(中川式糠床を激混ぜするスピード マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
中川式糠床をダメにする人は、必ずどこかで勘違いをしています。
最近多いのは、寒くなったのであまり混ぜないというもの。
これはとんでもない勘違いです。
暖かくても寒くても糠床の構造は同じなのですから、糠床の下まで酸素を送り込んであげなければ、嫌気性の菌が増えて底の方に悪臭がするようになってしまいます。
つまり、糠床は暑くても寒くても酸素が必要であるということをすっかり忘れている人が多いです。
じゃあ、お聞きしたい。
あなたは寒くなると呼吸を減らしますかと。
糠床だって同じです。寒くなっても酸素は必要なのです。
それから天地返しばかりしている人も時々います。
これも間違いです。
天地返しは文字どおり糠床の天と地を入れ替えるだけであって、真ん中部分に酸素が行き渡りません。
このことに気づかない人がいるんですよねぇ。
次にエアレーション。
これはいつでも必要ですね。
なぜなら糠床は酸素が少し必要だからです。
寒い時期でも毎日エアレーションしても構わないのです。
この時には糠漬け講座で必ず出るまで練習してもらった「あの音」が必要です。
あの音が酸素が入った音ですからね。
最後に「激混ぜ」について。
激混ぜが必要な時の判断が出来ないという人がほとんどではないでしょうか。
これは目に見えるものではないから難しいのだと思います。
産膜酵母が目に見えるのとは対照的ですね。
中川さんによると、糠床から閉塞感を感じるようになると激混ぜをするとのこと。
この閉塞感を見過ごしてしまうと悪臭の原因になるので要注意です。
閉塞感というのは氣を感じることですから難しいでしょうが、じっと家の中に閉じこもっていたら外に出たくなったり、働いてばかりいたら煮詰まって来て気分転換(発散)したくなるような、分かりやすく例えるとそんな感じです。
そんな時には誰だって「ワァー!」って行動したくなるでしょ?
糠床だって同じですよね。
生き物ですから。
では、この激混ぜですが、ゆっくり過ぎる人がかなり多いはずです。
というのも、教室で激混ぜの真似をしてもらうと、皆さんがのんびりしすぎていますから(笑)
糠床を混ぜるのは、ダラダラ混ぜるのではなく、サッサと短時間で混ぜなければ酸素が多く入りすぎてしまいます。
これもいけないのです。
陰性の人は特に遅いので要注意です。
実際にはどのくらいのスピードで混ぜているのか、動画でその速さを撮りましたので、ご参考になさってください。
混ぜ方のスピードは糠漬け講座で実演しているのですが、もうその光景を忘れてしまっている人も多いことでしょう。
スピードは糠床の生死を分けるほど大事なことなので、これが出来ていない人はぜひ改めてください。
なお、激混ぜの時間って30秒くらいだそうです。
長くても1分以内で終わるようにとのこと。
100メートル走と同じで、全速力ですからそんなに長くは混ぜれないのです。
ちなみに中川さんの樽は60リットルなので、下から持ち上げるときにすごく腕に負荷がかかり、1樽混ぜ終わるとハァハァ〜、ゼィゼィ〜になるほどです。
皆さんにお届けしている樽は9〜10リットルなので、中川さんの大変さが想像できるでしょうか。
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