マクロビオティックを始めて玄米ご飯を食べるようになると、体に変化が出てくる人が多くなります。
一番多いのはお通じが良くなった、あるいはお通じの量が増えたという変化です。
それは玄米の持つ排出作用によるものですが、食物繊維の摂取量が増えたこともあります。
と同時に体重減少の変化も起こりやすいです。
ちなみに私も夫も3か月で10kg痩せ、その後さらに3kg痩せました。
余りにも痩せたので、その後体重を増やすのに苦労しました。
人によっては体の変化が日替わりで出てくる場合もあって、混乱する人もいます。
たまにまったく変化のない人もいます。
それはもともと整っている体か、変化を表に出せるだけの陽性さが足りない場合です。
生きている限り、何かしらの排毒がつきものなのですが、体力が衰えて来たり、血液が薄かったりすると排毒が思うように出来ません。
必要な排毒が出来ない場合は、体調がイマイチのまま、最後は病気になるか死に至ります。
ですから、なるべく食べ物は体に負担の残らない食べ方をしましょう。
食べるときは、ちゃんと毒消しを念頭におきながら食材を選びましょう。
一番良いのは一時期うんと少食(できれば断食)にして、過去に取り込んで体に溜まっている毒を出してしまうことです。
それが出来なければせめて1週間に1回でも1日でも良いから、プチ断食か減食、あるいは1食抜きをすることです。
つまり、なるべく体に取り込まない方向に時間をかけるのです。
皮膚が荒れたり発疹が出たりすることが多いですが、臭いや汗としても排毒します。
黄色い汗が出ることもあります。
あ、そうそう、梅雨の季節は汗がこもりやすくて体調が低下する人がいますので、どうぞ積極的に体を動かして汗をかいてください。
お掃除をしながら汗をかくのは理想的です。
梅雨で室内の氣も停滞しがちになりますから、室内の排毒もしてあげましょう。
ところで、毒消しという言葉の使い方を嫌うマクロビオティック指導者もおられます。
しかし私は動物性が体に及ぼす影響を考えると、やはり毒消しという方がふさわしいと思います。
注意を喚起する意味でもね。
何しろ、動物性は自らを分解する力をもっていません。
あえて分解というなら腐敗のみです。
野菜や果物には酵素があるので、自分で分解する力を持っています。
ですから、動物性を召し上がる人には発酵食品も多く摂ってもらいたいのです。
発酵食品には分解能力があるからです。
今年は単発で「毒消し講座」を開催できたらいいなと思っています。
幸せコースの修了生はすでにご存知ですが、マクロビオティックが初めてという塾生さんも増えているので、幸せコースに通っていなくても毒消しを学ぶ機会を設けられたらと考えています。
とても大事なことなので、一日でも早く知ってほしいからです。
声高にマクロビオティックと言わなくても、昔の人は体験上毒消しをしながら伝統料理を残してくれました。
それらをもう一度見直す機会にしたいです。
実現できたらいいな。
(糸葱 料理:中川善博 葱は動物性の毒消しの代表格です)