◆歯磨きのポイントについて◆
原稿提供 : 松見歯科診療所
NPO日本歯周病学会認定歯科衛生士 今川さえ様
【1】歯ブラシの選び方・持ち方
1)毛がやわらかい物を選ぶ
歯肉は粘膜。デリケートな部分です。
やわらかいものでも、歯は十分磨けます。
2)毛の部分が小さいものを選ぶ
当院で取り扱っている歯ブラシは、次のとおり。
毛の長さ:1cm
毛の幅:5mm
つま先からかかとまで:2cm
3)えんぴつを持つように持つ
力を入れると歯肉も歯も傷が出来ます
4)歯みがき粉はつけない
清涼感で磨けた!と思ってしまうため、何もつけずに磨きます。
口臭の原因の80%以上はお口です。
【2】磨く時間と場所
1)歯科衛生士の私が、全く問題のない自分の歯を磨くのに1回10分はかかります。
ex:もし、3分だけ磨くとすると…60秒×3分=180秒
全部の歯が残っている方は、親知らずを省いて28本ありますから、180秒÷28本=約6秒(1本あたり)
ex):もし、10分磨くとすると…60秒×10分=600秒 600秒÷28本=約21秒(1本あたり)
小さい指輪やネックレス、大切な小物を磨く時、6秒では終わらないですよね。
歯も一つ一つ大切な物です。
時間をかけて丁寧に磨いて下さい。
2)テレビや本を見ながら、座って磨きましょう。
3)時間が取れるときにゆっくり行いましょう。
磨く時はいつでもいいです。
1日一回はゆっくり歯磨きする時間をとって下さい。
【3】磨き方 (赤い文字はマクロ美風が色をつけました)
1)歯と歯肉の境目を磨く
歯の周りには、溝があります。溝の入り口を清潔に保ちましょう。
2)歯の表面に歯ブラシの毛先を直角に当てる
歯肉を痛めずに、きれいに磨けるのがこのあて方です。
3)1本ずつ磨くように、細かく横に動かす
歯1本1本はとても小さい物です。
大切な指輪や貴重な小物を磨く気持ちで磨きましょう。
4)前歯の裏側は歯ブラシのかかとの部分を引っ掛けるようにあてる
かかとは、歯ブラシの植毛部、持ち手側を指します。
5)舌でなめてつるっとしたら磨けています
ざらざら感があるところ、ぬるぬるしているところは磨き残しのところです。
6)唾液を飲む
ためて飲むと気持ち悪いです。
ためずに飲み込む。
普段会話をしている感じと同じです。
以上