こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

腸内細菌叢の状態がうつに影響し、便移植で改善した例も!

最近、「脳は腸から作られる」ことが解明されてきました。
(マクロビオティックの発生学では、以前からそのように教わっていました)

それを踏まえて、「腸は第2の脳」という表現をされていた人が、最近は「脳は第2の腸」という言い方をされていました。
面白い変化ですが、その方が問題解決の考え方としてはうまく進みます。
つまり、腸の状態が脳に影響するという順序です。

腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態が、その人の考え方を左右するわけですから、これはとても重要なことです。
単に健康論としての問題ではなく、精神面にも影響のあることです。

 
 

以前、うつの人に「便移植」の情報があって、「おお、腸内フローラもそこまで来たか」という感じがしていました。
マクロビオティックでは早い段階から腸内細菌の重要性を説いていたからです。
現に、食事を変えたらうつが改善という例もありました。

私が息子のアトピーを治すために、さんざん調べまくったところ、腸内環境に行き着いてそれを実践した経験があるので、うつのことも「そうだろうなあ」と理解できたのでした。

西洋医学と東洋医学が手を取り合って、日本も他のアジア圏と同じように、二刀流で真の健康に向き合えたらいいなと思う日々です。

 
 

(茄子の糠漬け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

茄子の漬かり具合は、外側が濃紺で、その内側がボルドー色(赤紫)で、中心が薄いクリーム色になるのが一番美味しい。
せっせと糠漬けを食べて、腸内細菌叢をベストの状態にしよう。

 
 
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「さようなら、京都。」に泣けてしまった

「さようなら、京都。」

朝、Twitterにこの文字を見て、涙が流れた。
泣きながらこの記事を書いている。

今年の桜は早い。
入学式の桜ではなく、卒業式の桜になった。
満開の桜の京都を離れて、彼は文化圏の異なる関東に行く。
これからの4年間で、何を感じ、どんな人生を歩むのだろう?

 
 

多感な高校生時代を、彼はマスクとともに過ごさねばならなかった。
そんな世の中に矛盾をいだきながら、3年間を過ごしたことだろう。
私たち大人は、若者たちに頑張っている姿を見せられなかった。
一部の大人たちは、マスクにもワクチンにも反対の声をあげたが、大きな流れを変えることができなかった。

だから私は、罪滅ぼしの気持ちをこめて若者に接する。
魔の3年間を忘れることはできないだろうが、乗り越えるほど楽しいことで残りの青春を謳歌してほしい。

 
 

玄米が炊けて、お味噌汁が作れるから大丈夫だよ。
また会えることを願って、バイバイ!
お元気で!

 
 

(琵琶湖疏水にて)

 
 
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住まい探しは空気の動きとマクロビオティックの陰陽も考えること

今日は、先日探した神戸方面のお部屋の審査が通ったと、午前中に不動産屋さんから電話がありました。
\(^o^)/
ホッとしました。
おそらく審査は通ると思っていましたが、何があるかわかりませんから。

 
 

関東方面のお部屋の件は、昨日は業者さんがお休みのため、シーンと静かなのですが、私は黙々と探していました。
ネットの情報は同じ物件でも、10軒くらいは違う業者さんのサイトを見ます。
そうすると、写真の違いや間取りの違い、お部屋の向きなどで微妙に違いが出てくることがあります。
ということは、どれかが正しくない情報ということになります。
その他に方角や近隣環境も調べます。

一番よいのは内覧することですが、私はそこまで出しゃばることはしてはいけないと思っています。
立派な親御さんがついているのですから、まずは親子でご相談されるのがよいと思っています。
しかし、ここは素早い行動が必要というときには動きます。

 
 

午後になって、ある業者さんに電話を入れました。
ネットに出てこない裏情報を得るためです。
実は、本当にいい物件はネットに載る暇がなく、右から左に決まってしまうことが多いのです。
仮にネットに載ったとすると、瞬殺で決まってしまうことが多いです。

また、営業の方が外に出さないで、相手を見てここぞというときに奥から出して来る場合があります。
これらは駆け引きの世界でもあるのですが、今はネットがメインになったので、例としては少なくなったことでしょう。
でも、この「奥から」体験をされた塾生さんは、過去に何人かおられます。

A業者さんも、B業者さんも、C業者さんも、D業者さんも火曜日とあまり変わらないような状況でしたが、「もし動きがあったらお電話をお願いします」と伝えておきました。
もちろん、お電話を受けてくださったかたのお名前も伺っておきます。

 
 

17時頃、B業者さんから、「前にご希望されていたお部屋ですが、先に申し込まれていたかたの審査が通らなかったので、キャンセルになりました。」とのお電話が!
\(^o^)/
なんとラッキーな!
お礼を述べて、すぐE業者さんに確認してくれるよう電話を入れました。

なぜなら、E業者さんで、同じ物件の別のお部屋の申し込み手続きが進行中だったからです。
すると、E業者さんは「あのお部屋はもう決まっているんですが…」と言います。
「いや、今B業者さんから電話があって、審査が通らなくてキャンセルになったと電話があったのです。ですから、確認してください。」と伝え、確認を急いでもらいました。

10分ほどしてE業者さんから電話がありました。
「本当にキャンセルになっていました。今、押さえました。」と。
\(^o^)/
よかったー\(^o^)/
最初の角部屋が絶対いいと思ったので、本当に嬉しかったのです。
今日は本当に引き寄せの実感を味わいました。

 
 

***

お部屋の空気は動くことが必要です。
そのためには、窓が1つより2つ以上ある方がいいのです。
できれば水回りにも窓があると理想的です。
こうして初めて部屋の中の陰陽バランスが整うわけです。

今回のお部屋は、南と東に窓があって、バルコニーは南に面していて、その先は遠くまで景色を遮るものがありません。
これがこれから一人暮らしをする彼の気持ちを、どれほど清々しくしてくれることでしょうか。
哲学的な思考をするのが好きな彼は、きっとこのバルコニーがお気に入りになると思います。

住まいというのは、生活の拠点というだけでなく、心身をコントロールする場所でもあります。
住まいに居ながらその場の陰陽の影響を受けて、健康にも不健康にもなるのです。
ですから、私はこれから未来のある青年に、可能な限りのよい場を見つけてあげたかったのです。

ここで彼が陰陽を意識して暮らせたら、すごく素敵なことだなあと思うのです。
だって、マクロビオティックの考え方は哲学ですから、彼も興味を持つと思うのです。
あ、そうそう。
余談ですが、建物の名前も陽性なんですよ。
彼が住所を書くたびに、やさしい陽性な気持ちになってくれることでしょう。

 
 

あとは、審査を通るのみ。
よい報告が届きますように(祈)

<追記>
審査が通りました! 2023.3.17 14:16

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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部屋探しは「身土不二」の意味も意識するといいですね

今、ある塾生さんのお子さんのお部屋を探しています。
彼は3月上旬に大学の合格発表があったので、大急ぎで部屋探しを始めることになったのです。

こんな混沌とした時代に、自分は勉強なんかしていていいのだろうか?
畑に出て食べ物を作った方がいいのではないか?
彼はそんなことを思っていました。
しかし、家業は農家ではありません。

彼の気持ちはよくわかります。
コロナ問題ですっかり狂った世の中を見ていると、そんな気持ちになっても不思議ではありません。
しかし、勉強は学べるときに学んだ方がよい面があります。
社会人になってからでも学べますが、やはり勉強に専念できる環境の方が効率的です。

 
 

なぜ今学ぶのか?

それは将来の選択肢を広げるためです。
学歴のためではありません。
これから学ぶことは、必ず将来なんらかの形になって自分を助けてくれます。
そのとき初めて「ああ、勉強していてよかった」と思えるでしょう。
それは知識だけでなく、技術でも同じです。

ですから私は、これから学ぼうとする若者の応援をしたくてお部屋探しをしています。
京都から関東に住まいが変わるということは、文化圏が変わるということでもあります。
今までずっと京都の文化で育った若者ですから、関東でいっぱい刺激を受けることでしょう。
それらの一つひとつも学びになります。

 
 

***

ところで彼は、なかなか繊細なセンスをお持ちです。
昨年、珈琲講座を受講してくれたとき、それはそれは上手に淹れて、素晴らしい感性でした。
大学生になるにあたり、玄米ごはんの炊き方を習っておきたいとのこと。
きっと彼なら上手に炊けることでしょう。

当初、彼のお母さんは学生用の住まいを探していたのですが、そこはIHコンロばかりでした。
それで私に連絡が来たというのが発端です。
そもそも、玄米を炊く炊かないは別として、若者にIHは止めてほしいと思ったので、私もお部屋探しを始めました。

IKだとコンロが1口というのが多いのですが、頑張ってIDKにすると2口コンロが増えます。
命の源がキッチンですから、ここは頑張って2口コンロを探せたらいいなぁと思っています。
どうしてコンロにこだわるかというと、彼にはお料理の才能を感じるからです。
少しでもお料理をしやすい環境で、彼の繊細さを開花できたら、彼の人生はかなり面白くなるはずですから。

 
 

人は住んだ場所のようになる面があります。
それは環境から陰陽の影響を受けるからですね。

マクロビオティックにも「身土不二」という言葉が登場します。
「え? 身土不二って食べ物のことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、もともとは仏教用語なので、土地と環境が人間に及ぼす影響のことを意味しています。

それは体調だけでなく、考え方、大げさにいえば思想にも影響を与えるのです。
人生の半分近くは「その場の影響」を受けるわけですから。
多感な青春時代に、彼が良い環境のもとに暮らせるといいなと思っています。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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料理ができる人は不安が減る 奉書蒸しの美味しさに感動

昨日は、長崎に住む塾生さんのご主人さまが、釣りの成果を送ってくださいました。
1メートル近くもありそうな大きなヒラマサが、ドーンと送られて来たのです。
中川さんが嬉しそうにお魚をさばいていく姿を見ていると、技術を持っている人は強いなと思いました。
サッササッサと柵取りして、あっという間にお刺身が出来上がりました。

 
 

 
 

それをたっぷりの大根と紫蘇と山葵でいただきます。
これで毒消しが済んでしまいます。

 
 

 
 

私は洗い物をしていて気づかなかったのですが、何やら蒸し器から湯気が出ています。
「アッツ!」と言いながら何かが出てきました。
「奉書蒸し」でした。
奉書蒸しといえば、「無双原理&盛付コース」のときに、「氷見の寒鰤」で授業に入っていました。

あれも美味しかったのですが、今回のヒラマサも最高に美味しかったです。
大きめの器に盛ってくれたのに、おかわりして汁を飲み干しました。
こんなに美味しく旨味を引き出せる料理方法に、改めて感動した夜でした。

 
 

(平政の奉書蒸し 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

***

こうして1本の魚から、わずかの間にメチャクチャ美味しいお料理が出来上がるのを見ていると、技術とは本当に素晴らしいものだと再認識します。
今は何かと食べ物がSDGsの名のもとに、おかしなことになってきました。
しかも急激な勢いで。

しかし、人間の味覚や食習慣は急には変われません。
そうなると、従来の商品に見かけを近づけたり、似たような味に加工していきます。
そうするとそこには多種の添加物が使用されることになります。
もちろん、表示義務のあるなしにかかわらず。

ここで私が危惧するのは、名前や食感は似ていたとしても、材料が異なれば名前とは違う食材の影響を体が受けるということです。
これは「もどき料理」にもあることなのですが、体が受けるのは材料の陰陽であって、名前ではありません。

プラントベースフードが広まるにつれ、私はマクロビオティックの陰陽視点から注意を呼びかけておきます。
「食べたもののようになる」のは当然ですが、それは食材の陰陽の結果であるということを、この混沌とした時代に改めてきちんと理解する必要があります。

あなたにとって本当に必要なのは、本物のお肉なのか?
お肉もどきなのか?
本物の鶏卵なのか?
鶏卵もどきなのか?
etc.

前(1964年)の東京オリンピックの頃、「タンパク質が足りないよ♪」というCMが流れていました。
今また「タンパク質が足りなくなる」と言い出しています。
その裏には何が?

私たちに技術があれば、納得のいかない暮らし方をしなくても、自分で自分の命を守ることができると思いませんか?
こんな時代だからこそ、私は食料を生産する技術、それを料理する技術が極めて重要だと思うのです。

どんな職業に就いている人でも、自分の食事は自分で用意することができたら、もっともっと人は不安にならずに生きていけるのではないでしょうか。

 
 
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