こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

立春の日 教室の掛け花

教室にはいつも掛け花が飾られている。
京料理人中川善博の手で。

京都生まれ、京都育ちの古い塾生さんは、お料理教室を探しているとき、お父様のこの一言でむそう塾に通うことを決めた。
「いつも掛け花に気を遣っている、この料理教室にしなさい」。

 
 

京都には職種を問わずお花を飾っているお店が多いと感じる。
一輪のお花でも人の心を癒やしてくれる。

塾生さんもこのお花でホッと和んでくれただろうか?

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, こころ・想い | コメントする

食べ物と環境のエネルギーを調えて立春を迎えましょう

先日「絹玄米ごはんの炊き方講座」を開催して、すごく久しぶりに「福ZEN」を召し上がってもらいました。
皆さんが口を揃えておっしゃるのは、「元気が出た!」ということでした。
「体がラク!」ということも話しておられました。

それは厳選した食材ということもありますが、体の負担にならないような作り方をしていることも影響していると思います。
そして何より、同じ目的を持った人たちが集まったということが、すごいエネルギーになっているのです。

よくあることなのですが、家にいるときは疲れていたり、体調が悪かったけれど、むそう塾に来たら帰り道も帰宅後も元気で、その状態がしばらく続くという現象です。
これは陽性のエネルギーが注入されたために起こる現象ですね。

たとえば、コンサートに行って興奮すると、帰宅後もそのテンションが持続するのと似ています。
つまり人間は、接したもののエネルギーをまともに受けるので、どんなエネルギーの近くにいるのかがとても重要なのです。

常々エネルギーの低い生活をしていると、外にエネルギーを求めるようになります。
しかし、いつもエネルギーが高めの生活をしていると、自前で満たされているのでそんなに外に求めようとしません。

これは食べ物についても言えることで、いつも質のよい食べ物を口にしていると、安定感が増えます。
反対に質の悪いものを口にしていると、不安感が増して心配ばかりするようになります。
怒りっぽくなる人もいます。
人やまわりを信用することができないんですね。

ですから、エネルギーの良し悪しってとっても大事なのです。
常々よい氣のものに触れ、囲まれていると、思わぬチャンスが到来することが多くなります。
そのときに健康なら、グイッとそのチャンスをつかみ取れますが、不健康だとせっかくのチャンスを逃してしまいます。
勿体ないですね。

むそう塾は、単なるグルメではなくて、真の健康体になるためのお料理を教え続けています。
そのための心のあり方も教えています。
その鍵は「陰陽」にあります。

陰性な環境を減らしていくと、あなたのためによいことが増えてきます。
よい流れが出てきます。
そうしたら、その流れに乗ってみましょう。

もし今、よどんでいることがあったら、それを流れるようにしてあげましょう。
血液も氣も滞ってはいけないのです。
爽やかで気持ちのよい氣が流れるよう、もう一度まわりをチェックしてみましょう。

明日は立春です。
清々しい氣で新しい年を迎えましょう。

 
 

権太呂 岡崎店にて)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ, こころ・想い | コメントする

料理は技術 技術を身につけると人生が充実する

最近思うことがある。
技術を身につけている人は強いなと。
これは昔から言われていることだけど、改めてその思いを強くしたのだ。

考えてみると、家事なんて技術の連続だ。
私が子どものころは、着るものも母や姉たちが作っていた。
洋服もセーターも、浴衣も着物も全部だ。
お布団も作る。
お料理やお掃除も当然自分たちでする。
アイロン掛けや着物の洗い張りも自分でする。

でも今は、それらを外注する人が多くなった。
洋服や着物は購入し、アイロン掛けはクリーニングを利用し、お掃除やお料理だって「家事代行」にお願いできる。
お料理は出来上がりのお惣菜や、コンビニを利用して自分で作らない人もいるかもしれない。

こんなふうにして、家庭内からどんどん技術が消えていった。
それはそれで時代の流れと言ってしまうことは簡単だ。
しかし、それらはすべて他者に依存しているので、流通や世の中のシステムが少しでも滞れば、たちまち混乱してしまう。

これからはどんな時代になるか分からない。
今までどおりには行かないし、働き手も少なくなる。
AI化の影響も受けるだろう。
そんなことを考えると、不安でいっぱいになる人がいるかも知れない。

でも、自分に生活するうえでの技術があれば、少しも恐れることはない。
可能な限り自分でこなせばよいのだ。
忙しくはあるけど、不可能ではない。
ここで技術のあるなしは大きくものをいう。

 
 

***

家事における数ある技術のうちで、一番大きな技術はお料理だと思う。
この技術のあるなしは、そのまま人生の満足感につながると私は思っている。
自分にお料理の技術があると、自分のみでなく周りの人をも幸せな気持ちにしてあげられる。
そしてなにより、食べ方次第でより健康にもなれるし、病気を克服することもできる。

このお料理の技術は、男女を問わず身につけたらいいといつも思っている。
お料理ができる人とできない人では、おのずから暮らしの質が変わってくる。
暮らしの質が上がると、人生も充実感を増す。
この精神的充実感こそが、人生の一番のご褒美ではなかろうか。

塾生さんたちが、お料理ができるようになると、どんどん自己肯定感が増えてきて、活き活きとして来るケースが多い。
積極性も出てくる。
引きこもりがちな人が外に出られるようになったケースもあった。

一流の技術で、笑顔になれる人が増えたらいいなと思う日々である。

 
 

(玄米稲荷寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ, こころ・想い | コメントする

楽しい時間を増やすために、まずは今の暮らしの見直しをしよう

新しい年になって、何かを始めようと思っている人がいるかも知れない。

すでに動きだしている人がいるかも知れない。

その新しいことは、少しの時間ですむこと?
ある程度継続すること?

もし継続することなら、新しいことに費やす時間が必要になるね。
その時間は、すでに余っている時間を充てられる人もいるだろう。

しかし、ゆとりのない時間の使い方をしている人は、まず今の時間の使い方を見直さないといけない。
それをしないで、気持ちだけで新しいことを頑張ろうと思っても、現実は時間が足りなくて不完全燃焼に終わることになる。

だから、新しいことを始めようと思ったら、まずは今の暮らしの見直しから始めよう。

新しい家具を買う前に、その家具の置き場所を確保してから家具を購入するのに似ている。

 
 

塾生さんでとても時間の使い方の上手な人がいる。
むそう塾の日程表とカリキュラムをしっかり確認して、「このお料理の練習はいつから始まりますか?」と質問された。
練習時間の確保のために、仕事のスケジュール調整をするのだそうだ。
賢い人だなと思った。

こういう時間の使い方をすれば、効率よく仕事もその他のことも進められる。
事実この塾生さんは、素晴らしい成果を上げている。

 
 

***

何かを始めるとき、環境が整うのを待つ人がいる。
理由はいろいろあるだろう。
しかし、ちょっと慎重になりすぎている感じがする場合もある。
個人の気持ちの問題だから、外部からとやかくいうのは控えるが、チャンスを逃さないでねと思う。

少しの思い切りが新しい道を切り拓いて、俄然人生が楽しくなった人をいっぱい見てきた。
自分は楽しい時間を過ごしたいか?
我慢の時間を積み重ねたいか?
これは陰陽的にみて、180度違う結果になる。

マクロビオティックは陰陽で物事を考える。
食べ物だけではなく、まわりに起きるすべてのことを。
時間の使い方はその最たるものだ。
これがとても参考になる。

いつも陰陽を意識して、弾力のある暮らし方ができたらいいね。

 
 

(地面には雪 空は真っ青 2023.1.26 京都にて)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, マクロビオティックが楽しい♪, こころ・想い | コメントする

「食卓のおかげで、私たちは家族だった。」に共感

1月5日。
そろそろ平常業務がスタートした頃でしょうか?
私も昨夜埼玉から京都に移動して、溜まっていた仕事に着手しました。

京都から埼玉に向かうときは、調味料や食材でキャリーケースがパンパンでした。
まるで妊婦さんのお腹みたい(笑)
重いこと重いこと。

もうパソコンも取り出せない状態なので、新幹線の中では本を読んでいました。
井上荒野さんの本です。
家族ってなんだろう?
食事ってなんだろう?
いつもそんなことを考えている私が、いま読んでみたかった本です。

 
 


荒野の胃袋 井上荒野著)

 
 

 
 

この本を開いた途端、次の文字に深く共感。

【井上家の家訓】
おいしいものを
たべたときには、
すかさず「おいしい」と
言うべきである。

 
 

この言葉をもらえたら、かなりの不満は飛んでいってしまうでしょう。
すごい力を持っている言葉ですよね。
ですから、「食卓のおかげで、私たちは家族だった。」という帯の文章に、とても納得できたのです。

あなたは「おいしい」と言う側でしょうか?
「おいしい」と言ってもらえる側でしょうか?
今年も「おいしい」を通じて、多くの人たちの笑顔を増やしたいと思った新年でした。

 
 
カテゴリー: こころ・想い, 本の紹介 | コメントする