南瓜の切り方(プロの場合)

むそう塾の上級幸せコースでは、日常的に召し上がるお料理をプロの料理人が一流の料亭レベルの美味しさでお伝えしています。
今月は煮物を三種類お伝えしているのですが、いずれの説明を聞いても基本の大切さを痛感します。
材料の選び方に始まって、切り方、火の調節、マクロビオティックの陰陽を踏まえた上での調味料の入れ方など、「南瓜の含め煮」一つとっても勉強になるお話がぎっしり詰まっています。

丸い南瓜を半分に切る。
たったこれだけのことでも課題が山積みです。
幸せコースの最初にお伝えした「切り方」の授業にすべての基本はありました。
中川さんが切ると、まるで南瓜が軟らかい物のように感じるほどスーッと切ってしまいます。
それは栗の皮を剥くときにも感じたことでした。
授業後そんなことを中川さんにお話ししたら、修業中にそのように教えられたそうです。
硬いものでも軟らかそうに切ってこそプロの腕ということでしょうか。
だから中川さんがお料理をする姿は舞のように美しいんですね。

まずは南瓜の天地を知ることから始まります。
それには畑でどのように育って行くのかの説明も必要になります。
しかしこれが案外知らない人が多いんですよね。
南瓜に限らず、野菜の育ち方が判らないと、盛り付けの際に致命的な間違いを犯すことになります。
ぜひ野菜がどのように育っていくのかを知っておきましょう。
次はまな板の上にどのように置くかの説明です。


いよいよ包丁を入れます。
この時に包丁の刃はどちらを向いているかが大事です。
南瓜の形によって刃の向く方向は異なります。
さらに包丁の刃先の向きが一番のポイントです。
これが間違っている人が圧倒的多数です。 ここから先は左手の指先の形に注目してください。
あれ?
包丁の刃先が見えなくなりました。
と思ったら、次の瞬間はまな板に刃先がついていました。

こんなに滑らかに切れました。
甘い汁もいっぱい含まれています。
これから先はさらに二等分して切り進んで行きます。
きょうはここまでをご紹介しました。


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沈黙

昨夜、ある政党のパーティーに出席してきました。
毎日超多忙な私なのですが、この日だけは関心のある政治のことに時間を当てたかったのでした。
その政治家は私が独身のころから応援しているので、何回も彼の話を聞きに出かけていましたが、昨夜の彼は4,250名と発表された参加者の数に感動している様子でした。

彼の魅力はひと言でいうとブレないことです。
己の理念のために突き進むところと、恐ろしいほどの沈黙を守れるところが、人間的に見てとても惹かれるのです。
彼の沈黙には色々な理由があるでしょうが、それは相手のことを思っての沈黙もあるようです。
たとえ自分が不利になろうとも、相手のことを考えて黙っている。
これはなかなか出来ることではありません。
この態度は信用を得ます。
私はこんな生き方が好きです。

反対に自分の意見を口にする方が「その時」には気が楽です。
しかし、長い目でみると口にした方が面倒なことになる場合もあります。
「口は災いの元」という言葉もあるとおり、口数の多い人はとかく失敗につながるケースも多いように感じています。
だからといって自分の意見をあまり口にしないのは意思の疎通を欠いて良くありません。
必要なことはきちんと口にするけれども、それは決して感情任せであってはならないし、ましてや相手を非難する言葉は慎むべきですね。

マクロビオティックの陰陽で考えても、沈黙には陽性の沈黙と陰性の沈黙があります。
陽性の沈黙であるためには、陽性な心身が必要です。
陽性だからこそ黙っていられるのです。
私の父もそんな人でした。
口数は少なかったけれど、その分父に言われたひと言はとても印象が強く、私が高校生の時に言われたひと言でもズシンと胸に響くものがあります。
なんというか言葉に重みがありました。

忍耐。 それは陽性な沈黙が出来るために必要なことでしょう。
忍耐は長いスパンで物事を考えられなければつらいだけとなります。
でもずっと先のことを考えての「今」ととらえれば、つらさも半減します。
いつも目先のことで行動するのではなく、先を見据える目をもちたいものです。

 
 

 


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「第66回 むそう塾 愛クラス」は満席になりました

ただいまをもちまして「第66回 むそう塾 愛クラス」は満席になりました。
お申し込みをいただきました皆様、ありがとうございました。
・当日まで玄米投稿記事を参考に、しっかりと予習なさってください。
・予めお鍋を用意して炊飯の練習をされておくと、驚くほど上達が早くなります。
・お鍋の購入については、こちらの記事こちらの記事をご覧になってください。
・お鍋の選び方買い方などでお分かりにならない場合は、こちらのフォームからご相談下さい。
(中川善博本人から直接アドバイスをさせていただきます。)
・写真やパソコンが苦手な人は、十分に練習しておきましょう。
(玄米投稿で苦労しなくてもすみます。)
・携帯よりデジカメ・パソコンのメールの方が玄米投稿には適しています。

では11月25日にお会いできることを楽しみにしています。

 
 

 


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これからの単発講座のご案内

2012年10月~12月に開催予定の単発講座です。
新企画はこの他に随時追加します。
「マクロビオティック料理教室 むそう塾」のご案内ブログも参考になさってください。
Facebookのむそう塾公式ファンページもご覧ください。

【10月】
日(「腸から陽性になる講座(5回目)」満席
14日(「腸から陽性になる講座(6回目)」満席 
28日(「第65回 むそう塾 愛クラス」満席

【11月】
11日() 「腸から陽性になる講座(7回目)」満席
16日(金) 「腸から陽性になる講座(8回目)」満席
25日() 「第66回 むそう塾 愛クラス」満席

【12月】
23日() 「第67回 むそう塾 愛クラス」(予定)


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千島学説(腸管造血説)の本と私

千島学説に関する本はたくさんありますが、私が使用したもののうち、最新版や比較的分かりやすいものをご紹介しましょう。

まずは千島学説の初歩的入門書として。
これが一番お薦めです。
書名:「よみがえる千島学説」
著者:忰山紀一
出版:なずなワールド
1999年復刻2版
236ページ

次は上の「よみがえる千島学説」より一歩踏み込んで、もう少し詳しく解説した内容。
書名:千島学説入門(最新の装丁はこちら)
著者:忰山紀一
出版:地湧社
2000年4刷
254ページ

帯の裏側。

最後はもっと詳しく知りたい方のために。
辞書のように必要なところだけ拾い読みしても勉強になります。
書名:血液と健康の知恵
著者:千島喜久男
出版:地湧社 
2002年10版
405ページ

ご紹介した千島学説の本は、現代医療とは異なる考え方ですが、人間の体を見つめれば見つめるほど腑に落ちることが多く書かれています。
この千島学説を私は森下敬一先生やその他のマクロビオティックの指導者から学びました。
森下敬一先生はマクロビオティックの指導者とも多くの研究をされていて、日本CI協会でも何度も講演をされていました。

私は医療従事者ではありませんが、食べ物を通じて多くの人の体調を観察していますので、腸管が血液を造るということをいつも身近に感じています。
「You are what you eat.」
(あなたはあなたが何を食べているかで決まる)。
この格言が我が身にも、そして周りの人にも確認できる現状において、これらの本に書かれている内容はいつも追認しながら生きているような気がします。

そんな日々であるからこそ、これからも食べ物を大切に考えて、多くの人の健康に貢献できるお料理を伝えて行きたいと思います。
そして、そのお料理や健康に関する情報によって、一人でも多くの方に幸せな日々が訪れたら嬉しいです。


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