私がマクロビオティックを知ってから一番勉強になったのは、千島学説の存在を知ったことでした。
当時は日本CI協会の書籍売り場の片隅にひっそりと並べられていて、平積みの本に比べると目立たない存在でした。
その頃の私は息子のアトピーを治してやりたい一心で、あらゆる情報を探していたのですが、この「腸から治す」というのは今まで試して来なかった視点だったので、真剣に勉強しました。
病気になるのも改善するのも、腸の状態が大いに影響するというその理論は、息子のことや自分のことを考えあわせてみると、とても納得の行くことが多かったです。
それからはマクロビオティックの理論と併せて、腸の状態を考えて暮らすようになり、家族にもそのことを意識するように話しています。
その後もむそう塾を通じて多くの人たちの体調と向き合っていると、腸の状態が透けて見えるような気がします。
腸と思考は本当につながっていますね。
日常生活のいたるところでそのことを実感できるのがマクロビオティックの面白いところでもあります。
そんなこともあって「腸から陽性になる講座」を開催したのですが、その結果は面白いほどにそれぞれの体調に変化があって、続々と届く報告がまた私の勉強にもなります。
さて、あなたの腸はどんな状態で、どんな血液を作り出しているでしょうか?
この本は2010年に出版されたもので、お医者さんが書かれたものです。
医学の歴史の分岐点まで遡って解説して、千島学説を詳しく説明しています。
桜沢如一先生のことも出てきます。
千島喜久男氏のみならず、ある人たちにとって都合の悪い事実は、ある種の力で封印されてしまうのが世の常です。
千島学説は長い間封印されてきましたが、もう慢性病や癌に対しては医療も限界に来ている今の時代には、多くの人にこの本の存在を知ってほしいと思います。
そして自分の体の血液がどんなふうにして作られ、病気とどんな関係があるのかを、もう一つの視点で知ることが必要だと考えます。
特に癌で現代医療のお世話になる前に、この本を読まれると目からウロコになると思います。
癌になる理由、癌が再発する理由には複雑な要因がありますが、この千島学説を知ることはあなたにとって幸せをもたらしてくれるかも知れません。
「隠された 造血の秘密」腸管造血説と幻の造血幹細胞
医学博士:酒向猛著