気がついたらマクロビオティックだった

昨日第121次のパスポート取得者を発表しました。
パスポートを取得されたChさんからのコメントがなかなか素晴らしかったので、一緒に考えてみましょう。

<Chさんのコメント全文>
とても嬉しいです。

愛クラスと玄米投稿を通して、とてもたくさんのことを学ばせていただきました。
ひとつひとつを言葉にしていくときりがなく、今は、シンプルに、家族で美味しくご飯をいただくことを大事にしていこうと思います。
これからも一生懸命炊きます。
美風さん、中川さん、ご指導、本当にありがとうございました。
そしてむそう塾生の皆さまには投稿からたくさんの刺激をいただきました。
感謝しています。

これからもどうぞよろしくお願いします。
ところで、気がついたら最近、マクロビオティックという言葉を忘れかけていました。
マクロビオティックのことで悩み始めてむそう塾の門を叩いたのに…。
でも、つい頭で考えてしまいがちな私にはそのくらいの方がちょうどよいのかもしれず、
しばらくそっとしておこうかと思います。
<マクロ美風より> 
Chさん、おめでとうございます。

>ところで、気がついたら最近、マクロビオティックという言葉を忘れかけていました。

いいですね?。
それでいいのです。
実はむそう塾では「気がついたらマクロビオティックだった」というのを理想にしています。
美味しいなぁ、楽しいなぁ、そんな暮らし方をしていて、ふとマクロビオティックの陰陽に照らし合わせてみると、とてもバランスが良かったという意味です。

マクロビオティックを始めた当初は頭で陰だ陽だと考えますが、それがある程度出来るようになると、そのうち無意識に陰陽のバランスをとっていたという感じです。
まるで空気を吸っているかのように。
空気は今から吸うぞ、今から吐くぞ、なんて意識して呼吸していませんよね。
それと同じで無意識に陰陽に寄り添って行動できていることを指します。
Chさんは玄米投稿期間が長かったのですが、その間に副産物を得られましたね。
これからはもっと精進されることはもちろんですが、試行錯誤を繰り返しながら炊飯しているうちに、水加減ひとつとっても「きょうはこのくらいにしておこう」と勝手に手が水加減をするようになります。
それはお天気の影響だったり、お米の状態だったり、食べる人の体調だったり、おかずとのバランスだったり、それらを無意識に反映させた結果の水加減になるわけです。
そんなふうに陰陽を無意識に実行している自分に気づくときが来て、「お、自分もまんざらでもないな」とにまにますることが多くなります。
その状態がむそう塾が目指している「気がついたらマクロビオティックだった」ということです。
つまりは自然体で陰陽のバランスがとれるようになることですね。
それを体現しているのは赤ちゃんや子供です。
なまじ教育を受け始めると意識が働いて歪んできますから、だんだん自然体とは遠くなってしまいます。
初めて愛クラスにいらした時のあなたは、意識でがんじがらめになっていた時ですね。
それから4ヵ月半かかって、あなたは徐々に氷解されました。
そしてやっとパスポート品質の玄米ご飯を炊けるようになりました。
ここが到達点ではなく、これからは無意識のマクロビオティックを目指して日々を楽しんでくださいね。
ここでお約束です。
必ず「愉しい」日々にすること。
夜ベッドに入ったとき、きょうも笑顔でいられたことに感謝して眠れるようにしましょう。
それが出来ればバランスが取れている証拠ですからね。
そして素敵な笑顔になってください。
そのようなあなたと再会できることを楽しみに待っています。


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第121次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します!

頭でなんでも処理してしまう癖がついている人は、中川式玄米ご飯を炊くときには大いに苦労します。
学校では教わらなかった世界だからです。
お料理は理屈ではないことを思い知るでしょう。
先の記事にある糠漬けも理屈ではなく現象ですね。
目の前にある現象にいかに自分が寄り添えるか。
その現象と心が同期出来た時に初めて「美味しい!」が現実化するのだと思います。
長い道のりでした。
彼女が心を開いた途端に流れが変わりました。
彼女の多くの懸念事項は頭でっかちに起因しています。
ここから真のマクロビオティックで、不安を一つひとつ減らして行ってくださることを希望します。
では、パスポート取得者を発表させていただきます。

<むそう塾 パスポート取得者>

Chさん(60−4)

<寸評> 中川善博より

やっとここまで来ましたね。 あなたの心が開いたからお米も開いてくれたのだと私は思っています。
素直な良いご飯が炊けています。
これなら自信を持ってご家族全員で(全員でですよ)召し上がって頂けます。
頑なだった自分を反省して家族の懐に飛び込んでみるのも悪くないでしょう?
お疲れさまでした。
*   *   *
(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。

(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)?(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。
これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。
パスポートは出発点であり、到達点ではありません。
従ってこれは、第三者に教える力を認めたものではありません。
「中川式玄米ご飯の炊き方」は、中川善博本人のみが口伝の形でお伝えしております。
なぜなら、「中川式玄米ご飯の炊き方」はオーダーメイドの炊き方だからです。
パスポートを取得されましたChさんは、これで玄米投稿の目的は達成されましたので、お写真を中川さんに送らなくても結構です。
パスポートの発行は、この記事をもって公表するとともに、個人宛へのメールでお知らせいたします。
このメールにはパスポートナンバーが記載されていますので、もし、届かなかった場合はご連絡ください。


過去のパスポート発表記事集 1
過去のパスポート発表記事集 2

 

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中川式糠漬けの魅力



私は小さい時から漬け物が好きでした。
考えてみると一家揃って大の漬物好きでした。
それは母の作る漬け物が美味しかったからです。
母は何でも手づくりする人で、お裁縫や編み物はもちろん、お料理にいたっては近所でも評判の腕前でした。
お味噌も毎年作っていて、よく手伝わされたものです。
特に漬け物は種類も量も多くて、秋になるとその準備で大忙しでした。
当時の北海道では冬の野菜供給源として、漬け物が必需品だったからでしょう。
そんな母でも私に伝えてくれなかったのが糠漬けでした。
私が生まれ育った十勝地方は、北海道でも気温がとても下がるところで、真冬には零下20度を下回るなんてザラでした。
真夏でも朝晩はちょっと火の気がほしいくらいで、半袖の服なんか8月の2週間くらいしか着ないような気候なので、糠床の発酵が充分に出来なかったためと思われます。 
日本海側の札幌では雪まつりが行われますが、太平洋側の帯広では氷まつりが行われるのは、十勝地方がそれほど寒い証拠でもあります。
関東に出てきて私は糠漬けの魅力に取りつかれ、独身時代から糠漬けを漬けていたのですが、中川さんの糠漬けを知った今は、ああ知識が浅かったなぁと思い知りました。
その差は「発酵」と「旨味」でした。
私がかつて漬けていた糠漬けは塩の力で漬けていたのでした。
ですから食べる時間を逆算して漬け込まないと、調度良い美味しさになりません。
そのために糠漬けを樽から出さなくちゃと大急ぎで帰宅することもしばしばでした。
漬けすぎてしまった場合はしょっぱくなるので、塩ぬきして下の写真のようにして食べていましたが、やはり旨味が中川さんの糠漬けとは違いました。

中川さんの糠床は強力な発酵をキープさせるところが大きな特長です。
その発酵が塩を熟れ(なれ)させ、食材の旨味を引き出し、糠床の旨味を増し、さらに糠床の旨味が食材に移るのです。
ですから、食材が中川式の糠床に抱かれてしまうと、浅漬から古漬けまでその時その時の美味しさになるので、漬けすぎということがありません。
安心して漬けておけます。
こうして京都まで毎週通っている私が、4〜6日間漬け込んだままでも平気でいられるのは中川式のおかげです。

このくらい漬かると大人の味とでもいいましょうか。
味の奥深さを感じます。
と同時に旨味の存在を強く感じるようになります。
これは塩がなれている証拠ですね。
母が塩漬けしていた胡瓜の樽にも産膜酵母が張っていることがありました。
その時の胡瓜の味も好きで、モクモク食べていたものでした。
粕漬けに漬け変える時の胡瓜も似たような味でした。

こうなったらもう、梅干しと同じで見ただけで唾液腺が刺激されます。
とくにこの茄子を口に入れると、ジュワワ?っと広がる酸味と旨味に身悶えしてしまいます。
身悶えする美味しさって理解していただけますかねぇ? 
糠床に抱かれてしまった茄子や胡瓜は、少女から熟女までのそれぞれの味を楽しませてくれます。
え? エロいですか?
あ、そうかもです(ノ´∀`*)
朝から身悶えを想像してください(笑)


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何のためにマクロビオティックをするのか?

マクロビオティク相談がありました。
まだマクロビオティクを知ったばかりだそうです。
すでにマクロビオティックを長くされていらっしゃる方でも、案外玄米ご飯を食べているだけになっていることがあります。もう一度「何のためにマクロビオティックをするのか?」の原点を確認して欲しいと思い、記事にさせていただきます。
 

<Sさんからのメール>
こんにちは。はじめまして。
3児の母で、Sと申します。
私は、つい先日(2週間ほど前)にネットでマクロビオテイックを知り、とても興味・関心が湧き、始めてみたくなり、図書館から本を借り、ネットで山村慎一郎氏の「美人のレシピ」を購入し・・・今週から玄米菜食・穀物菜食と言ったところでしょうか。を実践しているところです。
小さな離島ゆえ情報も少なくネットが頼りな部分も大きいのも現実で・・。
始めて間もないのですが、不安や気になるところも幾つかあります。
私は、今までに色々なダイエットをやり、その度に得た知識や情報が、根底にあるからかもしれません。
例えば、マクロビをしていく中で、摂取カロリーが低くなり低燃費な体で、かえって太りやすくならないのかな?とか・・(すいません)体力・筋力が落ちないかな?鉄分・カルシウムは大丈夫かな?・・です。
けれども、私が読んだ本には、玄米だけで十分栄養が取れる。とありましたので、それを信じ不安を払い実践しているところです。
私はもっと詳しくはじめるにあたっても、そして実践していくにももっと、詳しく学びたいと思っています。
こちらのブログを拝見し、藁をもすがる思いと言うと大げさかも知れないですが、出会えた御縁、心から感謝しています。
すいません。長文になりましたこと深くお詫び申しあげます。けどよろしかったら基本的なことだけでも構いません。教えて頂けないでしょうか?
このような場を設けてくださっていること心から感謝します。ありがとうございます。
<マクロ美風より>
Sさん、初めまして。
マクロビオティックに出会われて2週間とのことなので、基本中の基本をお答えしますね。
まず、マクロビオティックの第一は考え方であり、食べ物だけのことを指しているとは思わないでください。
マクロビオティックは哲学の観点で生き方や暮らし方の具体例をあげています。
単なる菜食主義とは異なるところですね。
ですからSさんが「何のために」マクロビオティックをしたいのかが最も大切な部分です。
そして、マクロビオティック料理と言われるお料理を食べて、どのようになりたいのでしょうか? 
大切なことは、Sさんが真の健康体であって、ご家族も健康であったとして、そのうえでどんな人生を送りたいのかを明確にすることです。
もし今、健康に不都合なことがあるならば、それをマクロビオティック料理で健康体に導いて、その後にどんなことをしたいのか?
そのようなビジョンをきちんと持つことです。
このビジョンがないまま、何となく体に良さそうだからといってマクロビオティックを始めると、ご家族が被害者になることが多いです。
一番の被害者はお子様ですね。
あなたが危惧しておられることは、あなたが正しくマクロビオティックをご理解されて、正しく実践された場合には皆無になります。
しかし、その「正しく」が難しいのです。
多くの人は失敗されることがあって、その失敗度が被害者うんぬんにつながります。
ですからまずはマクロビオティックの理論をしっかりご理解されることをお勧めします。
その上でお料理を作りましょう。
お料理を作るときの最大のポイントは、玄米ご飯を完全に消化吸収出来る状態に炊きあげることです。
これがいい加減ですと、お子様たちの胃腸が傷つけられます。 
そしてお子さんたちは玄米ご飯を食べたくないと言うようになります。 
さらに動物性抜きの食卓はご主人から不満が出る可能性もあります。
玄米ご飯をしっかり吸収出来なかったとしても、あなた自身は痩せることでしょう。
それは玄米の持つ排出力の作用ですね。
しかし玄米は諸刃の剣なので、痩せることで喜んでばかりもいられません。
どうかご家族全体のことを考えて、あなた自身の満足のためにご家族を道連れになさらないでくださいね。
下記に簡単な注意点をあげておきます。
・毎日のお通じに玄米のつぶつぶが見られたら、それは完全に消化吸収出来ているとは言えません。
いずれ玄米のマイナス面が現れて来ますので、つぶつぶがなくなるような炊き方に改善してください。
・必ずご家族が喜べる食卓にしてください。
・動物性を完全に排除しなければならないとか、甘い物は絶対駄目とか、頑なにならないで「楽しい・美味しい」を優先してください。
・主食と副食の比率を守ってください。
・マクロビオティックとは物事の陰陽のバランスを取るということであり、そのバランスが取れた状態が最も望ましいということを肝に銘じてください。
その意味でも食べ物だけに執着するのは陰陽のバランスが取れていないことを知ってください。
本当はもっと詳しく解説できると良いのですが、あなたやご家族の体質や体調を把握できていませんので、この程度にしておきます。
もしどうしても玄米ご飯がうまく炊けない場合は、一度京都までおいでください。
仮に泊りがけで来られたとしても、絶対損をすることはありません。
一生の財産を手に出来ます。
むそう塾では講座の時に下のようなお食事を召し上がっていただきます。
陰陽のバランスが取れた美味しいマクロビオティック料理です。

なお、マクロビオティックを理解するために下記の本をお奨めします。
マイナーな本ですが、マクロビオティックを正しく伝えている本です。
薄い本なので子育ての忙しい時でも読めます。
「陰陽ことはじめ」兎龍都(うだつ みやこ)著 
「みっつめの目」兎龍都(うだつ みやこ)著 
あなたとご家族さまが、笑顔でマクロビオティックを楽しめますように。
このご縁が良い方向につながりますように。
 
 


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素晴らしきかな むそう塾生!

ご夫婦で愛クラスを受講されるカップルは多いのですが、お二人ともパスポート取得に至るケースは少なくなります。
どちらか一方がとってしまうと安心してしまうのでしょうか。
もったいないですね?。
ご夫婦でパスポートを取得されたTさんのご主人は、糠床もmy糠床を持っています。
もちろん中川式糠床で「じゃい安」です(笑)
奥様が出産のために入院されたときには、ご主人が玄米ご飯を炊いて、ご自分で漬けた糠漬けを病院に持参されたのでした。
なんという素晴らしいご夫婦でしょう。
きょうはご主人が瑠璃茄子投稿をしてくださいました。
お見事!
お仕事で忙しくされていても、こうしてちゃんと糠床をキープされていて素晴らしいです。
男性ってポイントを掴むのがうまいんですよね。
女性は細かいことでウロウロして、結局よけいな手出しをして失敗します。
もっとどっかりと構える姿勢があれば、案外物事はうまく流れます。
流れたいように流してやる。
その見極めが大切です。

この写真はむそう塾の大切な男性陣のうちのお二人です。
左側は料理上手のMさん。
右側がこの記事に登場するTさん。
写真は出産直後の奥様の代わりに、修了式に出席してくださった時のものです。
お二人とも奥様のために台所に立つ素晴らしい男性です。
あ?、奥様が羨ましい(心から)。


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