第143次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

私のもとには毎日多数のメールが届きます。
そして相談メールもたくさんあります。
中には緊急性のあるもの、複雑に原因がからまってなかなか手ごわそうなものなども含まれます。
そんな中にとても困った内容のものがありました。
拒食症だった。
体重が31キロで生理が止まっている。
薬を使わないと便が出ず、腸内洗浄に頼る日々。
新婚なのに夜の交渉もなし。(痩せた姿を見せられなくて)
あるマクロビオティックを始めたら、陽性と言われて塩分を著しく控えた食事をしていた。
などなど、大変難しい要因がいくつも絡みあっています。
メールの最後は「助けてください!」と書いてあります。

そして彼女は愛クラスに来られました。
31キロの体は確かに細いけれど、彼女の芯には陽性がありました。
これはお食事だけでなく、心に問題がありそうだと判断しました。
そして玄米投稿の最大ピンチのとき、私は夜中に彼女に電話をかけて中学生の頃の話も聞いて納得しました。
彼女はただ親の愛がほしかったのです。
お父さんにもお母さんにも「私を愛して! 私はここにいるよ!」と言いたかったのです。
そのために彼女は食を拒否してまで自分の存在を主張したのです。
でも親は子供より「自分」を取ったのです。

そんな彼女を知って、私は彼女のすがりつき方の異常さが納得できました。
自分の願望を満たすことに必死です。
真剣に食らいついて来ます。
私も中川さんももう彼女に寄り切られてしまいました(笑)
31キロでも寄り切ることが出来るのです。
それは渇望感でしょうか?
真剣に求めれば必ず道は拓けることを彼女は体験したと思います。
彼女の頑張りに心から拍手を送ります。
では、パスポート取得者を発表します。

 

<第143次 むそう塾 パスポート取得者>
Sa(68−2)さん

<寸評>
◆中川善博より
やっとやっとここまでたどり着きましたね。
どうすれば失敗するのか、どうすれば美味しくなくなるのか?
すごくたくさんの「失敗のためのノウハウ」が蓄積できたとおもいます。
これは不要なようで、実はものすごい大事な引き出しなのです。
こうすれば失敗してしまうぞ。と解かっていれば無駄な失敗を防げます。
これからの課題は簡単にブレないこと。
体調をなるべく早く治すこと。 これですね。
よくがんばりました  おめでとうございます。

◆マクロ美風より
Saさん、頑張ったね。
あきらめないで最後までご飯を炊いたね。
多くのむそう塾生仲間にTwitterで応援してもらったね。
それはあなたが真剣に頑張ったからですよ。
強い想いが他の人の心を動かしたからですよ。
あなたには何だか放っておけない可愛らしさがありますね。
これからはその笑顔が本物の笑顔になって、赤ちゃんを抱いて京都までいらしてください。
指切りげんまん!
おめでとうございます。

 

 

<パスポートの説明>
(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。
(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)~(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。パスポートは出発点であり、到達点ではありません。

 


カテゴリー: むそう塾 パスポート発表 | 13件のコメント

シズル感のある生き方

027A3872

 

027A3801

 

027A3847

 

じゅる!
思わずお箸を持って来たくなる写真ってありますよね。
見ているとよだれが出てしまいそうな写真。
そんな写真には人が引き寄せられます。
業界用語で「シズル感」と呼ぶそうなのですが、それは家庭のお料理でも大事な要素ですね。
せっかく心を込めて作るのだから、いただく方も心を込めていただく。
中川さんが麺類を作るときには、お嬢さんはお箸を持って待っていたそうです(笑)
そのくらい出来立ての美味しさを味わうということですね。
むそう塾でも毎回シズル感をうるさく言っています。

ところで、人間にも同じことが言えると思うのです。
艶があって、爽やかで、勢いと弾力を感じる人。
そんな人には思わず吸い寄せられます。
それは外見だけでなく、中からにじみ出る味となって援護射撃します。

生き方そのものにシズル感があるかどうか?
私たちは往々にして日々を怠惰な方向に流れてしまいがちですが、案外人間って頑張れるものです。
超人的と思われる内容でも、楽しんでこなせているうちなら大丈夫です。
でも、嫌だなと思ったり、耐えている部分があったら、それは体に負担になりますからそんなに頑張れません。

その瞬間瞬間を楽しんでこなせるためにも、まずは健康を確立しましょう。
シズル感は健康でなければ出て来ません。

そういえば、むそう塾生で少しシズル感のある生き方をされている人がいます。
彼女からは運を味方につける強さを感じます。
要所要所で相談があるのですが、それはすでに自分で結論を出して、それで間違いがないか確認のためであることが多いです。
いいですね〜、こんな生き方。
マクロビオティックの考え方を上手に取り込んでさすがだと思います。
彼女にはまた一つ道が拓けたようです。

みんなでシズル感を目指そう!

<追記>
そういえば業界ではそのシズル感を出すためにあれこれとよろしくないこともしているのでした。
テクニックに走って中味が伴わないのは、この記事の目指すところではありませんので念のため。

 
 

 


カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 8件のコメント

玄米ご飯の炊き方秘伝(第70回愛クラスのご案内)

腸の状態がその人の健康を左右することに、最近は多くの人が薄々気づくようになって来たような感じがします。
それはその類の本も多く出版され、商品も販売されているからです。
しかし、中には怪しい商品もあり、それを使うことによってかえって腸の働きが弱まると思えるものまであります。
人間にはもともと自然治癒力が備わっているのですから、それを最大限に引き出せば良いのであって、それをせずに安易に何かの方法に頼るのはおすすめしません。

そこで、現実的にはどうしたらその自然治癒力を高められるのかということです。
方法は何通りもありますが、一番簡単で効果的なのが食べ物を見直すことです。
多くの人は一日3回のお食事をし、毎日それを繰り返します。
この繰り返すというところが一番効果的で、他の方法のようにわざわざ感がありません。
ここをターゲットにして食の改善をすることが最も健康への近道となるわけです。

日本人で繰り返す食べ物といえば主食です。
それもご飯。
それを見直して玄米ご飯にしてみる。
たったそれだけのことでも、あなたの腸は雄弁に体調を物語ってくれます。
今まで気にしなかったであろう腸との対話。
これが玄米ご飯では可能になるのです。

むそう塾では、そんな自然治癒力を高めるための入門として、玄米ご飯を白米のように軟らかく炊く独自の方法と指導法を確立しています。
一度京都にお出でいただくだけで、後はご自分で炊いた玄米ご飯を写真撮影してメールで送っていただくだけです。
それを「玄米炊飯投稿」(略称:玄米投稿)と呼んでブログに掲載し、玄米ご飯をなぜ軟らかく炊く必要があるのかを懇切丁寧にご指導しています。

そこには教える方も教わる方も愛なくしてたどり着けない場面が多々あります。
なぜなら玄米は白米より炊き方が難しいので、その難しさに挫折してしまいそうになるからです。
でもむそう塾では、ご縁のあったかたにほんまもんの健康を手に入れてほしい一心で、この講座を開いています。
聞きなれないでしょうが、「愛クラス」とはそんな講座です。

なお、この愛クラスは個人がご家庭で美味しい玄米ご飯を炊くことを目的としていますので、残念ながら商業目的やお料理教室関係者のご参加はご遠慮いただいております。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

*   *   *

【講座名】
「玄米ご飯の炊き方秘伝 第70回愛クラス」

【開催日】
2013年5月3日(金)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
・2回の炊飯デモ&試食
・使用する鍋:「シコマチックeコントロールVision(ビジョン)2.5L」
・火加減の調節体験(1名ずつ)
・玄米とお塩の診断(1名ずつ)
・玄米ご飯の写真の撮り方指導(1名ずつ)
・昼食(福ZEN:玄米ご飯・おばんざい・お味噌汁・お漬物・三年番茶)

【特典】
・ブログによる「玄米投稿」の写真指導
(パスポート取得者の投稿期間:5月13日までのうち3回まで)
「むそう塾 パスポート」取得可(一定レベルに達することが必要)

【懇親会】
・希望者のみ(なるべく参加した方が良い)
・費用:喫茶店のメニュー料金による
・会場:京都ホテルオークラ(カフェレックコート)

【タイムテーブル】
11:00 開場
11:30~12:15 お食事&撮影指導
12:15~14:30 自己紹介&マクロ美風のワンポイントアドバイス
14:30~17:30 玄米炊飯デモ&試食/火加減調節体験/お米・お塩の診断
17:30 記念撮影・解散
18:00~20:00 マクロ美風との懇親会

【定員】
10名

【受講資格】
・飲食店/お料理教室関係者を除く一般の方
・パスポート取得者の再受講もOK

【持ち物】
・デジカメ
・炊飯に使用している玄米とお塩を少々(診断用)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
26,250円(消費税を含む)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
2013年3月20日(水)21:00よりHPの予約システムから

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

【お問い合わせ】
こちらから

a0037120_23323351

(イタリアの玄米 炊飯&写真:中川善博)

 


カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | コメントする

「いなり寿司と春夏きんぴら」追加開催のお知らせ

本日募集しました「いなり寿司と春夏バージョンの金平牛蒡講座」は、あっという間に満席になってしまいました。
その後申し込みに間に合わなかった方からのメールもありましたので、追加開催をすることになりました。

【講座名】
「中川式いなり寿司と春夏バージョン金平牛蒡講座」追加開催

【追加開催日】
2013年5月4日(土)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
・中川式稲荷寿司(デモ&一部実習&試食)
・春夏バージョン金平牛蒡(デモ&試食)
・昼食(玄米ご飯・春のおかず・お味噌汁・糠漬け)
・お土産稲荷寿司(一人前)

【タイムテーブル】
11:00 開場
11:30〜12:15 昼食
12:15〜12:45 自己紹介
13:00〜17:00 デモ&実習&試食
17:30 解散

【定員】
10名

【受講資格】
・上級幸せコース修了者(1期生)
・上級幸せコース修了予定者(2期生)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
52,500円(消費税を含む)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
HPの予約システムから

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

【お問い合わせ】
こちらから

以上

027A3504

 


カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | コメントする

京都 いづ重 稲荷寿司 鯖寿司 ぐじの潮汁

甘さ控えめのいなり寿司を求めて、京都の「いづ重」さんに行きました。
ここは先日行った「いづう」さんから暖簾分けされたお店で、八坂神社のすぐ前にあります。

IMG_1926
(鯖寿司 いなり寿司 二人前)

IMG_1934

(鯖寿司は昆布を取ってからいただきます)

IMG_1941

(ぐじの潮汁 絶品!)

IMG_1947

(ちらし寿司)

IMG_1951 IMG_1956

(あちこちにお花が さすが京都です)

IMG_4312

IMG_1345

IMG_5704

(あれ? お稲荷さんが減っている! さっきは10個だったのに・・笑)

いなり寿司のお味は好き好きなので一概には言えませんが、ちらし寿司は「いづう」さんの方が食後のバランスが取れているように感じました。
その原因は中のご飯の違いと、木の芽の枚数も影響しているなと思いました。

でも、もっとバランスが取れているのは中川さんの教えてくれたちらし寿司でした。
なぜ中川さんのちらし寿司に木の芽をたっぷり載せ、花蓮根を添えたか、「いづ重」さんのちらし寿司をいただいて初めて納得しました。
そして、極め付きは錦糸玉子です。
錦糸玉子の細さと長さを中川さんはあえて変えてあります。
その理由は口頭で授業の時に説明されましたが、こうして実際に他のちらし寿司を口にしてみると、中川さんが変えた理由がよく分かりました。
う〜ん、やはり唸ります。

 


カテゴリー: 食べ物あれこれ | コメントする