甘い物って美味しいですねぇ。
ホッとしますねぇ。
でも、マクロビオティックでは、甘いものを無制限に食べることはしません。
甘さの「質」と「量」をよ?く考えて、適量をいただきます。
マクロビオティックを始めると、「?を摂ってはいけない」と勘違いしている人が、結構いらっしゃいます。
ところが、なかなか断ちきれなくて、それらを口にするたび、罪悪感にさいなまれるという訳です。
結論から言わせていただくと、それは無理っていうもの。
命にかかわるような病気をかかえているなら別ですが、普通ならそれほどストイックにならなくても、玄米を食べているうちに、自然と味覚が変わってきて、苦労することなくマクロビ食に移行できます。
ただし、病気を早く改善したい人や、結果を早く出してみたい人は、厳格に実行すると体はそれに答えてくれます。
短期間で体が変わるからです。
しかし、この場合も、ひたすら修行僧のように、精神面だけで捉えるとシンドイはず。
なぜなら、体内にはそれまで食べてきたもので出来た血液が流れ、その血液でできた細胞があり、その細胞で構成された肉体があるからです。
それらのものがすべて入れ替わらない限り、精神面だけで乗り越えるのはつらいということです。
厳密にいうと、精神面だってその入れ替わっていない細胞に支配されているのですから、まだ、お粗末というもの。
細胞レベルでいうなら、変化まで少なくとも3ヵ月はかかるでしょう。
(部位によっては、3年ぐらいかかるところも)
このくらいの日数が経つと、今まで食べたいと思っていたお肉が、それほど欲しくなくなったり、それでちょうど良い甘さだったお菓子が、「ウッ、甘すぎる!」と感じたり、好きだったお魚に生臭さを感じたりします。
そうなったら、その時点での味覚が美味しいと感じる味を求めればいいのです。
そんな食べ方をしているうちに、気がついたらマクロビオティック料理になっているはず。
自然でしょ。
* * * *
ところで、「甘いもの」ですが、これが一番厄介ですねぇ。
厄介ですが、簡単に言ってしまうと、「甘いものを食べたい時」はやはり、体が甘いものを求めているのです。
問題は、その理由です。
1 直前に陽性の多い食事をした
2 疲れている
3 ストレスがある
4 体の中に、まだ動物性が残っている (月?年単位で、以前食べたもの)
マクロビオティックでは一般に、「陽は陰を引き、陰は陽を引く」と言います。
これを、たとえば上の1にあてはめると、
お肉をたくさん食べたり、塩気の強い食事をした(陽)
→お水・お茶・コーヒー・果物・甘いお菓子などがほしい(陰)
2にあてはめると、
働く、集中して疲れた(陽)→甘いお菓子・ジュース・お酒などがほしい(陰)
となります。
そこで結論。
上の1?4を極力減らせば、陰をあまり必要としないので、「甘いものを我慢する」ことはなくなるのです。
しかし、今、その途上にいらっしゃる方は、まず、食事のメニューを中庸に近づけてみてください。
そして、食材自体に甘さのあるものを取り入れることです。
ところが、それでも甘いものが欲しい時は、「甘いもの」=「砂糖」ではなく、甘さの種類を変えてみましょう。
「味覚には『慣れ』の要素が強い」ものです。
「今までの慣れ」から、「マクロビ食の慣れ」に、徐々に移行しましょう。
最後に。
往々にして男性はお酒で、女性は甘さでバランスをとろうとしますが、その逆もあるのでご注意を。
お酒を飲みながら、羊羹をつまんだ昔の私。
武蔵だ!(二刀流→辛党+甘党)なんて息巻いて、お?、恥ずかし、おそろしや。