろう。

 
 

こうして、日常を陰陽で考えるととても面白い。

 
 

(京都市左京区にて)

 
 
カテゴリー: こころ・想い, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう | コメントする

三浦医師の動画がとても勉強になります 「こどもコロナプラットフォーム」

今、世の中はまさに混乱している。
そして、いろいろなことが二極化しつつある。
テレビや新聞の情報も、政治家も、官僚も、隣人も、親子・兄弟・夫婦でさえコロナへの考え方が分かれて、険悪な関係になっている場合もある。

もともと人それぞれで、お顔が違うように考え方も違って当然なのだが、それが顕在化してきただけなのだ。
マスクやワクチンのことも、諸外国に比べるといかにも日本人らしい流れだ。

男子テニスのノバク・ジョコビッチ氏は、「サプリメント、食事、水、スポーツドリンクなどあらゆるものが体に入ってどのように作用するかを慎重にチェックするのはとても重要なこと。この20年間しっかりそれを判断して、ここまでやってきた。いろんな情報を吟味した結果、ワクチンを体に入れないことを決断した。」と述べている。

でも、世の中にはあまり考えない人がいるのは事実だ。
政府やマスコミの発信を疑うことをせず、自分の健康を医療機関に丸投げしてしまう人が圧倒的多数だ。
常々の生き方がそのままコロナの時に表面化したにすぎない。

今は子どもや妊産婦に向けてのワクチン接種の流れになってきている。
これにはさすがに腰を上げてくれる人たちがいて、あちこちから情報が出てくるようになった。
各地で有志医師の会が発足しているし、勉強になる動画もたくさんある。

生きるために、自分の体は自分で管理するという当たり前のことをしよう。
それを子どもにも教えてあげよう。
そのために、マスコミが報じない情報で勉強しよう。

 
 

「こどもコロナプラットフォーム」がおすすめ。

【動画】
三浦医師 講演&対談 前編 「コロナワクチンと女性の後遺症 月経異常」2022.1.23 28:19
三浦医師 講演&対談 後編 「ワクチン後遺症と病院による医師への口封じ」2022.1.23 55:38

 
 


(三浦医師 上記の動画よりお借りしました)

 
 

みずからの体を実験台にして、このワクチンが体に及ぼす影響を体験し、さらに豊富な情報を子どもたちの未来のために公開してくれている。
語り口からも本当に信頼できる先生だ。

 
 
カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ, こころ・想い | 5件のコメント

待つことを知るものは勝つ

昨日は「幸せコース」の授業で、たっぷり座学の時間を取りました。
いつもはお料理の実習で、時間が取れなくなることもあるため、こういうお話だけの日ももちたいと思ったからです。

お話というのはやはりとても大切で、ご自分の思っていることを陰陽で判断しながら確認していくと、日常的に改善すべき点が見つかったりするものです。

特に子育て中の人は忙しい日々ですが、こういう時間を持つことによって、精神的にも落ち着けたり、癒やされたりするのがいいなあと思います。

「病気との向き合い方」に対するご質問の中に、西洋医学で出されるお薬を飲む代わりに、鍼灸や漢方を利用したいという話がありました。
もちろん、いかなる方法を採用するのも個人の自由です。

しかし、人間が本来持っている治癒力を待たずに、外から「早く治そう」と働きかけることに変わりはありません。
できれば自然に治癒してくれるのを待つ方が、心身両面でよい経験になります。

体は自力で治そうとしていたのに、それをショートカットされてしまった感じになるんですね。
昔から「日にち薬」というのがあります。
不都合があっても、気がついたら治っていたなんて感じですね。

でも、今は忙しい人が多くて(気持ちがせっかちというのもあります)、早く通常モードに戻したい気持ちになってしまうのでしょうね。
体に異変が起きたら、サッと取り除きたい気持ちがまさって、経過を観察したり、その症状につき合う心のゆとりを持てないのかもしれません。

いつも体の完全状態を求めていると、少しの不都合が気になってしまい、それをすぐ消去しようと考えるわけですね。
たとえば下痢をしたからすぐ止めたい、熱が出たからすぐ下げたい、皮膚に傷ができたからすぐ治したいというふうに。

でも、時間をかけて体が回復することを待ってあげる姿勢が必要です。
体が回復するプロセスをきちんと経過させてあげることによって、体は本当の健康を取り戻します。
待つことが必要なのは、子育てと同じです。

待つことを知るものは勝つのです。

 
 

(日に日に増える梅の花 京都 左京区にて 2022.2.14)

梅もちゃんと待つことを知っているのでしょう。

 
 
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, からだ, こころ・想い | 2件のコメント

「マクロ美風の家事アドバイス講座」 2011年が最初でした

塾生さんから「家の中が寒い」ということで、対策方法を質問されました。
寒いというのは人によって感じ方が違いますが、床付近の室温は何度あるのか?
部屋のどの部分が寒いのか?
その部屋は何向きなのか、コンクリート造りなのか、木造なのか?
築何年なのか?

などなど、アドバイスの前に知りたい情報がいっぱいあるわけです。
むそう塾を始めて間もない頃、やはり家のことでご質問が多かったので、「マクロ美風の家事アドバイス講座」というのを始めたことがあります。
2011年3月26日のことでした。

受講してくださる方がとても多くて、盛り上がったものです。
その後、ネットだけでも出来るようにして現在に至ります。
どちらもこのブログで、「マクロ美風の家事アドバイス講座」のカテゴリーで残っています。
(2014年にブログを引っ越したため、テキストが乱れて読みにくくなってしまいました。すみませんm(_ _)m)

 
 

私の家事アドバイス講座は、陰陽ですべてを判断しますので、家の立地や周りの環境、外構なども全部判断材料になります。
そのうえでご希望の部分を改善していきます。

ですから、お引越しをご希望される場合は、お部屋探しから一緒にしています。
今は便利な時代なので、ネットからでもお部屋のことがよく分かるようになっているので助かります。

マクロビオティックは東洋の陰陽の考え方を元にしていますので、食べることだけでなく、暮らし方も陰陽で調えて、氣をアップさせることを目的としています。

陰陽で調えるということは、宇宙の秩序に従うことであり、家の中も外も、そこに暮らす人間もまた心地よくなることです。
氣が乱れているより、氣が調っている方が物事はスムーズに進みますし、ストレスも格段に減ります。

 
 

冒頭の「寒い」というのも大いなるストレスです。
単にストレスというだけでなく、寒さは健康のためになんとしても避けたいのです。
寒くて体温が低下すると免疫力が低下するので、冷えは厳禁なのです。
適温でないと生産性も落ちますから、こちらも問題ですよね。

もっと満足のある人生にするために、周りの環境を調えていくこと、そして穏やかな気持ちで日々を送れるようにしましょう。

 
 

なお、ネットで行う「マクロ美風の家事アドバイス講座」は、ご希望のあったときのみブログに掲載されます。
公にならない方がよい内容の部分は、メールでお返事をしています。
ご希望される場合は、私宛にメールをお送りください。
・期間:2か月間
・受講費:33,000円

 
 

※関連記事
とりあえず症候群 2011.2.25
究極の物 2011.2.27
掃除とは心を掃除することである(家事アドバイス) 2013.4.26

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, こころ・想い, マクロ美風の家事アドバイス講座 | コメントする