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切り干し大根の炊いたん

(切り干し大根の炊いたん 料理:中川善博)
私はこの「切り干し大根の炊いたん」を陰陽的に納得するまで7年かかった。
刷り込みとは恐ろしいものだ。
大根料理として何のためにこの切り干し大根をいただくのか?
答えはいつも足元にある。
なお、この「切り干し大根の炊いたん」は1期上級幸せコースより陰陽的に進化している。
「日本人よ、和食にかえれ!」小泉武夫氏の文章より
日本人は何を食べるべきなのか?
この食べ誤りを正せばあなたはもっと健康になれるし、今抱えている問題が解決に向かうかも知れません。
マクロビオティックの観点からではなく、和食の素晴らしさを説いてくださる小泉武夫さんの文章がありますので、ぜひお読みいただきたいと思います。
以下に一部を転載させていただきます。
(なぜかリンクがうまく出来ないのでコピペにしました。)
引用はじめ
日本人よ、和食にかえれ!
日本人が長年、食べ続けてきた「和食」とは、どんな食べ物なのでしょう?
「和食は、八つの食材によって成り立っています。
一つ目は、根菜類。ニンジンやゴボウ、大根、イモなど、土の中に入っている根っこや茎ですね。
二つ目は、菜っ葉。白菜、ホウレンソウ、小松菜などがこれに含まれます。
三つ目は、青果。トマトやキュウリ、それからリンゴやブドウ、ナシなどのくだものもここに入ります。
四つ目は、山菜ときのこ。ワラビやゼンマイ、シイタケやシメジなどの山の幸です。
五つ目は、豆類。特に大豆は“畑の肉”と呼ばれるほどの豊富なタンパク質を摂取できるので、豆腐や納豆にして毎日の食卓にのぼるだけでなく、発酵させて、味噌や醤油の原材料として活躍します。
六つ目は、海草。ワカメやヒジキ、海苔などのことですね。
七つ目は、主食の米。それから麦。
最後の八つ目は、動物タンパク質です。日本人は昔から牛や豚などの肉を食べなかったかわりに、魚を食べてきました。だけど、食卓に必ず魚がのぼったかというと、そうではありません。魚は日本人の民族食のひとつで、肉より栄養を摂取する効率がよいというデータもあるくらいですが、海から離れた土地に住んでいた人にとっては、なければないですむ食材でした。
つまり、和食というのは最初に挙げた、七つの食材で構成されています。それらの食材に共通しているのは、植物だということです。
植物というのは、動物のように自分で移動することができませんから、生きていくための栄養を摂取するには、太陽の光を浴びて光合成するか、地に根をおろして栄養素を吸い取るしかありません。
地面の栄養素というのは、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛などのミネラルです。和食を食べてきた日本人は、つねに豊富なミネラルを摂取していたわけです。
食べ物が人間に大きな影響を与えると言いましたが、食べ物は体のつくりだけでなく、心にも大きな影響を与えるんです。というのも、和食に豊富に含まれているミネラルは、副腎髄質というところから分泌されるアドレナリンという興奮ホルモンの働きのバランスを整え、ストレスを軽減する作用があるからです。日本人の性格がおだやかで、困難な事態にも冷静に対処することができるのは、和食パワーのおかげだと私は思っています。
ところが、戦後60年間で肉や油の消費量は急速に増え、日本人のミネラルの摂取量は4分の1に落ちてしまいました。これは、“あの人は切れ者だ”とか“頭がキレる”という具合に、かつて褒め言葉だったはずの“キレる”という言葉が逆の意味に使われるようになったことと無関係ではないでしょう。
それから、ミネラルのひとつである亜鉛は、“セックス・ミネラル”ともいわれていて、精子をつくるための重要な役割を果たします。もしかしたら、女性化して“草食男子”と呼ばれている現代の若者が現れるのは、当然のことだったのかもしれません。
また、日本人の死因の上位を生活習慣病が占めているのも、肉や油にかたよった食習慣が原因になっていることも言うまでもありません。
だから私は、声を大にして主張します。
日本人よ、和食にかえれ!
和食を食べて、日本人らしさを取り戻せ! と」
引用おわり
吉兆(ホテルグランヴィア京都店)
【先付】



宝珠文 蓋物
紅白なます
数の子直鰹
菜の花浸し胡麻だれかけ 土筆
大根唐墨 金箔色紙
田作り(ごまめ) こうばしく上手に炒ってありました
【煮物椀】

真塗 平椀 裏蒔絵 丹頂鶴
海老真薯 花弁餅仕立て
人参牛蒡
板餅
松葉柚子
鶯菜
金箔
【お造り】

クエ
ハリイカ
マグロ(小寿司 生姜醤油漬け載せ)
紅白人参大根
水大根
刻み水菜
山葵
莫大海寒天寄
肝醤油
造り醤油
【八寸】

八角縁高 春慶蓋
紅白水引
(向かって右から・・(笑) 上級幸せコースでお教えしましたね)
新年の寿ぎは毎年何回も続いて欲しいから結び方は花結び(蝶結び)となります。
生雲丹出し酢ジェル
茶振海鼠生この子 芽甘草
車海老
慈姑
伊達巻
黒豆巾着
香母酢フォアグラ
【焼き物・油物】

かれい西京漬
海老蓑笠揚げ
堀川牛蒡含め煮る
松葉大徳寺納豆
【温物】

かぶら蒸し
おろし蕪
銀餡
おろし山葵
ぐじ(甘鯛)
葱
【ご飯と味噌汁つけもの】

鯛飯
賽ノ目大根
三つ葉
赤だし 生湯葉
漬物5種
大根
しば漬け
壬生菜刻み
日野菜
塩昆布
【水物】

フルーツ羹
和風カスタードソース
【紅白きんとんとおうす】

紅白金団
(ここでもむかって右から・・・(笑))
7割作りしてある(大きさや甘さ)
【床の間】

(写真&料理説明:中川善博)
「吉兆 ホテルグランヴィア店)

昨日修了式会場の下見に行って、吉兆さんで今月のお食事をいただいて来ました。
盛り付けや切り方の参考になると思いますのでご紹介します。
松葉柚子には笑ってしまいましたが(笑)
幸せコースでも、上級幸せコースでも松葉柚子の切り方には時間をかけてお伝えしましたので、正しく綺麗に切ってくださることを期待しています。
むそう塾の修了式をなぜ吉兆さんで開催するのか?
それは吉兆さんレベルのお味をお伝えしたからです。
どうぞ修了式でご確認くださいませ。
揚げ出し豆腐二種類

(揚げ出し豆腐 木綿豆腐を使用)

(揚げ出し豆腐 絹ごし豆腐を使用)
木綿豆腐を使った揚げ出し豆腐は形にシャープさが残りますが、絹ごし豆腐の場合は揚げてしばらくすると写真のようにふにゃっとなります。
これはお豆腐の性質が影響するもので揚げ方の違いではありません。
木綿豆腐の場合は厚揚げに近い感触になり、絹ごし豆腐の場合は中の柔らかさが美味しさを誘います。
初心者は揚げるときの油はねが心配なら木綿豆腐でも良いですが、慣れてきたら絹ごし豆腐の美味しさも試してみましょう。
中川式の万能天つゆで天ぷら・揚げ出し・天丼などをお楽しみください。
ポテトチップスをマクロビオティックの陰陽で考える

(ポテトチップス by 中川善博)
今の子供達はポテトチップスが好きですね。
いえ、子供の時からポテトチップスを食べて育った大人もポテトチップスが好きです。
おビールを飲む時にもポテトチップスを食べている光景が見受けられます。
つまり現代人はそれほどじゃがいもをよく食べると言いたいのです。
ということはマクロビオティックの陰陽で考えると、現代人は陽性の食べ物、特にお肉を召し上がることが多いのだと考えられます。
その陽性さを消したくて自然にじゃがいもの陰性に手が出ることになります。
しかしポテトチップスのじゃがいもにはお塩がかかっていますから、結果的には期待したほどお肉の毒消しは済んでいないものと想像できます。
この場合はもっと陰性な料理方法の方が毒消しの役目をしますね。
じゃがいもにはカリウムが多いので、その成分を見てナトリウムとのバランスが取れると考えるのは単純すぎます。
どのようにお料理がされて口に入るのかを考えなければ片手落ちです。
マクロビオティックの食材の陰陽は、食材が体に入ってからの作用とその後の体の状態まで考えていますから、食材の持つ性質をよ〜く考えて使い方を間違わないようにしましょう。












