こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

「マクロビオティックガイドブック」を読んで 塾生さんの感想文より

幸せコースの塾生さんから感想文が送られてきました。
誰にもあることですし、私もいつか通った道を歩んでおられました。
どうしてもなってしまうんですよね。
ここが本当のマクロビオティックを、なかなか理解してもらえないところだと思います。
記事にさせていただいて、一緒に考えてみましょう。

 
 

<塾生さんの感想文より> 抜粋

「マクロビオティックは単なる健康食や食事法にとどまらず、身体を健康にするだけではなく同時に心も健康にする事を目指す。
心身の健康を通じて人間が本来持っているやさしさ、穏やかさを取り戻し人々が幸せになり社会の平和が実現されることを目的としている」
と書かれている箇所がありました。

マクロビオティックを取り入れるようになって体調が良くなったこともあり、食事法と捉えてしまったが為に一時期ストイックな方向に走ったことがありました。
考え方や物事の見方が狭くなってしまい、心の方は不健康になってしまったように思います。
そんな自分が嫌になり、身体の声と言い訳して欲を満たすような食生活に走ってしまい今に至ります。

陰陽の表面的な部分に囚われマクロビオティックの目的・本質からかけ離れて迷子になっていましたが、これを機に気持ち新たに初心者のつもりで学び、心身共に健康であることを目指したいと思いました。

 
 

***

私もストイックになっていたことありましたよ。
でも、そんなときって体調がよいので気づかないんですよね。
周りから見たら、変な方向なんでしょうけど(笑)

でも、当時はマクロビオティック関連の書物を片っ端から読んでいましたので、「どうやら食べ方だけではない世界があるらしい」と気づきました。
大事なことは、「こころ」の方はどうなの?ということです。

健康になった体と心で、どんな生き方をしたいの?
そんなところまでたどり着けたら素敵ですよね。

「人生を愉しむ」生き方。
陰陽でそんなことが実現できますよ。
大いに期待して、一緒にそんな世界を覗いてみましょう。

 
 

実はね、マクロビオティックは桜沢先生が、青少年に希望を持たせようとして説いた面もあるのです。
ですから、目的を見失っている人や、生き方に戸惑いを覚えているとき、人間関係に困っているとき、あるいは精神的につらいときなど、あらゆる場面で陰陽は生きてくるのです。

正直に言うと、私もまたこの陰陽で今も助けられています。
陰陽で物事を考えると、平和裏に座りのよいところに着地するので、心に平和が訪れるんですよ。
これがこの考え方の素晴らしいところだと思っています。

別に新興宗教ではないのですが、まるで宗教であるかのように心に響く考え方が出来るようになります。
これはこれで自分の精神面に柱が出来るので、強い生き方が出来てよいと思っています。
その結果、穏やかな日々になるのがいいなあと思います。

 
 

(マクロビオティックガイドブック 体と心をはぐくむ食養生)

 
 
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夫との会話から 「歎異抄」「出家とその弟子」

昨夜パソコンをしていたら、ふと夫がこんなことを言いました。
「お母さんはよく気分転換しないで仕事ばかりしていられるね」と。

夫は音楽を聴いたり、本を読んだり、ゴルフをしたり、お茶のお稽古に行ったりしながら、気分転換をして仕事をしているので、私のことが不思議なのだそうです。
6月にも夫はゴルフ旅行で、青森と北海道に行くのだとか。

私の答えは、「あんまりストレスがないからかな?」と即答です。
「じゃあ、それはどうしてなのかな?」と夫。

これも私は即答で、「やっぱり感謝かな〜?」。
付け加えて、「感謝の力は大きいよ〜」と私。

 
 

そこからあれこれ話して、「私の感謝の気持ちの土台は、きっと22歳〜24歳頃に出来上がったと思う。それは、「歎異抄」の影響が大きかったよ」というような話もした。
そうしたら夫は、すぐ本棚から「歎異抄」を引っ張り出してきて、これ読んだけどお母さんのような感じにはならなかったなあ」なんて言ってました。

(本から受ける感動は人それぞれだし、性別や年齢のこともあるし、体験も影響するし、みんな同じというわけではないから、そんなの気にしなくていいのにね^^)

今、新幹線の中でふっと思ったのだけど、それなら「出家とその弟子」(倉田百三)を読んだ方がピンと来るかなぁという感じです。
私はこの本から「ゆるす」ことを深く知りました。
そうしたら、とてもストレスがなくなって、自由に生きられるし、疲れなくなったのです。

夫よ。
時間がなくて、話はそこまでで京都に向かってしまったけれど、「出家とその弟子」も読んでみて。
何かが変化するかもしれないよ。
でも、あなたはすでに寛大だから、あまり影響を受けないかな?(^^)

 
 

(埼玉の自宅入り口には紫陽花が咲いていた)

 
 
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陽性が良いわけでも陰性が悪いわけでもない マクロビオティック

ときどき凄い陽性の人に出会うことがある
目がギラギラとしていて吸い込まれそうな人がいる

そんなときは思わず
「おっとっと」と吸い込まれないように身構える自分がいる

別にそういう人が嫌いなわけではなく
相手の土俵に入ってしまいそうな弱い自分がいるからだ

しかし
その人より陽性な人なら
私のような反応にはならない

 
 

***

いっぽう
その人のそばにいると
なんとなくほっこりさせてくれる人がいる

お風呂につかっているような
なんとも心地よい感じだ

そんな人からは「よい陰性」が感じられる
そういう人にはつい心を開いてしまいそうになる

 
 

***

さらに
周りの空気とは別に
自分の世界に入り込んでいる人がいる

傍から見たら楽しそうに見えないけど
あんがい本人はそれでも楽しかったりする
感情をあまり表に出さないタイプなのだ

こういう人を「陰性」だと言い切ってはいけない
(実はすごい陽性の場合もある)

ひょんなことから
あるいは
あることにはものすごく関心を示して
心を開いてくる

 
 

***

陰陽の判断は
対象があって
その対象との比較なのだ

マクロビオティックで陰陽を知ると
とかく陰性が悪くて陽性が良いように思ってしまうが
二者択一ではない

世の中も
動植物も
人間も
自然界も
陰陽が入り混じって成り立っているのだ

 
 


(マンションの植え込みのイロハモミジ)

 
 

刻々と変わる植物は陰陽を繰り返している
ある一点だけに特化することなく
全体を見て判断しよう

 
 
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片づけは決断の連続 迷いを整理することから片づけは始まる

片づけのご相談を受けるとき、いつも感じるのが「決断力」です。
お引っ越しのご相談、お部屋の片づけのご相談、物を購入するご相談。

それらのすべてが、目に見えることのご相談なのですが、実はそれらの答えは、目に見えないところにあります。

どんなふうに生きたいのか?

ここが定まっていないために、色々な場面や末端の片づけまでが中途半端になってしまうのです。
ですから、技術的なアドバイスより、心の整理に時間が費やされるケースが結構多いです。
この整理ができないと、いくら私の方で最善と思われる方法を提案をしても、良い結果に結びつきません。

 
 

***

転勤族の方によくあるのが、仮住まい感覚です。
でも、同じ仮住まいでも、その場所を居心地よく暮らすのと、不便な暮らし方をするのでは、天と地ほどの差があります。

ご縁をいただいたその家に感謝をして、せっせと綺麗にして住むと、その家の気がとてもよくなります。
反対の住まい方をすると、どんどん気が悪くなって停滞が起こります。
停滞は仕事上であったり、健康上であったり、人間関係であったり、色々な面で影響がでます。

皆さんも経験済みだと思うのですが、きちんと整理が出来ている人は、お仕事も早いですよね。
それは物理的に整理が出来ているから早い側面もありますが、その人の気の流れに滞りがないから早いのです。

お仕事が遅い人は、案外迷っている時間が多かったりします。
あるいは悩んでいる場合もあります。
「えっ? そんなことで悩むの?」、というようなことで悩んでいる場合があります。
こういうタイプの人は、片づけも苦手だったりしますね。

ということで、片づけのためには「決断力」が重要な鍵を握るのです。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

ちょっと開きすぎてしまったのですが、それでも花のある空間は気持ちがよいものです。
「その場所にも気を配ってますよ」という気持ちの表れを感じるからですね。

部屋の隅というのは、陰の気が溜まりやすいのですが、こうして一輪の花を飾るだけで、陽性の場所に変わります。
こういう気の変化を感じ取れていますでしょうか?

 
 
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「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」を終えて

昨日は、「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」を開催しました。
参加者のキッチンをお写真で拝見しながら、京料理人中川善博が、お料理をしやすくするための解決策を提案する講座です。
(講座の様子はこちらの記事から)

まずは、中川自身のキッチンの写真をお見せして、驚きの収納方法をご紹介します。
その後、塾生さんがご自分のキッチン事情を説明して、みんなで共有します。
これがとても学びになりますね。

片付かないと嘆く人のキッチンがとても広かったり、ちょっとしたアイデアでものすごくスッキリしたり、狭いキッチンなのに上手に使っているけど限界!というケースだったりしました。
一番困ったのはガスの配線でしたね。

都会の住宅事情は、熱源がどんどんガスから電気になってしまっているので、ガス器具を使いたい時に困るのです。
賃貸物件を探す時に、ガス口が何個あるか確認しておかなければいけない時代になりました。

ところで、むそう塾生なら誰しも「覚書」があるのですが、その覚書の置き場所のことです。
キッチンに置いている人がいましたが、クラウドに上げて共有できるようにしている人がいました。
そうすると、ご主人にも手伝ってもらいやすくて便利なんだとか。
今の時代らしい保存方法ですよね。
さすがデキル人です。

一人で悩んでいるのではなく、こうして色々な人とアイデアを共有することで、より良い暮らし方ができるようになるのは素晴らしいことです。
可能性が広がりますよね。

 
 

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こんなふうに、キッチンはどんどん整理して効率的にしていくと、お料理がとてもしやすくなります。
反対にカオスの状態だと、捜し物をしたり、動線が悪かったりして、結果的にお料理のベストタイミングを逃しやすくて、美味しいお料理から遠ざかってしまいます。

お料理は分どころか秒を争うときが多々あります。
その時にスッと行動できる環境を整えるのが、この講座の目的です。
ただしまい込むのではなく、人が動き回らなくても済むようなキッチンづくりが、結果としては時間をも生み出してくれることを感じ取っていただければ嬉しいです。

そしてまた、別記事で書きますが、家の中を整えることは、気の流れを整えることでもあります。
気が滞らないように、風の通り道を確保できるような室内にしましょう。
それが結果的に自分の精神状態を左右するのですから。

 
 

 
 
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