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マクロ美風の体験的マクロビオティック いろいろな排毒

人間は排毒しながら生きています。
こんな当たり前のことでも、普段は意識しないで生きている人がほとんどだと思います。
私が初めて排毒ということを意識したのは、40年ほど前に野口整体に出会った時でした。
野口整体では「排泄期」というとらえ方で入門編の説明がされていました。
野口整体でいうところのいわゆる「活元運動」をすると、やがて排泄期になって身体に変化が生じるようになるので、そのことを説明しているのです。

それから何年も経ってマクロビオティックに出会ってみると、野口整体で体験したことと同じような現象がいくつも起きてきました。
それらの一つひとつをつぶさに観察していると、要は身体の中から外に押し出す力が人間には備わっていて、それの強弱と種類があるんだなぁということが解ってきました。
身体の中から押し出すものといえば、代表的なものに大便や尿、汗などがあります。
その他にも目ヤニ、涙、鼻くそ、鼻水、耳あか、吐息、よだれなどがあります。

私がマクロビオティックを知って玄米ご飯を食べ始めると、まず現れた変化が発疹でした。
重症のアトピー経験者だった私は、野口整体でも発疹が出て、それがいつの間にか消えていたのですが、またその頃のように発疹が出てきました。
これには閉口しました。
でも、ちょっとずつその場所が移動して、一番長かったのは両手でした。
両手には過去にステロイドを塗った経緯があります。

次は頭に出来る発疹も長かったです。
ジュクジュクとした臭い汁が出てきて、それがかさぶたになって、櫛で思うように髪をとかすことも出来ません。
枕も汚れました。
面白いことにおへそからも同じような汁が出て、かさぶたになることを繰り返していました。
これは野口整体でも経験した場所ですが、玄米を食べてからの排毒の方が強かったです。
母親の胎内にいるとき、母親は自分の命を守るために薬を飲み続けていましたので、きっと私はへその緒伝いにその弊害を受け取っていて、それを排毒したかったのだと思います。

また、口臭が強くなる排毒もありました。
苦味の排毒もありました。
何を食べても苦味があって、お料理の味見で困りましたが、一緒に玄米ご飯を食べていた夫には苦味の排毒はありませんでした。
夫は私のような著しい排毒はなく、涼しい顔をしていました。
個人差があるので排毒は当然一様ではないことは解っているのですが、なんだか羨ましかったのが正直な気持ちでした。
ちなみに私は高熱での排毒はなく、それだけ陰性さが強かったのかもしれません。

3年間ほど排毒に苦しみましたが、それを過ぎると嘘のように肌は落ち着いて来ました。
でも、断食をするとまたぞろ昔の古傷がうごめくように、それらの部分が怪しくなってきます。
それを繰り返しているうちに、だんだんと排毒が軽く済むようになってきました。
きっと長い間かかって取り込んでいたものが、ストイックなマクロビオティックを始めたころに一度棚卸しをしてくれたのでしょう。
断食やら食べ方の調整をしているうちに、少しずつ上手に排毒出来る環境を整えてあげられたのかなと思っています。

それは先に何本かの記事で書いたように、毒消しをちゃんとするような食べ方を続けていることも大きいと思います。
そして何といっても玄米ご飯がしっかり吸収される状態で食べられていることが一番大きい要因だと思います。

ふと思います。
人間の体と家のお掃除はよく似ているなということです。
汚れをためると綺麗にするのが大変です。
時間がかかります。
でも、毎日ちょっとずつお掃除をしておくと、大掃除だー!と声高に叫ばなくても綺麗さをキープできます。
その前に汚さないひと工夫をすればなおのことです。
人間の体には恒常性があるのでそれに助けられますが、お掃除にはそういう点がないところが違うのかもしれませんね。

ところで、排毒のために色々な情報がたくさんあって、お金を払って何かを習いに行ったり、お世話になったりしている人も多い時代ですが、ほとんどの排毒は汗をかくことで済みます。
現代人の多くの体調不良は「汗をかかない」環境によるところが大だと私は思っています。
労働で汗をかく、お風呂で汗をかく、食べて汗をかく。
こんなことが薄らいで来ると、やがて体調不良とともに厄介な病気を抱え込むことにつながります。

上手に汗をかきながら、マクロビオティックの陰陽を意識したお食事や生活をして、健康な心身と幸せな人生を謳歌出来る生き方をしましょう。

けいとう 芳泉

(けいとう 京都 宝泉)

 

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マクロ美風の体験的マクロビオティック 毒消しの重要性

一昨日の出来事でした。
鯛のあら炊きとお刺身を美味しい美味しいと喜んでいただいたのですが、それから40分ほどして急に首のつけ根が後ろからキュウと圧迫され始めました。
とっさに「あ!」と思って、中川さんに「おみかんの酸っぱいのありますか?」とお聞きすると、「ありまっせ〜」と出してくれました。
「効くー!って感じがするね」とモグモグと2個つづけて、中川さんは3個つづけて食べました。
凄いな〜、毒消しって。
本当に体が求めているのがよ〜く判るのです。

マクロビオティックでは毒消しの重要性を説き、私も常々意識しているのですが、あの超新鮮なお魚はエネルギーも強かったようです。
中川さんは当然牛蒡も入れてお料理してくださったし、お刺身にはお大根のつま(ケン)も添えてくださったし、梨も出してくださったのですが、私の体はそれでは帳消しが出来なかったようです。

ここで毒消しについてひと言。
食べ物にある毒として代表的なのはフグ毒ですが、このように食べてはいけないほどの毒ではないけれど、動物性の食べ物には比較的体に負担になるものが含まれていて、それを「毒」と表現しています。
その言い方を良しとしない考え方もありますが、私は体に影響する事実を考えると、やはり毒と呼んでもいいような気がしています。
その方が意識が高まるからです。

ところで、お魚の毒消しは大根が基本です。
お刺身の添え物はたいてい毒消し効果があります。
大葉・生わさびは代表的ですね。
そして柑橘類でチャラにします。
一昨日の例でいうと、みかんはケタ違いに効果がある感じでした。
それは酸味がたっぷりあるみかんだったからです。
下の写真でみると、オレンジ色は甘味があります。
グリーン色は酸味がすごくあります。
この酸味に毒消し作用があるので、林檎もみかんも酸っぱい方が体には良いのです。

 

みかん4

 

*   *   *
ちょうど私が埼玉の家で食べているみかんの写真がありました。
今回家を出てくる前に撮って来たものです。
みかん1
みかん2
みかん3

 

京都の「菜の花」さん経由で入手しました。
ギュッと酸味があって、濃い味の美味しいみかんでした。
熊本のみかんですが、これからだんだん北上して、みかんにも産地の陰陽が出てきます。
私が教わった大森英櫻先生はみかんにとても詳しいかたで、産地と体に与える影響の違いをよく話してくださいました。
当時は「へ〜、そんなものかなぁ」と思っていましたが、産地とみかんの陰陽に気を配っていると、少しずつ判ってくることもあります。
面白いものですよ。

<関連記事>
マクロビオティックにおける毒消し大根の食べ方
毒消しの食材と玄米ご飯の力 有害ミネラルの排出
なぜ毒消しをするのか? マクロビオティックの意味

 

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マクロビオティックではトリプルを避けます マクロ美風の体験的マクロビオティック

マクロビオティックでは食材を陰陽で分類しますが、お料理方法にも陰陽があります。
むそう塾では独自にお料理の陰陽表を作って、幸せコースでお渡ししていますが、これが分かりやすいと好評です。
まだお料理をしていない食材を陰陽であれこれ言っても、実際にお口に運ばれるときの陰陽はどうなのか?
これが一番大事なのです。

ところでお豆腐。
私はマクロビオティックを始めてからお豆腐は陰性だと思い、お味噌汁の具としても使いませんでした。
もちろん冷奴なんてとんでもないとばかりに、真夏でも一切食卓に上がることはありませんでした。
これは桜沢如一先生の本を読んでいるうちに、異常に陰性を避ける方向に走ったためです。
今でも陰性食品を嫌うマクロビオティック実践者がいますが、必ずしもそうではなく、ケースバイケースで陰性食品が必要な場合があります。

焼き茄子豆腐

 
 

絹ごし豆腐に焼き茄子。
いくら本枯節を天盛りにしたとは言っても、お酢を使った土佐酢を含めて陰性トリプルに、過去の私なら難色を示したことでしょう。
でも、赤だしを含めて3杯もお味噌汁をいただいた後では、このトリプル陰性はとても美味しく感じられました。
このときにお醤油では駄目だったと思います。
やはりここは土佐酢で正解なのです。

マクロビオティックでは陰性(または陽性)を三つ重ねることは避けるように言われています。
しかし、瞬時に体調を落ち着かせようとするなら、写真のようなお料理も許される場合があります。
茄子は焼いてありますし、土佐酢には鰹と昆布の出汁が入っています。
そして本枯節が載っていますから、健康人が食べても別に大騒ぎすることではありません。
現に陽性タイプの人は、このようなお料理を身体が求めることでしょう。

しかし、まだマクロビオティックの陰陽をよく理解できない時には、その辺の加減が分からないので、特定の食品を排除ばかりしてしまうのです。
そんなことではなく、料理方法でいくらでも陰陽が加減できることを、むそう塾では丁寧にお伝えしています。
陰陽バランスが調って、「何を食べても平気な身体」がマクロビオティックの目指すところです。
かたくなに排除食をとり続けることがマクロビオティックであると勘違いしないようにしましょう。

 

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マクロ美風の体験的マクロビオティック ほんまもんを追い求めて

私ね、最近つくづく思うんです。
私って、ホントに人間が好きなんだなあって。

前にも似たような記事を書いたことがあるのですが、人生って人と人の出会いを活かせるかどうかだと思うんですよね。
出会いをうまく活かせる人と、出会いそのものを拒む人と、せっかく出会ったのに尻込みしてチャンスを逃す人がいますね。
私は人間が大好きな性格なので、遠い所の人でもなんとか会おうとします。
そして、その人ととことんつき合いたいと思います。

場合によっては時間もお金もいっぱい費やすこともあります。
でも、費やせる対象があることにワクワクして、時間もお金も生み出そうとします。
こんな時って、最高に陽性になっていますね。
万が一それが裏目に出て、かなり痛手を受けたとしても、自分はまだまだ見る目がないなと、素直に結果を受けとめます。

そこには不思議なくらい損とか得とかいった感情はなく、むしろ夢中にさせてもらったことへの感謝の気持ちみたいなものが残ります。
そう。
夢中になれた後には、充実感が残っていて、やりきった感が全体を包んでくれるのです。
つまり、燃焼し尽くした感じでしょうかね。
この燃焼し尽くすという感じは、仕事でも趣味でも、恋愛でも技術の習得でも、はたまたスポーツでも共通していえることだと思います。

私はマクロビオティックの世界で、心から惚れる人たちに出会えました。
ある人は私に無双原理を説き、ある人はマクロビオティックのイロハを解説し、ある人は知られざる桜沢如一像を伝え、ある人は桜沢如一のおびただしい書籍の存在を教え、ある人は桜沢先生のお弟子さんたちに引き合わせ、ある人はマクロビオティックの限界を教え、ある人は私の体調をコントロールし、ある人はマクロビオティックの新たな視点を感じさせ、ある人はネットの世界へデビューさせ、ある人はネットから人同士のつながりへ導き、ある人はそれをさらに強いつながりに結びつけ、今はそれらのつながりが円を描いている状態になっています。

それらの人たちに出会った時、私はいつもワクワクしていたし、身体全体で飛び込んで行きました。
誰もしていないこともいっぱいしました。
それは勇気のいることかもしれないし、決断の伴うことでもありましたが、いつも迷いはありませんでした。
「やりたい!」
ただその気持ちに従って、相手を信頼して歩んできました。

そして今、それらに対して一つも後悔はありません。
先のことを案じるより「今」を充実させる想いが強くあって、成長期の子供の世話とバランスを取りながらの日々でした。
一番大事にしたのは子供のことです。
夫は大人だから黙っていても理解してくれました。
その代わり私の中では、一切の家事を手抜きしないというけじめをつけていました。

ただそれだけでも、人生って結構愉しくなるものです。
独身ならなおのこと、結婚していても、子供がいても、やりたいことがあれば挑戦してみましょう。
できない状況を数え上げるのではなく、どうしたらやり遂げられるかに頭と時間を使うのが建設的だと思います。
たぶん無理だろうと思って挑戦しないのではなく、絶対やり抜こう!と強く決意をして、万難を排する勢いでそのことに向かうと、案外道が勝手に拓いてくるものです。
時間的にも金銭的にも思わぬ協力が得られたりして、その嬉しさに涙することもあるでしょう。

そのキーポイントは“ほんまもん”であることです。
ほんまもんは他人の心を動かす力があるのです。
コツコツとほんまもんを追い求める姿は感動を与えるのです。
自分が信じた道を突き進む強さ。
それは等しく私たちに神がプレゼントしてくれた力です。
それを使うことなく一生を終えるのではなく、使って使ってもっとその力を強く育てる生き方をしたいものです。

最後に、私の人づきあいの基本は「信じる」です。
最初から信じ、最後まで信じきることです。
これからも多くの人たちを信じて生きて行こうと思います。

 

京都 東福寺2

 

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マクロ美風の体験的マクロビオティック 玄米と白米の違い

先日「小麦は食べるな!」という本をご紹介しました。
ここにはにわかには信じられないような内容も書かれています。
しかし、マクロビオティックを知っていて、小麦製品の食べ過ぎによる症状と日々向き合っていると、この本に書かれていることは嘘ではないなと思えます。
マクロビオティックを知っている人と知らない人の差はこんなところに出てきます。

今はお店に所狭しと食料品が並んでいますが、私たちが本当に欲しいものは、そんなに並んでいないように思います。
あんなに種類が多くなくても、人間はもっと少ない食材で生きていけるし、加工食品もそんなにいりません。
加工すればするほど、エネルギーの落ちた食べ物になるので、その点からも好ましくありません。

ところで、私はご飯が大好きです。
小さい時から白米をお代わりして食べていました。
一時期お代わりをしなかった時があります。
お料理の世界で働いていたとき、板前さんをはじめとして全員がご飯は一膳しか食べなかったので、お代わりをする雰囲気ではなかったからです。

そんな私が再びお代わりをするようになったのは、授乳の時でした。
とにかくお腹がすいて、ご飯が欲しかったのです。
今思うと、これが身体の声だったんだなぁと思います。
しかし、それでも身体のだるさは取れませんでした。
ずっとそんな身体を当たり前だと思っていたのですが、息子のアトピーを治そうとマクロビオティックを知って、玄米ご飯を食べるようになったら、あら不思議!
真っ先にだるさが取れてきました。
そして、それから再びだるさを感じることはありません。
歳は年々積み重ねて来ているのに。

マクロビオティックを知っているのに身体がだるい人、重い人、寝起きが悪い人などは、間違いなく主食のご飯が少ないです。
よく甘いもののせいだとか、お肉のせいだとか、単体を責めるような言動を見聞きしますが、案外とこの小麦製品を多く摂っている場合があります。
小麦も穀物だから安心だと思っている人が多いのですが、間違いなく身体に及ぼす作用は異なります。
そこまで考えて食材を選ぶのがマクロビオティックの素晴らしいところです。

*   *   *

以前、炭水化物ダイエットをして体調が悪くなってしまった人が愛クラスに来てくれたことがあります。
愛クラスの自己紹介で、ご飯に距離を置いている話をされて、私もビックリしました。
その人が中川式玄米炊飯法を習いながら、心と身体が変化していく様子が書かれている記事があります。
玄米の持つ力が、人間をここまで変えてくれることを知ってはいましたが、改めて感動したものです。
小麦ではこういう結果にはならなかったと断言できます。

もし今、体調が今ひとつの人は、小麦製品を減らしてお米に変えてみましょう。
それが玄米ならなお大きな変化が期待できます。
以前の私のように。
Yaさんのように。
では、Yaさんの体験を読んでみましょう。
「炭水化物抜きダイエットから玄米ご飯への軌跡」

彼女と一緒に歩んできた3年半。
私は片時も彼女のことを忘れたことはありません。
多くを語らないタイプですが、私は彼女の心の内をいつも気にかけています。
自然にそうなるんですね。
揺れ動く女心も、仕事のことも、ぜ〜んぶ含めて大好きです。
この玄米投稿を原点として、さらに成長できるエネルギーを彼女は持っています。
より素敵な花が咲きますように。

 
 

<追記>
私がYaさんの投稿文を何よりも素晴らしいと思ったのは、ただデータを送るだけではなく、毎回「心のありよう」を書いてくださったことです。
ちゃんと炊こうと思っているのに時間が作れなかったとき、思うように炊けなくてくじけそうなとき、どんな時にもYaさんの気持ちが綴られていました。
15回のメールのやり取りの中で、二人三脚の態勢ができて、最後はパスポートとともに強い絆が結ばれました。
こんなふうに、信頼関係の上に成り立つ達成感って本当に素晴らしいものです。
私も中川さんも、ずっと信頼関係を保ちながら、塾生さんと同じ目的に向かって頑張りたいと思っています。
そんな想いをさらに強くさせてくれたYaさんに感謝いたします。

 

玄米ご飯UP

(玄米ご飯 料理と撮影:中川善博)

 

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