私が初めての結婚をしたのは23歳の時。
相手(A)に出会って1週間後から毎日「結婚してください」と電話攻めにあい、根負けしたというのが正直なところ。
後日私が結婚をすると知った同僚の男性(B)から喫茶店に呼び出され、これに名前を書いてほしいと言われた。
見ると婚姻届。
Bは同じ北海道出身ではあったが、恋愛関係ではなかった。
でも彼は密かに私のことを好きだったらしい。
このままだと他の男性のものになってしまうと急襲だったのだろう。
フェミニストで文学青年で話は面白かったけれど、私は律儀にも受付順(笑)どおりにAと結婚した。あの時あの婚姻届にサインしていたら、私の人生はどんなふうに展開したのだろうか?
Aのどこに好感を持ったのかといえば、ルックスと英字新聞を片手に私の知らない世界の話をしてくれたところかも知れない。
そんな浅はかな判断だった。
外見だけで結婚を決めてしまって、今でも愚かだったなぁと思う。
今にして思えば、何も結婚なんてしないで同棲でも良かったのかも知れない。
単純に行きずりの人にしておけば良かったのかも知れない。
でも田舎育ちの生真面目な私の性格は、妙に古風なところがあったのだ。
ナイナイ尽くしのままごとのような結婚生活が始まってから数カ月後、彼に妊娠を告げると堕ろすようにとの言葉。
てっきり喜んでくれるものと思っていた私は聞き間違いかと思った。
病院も指定され、看護婦さんが迎えに来てくれた。
私は麻酔が覚めるころ、「赤ちゃん赤ちゃん」と言って泣いていたらしい。
ちっとも記憶にないが後で看護婦さんが教えてくれた。
帰りに病院の玄関に行くと、新生児を抱いて幸せいっぱいの新米ママが看護婦さんたちに見送られて退院する姿に出会った。
ご主人や親族に囲まれて幸せそうだった。
私は一人でその脇を通り過ぎ、独りぽっちで歩きながら言い知れぬ哀しさに涙が溢れてきた。
それまでは他人を疑うことなく生きてきたけれど、なんだか納得出来ない感情が湧いてきて、暗い気持ちになってしまった。
徐々に私の気持ちはAから離れ、ついに結婚生活は11ヵ月で終わった。
Aは離婚に応じてくれなかったけれど、私は離婚届を提出する旨を告げて一方的に離婚届を区役所に提出して受理された。
はぁ〜、終わった。
急に低い天井が取り払われたかのように、青空が眩しくて高かった。
思わずバンザイをした。
私は自由になったのだ。
* * *
<マクロビオティック的にみると>
上のように書いてしまえば簡単ですが、離婚に至るには実に色々なことがありました。
それはもう想い出したくないことばかりです。
マクロビオティックの陰陽で考えると、結婚は陽性の方向に進むので気持ちも明るく心弾むのですが、離婚は反対の陰性方向に進むので、この上なく暗くて疲れて消耗が激しくなります。
負のエネルギーが渦巻いていて不毛の会話が交わされます。
ですからマクロビオティックを知っている人は、極力この負の状態を避けるかサッサと切り上げるようにしましょう。
私はよく離婚の相談を受けるのですが、正直なところ片方からの相談だけでは良い判断はできません。
話は両方の言い分を聞かなければ公平ではないからです。
それでも可能な限り公平になるような観点でアドバイスをしています。
でもとっても疲れます。
氣というのは凄いものです。
皆さんもご経験がありませんか?
誰かから悩みごと相談をされたあとって凄く疲れるでしょう?
それが陰性の氣です。
陰性の中に潜む陽性な氣もあって、それが強いほどヘトヘトになるくらい疲れます。
ですからマクロビオティックで陰陽の氣を知っている人たちは、誰かに陰性の氣を送らないように常々陽性の良い氣を発信出来る人でありたいものです。
(京都ホテルオークラにて)
こういう記事を読むとワタクシの悩み事が笑い話になることも判るような気がしました(苦笑)
こういうことが起こると人間不信に陥ってしまいますよね…
それはともかく、悩み事の相談がとても疲れることは判る気がします。
ここに悪い意味での陰性の気が加わるとこちらもさらにうんざりすると言うか?
ブルーな気分になりますし、
悩み事ではなくても、さあこれからと思っている時にそういう言葉を掛けられると
『なぜわざわざ足を引っ張るようなことを言うのか?』と腹が立ちますからね。
ようやく3月は京都まで伺えることになりましたが、ワタシもいい意味での決断を下さなければいけないなと改めて認識させられました。
同時にそれは若干の勇気を伴うことも判っているつもりですが。
実は昨日より疲れが出て家で大人しくしていますが、機会を捉え、やることだけはやるように努めたいものです。
先日は大笑いのお返事をして失礼しました(笑)
だって、可笑しかったんだもん(うふふ)
結婚の件は、私が幼かったということです。
げんたろうさんはこれから信頼関係の築ける結婚をなさってくださいね。
3月の再会を楽しみにしています♪
こんにちは。
体験を明かされながら、それでも尚私達に伝えたいと記事にして下さったその想いを大切に、あり難く深く受け止めさせて頂きます。
ありがとうございます。
愛クラス受講の感想文のコメントに『深い闇を抱えていることを感じた』とありました。あぁ 感じとられたのだなと不思議な安心感と共に、長年の夢叶った受講で、心踊る気持ちで臨んだその場でも、そんなに暗い闇の気を我知らず発していたのかと愕然ともしました。自身を飾ることは得意ではないですし、好きでもありません。ただ、自然体の心根から良い陽性の気が知らずうちに発せられる人間でありたいと常日頃から願っています。そして、むそう塾は人間としての成長を促す場と思っています。炊飯やお料理や素材を通し、陰陽を通し、お二人や成長願って集う塾生さん達の切磋琢磨の日々が人間的成長に繋がると。コース受講調整に時間を要していますが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。学ばせて下さい。
本当にありがとうございました。
YOCOさん、こんにちは。
お恥ずかしい記事なのですが、そろそろ私にはこの記事を書いても良いように思えたのです。
というか、あまりにも離婚のことで苦しんでおられる人が多かったので、せっかくマクロビオティックを知っているのなら、それを活かした判断をされたらいいのになと思ってこの記事を書きました。
それには私の体験も書き添えた方が説得力があるかなと思って恥をさらしました。
次の「結婚」の記事で書いたように、私は人間模様にいろいろな角度から接したことが大きな財産になったようです。
横浜時代の夜の人間像、そして東京時代のもめる人間像から、違った意味での望診を何十年としてきたように思います。
この経験は本当に大きかったです。
働きながら勉強できたわけですから。
だから私は今までもこれからも「人間」にかかわって行きたいと思っています。
人間大好きです。
コースの受講はきっと「今」というタイミングが訪れるのでしょうね。
その時を楽しみにお待ちしております。
ずっと。
《結婚》記事がアップされる前にコメントしてしまいました。
私も人間大好きです。
年を重ねれば重ねるほどに。
良かった。
一緒ですね。
歳はYOCOさんの方がう〜〜〜んとお若いけれど(^^)
美風さん、こんにちは
ごぶさたを致しております!
おとついに、こちらの記事を発見いたしました。
海外との時差というくくりで、お許しくださいませ!
私も1年前に離婚いたしました。
(はい、中川さんと美風さんのお見立てどおり)
元夫とは、お互いに外国でサバイヴする戦友として、
今も、彼が私の居住市に来る際には、月に一度ほど食事をしています。
またそれは、お互いに罪悪感があるからなのだと思います。
離婚のわかりやすい原因は、彼からのDVですし、
夫もそれを100%認めています。
でも、最後の決断は、私が、彼のケアよりも、自分の仕事を選んだからだと
私の方では思っています。
彼がDVに陥った原因は、幼少期の愛情不足にあると、
彼は信じていて、そのコンプレックスで自分をこれまで奮闘させてきたところがあり、
それを私は、長い目でみながら、解決したいなあと思っていました。
子供が生まれて、家庭をもてたら、親のこともわかるかなって。
でも、私が仕事に復帰できるチャンスを得てからは、もう、彼を支えきれないと思いました。
自分のキャパシティを知らずに、相手に合わせる、変えていこうとすることは、傲慢なことなのですね。
相手仕様に、自分をよろこんでカスタマイズをしていくこと、
それは、自然に生まれる行動ですが、自分のキャパシティを越えていることに気づかず、
自分でいっぱいいっぱいになり、最終的に相手をあっさりと、切ってしまいました。
マクロビオティックの観点からはまだ観られていないです。
ただ、、美風さんへの、中川さんのコメントを拝見して、これは何か書かねばと!
中川さんのせいなので、今度、デートしていただかないと(笑)
ただ、別れ際に、彼はとてつもない陽性を見せてくれました。
それを見て、この人と、結婚してよかったのかなあと思い、
今でも、食事をできる関係でいます。
Moさん、お久しぶりです♪
おお〜、やはり離婚なさいましたね(笑)
お待ちしておりました(^o-)
あなたはとても沢山のエネルギーをお持ちなので、一人の男性のために費やすのは向いていないのです。
もっと多くの男性に夢と幸せを送るお仕事をされた方が向いていると思います。
京都にもあなたをずっと待っている男性がおりますლ(╹◡╹ ウフ
あの人ぐらいの陽性さがないとあなたを受け止められないかも知れません。
それでも私はあなたがお仕事に生きることをお奨めします。
あなたの器の大きさを知っているから。
大輪の花は大きく咲ける場所が必要です。
狭い場所では美しく見えません。
どうぞ大きく華やかに生きてください。
しよしよヽ(^。^)ノ
美風さん、
はい、期待を裏切らない私でございます 笑
時差の大きすぎるコメントにもかかわらず、やさしいお返事を下さって、
本当にありがとうございます。
そうですね、私のエネルギーに、彼を巻きこんでしまった感があります。
こうなれば、男女問わず、とことん人間たらしを愉しもうと思います。
思い起こせば、心底惚れた男性ができた時は、女に生まれた幸運に、
感謝しました。
彼らは、私よりもぐんと陽性で、相対的に、私は陰性である喜びを知りました。
でも、そんな相手でも、狭いところにはおさまりきれず、壊してしまいました。
自分に問題があると思っていたのですが、美風さんの言葉を伺い、
適材適所という言葉が浮かびました。
心が軽くなりました。
ありがとうございます。
下記、コメント欄をお借りいたします。
>中川さん
デート、きゃっ。
いつに致します??