サイバーエージェントの藤田晋社長に対する質問動画を観ていた。
答えがなかなか陰陽的な考え方と一致して面白かった。
サイバーエージェント藤田社長「コンテンツ制作には酒と密が必要」「ウマを美少女化して走らせようなんて、午前中に思いつくわけがない」2022.2.21
いくつか取り上げてみよう。
<良いアイデアは夜飲みながら思いつくことが多い>
これは緊張しているときより、リラックスできる方がアイデアが湧いてくるから当然だね。
リラックスできる環境は陰性な状態。
そしてお酒も陰性。
そして「密」が必要ということは、陽性が必要ということだ。
何かを生み出すには陽性の力がいるから、これもものすごく納得。
昔、NTTドコモ「iモード」の生みの親である松永真里さんが、iモード開発プロジェクトを進める中で、ゆったりしたソファーとお酒を用意していたことを思い出した。
これもリラックスした中からアイデアが生まれると思っていたからだ。
<出社しない会社は長い目で落ちぶれると思う>
これも陰陽だなあと思う。
実際に従業員が出社して、会社で仕事をする形態は陽性の働き方だ。
これに対して、リモートワークは陰性な働き方になる。
だから、リモートワークが長く続くと、陰性な状態が続くことになるので、藤田氏の見方は陰陽に適っているのだ。
Zoomでミーティングができても、会社に集まってのミーティングより陰性だ。
もちろん、仕事帰りに一杯飲もうということもなく、同僚ともますます陰性な関係になる。
自宅で家族との時間を持てるという意味では、家族とは陽性な関係になるのだが、会社にとっては陰性な働き方になる。
企業があまり陰性になっていくと、生産性が落ちたり企業の活気も失われやすいから、社長としては当然の考えだと思う。
だから私もこの状態が長く続くのは、よいことだとは思っていない。
<一番いい質問 → ポイントが絞りやすい>
最後の方(20:49)で、きょう出た質問の中から一番いい質問を選んでくださいというのがある。
この中で藤田氏が選んだのは次の質問だ。
「中2の時ハマったもの何ですか?」
藤田氏がこの質問が一番いいと選んだ理由は、「ポイントが絞りやすい」だった。
これはまさに質問が陽性なのだ。
陰性な質問は抽象的だったり、内容がいくつもあったり、ぼやけていたりする。
ビジネスではスピードも要求されるから、答えやすい質問の仕方は仕事としても大事なのだ。
そして、陽性な質問だからこそ、相手から引き出せる答えも良いものになるだろう。
こうして、日常を陰陽で考えるととても面白い。
(京都市左京区にて)