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プロが包丁を砥いでいるところ(動画付き)

中川式金平牛蒡 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式金平牛蒡 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

昨日は包丁砥ぎと金平牛蒡の講座を開催しました。
塾生さんから金平牛蒡を習いたいという声が寄せられたからです。
むそう塾では金平牛蒡は上級幸せコースのカリキュラムに入っています。
理由は難しいからです。
包丁がきちんと砥げること、刻みの基本ができること、刻み方にスピードがあること、お料理の過程を感覚で感じられる感性がしっかりしていること。
これからの要素が中川式の金平牛蒡を作るには必要だからです。

さらに、上級幸せコースに入っているお料理を単発講座で教えることの是非もあります。
しかし、金平牛蒡は毎日召し上がってほしいお料理であること、それにご希望された人の体調を考慮して、例外として特別に金平牛蒡を教えることにしたのでした。
そのためにはまず包丁が砥げることが必須なので、その包丁砥ぎから教え直そうということになりました。
平日であるにもかかわらず、6名の熱心な塾生さんが集まって、みんなで包丁砥ぎを頑張りました。

今まで包丁砥ぎで泥が出ないと悩んでいた人がいたのですが、教室で確認すると砥ぎ方がゆっくりすぎるので、スピードを早めてもらいました。
すると、ちゃんと泥が出ましたよ。
もしあなたも同じ悩みをお持ちなら、中川さんのスピードを真似て砥いでみてください。
完全コピーがむそう塾のセオリーですが、その中にはスピードも入っているのですから。

多くの人がお料理を作る時に、レシピ内容だけ真似ようとされますが、そこには大切なスピードのことは抜け落ちているのではないでしょうか?
お料理はスピードも味付けの一つであることをむそう塾では口を酸っぱくして教えています。
包丁砥ぎではスピードがないと、砥ぐために必要不可欠な泥が出てこないのです。
包丁は刃物ですから怖い気持ちは分かるのですが、スローモーションのようにゆっくり包丁を動かしていたのでは、いつまで砥いでも泥は出ません。
下に中川さんが包丁を砥いでいる動画を掲載しておきますので、このスピードに限りなく近くなるように頑張ってみてください。

[youtube width=”880″ height=”440″]

次は真正面からの動画です。
中川さんの体と音が微妙に変化しているのが判りますか?
これは包丁の角度と手の角度を一致させたまま、砥石に当たる包丁の部分を変えているからです。
中川さんは「包丁は耳で砥ぐ」ということをかつて教えていましたが、この私でも目をつむって音だけ聴いていても、今はどこを砥いでいるんだなって判ります。

[youtube width=”880″ height=”440″]

この記事が包丁砥ぎで泥が出なくて悩んでいる人のためになりますように。

 
 
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第5期上級幸せコース(日曜クラス)が終わりました

昨日は第5期上級幸せコース日曜クラスの最後の授業日でした。
このクラスは関西勢が多いせいか、笑いの多い笑顔いっぱいのクラスで、やる気のあるクラスでもありました。
東京1名・三重1名・京都2名・兵庫3名の7名ですが、1名は土曜クラスですでに最終授業を受講されています。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース日曜クラス

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース日曜クラスの皆さん)

2年間通ってくださる間に、塾生さんには精神面や生活環境など色々変化があります。
その変化を塾生さんと一緒に受け止めながら、実生活を陰陽で考えて乗り越えて行く方向をアドバイスするのがむそう塾の特長です。
個人の生活や人生を陰陽で考える癖(意識)を構築することが、マクロビオティックではとても大切なことだからです。
単にお料理を教えるだけなら、プライベートなことはどうでも良いと思われるでしょうが、マクロビオティックの考え方で人生をより良い方向に歩むための教室なので、このような接し方になっています。

東京から通ってくださるのーちゃんは、とにかく笑顔の素敵な人です。
でも、昨年はお父様を亡くして、今はお母様の介護でお疲れの日々なので、笑顔が涙顔に変わった時もありました。
そんな時期だからこそ、京都で過ごす授業の日はリフレッシュ出来たことでしょう。
イヤなことは全部むそう塾に置いて行ってください。みんなの笑顔とエネルギーと美味しいお料理だけをお持ち帰りくださいという気持ちでいます。

みちよんはご家族のことで大いに苦しみ悩んだ日々でした。
というより、そういう悩みを抱えてむそう塾に緊急避難されたと言った方が正確かもしれません。
今後のご自分の人生を生き直すにあたり、すべての鍵はあなたの奥深くに持っています。
それを陰陽で発見できるようになりましょうね。心美人になるために。
ずっとむそう塾がついていますからご安心ください。

しばらく行方知らずだった菜花ちゃんは、結婚してママになって突然むそう塾に戻って来ました。
超陰性だったので、子育てモードについて行けず大わらわです。
でも、お若いのによくできたご主人様に助けられながら、何とか上級を終えられました。
美味しいお料理と陰陽の考え方はしっかりお伝えしました。
あとは菜花ちゃんの再現力にかかっています。
復習を頑張って偉かったですね。

ユーキちゃんはどんどん女っぷりを上げて来ました。
特に昨日のヘアスタイルは一番ユーキちゃんらしさを表わしていると思います。
一つ力が抜けて良い陰性を得た感じがします。
元々の美人さんがやっと顔を出してこれましたね。
この精神的変化は大きいですよ〜。

ふみよ丸ちゃんは最愛のお父様を亡くされてから、空虚な世界をウロウロされていました。
幸せコースからのブランクがありながらも、後半は本気になって練習を頑張りました。
中川さんのお料理の世界を一番理解できる環境に育ったふみよ丸ちゃんですから、練習すればするほど癒される生き方が出来るはずです。
あなたの良さを最大限に活かす人生にしましょう。

あさちゃんは泣いたり笑ったり忙しい人です(笑)
子供がそのまま大人になったような純粋さを感じます。
でも、ご自身が生きやすくなるためには、精神面の強さを増やした方がいいですね。
すぐ結果を求めない生き方。待てる生き方。それが出来るとお料理ももっと美味しくなります。
ぜひ生活面で陰陽の考え方を意識してみましょう。

本当はこのクラスでここにコメントを書くはずだった好ちゃんは、仕事ぶりが評価されて昇進されました。
その結果、急に会社の行事で日曜日の授業に出られなくなったのでした。
日曜クラスのお仲間と一緒に、好ちゃんの頑張りに拍手を送ります。
おめでとう!

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース日曜クラス1

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース日曜クラスの皆さんと麗可ちゃんの笑顔)

このクラスは好ちゃんを加えて全員が満足コースに進級されます。
心を一つにして最高の環境で最高の人生をひねり出す練習をしましょう。
マクロビオティックの陰陽とむそう塾はいつも応援しています!

 
 
カテゴリー: むそう塾スタイル, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 12件のコメント

第5期上級幸せコース(土曜クラス)が終わりました

本日は第5期上級幸せコース(土曜クラス)の最終授業日でした。
コトコトと炊くおからの炊いたん、サッと作れるパスタ、アサリやシジミの美味しい食べ方など、盛り沢山のお料理でした。
上級幸せコースの魅力は、何といってもそのメニュー数にあります。
そして、悶絶するほどの美味しいお料理の数々を食卓に並べられるようになるのですから、むそう塾で一番楽しいコースです。
食いしん坊さんには\(^o^)/ですね。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース

 
 

(上級幸せコースの皆さん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

土曜クラスは、北海道1名・東京3名・京都1名・兵庫1名・長崎1名の7名でしたが、本日は日曜クラスの好ちゃんが振替授業されたので、8名での記念撮影となりました。
土曜クラスの皆さん、ご協力ありがとうございました。

このクラスで一番年長のミツコさんは、お嬢さんがむそう塾生で、そのご縁でむそう塾にいらしてくださいました。
2年間東京から毎月通ってくださって、嬉しかったです。
最初はお薬を飲まれていた体調も、今ではすっかり良くなりました。
器の趣味や盛り付けのセンスが良くて、なかなかお洒落さんです。
私はミツコさんの初々しさ溢れるチャーミングな笑顔が好きでした。
これからしばらくお会い出来ないのだと思うと、ちょっぴり寂しくなってしまう私がいます。

次は北海道から2年間通い続けてくださったなかともさんです。
小さなお子さんがいらっしゃるからと、日帰りで北海道から通うパワーは凄いものがありました。
今年も北海道から幸せコースに通う決心をされた後輩が出来ましたよ。
なかともさんの凄いところは、そのパワーだけではありません。
中川式の糠床を実に良い状態でキープされているところです。
陽性な良い氣の持ち主なので、糠床との相性が抜群なのでしょう。
5月からは煮物コースで、3年目の京都通いが始まります。

えりんこちゃんは幸せコースの後に出産されたので、ちょっとブランクがあっての上級幸せコースでした。
最初は赤ちゃん連れで京都入りして、託児室にお子さんを預けての授業でした。
お荷物も大変だったことでしょう。
でも、京都に通う度に増える美味しいお料理が大変さを忘れさせてくれたことでしょう。
煮物コースでまたお会いしましょう。

京都にお住まいのにっちちゃんは、教室まで自転車で通える近さです。
小さいお子さんがいても頑張って2年間通ってくれました。
お弁当投稿も頑張って、だんだんお料理が上手になって来ました。
そのお若さで中川さん仕込みの地味なお料理が作れるのは財産です。
5月からは煮物コースでコトコトお料理を楽しみましょう。

東京から2年間通ってくれたmikayanさんは、途中で結婚されました。
と同時にお料理への関心もグッと積極的になって、その頃からだんだんお肌の状態が改善されてきました。
今日は今までで最高にお肌が美しかったですよ。
やはりお食事と精神面の充実は、女性を美しくしてくれますね。
幸せコースの頃の彼女とは大違いになりました。
5月からは煮物コースでお会いしましょう。

長崎から2年間通ってくださったhiroさんは物静かなタイプなのですが、帰り際に「結婚することになりました」と報告してくれました。
とっても嬉しかったです。
きっと彼の胃袋をガッシリつかんだのでしょう。
上級メニューには男性の喜ぶお料理がゴロゴロあるので、どれも自信をもって作ってあげてほしいです。
お幸せになってくださいね♪

ちょっとお茶目なナノつぶちゃんは、兵庫県から2年間通ってくれました。
食べ物の好き嫌いがたくさんあったのですが、中川さんの手にかかるとそれらも「美味しい!」と召し上がっておられた姿が思い出されます。
毎月食べられるものが増えて行くさまは貴重な体験でしたね。
チャーミングな笑顔とは反対に、いつもモヤモヤを抱えているので、それらをスッキリさせる生き方をするとグッと人生が良い方向に動きます。
5月からは満足コースに進級されるので、お料理技術とともに心磨きも意識していきましょう。

土曜クラスの好ちゃんは、兵庫県から2年間通ってくれました。
とってもお料理センスの良い彼女は、毎朝のお弁当投稿で100点の常連さんです。
彼女のお料理はとても氣の良い出来上がりなので、周りの人を笑顔にさせられる力を持っています。
きっと彼女はこのお料理力のおかげで、周りの人から大切にされ、愛されて行きていけるでしょう。
5月からは満足コースでさらにしっかりと土台作りをしますので、これからの成長を楽しみにしています。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコース 土曜クラス

 
 

(スタッフの麗可ちゃんを囲んで マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「鱧の骨切り特訓講座」開催のご案内

下記の要領で鱧の骨切り特訓講座を開催します。
なお、申込者が6名未満の場合は、7月7日のみの開催となります。

 
 

【講座名】
「鱧の骨切り特訓講座」

【開催日】
・2016年7月7日(木)
・2016年7月8日(金)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
・鱧のおろし方
・鱧の骨切り
・鱧の焼き方
・鱧の棒寿司の作り方(焼き方まで出来た人)

【タイムテーブル】
10:30  開場
11:00〜16:00 デモ&実習

【定員】
各4名

【申込資格】
第1期秘伝コース在籍者および第2期秘伝コース申込者で、骨切包丁が用意出来た人

【受講費】
54,000円(税・鱧代込)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから

【締切】
定員になり次第

 
 

鱧寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(鱧寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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京筍と地鶏の焚き合わせ 焼き菜の花添え 料理方法の陰陽

京筍と地鶏の焚合焼菜花添え マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(京筍と地鶏の焚合 焼菜の花添え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

先日の夕食に中川さんがササッと作ってくれた焚き合わせがとても美味しかった。
旬の京都塚原の筍が口の中でホロッと崩れるやわらかさで、そこに添えられた焼き菜の花の美味しいこと、美味しいこと。
茹でた菜の花が一般的だけれど、焼いた菜の花はこんなにも美味しいものだったのか!というくらい美味しかった。

筍はマクロビオティックでは言わずと知れた陰性な食材である。
しかしそこに地鶏という陽性な食材を組み合わせ、さらに菜の花を「焼く」という陽性な料理法でまとめたこの一品は、見事に陰陽バランスが取れていて素晴らしかった。
菜の花から立ちのぼってくる焼いた香りが何とも野趣あふれたダイナミックさがあって、野の息吹をそのまま体に取り込んでいる感じがして、まさに命をいただいている躍動感があった。
旬の持つエネルギーは凄いものだ。

マクロビオティックでは食材の陰陽表を手にして、あれダメこれダメという姿が多く見られるが、肝心なのは「口に入る時の陰陽はどうなのか?」ということである。
もっというなら、それを食べた結果、体の中でどんな陰陽の働きをするのかということが大事である。
そこに思いが至らず、食材の段階で陰だ陽だといってもそれは不完全である。
料理方法の陰陽はとても大きく心身に影響し、同じ食材でも食べる人の体調を左右する。

巷では食材の良し悪しに関心が集まっているが、私はその食材をどのように料理するかもとても重要だと思っている。
それはむそう塾をしていて、まさに「人は食べたもののようになる」現実を毎日見ているからである。
揚げ物の多い人、炒め物の多い人、茹でた物の多い人などなど、それぞれの特徴が外見からも透けて見えて来る。

一番少ないのは、煮物の多い人である。
煮物は料理方法の陰陽でいうなら、中庸ゾーンに属するものが多いので、それを食べるとお箸を置いた時の表情が違う。
実に落ち着いた良い表情をする。
それは煮物にあるあの煮汁が一つの役目を果たしている。
体の中の水分と煮物の水分が同期するかのようにしっくりと融け合って、心の渇きを補ってくれるのである。

そのことを10年以上前に、陽性すぎて悩んでいる人に試したところ、見事な結果が出て納得した。
いかに料理方法が人の心のありように影響するのかを知った私は、料理方法の陰陽をもっと前面に出した講座をしたいと常々思っていた。
昨年の秋から始めた「煮物講座」は、塾生すら最初は地味な印象だったと思うのだが、それを召し上がってくださったご家族様からは、絶大なる感動の嵐が巻き起こった。

それもそのはず、むそう塾で料理を教える中川善博は、超一流の料亭料理を作る人間だから、美味しくするノウハウを沢山持っているのである。
そこにマクロビオティックの陰陽を添わせて料理をすると、驚くほどの美味しさになるから不思議だ。
いや、それが宇宙の法則どおりの美味しさなのかもしれない。

本当に体に必要な美味しさは中庸であって、陰性や陽性に偏ったものが美味しいと思うときは、心身も偏っていると思っても良いだろう。
ふだん口にする食べ物であなたの健康も病気も作られていくのだから、まずはお料理が出来る人になってはいかがだろうか。
そして、最終的には心を潤わせる食べ物で命を紡いでいけたら理想的だと思う。

最後に、写真のお料理は煮汁がとても美味しくて、煮汁のおかわりをして飲み干したほどだ。
余談だが、このお料理は「京筍と地鶏の焚合 焼菜花添」と料理人は書くのだそうだ。
そんなの今の人には通じないよ〜と言って、私が勝手に送り仮名を加えたのだが・・・。

 
 
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