マクロ美風の体験的マクロビオティック 玄米と白米の違い

先日「小麦は食べるな!」という本をご紹介しました。
ここにはにわかには信じられないような内容も書かれています。
しかし、マクロビオティックを知っていて、小麦製品の食べ過ぎによる症状と日々向き合っていると、この本に書かれていることは嘘ではないなと思えます。
マクロビオティックを知っている人と知らない人の差はこんなところに出てきます。

今はお店に所狭しと食料品が並んでいますが、私たちが本当に欲しいものは、そんなに並んでいないように思います。
あんなに種類が多くなくても、人間はもっと少ない食材で生きていけるし、加工食品もそんなにいりません。
加工すればするほど、エネルギーの落ちた食べ物になるので、その点からも好ましくありません。

ところで、私はご飯が大好きです。
小さい時から白米をお代わりして食べていました。
一時期お代わりをしなかった時があります。
お料理の世界で働いていたとき、板前さんをはじめとして全員がご飯は一膳しか食べなかったので、お代わりをする雰囲気ではなかったからです。

そんな私が再びお代わりをするようになったのは、授乳の時でした。
とにかくお腹がすいて、ご飯が欲しかったのです。
今思うと、これが身体の声だったんだなぁと思います。
しかし、それでも身体のだるさは取れませんでした。
ずっとそんな身体を当たり前だと思っていたのですが、息子のアトピーを治そうとマクロビオティックを知って、玄米ご飯を食べるようになったら、あら不思議!
真っ先にだるさが取れてきました。
そして、それから再びだるさを感じることはありません。
歳は年々積み重ねて来ているのに。

マクロビオティックを知っているのに身体がだるい人、重い人、寝起きが悪い人などは、間違いなく主食のご飯が少ないです。
よく甘いもののせいだとか、お肉のせいだとか、単体を責めるような言動を見聞きしますが、案外とこの小麦製品を多く摂っている場合があります。
小麦も穀物だから安心だと思っている人が多いのですが、間違いなく身体に及ぼす作用は異なります。
そこまで考えて食材を選ぶのがマクロビオティックの素晴らしいところです。

*   *   *

以前、炭水化物ダイエットをして体調が悪くなってしまった人が愛クラスに来てくれたことがあります。
愛クラスの自己紹介で、ご飯に距離を置いている話をされて、私もビックリしました。
その人が中川式玄米炊飯法を習いながら、心と身体が変化していく様子が書かれている記事があります。
玄米の持つ力が、人間をここまで変えてくれることを知ってはいましたが、改めて感動したものです。
小麦ではこういう結果にはならなかったと断言できます。

もし今、体調が今ひとつの人は、小麦製品を減らしてお米に変えてみましょう。
それが玄米ならなお大きな変化が期待できます。
以前の私のように。
Yaさんのように。
では、Yaさんの体験を読んでみましょう。
「炭水化物抜きダイエットから玄米ご飯への軌跡」

彼女と一緒に歩んできた3年半。
私は片時も彼女のことを忘れたことはありません。
多くを語らないタイプですが、私は彼女の心の内をいつも気にかけています。
自然にそうなるんですね。
揺れ動く女心も、仕事のことも、ぜ〜んぶ含めて大好きです。
この玄米投稿を原点として、さらに成長できるエネルギーを彼女は持っています。
より素敵な花が咲きますように。

 
 

<追記>
私がYaさんの投稿文を何よりも素晴らしいと思ったのは、ただデータを送るだけではなく、毎回「心のありよう」を書いてくださったことです。
ちゃんと炊こうと思っているのに時間が作れなかったとき、思うように炊けなくてくじけそうなとき、どんな時にもYaさんの気持ちが綴られていました。
15回のメールのやり取りの中で、二人三脚の態勢ができて、最後はパスポートとともに強い絆が結ばれました。
こんなふうに、信頼関係の上に成り立つ達成感って本当に素晴らしいものです。
私も中川さんも、ずっと信頼関係を保ちながら、塾生さんと同じ目的に向かって頑張りたいと思っています。
そんな想いをさらに強くさせてくれたYaさんに感謝いたします。

 

玄米ご飯UP

(玄米ご飯 料理と撮影:中川善博)

 

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コメント

  1. ゆりか より:

    美風さん、素晴らしい記事をありがとうございます。
    今の私に必要なことが書いてありました。
    そして大先輩の変化の過程。自分も常に玄米と向き合い感謝の心を忘れず、毎日を過ごして参ります。

    • マクロ美風 より:

      ゆりかさん、おはようございます。

      あなたに必要なことはいくつもあったと思います。
      私自身の体験も含めて考えると、子育て中のあなたにはいっぱい体力をつけてほしいし、精神力も育ててほしいです。
      母たる者は心身ともに強くあらねばなりません。
      そのためにも、この記事の内容をしっかり落としこんでいただけたら嬉しいです。

      • ゆりか より:

        美風さん、ありがとうございます。

        おっしゃるように、私には体力も精神力も不足しています。
        子供が生まれる前から様々な支障をきたしていましたが、子育てにおいてはなおさらです。

        実は今まで寝る間を惜しんでまで何かに真剣に取り組んだことはありませんでした。何か壁にぶつかるとどうやってそこから逃げようかしか考えていませんでした。

        今、こうして母として必要な心身の強さを身につけるチャンスをいただき、感謝しています。

        あれもこれも気にせず、一つ一つ解決していきたいです。

        これからもよろしくお願いいたします。

        • マクロ美風 より:

          ゆりかさん、こんにちは。

          >実は今まで寝る間を惜しんでまで何かに真剣に取り組んだことはありませんでした。何か壁にぶつかるとどうやってそこから逃げようかしか考えていませんでした。

          人生は至る所に壁があります。
          だから壁を避けるのではなく、いかにしてその壁を乗り越えるかということを考えた方が建設的思考になります。
          そしてその思考は、どんどんと壁を減らします。

          大変なのは最初の壁です。
          それを越えたら経験や自信が蓄積されてくるので、どんどん楽に越えられるようになります。
          これからは、壁を前向きに受けとめられる生き方をしましょう。

  2. らぶこ より:

    美風さん

    こんにちわ!
    YAさんの記事を読ませて頂きました。途中、自分の経験とも重なり、そしてYAさんの純粋な気持ちに感動して涙が溢れてきました。

    私は子供の頃からほとんどお米をとっていませんでした。
    朝はパン食だったし、夕飯は母の間違った知識で、『お米は残してもいいから、おかずを全部食べなさい』と言われて育ちました。

    小学生の頃から同ずっと朝が起きれず便秘で、いつもダルくて仕方がない日々でした。
    好奇心旺盛なので、やりたいことは沢山あるのですが、体が全然付いていかず、思うように事が運ばない日々でした。

    それが、愛クラスを受講して、幸せコースに通うようになって、今年の7月末から、どんどん体と心が変化して
    やりたいことが出来るようになってきました。
    改めて主食の大切さを実感しました。
    6月くらいまでは、体に鞭を打ってヘトヘトになりながら炊いていた玄米ですが、最近は本当に愛しくて!
    これが私の細胞になり、パワーになるのだなぁと思
    いながら炊いています。
    今こうして元気になって、色々出来るようになったことに感謝しつつ、もっともっとパワーをつけたいと思います!

    • マクロ美風 より:

      らぶこさん、おはようございます。

      >朝はパン食だったし、夕飯は母の間違った知識で、『お米は残してもいいから、おかずを全部食べなさい』と言われて育ちました。

      こういう人が実は結構多いはずです。
      それは、おかずに栄養があって、おかずを食べることによって大きく(健康に)なると信じているからです。
      すっかり主食の概念は忘れ去られています。
      食生活に主食の概念がないアメリカ的な考え方が、見事に日本人を浸透している結果ですね。
      でも、お年寄りたちは、主食を食べなければパワーが出ないことを経験的に知っています。
      そこが重要なんですよね。

      愛クラスを受講してくださったからこそ、主食の大切さを身をもって感じてくださいました。
      その体験をこれからもご家族に反映させて、健康で幸せなマクロビオティック生活をお愉しみくださいますように。

  3. 子象 より:

    美風さん、こんにちは。

    当時、まだ実際にお会いしたことのないYaさんを玄米投稿を通して想像していたことを覚えています。
    あれから3年半。
    今はクラスメイトとしてご縁をいただいていることがとても嬉しいです。
    穏やかで、心地良い氣をお持ちで、関西弁なのに、どことなく、舞妓さんが話しているみたいに聞こえる彼女の声や話し方から、Yaさんの人柄を感じています。
    再度記事を拝読し、玄米投稿にも、玄米ご飯にも現れているなぁと改めて思いました。

    我が家は以前、2㎏のお米を1ヶ月でも使いきらない生活でした。
    今は、10㎏では足りません。
    美味しい玄米ご飯がいつもジャーにある安心感。
    この安心感は心の安定につながり、肉体だけではなく精神的にも健やかにしてくれます。

    みなさんとともに、私もよりエネルギーに満ちた人生が送れるように、基本を大事にしたいと思います。

    素敵な記事をありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      子象さん、こんにちは。

      大きな変化を体験した人が身近にいるというのは、とても心強いものです。
      彼女と同じクラスということは、最高のチャンスですから、お互いに刺激し合うといいですね。

      お米が減るというのは心身ともに健康な証拠です。
      ご主人がお弁当を持って行ってくれるようになったことも大きいですね。
      とっても嬉しい変化でした。
      穏やかなお米の波動をいただいて、ますます実り豊かな人生にしましょう。

      • Ya(32-1) より:

        美風さん、おはようございます。

        私も今、同じクラスで子象ちゃんからいろんなものをもらっています。
        実際に会う前は「すごい人」のイメージでしたが、子象ちゃんのひたむきさ、そして努力の積み重ねが彼女の一番すごいところだと今はよくわかります。
        再受講してよかったなあと、せっかくの幸運を生かしたいなあと思って、毎月臨んでいます。

        そして子象ちゃん、
        素敵な言葉をいただいて何だか面映いです。
        私も出会う前からずっと、子象ちゃんのふうわりご飯が頭にありました。
        これからも一緒に学んでいけたら嬉しいです。
        (コメント欄、お借りしました。)

        • マクロ美風 より:

          Yaさん、こんにちは。

          身近に「すごい人」がいるのは、最高の上達への道なんです。
          五感で感じることによって、自分との比較ができるからですね。
          このチャンスを最大限に活かして、お互いに切磋琢磨して上達し合ってください。

  4. より:

    美風さん、こんばんは。

    ご紹介ありがとうございました。
    主食を整えるという大切さを
    改めて感じました。

    玄米ごはんをしっかり、
    食べて、しっかり、生きたいです。
    というより、食べたくて今は仕方ないくらいです。(笑)
    体にいっぱいエネルギーを入れてあげたいです。

    Yaさんのメールに
    胸がジーンとあつくなりました。

    • マクロ美風 より:

      好さん、こんにちは。

      なぜ「主食」というのか?
      なぜ「副食」なのか?
      そこが最も大事な点です。
      主になるものはウエイトを多くし、それを補完する形が副食なのです。
      そこには陰陽があります。

      主食を大切にする食生活を続けていたら間違いありません。
      頑張ってください!

  5. Ya(32-1) より:

    美風さん、こんばんは。
    申し訳ないような素敵な記事をありがとうございます。

    中川さんと美風さんと出会い、
    この玄米ご飯に出会わなかったら、
    今も炭水化物を摂っていなかったと思います。
    間違いなく、あの玄米投稿は私の人生の転機でした。

    頭で考えて食べていたあの頃、
    母が作ってくれた料理さえ、炭水化物だと見向きもしませんでした。
    傲慢だったなあと思います。
    愛クラスで習った玄米ご飯がただただ美味しくて、
    食べたら傲慢さも何もかもがほどけるような、
    そんな気持ちになったことを覚えています。

    今読み返すと気恥ずかしくて、こんな自分の内面まで、
    よく受け取ってくださったなあと感謝することばかりです。
    3年半と時間はかかりましたが、体調も戻り、
    過食からも離れ、とても心穏やかに毎日を過ごしています。

    多くは語りませんが(笑)
    私も中川さんと美風さんが大好きです。
    この場所で、もっと素敵な花を咲かせたいなあと思います。
    どうぞこれからもよろしくお願いします。

    • マクロ美風 より:

      Yaさん、こんにちは。

      >愛クラスで習った玄米ご飯がただただ美味しくて、
      >食べたら傲慢さも何もかもがほどけるような、
      >そんな気持ちになったことを覚えています。

      凄いですねぇ。
      玄米ご飯一つでそこまで感じ取ってくださったYaさんも素晴らしいのですが、そんな玄米ご飯を炊きあげる中川さんも素晴らしいと思います。

      多くを語らずとも(笑)、お互いの胸の内では通じ合っていると確信しています。
      これから新たに咲く花を心待ちにしていますよ♪

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