こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

「美しい刑務所」水が器に従うように、人の心も建物に左右される。

 
 

美しい刑務所 写真:上條道夫 文:寮美千子)

前に刑務所がホテルになると聞いて「ほ〜」と思っていたのですが、その刑務所で繰り広げられていた一面を知りたいと思って読んだ本です。

帯に書かれている言葉は真実だなぁと思います。
「水が器に従うように、人の心も建物に左右される。」

「東の川越・西の奈良」といわれるほど、奈良少年刑務所の受刑者教育は高く評価されていたそうですが、その中の「社会性涵養プログラム」に関心をもちました。

 
 
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精神的に低調の場合は、自分の中にその原因があります。

あなたの今朝のお目覚めはいかがでしたか?
頭や体が重いと感じましたか?
事実、体のどこかに違和感があっても、それに引きづられて朝のスタートを切らないようにしましょう。
つまり、体調に精神まで左右されては、ズリズリと体調の回復が遅れるからです。
朝は爽快に迎えること。

もし精神的に不調なら、次のどれかが原因です。
怒る
恐れる
悲しむ
憎む
嫉妬する
恨む
悩む
とりこし苦労をする
煩悶する
迷う

むそう塾で多くの塾生さんに接していて、一番多いのは「恐れる・悩む・迷う・とりこし苦労をする」ですね。
マクロビオティックの陰陽で考えると、これらは陰性なのですが、そのとおりの状態になっているので、よく分かります。
そういう人は必ずと言っていいほどチャンスを逃します。
チャンスは小さいものから大きいものまであるのですが、決断ができないのでいたずらに時間が経ってしまって運からも見放されるのです。
こんな人生ってつまらないですね。

ここまで書くと、よく「食べ物で陽性になるにはどうしたらいいでしょうか?」というご質問メールをいただくことがあるのですが、食べ物とは別に積極的に精神面を変える意識を持たないと、結果が出にくいです。
自分の癖を変えるというのは、本気で取り組まないと駄目ですね。

よく自然治癒力といいますが、陰性が多い人はこの治癒力が弱いですね。
子供は傷をしても治りが早いですが、大人になるほど、あるいは疲れている人ほど治りが遅いです。
でも、結核や癌を精神的な陰性から脱出して治した先人もいて、病気とは「氣が病む」ことでもあると感じます。

なかなか自分のことは分からないものですが、物事がうまくいかない時、あるいは残念な結果になってしまった時など、上の10個の行為のうちどれかに該当していないかどうか、分析してみましょう。
己のことを正しく知るのは、より良い生き方のためにとても大切なことです。

精神不調の原因は外にあると思い、外的要因のせいにする人も多いのですが、それは誤りですね。
間接的影響はあっても、最終的には自分次第でいかようにも対処出来るものですから。
イヤだと思えばマイナス要素になるし、楽しいと思えばプラス要素になりますので、イヤなことをいかに楽しいと思えるように持っていくかですね。
マクロビオティックの陰陽で考えると、そんな時思わぬことを発見して道が開けることがよくありますよ。

 
 

 
 

(ねじり梅 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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心の中のお手入れはしていますか?

私の日常は「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」がある、京都の鴨川のほとりで過ぎて行きます。
授業が終わって東山近くのマンションに帰ると、サーッと空気が変わって、一服の清涼剤を飲んだような感じになります。
確かに鴨川近くと東山近くでは空気が違うのです。
つい深呼吸をしたくなる空気です。

今は埼玉の自宅でこの記事を書いているのですが、この住まいは利便性を優先して購入したマンションなので、京都のマンションのように癒される建物ではありません。
でも、20年ほど住んでいるので慣れが醸し出す安定はありますけどね。
3か所の建物を移動していると、その場の氣というものをとても良く比較できます。

今の時代は便利さを限りなく追求していますが、それとは正反対に人間の心はどんどん荒んで行くように思えます。
一番心に影響するのは「余計な情報」でしょうね。
今はマスコミだけでなく、ネットからも雑音情報が入って来ますから、それによって自信を失っている人が多いですね。

そんな人は「心のお手入れ」が必要です。
自分の使う道具を綺麗にお手入れするのと同じように、自分の心も定期的にお掃除のようなお手入れをするのです。
そうでないと、心の中がグチャグチャで不安という陰性な氣が充満してきます。
私が「マクロ美風の家事アドバイス講座」で、「家の中に血液を流しましょう」というのは、家の中の氣の流れを良くするためなのですが、心の中もそれと同じようにお手入れが必要なのです。

家事アドバイスで家の中を整理した結果、全員が「気持ちがスッキリした!」とおっしゃいます。
これは目に見えるものと心が連動していることでもありますが、目に見えないものの方が心には大きく影響していますので、こちらも整理が必要なのです。

便利な情報がいっぱいあっても、それがいつしか心を窮屈にすることに作用しているかもしれません。
反対に不便だと思っていたことが、案外癒やし効果が高かったりするかもしれません。

むそう塾で煮物を習った塾生さんが口を揃えておっしゃることがあります。
「煮物を作ると心が落ち着く」と。
煮物は作って癒され、食べて癒され、体調も良くなって、本当にセラピー効果の高いお料理です。
デパ地下で煮物を買ってきても、セラピー効果は得られません。
便利さのおかげで失ったもの、それは案外「心」なのかも知れません。

私は思います。
情報とは、体を動かして、時間とお金を使って取りに行くもの。
一方的に流れてきた情報は確認が必要であること。
それがないと、確たる自信にならず心が不安定になるのです。

さあ、あなたも「心のお手入れ」をしてみませんか?
大掃除と同じように、不要なものを整理してみましょう。
心が温かくなりますよ。

 
 

 
 

(中川式おでん 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 煮物コースの授業より)

 
 

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「助からないなら延命しないで下さい」と言ってもいいと思います

Twitterに次のような文章があった。

在宅介護の仕事をしてた事があります。父親が亡くなる時に病院に「助からないなら延命しないで下さい」と言った事を後悔していましたが、その介護の仕事で出会った方が「子供が良くしてくれるから言いづらいが、もう辛い、死にたい」と漏らした事で私が父に対して取った選択は間違いでは無かったと。

ふと想い出す。
私の父が直腸癌で入院したとき、お医者さんから手術をすすめられ、当事者は父なのに子供が4人集まって父の手術の話し合いをしたことを。
父は病気に対して何も意思表示をしていなかったからこうなったけれど、母は手術は一切望まず、「いつお迎えがきてもいい。」といって、毎日仏壇の前で般若心経をあげるのを日課としていた。
両親はともに95歳で亡くなり、大往生だったので延命は考えなかった。

手術後に父の介護をしていたとき、自分の人生なんだから自分で好きなように最後の終わり方を決めたらいいなと思った。
充分子供たちのために頑張って生きてくれたから、長生きしてねということは重荷のような気がした。
父も母も癌特有の苦しみはなく、眠るように召されて行った。

兄は父の死に特別な寂しさがあったようだ。
母が兄を妊娠中に父が招集され、兄が5歳になったときやっとシベリア抑留から父が帰って来たから、兄は「お父さんだよ」と言われても、父のことはよそのおじさんと同じ感じだったらしい。
でも、その後の父の働きぶりや生き様を見ていて、心から尊敬し、大切に思い、長生きしてほしいと思ったらしい。
尊敬する男として、ただただ生きていてほしかったらしい。

人生の終わりには、子供の気持ち、親の気持ち、どちらもあるけれど、私は「長い間ごくろうさま、子どもたちを愛してくれてありがとう。」という気持ちが湧いてきて、充分に感謝した。
昭和という時代に生き、戦争に人生をかき回され、それでも逞しく生ききった父と母。
陽性な時代に陽性に生きていた。

*   *   *

今日はこれから無双原理の学び合いに行く途中。
マクロビオティックが私にもたらしてくれたもの。
それは限りなく大きく、限りなく深く、人生の愉しみを何倍にもしてくれた。
父よ、母よ、私もあなた達から陽性なものを受け継いだような気がするよ。
北の大地を忘れずに頑張るね!

 
 

 
 

4人の子供がいて、父とお酒を酌み交わせるのは私だけだった。
もっといっぱい話しておきたかったなぁ。

 
 
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マクロビオティックの陰陽で生き方を変えてみましょう

「生き方」っていうと堅苦しいし生意気に聞こえますが、言い換えれば「決断の仕方」だと思うんですよね。
生きるためには、随所で「決める」ことがあるので、その時にどんな決断をするかです。

決断は小さなことから大きなことまでいっぱいありますが、人にはそれぞれ基準があると思います。
「いや、基準なんてない」という人も中にはいらっしゃるでしょうか?
でも、決断の「癖」はありますね。
その癖は、考え方の癖でもあります。

癖は誰にでもあるものですから構わないのですが、損な癖は改めた方がいいなぁと思います。
人間は得てしてお金や物に気を取られがちですが、それに惑わされていては正しい判断ができません。
もっと遠く、抽象的なところで考えた方が良い判断につながります。
それは、物事を大局的に見ることでもあります。

*   *   *

塾生さんにも色々なタイプの人がおられますから、私はいつも勉強させてもらっていますが、この「癖」を直すのが本当に難しく、相当本人が意識しなければ直りません。
でも、大抵の場合は自分の癖を知りません。

大局的見地というのは言い換えれば「マクロな視点」ですから、ここでこそマクロビオティックの陰陽の視点で物事を考えれば、とてもしっくりした結論を得られるのですが、それに気づかないでいると勿体ないなぁと思います。
小さなことに気が行っていて、大きなことを見落としているんですね。

でも、大きな決断をする時には、大きな視点で結論を出す癖をつけましょう。
そして、その結論はあなたの生き方となって、日々の暮らしに跳ね返って来ます。

もし、日々の暮らしに不満があるなら、あなたのその判断(癖)を変えましょう。
納得した生き方をするために。

 
 

 
 

(むそう塾生のmikayanさんのお子さん)

お母さんが里帰り出産で玄米を食べられなかった時と、帰宅されて玄米を食べるようになった時とでは、赤ちゃんの泣く頻度がコロッと変わったそうです。
マクロビオティック(玄米ごはんにして甘いものを減らす)で子供を育てると楽だというのは、多くの人が経験しているのですが、やはりここでもその結果が出ました。

 
 

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