私はもともとマクロビオティックの陰陽の考え方に惹かれて、ずーーっとマクロビオティックに深入り(笑)しているのですが、むそう塾を始めると陰陽の現象が目で、舌で感じるお料理ばかりで、打ち震えるような感動に包まれることがあります。
これは京料理人としての実力だけでなく、マクロビオティックの同士として陰陽をふんだんに取り入れた作り方を開発してくださった中川さんの力によるものです。
目の前で展開されていく陰陽の現象が、そのまま味につながり、体調につながり、そして最終的に精神のありようにもつながる現実は、まさに感動以外のなにものでもありません。
その現象をいつも塾生さんに陰陽で説明しているのですが、しっかり伝わったでしょうか?
今月の幸せコースの実習は「お魚を扱う」ことでした。
一匹まるごとウロコを取るところから始まって、三枚におろしてお刺身にしたり、焼き魚にしたり、もう一種類のお魚で煮魚を作りました。
煮魚は生臭さが原因で嫌いな人も多いのですが、むそう塾で教える煮魚は「美味しい!」といって、煮魚嫌いの人でも喜んで召し上がってくれます。
それは、陰陽を踏まえて作ってあるからですね。
では、昨日塾生さんから届いた復習メールをご紹介しましょう。
* * *
<みそっ娘さんからのメール>
中川さん
こんにちは。みそっ娘です。
カラスガレイ煮付けの復習投稿をさせて頂きます。
家族みんなで、大変おいしくいただきました。
本当に冷めても美味しいのでびっくりしました。
煮魚が嫌いで、普段は一口も箸をつけない父にも、
「一口だけでいいから食べてみて」と出しました。
私はそのあと急用で一旦外出したのですが、
帰宅すると父が空っぽのお皿を流しに持ってきて、
一言「食べられたわ」とつぶやきました。
心の中でガッツポーズが出ました。
これまで煮魚は父が不在の時に作る料理でしたが、
これからは全員で食べられるのがとても嬉しいです。
教えて下さりありがとうございました。
以上、宜しくお願い致します。
* * *
お父様の「食べられたわ」のお言葉が、どれほど嬉しかったことでしょうか。
そして、お父様自身も嬉しかったと思います。
かつて、煮魚嫌いのご主人様と暮らす塾生さんが、中川式の煮魚を作ったところ、ペロリと平らげてくれて、「俺にも煮魚が食べられるんだ!」と感動されたそうです。
つまり、煮魚が嫌いなことを引け目に思っていらしたそうなのですが、それを克服できた喜びがあったのだと思います。
このご主人様は、「まずい煮魚」が嫌いなだけだったのですね。
こんなふうに陰陽の特徴を考えてお料理をすると、嫌いなものが好きになることは日常茶飯事で起こります。
お子さんの好き嫌いなんて、お子さんの味覚が大人より敏感だから起こっていることであって、陰陽的にみたら解決出来ることがゴロゴロ転がっているのです。
そして、体質の陰陽と合わないものを嫌いと主張しているだけです。
ですから、それを知ると子育ても楽になりますね。
マクロビオティックの食べ物における陰陽はスタートです。
そこでしっかり陰陽の働きを確認して、それを暮らしや生き方に反映していくのが本来のマクロビオティックです。
むそう塾では、「幸せコース」で陰陽を知ってもらい、段階的にお料理のレベルを上げながら陰陽を確認し、最後は「無双原理&盛付コース」で陰陽の世界に遊ぶ楽しさを味わってもらえるようにしています。
そのスタートの「幸せコース」で、このような反応をいただけて、みそっ娘さんは陰陽の力の凄さを実感されたことでしょう。
陰陽って本当に凄いですね。
そして楽しいですね。

(カラスガレイの煮付け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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