こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

お子さんのアレルギーと新しい環境での緊張

新学期になって、幼稚園や保育園、そして小学校に通い始めたお子さんたちは、毎日お元気ですか?
給食も始まって、そろそろ問題発生なんてことも出てくる時期です。

特にマクロビオティックやお食事に気をつけているご家庭では、給食のメニューでお悩みのかたも多いですよね。
さらに、初めての環境で心理的に不安定になっているお子さんもおられるでしょう。

まだ意思表示がスムーズにできない小さなお子さんは、相当不安な気持ちになっていたりします。
それを心と体の両方から発して来るのがこの頃なんですね。

私のところにも塾生さんからのご相談が寄せられます。
色々なケースで最善の方法をアドバイスしていますが、ちょっと気になるのは、お母さんの気持ちが強すぎることですね。

可愛い我が子のために良かれと思っての判断であるとは思うのですが、大事なのは「お子さんの気持ち」です。
親にとっては普通のことでも、お子さんにとってはすごく負担になることもあります。
すべては個人差があるので、よその子どもにOKでも、我が子もOKとはいかない場合があります。

 
 

***

我が息子も大変でした。
食べ物のアレルギーはあるし、精神面に弱いところはあるし、小学校に上がってから別人のように変わりました。
環境が変わるたびに息子のアトピーは変化し、担任の先生が変わるとまたまた大変でした。

精神面からアレルギーになったり、食欲に影響したりするのがこの時期なので、親はそのことを理解してあげてほしいと思います。
給食のメニューでアレルギーを起こしているのか、環境に馴染めないのか、よく観察する必要があります。

お子さん本人は牛乳が好きなのに、お母さんのお考えで牛乳をストップしてもらっているケースもありました。
牛乳は飲まなくてもいいものですから、給食から除外してもらってもいいのですが、お子さん本人が飲みたいと思っている場合は、ちょっと工夫が必要ですね。

 
 

***

このブログにもマクロビオティック2世のことが書かれていますが、親は玄米菜食を目指していても、子どもはずっとそれを嫌がっていたケースがいっぱいあります。

親はマクロビオティック指導者で、厳格に育てた結果、中学生になった子どもは親の目の前で牛乳をパックごと飲んでみせたり、ベーコンを焼いて香りを漂わせたり、チョコレートを食べたりして反抗した話もあります。

このたぐいの話には事欠きません。
それほど子どもは傷ついているのです。
それが精神的な影響として影を落としてしまわないよう、くれぐれもお子さんの気持ちを大切にしてあげてほしいと思います。

むそう塾では、お子さんが喜んで食べてくれるお料理をいっぱいお伝えしています。
ちゃんと陰陽を考えて、健康にも安全にも気を使ったお料理ばかりです。
小さいうちから、「食べることは楽しいことだ」と思えるお子さんに育ってほしいと願っています。

これからGW中に、お子さんがノビノビと健康的な生活を満喫してくれるといいですね。
新しい環境での精神的な疲れを癒やしてあげましょう。

 
 

(お母さんが作ってくれた豚まんを頬張るお子さん 私にとっても嬉しい写真です)

 
 
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, からだ, こころ・想い | コメントする

働くこと 人は人に生かされている

埼玉の家に帰宅すると、いつも行くデパートの中の中華料理店があります。
そのお店のラーメンスープが私好みなのです。
透き通った汁に細い麺。
今回のラーメンも特別美味しかったです。

写真を撮らなかったので、サイトからお借りします。
(麺類は写真を撮る間も惜しんでいただいてしまうのです 汗)

 
 

ふかのひれ麺

銀座アスター川越丸広店

 
 

***

その後、地下の食料品売場に行ったところ、髪は真っ黒に染めているのですが、見慣れた店員さんの姿がありました。
しかし、言葉に活力がなく、動作もとても遅いのです。
病気でもされたのかな?

 
 

この街は城下町で、古いお店が結構あるのですが、いわゆるシャッター通りにポツンと開いているお店があったりします。
一度もお客さんが入っているのを見たことがないのですが。
どうやら現実は次のようです。

古いお店は間口が狭くて奥行きが長いので、お店の入り口が住まいの入り口にもなっている場合も多いから、そこを開けざるを得ない。
そこを閉めて、出入りのときだけシャッターを開けると、中にいる人は社会と断絶された感じがして精神的におかしくなってしまう人がいるそうなのです。

それに、何歳になっても働いている感じを持っていたいのだとか。
(お客さんが来なくても働いている感じがするというのが不思議ですが)

 
 

***

デパ地下の人のことを夫と話していると、「動けるうちは働きたいんだろうね」と言います。
そうです。夫もボケない限り働くつもりのようです(笑)
幸いに事務員の方々がよく働いてくれるので、ゴルフをしながら体力補給して頑張っています。(夫 満75歳)
政治家ならまだまだ現役の年齢だから、頑張って!

私も京都へ単身赴任中(笑)ですが、ありがたいことに仕事をしています。
埼玉の家を留守がちにしてしまうのですが、夫は「働いた方がいい」と言ってくれます。
じっと家にいるのではなく、仕事を持っている方が活力を感じるからだそうです。

人生の後半を、まさかこういう形で過ごすことになるとは想像しませんでしたが、確かに働くというのは良いものです。
自分の存在が誰かのためになるのだったら、こんなに嬉しいことはないからです。
人生冥利に尽きるよう、自分磨きをしなくてはと思っています。

 
 

京都では、中川さんやスタッフの麗可ちゃんに助けられて働いているのですが、一番助けてくれているのは、塾生さんの存在です。
塾生さんの熱い想いがあるからこそ、頑張る原動力になります。

人はやはり人に生かされていると強く感じる日々です。

だから、これからも人の温もりを大切にしたいと思います。

 
 
カテゴリー: うれしかったこと, こころ・想い | コメントする

無口なのに陽性な人って? マクロビオティックの陰陽で考えてみよう

先日書いた「口数の多い人と少ない人の陰陽 黒柳徹子さんのこと」の記事に、質問メールがありました。
その中から一つだけ取り上げます。

 
 

Q 【無口の陰陽について】 陽性すぎて固まってしまって無口なのでしょうか

やはり、「無口なのに陽性な人」というのが解りにくかったようです。
え〜っとね、陰陽の話をすると、すぐ「陰性」か「陽性」のどちらかに分類してしまう人が圧倒的多数です。
しかし、いつも話しているように、100%陰性、100%陽性というのはないのです。

必ず陰陽両方の特徴を併せ持っていて、その陰陽比率がどちらかが多かったり、少なかったりしているのです。
たとえば、「あの人は陽性」「あの人は陰性」という表現は、実際は不正確なのですが、全体的な割合として、多い方を取って表現しているだけです。

ですから、必ず陰陽の話をするときには、「多い方を採用しているのだな」と思ってください。

 
 

***

さて、ご質問の件に移ります。

これは2つに分けて考えてください。
まず、「話す」という行為は、口を動かして、空気を動かして、声を出すので「陽性」になります。
これに対して、「話さない=無言」でいることは「陰性」になります。

しかし、人間の体のはたらきから見た時、体の外側に出す現象は陰性になります。
ですから、よくしゃべる人は陰性の一面を持っているのです。
ちなみに、排尿・排便・涙など、人間から離れていく現象は全部陰性になります。

悩み事や、ストレスで煮詰まったとき、誰かと話すとスカッとしませんか?
それは吐き出したからです。
というわけで、話すという動作には陰性も含んでいるのです。

 
 

***

では、話さない場面を考えてみましょう。
言いたいことがあるのに話せない。
話したいことがあるのに口に出せない。
何を話していいかわからない。
こういうのは陰性ですね。

しかし、自己完結しているため、別に話さなくてもよい人は陽性です。
自己完結という表現は、良い意味でも悪い意味でも使われる言葉ですが、ここでは勿論良い意味です。
つまり、処理能力が高いため、悩んだり困ったりする時間が少なかったり、自分で答えを出せる人は、無口でも陽性なのです。

ということで、口数が少ない人のことをご理解いただけましたでしょうか?

 
 

(京都 四条河原町の桜 2022.3.25)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, こころ・想い | コメントする

口数の多い人と少ない人の陰陽 黒柳徹子さんのこと

むそう塾にはニューヨークから学びに来てくれている塾生さんがいます。
お子さんと一緒に京都に家を借りて住んでいます。
ニューヨークにいらっしゃるご主人とは離れ離れの生活ですが、上手に家族全体をまとめていて素晴らしいなあと思います。

その彼女と先日性格の話しをしていました。
彼女は白黒はっきりさせるタイプで、きちんと発言できる人なのですが、ニューヨークではそれでも弱い方なのだそうです。
あちらでは最初から主張しないで、それが何回か繰り返されると、居ないものとして扱われる傾向にあるのだとか。

一方、日本では白黒はっきりさせるより、「まあまあ」と突出しない立ち位置を選ぶ人が多いですね。
そのファジーさが外国の人には不可解なようですが。
ですから、性格によっては海外生活の方が合う人もいます。

 
 

***

これを陰陽で見てみると、「発言する=陽性」「発言しない=陰性」になります。
ということは、日本人の「発言するが白黒はっきりさせない立ち位置は中庸」ということになりますね。
これは無用のトラブルを避けるためには賢明な方法かもしれませんが、会議などでは困ります。

まあ、日常の近所づきあいや、サークルなどの人づきあいでは、この「中庸」というのが無難なのでしょう。
しかし、習い事や研修などでは、もっと積極的になった方が収穫できるものが多いですね。
なぜなら、発言するには疑問を持っている必要があり、疑問を持つことは自分の頭で考えているからです。

 
 

***

ところで、女優の黒柳徹子さんは、早口でドンドン話せる陽性タイプですが、「徹子の部屋」ではもっぱら聞き役に徹して、陰性側にまわっています。
こうすることによって、その日のお客様の話を引き出す(陽性)目的が達成できるからですね。
一流である所以です。

私たちも日常生活で、よく話す人と、あまり話さない人がまわりにいると思うのですが、陰陽で判断してみると面白いですよ。
そして、それを日常生活に反映させましょう。

あなた自身が常々よく話すタイプであったとしても、相手がなにか相談したそうだなと思ったら、グッと陰性になって相手の気持ちを吐き出させてあげましょう。
これは子育てにも通用しますし、夫婦間でも力を発揮します。

要注意なのは、無口なのに陽性な人がいることです。
これが本当の陽性ですね。怖いほど。
また口数が多いけれど陰性の人もいます。
弱い犬ほどよく吠えるというのに似ています。
ここを見落とさないように。

 
 

***

むそう塾にも話さないタイプの人は多いのですが、せっかく習いにいらしているのですから、もっと積極的になってほしいと思います。
どんどん話しても平気です。
すべては陰陽の結果なのですから、そういう判断で塾生さんを見ています。

話すのは苦手でも、文字にすると素晴らしい内容が綴れる人もいます。
どんな形でもいいですから、自分の感じていることを外に出すことは大事です。
なぜなら、陰陽バランスがそれで理想的になることが多いからです。

なお、こちらの記事もご参考に。
心地よいスピード スピードで知る持って生まれた陰陽 2022.3.23

私のところには、塾生さんから毎日メールが届きます。
日常の些細なことから、困ったことまでいろいろですが、メールをもらうと嬉しいものです。
どうそ遠慮なくメールをしてください。
iMessageでもいいですよ。

 
 

(スンドゥブチゲ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

見た目は辛そうですが、食べると辛くないんです。
これが元気をくれるんですよ〜。
3月26日・27日に開催します。
「中川式アジア料理講座 第7弾」
乞う、ご期待!

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, こころ・想い | コメントする

心地よいスピード スピードで知る持って生まれた陰陽

どうも人には持って生まれたスピードというのがあるようです。

というのは、むそう塾を始めてから、ずーっと塾生さんのスピードを観察していると、いくら外野から「速く!」といっても、ほとんど改善されないからです。

厳しい修業を経てきた中川さんは、「速く! もっと速く!」という意識で走り続けて来ました。
でも、一般の人はそんなに速さを意識しません。
スポーツ系でタイムを競う人はその限りではありませんが。

ですから、まずご自分のスピードで生きている人がほとんどなのです。
お料理の実習で、ススッと終えて待っている人、待っているだけでなくお皿拭きを手伝ってくれる人がいたりします。
こういう人は、常々そういうスピードと気配りで生きておられるんですね。

また、食べ終えるのがが早い人がいます。
反対に食べるのが遅い人もいます。
これもその人のスピードですね。

これはどちらが良い悪いというよりも、その場面で要求されているスピードに応えられるかどうかが大事です。
つまり、臨機応変にスピードを変えられたら、ストレスが少なくなりますし、周りと歩調も合わせられます。

 
 

***

誰かと比べることによって、確実にそのスピードが分かるのですが、話し方でも分かります。
話し方からその人の持って生まれたスピードを知ることができます。
周りにいませんか? 早口の人、ゆっくり話す人が。
これはもう性格みたいなものです。

これもどちらが良い悪いではなくて、その場面に合ったスピードならベストです。
誰しも急ぐときには早口になるでしょうし、のんびりしているときにはそんなに早口でなくてもいいわけです。

東洋医学では「望診」といって、声の質や話すスピードで陰陽を判断する方法があります。
これは相手との相性を考える時に参考にされたらいいですね。
お仕事仲間との相性、交際相手との相性、結婚した相手やそのご家族との相性などなど、人間関係を円滑にするために役立ちます。

 
 

***

さて、そのスピードなんですが、速いというのは陽性で、遅いというのは陰性です。
往々にして人は自分と似ていると安心して、正反対だと緊張することが多いです。
ですから、仮に母親が陰性(遅い)で子どもが陽性(早い)だと、母親が疲れます。
まあ、子どもも子どもなりに疲れはするのですが、大人の方があれこれ感じ取るので子どもより疲れます。

では、ご夫婦がこの組み合わせならどうか?
とかく摩擦が多いかもしれません。
でも、似た者同士でなくても、正反対だからこそうまくいく組み合わせもあります。
そこはその人たちの力量ですね。

もし相手が家にいるときには疲れて、相手が出かけると疲れないなら、それは組み合わせとしてはあまり合っていません。
でも、相手が家にいる方が疲れないなら、すごく恵まれた相性で最高ですね。
これはスピードでみた陰陽ですから、男女間の細かなことは抜きに考えます。

話すというのは空気を振動させるわけですから、その空気感がその人に心地よいかどうかの問題です。
ちなみに世の中には「空気が読めない」という言い方がありますが、まさにその空気になるわけです。

 
 

***

速い・早いというのは、処理能力は上がるのですが、本人も周りも緊張を生みます。
反対に遅い・ゆっくりというのは、本人は緊張しないのですが、処理能力が落ちたり、周りのスピードに合っていない場合があります。
ケース・バイ・ケースなので一概には言えませんが、自分で調節できたら疲れが減りますね。

持って産まれたスピードだけでなく、後天的にスピードはある程度変えられますから、目的に合わせて意識してみると、ストレスが半減するかもしれません。
ストレスは万病の元ですから注意しましょう。

先日、ある塾生さんの歩き方を見ていて、ああ、ストレスフルだなあと実感しました。
でも、ご本人は気づいていないのですよね。
今度会ったら教えてあげようと思いました。
自分で自分のことは分からないものですから。

いつか、望診講座もしてみましょうかね。

 
 

(菜花と筍の炊合せ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

春には陰性の食べ物が次々と出てきます。
冬に溜め込んだ体内の毒を外に出すために必要なので、積極的に摂りましょう。
ただし、山菜は栽培された野菜より陰性が強いので、大量に摂らないこと。
山菜は少しでも役目を果たしてくれます。

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, こころ・想い, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう | 6件のコメント